巫女様、触手様(1)巫女様のもてなし
「私、また子供を作ろうと思うの」エトランシーヌが言い出したのは、朝の搾乳の時間だった。
右の乳房をアルマが、左の乳房をヨルンネーアが搾っていた。ヨルンネーアの手つきがいつものようにいやらしかったので、エトランシーヌは時々小さな色っぽい喘ぎ声を上げていた。
アルマもヨルンネーアも驚いて手を止めた。エトランシーヌはいった。
「四人でエッチするようになってから思うようになったの。アルマさんと二人のときより、四人になってからの方がとても気持ちよくなったわ。だったら五人だったら…ううん、それ以上だったらどうだろうって」
ヨルンネーアがあせった様子でアルマを見た。
「アルマ、どうしよう、私のせいで奥様がすごくエッチになっちゃったかも」
「大丈夫ですよ、奥様はもともとエッチですから」
二人の会話を聞いて、エトランシーヌは微笑んだ。
「ふふ、そうね、少しエッチになったかもしれないわ。でも、ちゃんとした理由もあるのよ。子供一人に、奴隷一人をあてがうのが、教育上いいと聞いたことがあるの。だったら、あなたたちは三人だから、二人まで子供が持てるということでしょう?」
「三人じゃないんですか?」
アルマの問いに、エトランシーヌは首を振った。
「そうしたら、私の分の奴隷がいなくなってしまうわ。それで、あなたたちは私の子供に犯されるのはいやかしら?」
そういうわけで、アルマはエトランシーヌのお供をして山を一つ越えたところにある神殿へと向かった。そのこじんまりとした神殿は、美しい湖のほとりにあった。大理石の門をくぐる。おっかなびっくりといった様子になってしまったのは、神殿というものの中に入るのは初めてだったからだ。
奥から出てきた黒髪の美しい女性を認めて、アルマは思わず顔を赤らめていた。女性が身にまとっているのは、神聖さを感じさせる純白のゆったりとした巫女服だった。非常に薄い布らしく、女体の優美な曲線が透けて見えている。どうやら下着を着けないのが決まりらしく、乳首がうっすらと見えていた。
「ご無沙汰しています、巫女様」
エトランシーヌが丁寧にお辞儀をしたので、アルマも慌てて頭を下げた。
「よくおいでくださいました、エトランシーヌ様。触手様もお喜びになるでしょう」
「アルマさん、こちらはこの神殿の巫女様、アルルネア様よ」
「初めまして、エトランシーヌ様の奴隷のアルマレーナです。アルマって呼ん…お呼びください」
アルマが緊張しながら言うと、アルルネアはにっこりと親しみのある笑みを浮かべた。
「よろしく、アルマさん。今夜は楽しい夜になりそうね」
夕食が出され、その後で、エトランシーヌはアルルネアに連れられて神殿の奥の方へと出かけて行った。そこで一晩かけて子種をもらうための儀式が行われるのだ。アルマは神殿に付属している住居の中で、ぼんやりと外を眺めていた。湖の向こうに陽が沈み、空が急速にオレンジ色から藍色へと変化していく。
「お茶でもいかがですか」
巫女見習いのローレリカが、愛想良くたずねた。
「あ、いただきます」
アルマは少女が立ち働いている後姿を、少し顔を赤らめながら眺めていた。少し年下だろう。栗色のポニーテールが揺れている。着ている巫女服は、アルルネアのものとは違って裾が膝上までしかなく、綺麗な素足がその下に伸びていた。より扇情的なことに、光の加減によっては、お尻の谷間がはっきりと見えてしまっていた。
やがてローレリカは二人分のお茶を入れてテーブルに戻ってきた。
「どうぞ」
といいながら、アルマの隣に腰掛ける。
「ありがとう」
アルマはお茶を一口すすった。少し甘い香りがする。
ローレリカがいった。
「もう少ししたらアルルネア様が戻ってきます。そうしたらアルマ様にもおもてなしさせていただきますから」
「おもてなし?」
「はい。神殿に来ていただいた方には、みんな平等に気持ちよくなっていただかないといけませんから。本当ならアルマ様も触手様の生贄になっていただくのが一番なんですけど、ご滞在は一日だけだとおっしゃられるので」
「ええっ!」巫女見習いの言葉の意味を悟って、アルマは思わず声を上げた。「わっ、私はいいです」
「遠慮することはないですよ」
ローレリカが顔を近づける。何かに酔っているかのように頬が赤い。アルマは思わず腰を引こうとして、思うように体が動かないことに気づいた。腰に力が入らない。アルマはハッと思い当たった。
「…お茶に何か入れたの?」
「はい、アルルネア様の愛液が入っています。お客様にお茶をお出しするときの決まりなんです。どうですか。私、もう体が熱くて我慢できないんです。アルマ様があんなにいやらしい目で私を見つめるから」
「それは…ちが…」
ローレリカの腕が首に回され、強引に唇が塞がれた。
「んっ…んん…」
相手の舌が入ってきて、アルマの口の中をまさぐった。体の力が抜けていく。代わりに下腹部が次第に熱くなっていく。
もう駄目だ…そう思ったとき、ドアが開き、アルルネアの声が聞こえてきた。
「ローレリカ、駄目じゃありませんか。こんなところで」
「わっ」
慌てた声を上げてローレリカはアルマから体を離した。
「ごめんなさい、アルル様」
ぺこぺこと頭を下げている。
アルマはぼうっとした頭で美しい巫女を眺めていたが、次のアルルネアの言葉を聞いて、逃げ場がないことを悟った。
「さあ、アルマ様に巫女服を着せて差し上げて。個人的な快楽に身を任せようとするのはあなたの悪い癖です。私たちは触手様の代わりにお客様を犯して差し上げるのですから。これは神聖な儀式だということを忘れてはいけません」
アルマは巫女服を着せられ、寝室のベッドの前に立たされていた。裾の長さはローレリカと同様、膝上までしかない。それ以上に布の薄さが気になった。下着もつけていない。それが神殿での決まりだというのだ。固くなった乳首が服の上からはっきりと分かった。「あ、あの、本当にしなくちゃいけないんですか」
アルマは恥ずかしさに顔を赤らめながらアルルネアを振り返った。
「もちろんです」巫女は何の疑いもない様子できっぱりと言った。「ほら、耳を済ませてください。エトランシーヌ様の歓喜の声が聞こえるでしょう」
耳を済ませるまでもなく、その声はずっと前から聞こえていた。エトランシーヌが子種を授かるために犯されているのだ。それを聞いていると、アルマは自分が次第におかしくなっていくのを感じた。のろのろと体を動かし、結局はアルルネアの言うとおりに、ベッドに横たわった。
「触手様には及びませんけど、アルマ様に感じていただけるよう、精一杯ご奉仕いたしますわ。アルマ様はただ体を楽にして、じっとしていてくださればよいのです」
ローレリカがアルマの頭の側に座り、アルマの両手を取ってベッドに押さえつけた。そして傍らに座ったアルルネアがアルマの胸に手を伸ばした。
薄い巫女服の胸元は、少し引っ張るだけで簡単に乳房を溢れ出させた。しなやかな女性の手が二つのふくらみをそっと包み込み、やさしく揉み始める。
「ぁ…んっ…く…うぅ…」
アルマはぎゅっと目を閉じて愛撫に耐えた。
「アルマ様の肌、とても素敵ですね。エトランシーヌ様はとてもよい奴隷をお持ちだわ」
アルルネアのやさしい声に、アルマはいやいやと首を振った。乳房を揉む手に力が入る。固くなった乳首が擦れ、アルマの背中に一瞬電流が走った。
「あっ…あぁ…ぁ…」
腰がいやらしくよじれる。自分が感じていることがばれてしまったに違いない。恥ずかしさに愛液が溢れ出す。アルマは無意識の内に太腿を擦れ合わせた。ぬるりとした感触は自分がどれほど感じてしまっているかという証拠だ。
アルルネアの手が太腿を撫でさすった。いやらしい手つきの掌は、そのまま腰まで這い上がり、巫女服の裾を捲り上げる。その指先は容赦なく閉じ合わされた太腿の隙間へと侵入してきた。
「いや…あぁ…ゆるして…」
アルマは涙声で哀願した。
「ふふ、こんなに感じてくださってうれしいわ」
アルルネアの指先が、ぬるぬるした愛液に助けられて太腿の隙間に入り込み、クリトリスへと到達した。指の腹がそっと肉芽を撫でただけで、アルマの体は跳ね上がった。
「いやぁあああっ!!」
太腿が離れ、股間が無防備になる。アルルネアは剥き出しになった敏感な肉芽を、思う存分まさぐった。
「ああっ…ひっ…やっ…あぁああっ…くっ…うぅ…やっ…やぁああ」
アルマの体は快感にびくびくと震えた。痺れるような電流が脳天を何度も貫く。
やがてアルマは絶頂に達し、息も絶え絶えな様子でぐったりと横たわっていた。
両脚が持ち上げられ、左右に開かれた。アルマは自分が貫かれようとしていることに気づいたが、どうすることもできなかった。両手は依然としてローレリカに押さえつけられていたし、絶え間ない快感によって翻弄された体は言うことを聞かなかった。
太腿にぬるりとしたものが絡み付いてきた。それから同じようにぬるりとして温かなものが、割れ目に押し付けられた。それは、ゆっくりとアルマの体内に侵入してきた。
「あ…ぁあ…あぁああ…ぐ…」
アルマは涙を流しながら、入ってくる異物に耐えた。普通の触手よりも太く、先端がふくらんでいるような、これまで遭遇したことのないような触手だった。それが蕾のままの生殖茎だということに気づくのに、しばらくかかった。
「痛かったらいってください」
アルルネアの声がいった。アルマは何も答えなかった。痛いどころではなかった。愛液は十二分に分泌され、膣は挿入されるのを渇望していたのだ。犯されている幸福感が理性を押し流しそうになる。
生殖茎はアルマの中をゆっくりと動き始めた。子宮口まで貫かれたときの幸福感と、膣の出口まで引き抜かれていくときの喪失感が交互にやってきて頭の中がぐちゃぐちゃになる。
「あっ…あぁ…んっ…ぁあ…あっ…んんっ…やぁ…はっ…ぁああ…あんっ」
アルマの喘ぎは次第に甘ったるいものに変わっていった。欲情が羞恥心を圧倒し、体が勝手に淫らな動きを始める。アルルネアの生殖茎の動きは、なめらかで、規則正しく、ひたすら執拗だった。それにアルマの腰のいやらしい動きが付け加えられ、快感を適度に増大させた。
「はあっ…ああっ…はあっ…んっ…ぁあ…あ…はああっ…んくっ」
アルマの表情は歓喜にゆがんだ。夢見るような虚ろな瞳からは涙が溢れ出し、口元からは涎が流れ落ちていく。
「アルマ様…そんなに腰を動かしては…」
アルルネアの切羽詰った声が聞こえたが、アルマにはもうその意味を理解することはできなかった。ややあって、アルルネアの生殖茎から愛液が噴出した。生温かい液体が、勢いよく子宮口をこじ開け、アルマの体の深奥部へとなだれ込んでくる。子宮壁に激突し、行き場を失った愛液は、挿入された生殖茎をものともせずに膣を逆流し、割れ目からほとばしって、瞬く間にシーツを濡らしていった。
生殖茎が引き抜かれると、さらに大量の愛液がどくどくとアルマの股間から流れ出た。二人の陵辱者は場所を入れ替え、今度はローレリカがアルマを犯し始めた。
空が白み始めた。アルマは依然として犯され続けていた。ぐったりと横たわり、されるがままになっている。激しく悶え、いやらしく腰を蠢かすことももうできなかった。弱々しい喘ぎ声だけが、延々と続いていた。長い夜の間、アルルネアとローレリカは入れ代わり立ち代りアルマを犯し続けた。淡々と、執拗に、休むことなく。これは儀式なのだ。アルマの意識は途切れ途切れになったが、意識を失っている間も、二人か、あるいは別の誰かが自分を犯す夢を見ていた。
最後の愛液がアルマの体内を洗い清めると、ようやくアルマの体は陵辱から開放された。
「アルマ様、起きられますか?」
耳元でアルルネアがささやくようにいった。アルマはゆっくりと目を見開いた。焦点が合っていなかった。覗き込んでいるアルルネアの顔がぼやけている。変な感じだった。まだ犯され続けているような感じがする。子宮に溜った触手の愛液が温かい。
アルルネアは続けた。
「…触手様の儀式が終わったようです。エトランシーヌ様を介抱しに参りましょう」
主人の名前を聞くと、アルマのうつろな目はようやく光を取り戻した。
「あ、はい」
のろのろと起き上がる。ベッドから降りてよろよろと立ち上がった。腰にうまく力が入らない。だが、歩くくらいなら何とかなりそうだった。
「大丈夫ですか。私に掴まって下さい」
ローレリカがいい、アルマの手を取った。
「ありがとう」
アルマがローレリカの腕にしがみついた。ごく自然に、ローレリカの手がアルマの腰に回される。不意に、アルマはローレリカに触れられた腰が熱を帯びるのを感じた。体が無意識に、ローレリカに犯され続けたことを覚えているのだ。
「こちらです」
アルルネアに案内され、アルマは神殿の奥へと向かった。
神殿の奥は地下へと潜っていた。暗い廊下には、ぽつり、ぽつりといった様子で蝋燭がともっている。奥の方から甘ったるく、そして生温かい風が吹いていた。「この奥に触手様の祭壇があります」
アルルネアがいった。
甘い匂いは次第に強くなり、祭壇の部屋へ足を踏み入れたときに最高潮に達した。
触手様の姿はすでになかった。だが、むせるような甘ったるい匂いは、つい先ほどまで激しい陵辱が行われていたことを示す、精液の匂いだった。部屋のいたるところに白濁した液体が飛び散っていた。そして、石造りの一段高くなった祭壇の上に、無惨な姿になったエトランシーヌが横たわっていた。
「奥様!」
アルマは思わず声を上げ、よろめく足で主人に近寄った。
「触手様はお楽しみになられたようだわ。エトランシーヌ様も、こんなにも子種をいただけてご満足でしょう」
アルルネアが満足そうにいった。
意識を失って祭壇にぐったりと横たわるエトランシーヌは、精液に全身をまみれさせていた。女陰からはまだとろとろと精液が溢れ出しつつあった。半開きの口からも唾液の代わりに白濁液が美しい頬に垂れている。そして巫女服からはみ出た乳房はもちろん、全身に放出された精液は、祭壇の上に水溜りを作り、さらに床に向かってどろりとした滝を作っていた。
「奥様、大丈夫ですか」
アルマが呼びかけると、エトランシーヌの瞳がかすかに開いた。
「…アルマさん…私、触手様にたくさん子種をいただいたの」
エトランシーヌの表情には、何かを成し遂げた、誇らしげな様子があった。
「エトランシーヌ様、体を清めに参りましょう」
アルルネアがいい、エトランシーヌの体を抱きかかえた。
エトランシーヌは湖に運ばれ、アルルネアとローレリカによって洗い清められた。アルマも勧められて一緒に体を洗った。体も清潔になり、巫女服から自分の服に着替え終わったときには、エトランシーヌはすっかり元の元気を取り戻していた。「エトランシーヌ様、一つお願いがあるのですが」
アルルネアがいささか遠慮がちにいったのは、朝食が終わり、見習いのローレリカが食器を片付け始めたときだった。このあと、エトランシーヌとアルマは帰るばかりになっていた。
「どうぞ、遠慮なくおっしゃってください」
エトランシーヌは愛想良くいった。
「とても申し上げにくいのですけど、アルマ様を一週間ほどお借りしたいのです」
アルマとエトランシーヌは驚きの表情を浮かべてアルルネアを見つめた。アルルネアは続けた。
「…しばらく留守にしなければならない用事ができてしまったのです。ですが、この」と彼女は見習いの少女に視線を向けた。「…ローレリカだけに触手様のお世話を任せるのは心配なのです。ですから、その間、アルマ様に私の代わりをしていただきたいのです。もちろん、お客様の相手などはローレリカがいたします。アルマ様にして欲しいのは、触手様の相手です」
「ですが、アルマさんに触手様のお相手が務まるでしょうか」
「大丈夫です。アルマ様は他の人間にはない素質があります。触手様もお喜びになるでしょう」
エトランシーヌは考え込む表情をした。
「あの、奥様…」
アルマは不安そうな声を出した。エトランシーヌがこちらに視線を向ける。それからアルルネアのほうへ視線を戻した。
「分かりました。アルマさんをお預けします」
「ええっ!」
アルマが驚いて声を上げると、エトランシーヌが困ったような表情でいった。
「ごめんなさい、アルマさん。巫女様にはいろいろとお世話になっているの。あなたと離れ離れになるのは辛いのだけど…お願いできるかしら」
主人の上目遣いの表情に、アルマの心臓は揺さぶられた。
「お、奥様がそうおっしゃられるなら」
「そう、よかったわ。触手様のお世話をするのは光栄なことよ。それに、触手様のお相手をするということは、子種を授かるということでもあるわ。がんばって、二人で一緒に子供を生みましょう」
「二人で一緒に…」
アルマは主人の言葉を反芻すると、感動した様子でいった。
「分かりました、奥様。私、がんばります!」