奴隷少女は触手がお好き(44)








巫女様、触手様(3)生贄



すでに日は落ち、頭上には星々がきらめいていた。

地下の祭壇へと続く入り口の前で、ここまで付き添ってきたローレリカがいった。

「がんばってください、アルマ様。明日の朝、迎えに来ます」

「うん」

アルマはあいまいにうなずいた。そして一人で地下への階段を下りていった。

エトランシーヌを迎えにいったのは朝だったし、あの時はローレリカもアルルネアも一緒だった。だが、今は夜で、自分ひとりで行かなければならない。壁にかけられた蝋燭だけが揺らめいている薄暗い地下道は、不気味としか言いようがなかった。

やがてアルマは神殿の中心部である祭壇の部屋へと到着した。かすかに水の音がする。祭壇の周囲に溝が掘ってあり、そこに水が流れているのだ。触手様が水が好きだからだ。そして、祭壇を挟んで向こう側の壁には、黒々とした穴がぽっかりと空いていた。

「この向こうはどうなっているの?」

アルマは昼間この部屋を掃除したとき、ローレリカにたずねた。そして興味本位で奥を探検してみようとして止められたのだ。この先は触手様の領域であって、人間が足を踏み入れてはならないのだと。

アルマは言われていた通り、祭壇の上に横たわった。ぼんやりと天井にレリーフされた触手の王を眺める。穴から吹いてくる風のおかげで、薄い巫女服が、より薄く感じた。

間もなく穴の向こうから触手様がやってくる。偉大なる触手の神、聖王陛下の直系である小さな神が。そして祭壇に捧げられた生贄であるアルマを陵辱し、快楽の恩恵と、そして子種を与えるのだ。

「おそいなあ」

アルマはむくりと身を起こし、真っ黒な穴の向こうを見つめた。祭壇から降り、穴を覗き込んでみる。そっと足を踏み入れると、裸の足に、ごつごつした岩の感触が当たった。この先は天然の洞窟なのだ。

「触手様ー」

呼んでみるがもちろん返事はない。ひょっとしたら今日は休みかも知れないと考えたが、それはありそうにもなかった。神殿ができて以来、毎日生贄が捧げられているのだ。生贄は、子種を所望する客人か、そうでなければ巫女だった。

突然、アルマはびくりと体を震わせた。何かがはいずるような音が聞こえる。それ以前に、風に乗って間違えようのない触手の甘ったるい香りが漂ってくる。

「わっ、きたっ」

アルマは慌てて祭壇の上に戻って横たわった。体がカタカタと震える。初めて自分は生贄になったのだという恐怖心が沸きあがってきた。

やがて部屋の中、蝋燭の不十分な光が当たる場所に、それは姿を現した。背は人間より低い。ぶよぶよとした、ほとんど透明な肉の塊。無数の触手が四方八方に突き出し、体内ではいくつもの発光器官が不思議な燐光を明滅させている。

「ひ…」

アルマは思わず悲鳴を上げそうになった。触手王はもちろん、触手様ですら見るのは初めてだった。人間の姿をとどめていない触手を見るのは初めてだったのだ。もちろん、触手様には人間の名残がわずかに残っていた。完全な触手は王だけなのだ。この触手様には乳房がついていた。そしてその先端には乳首があり、ほぼ透明な全体の中にあって…精巣を別にすれば…乳房の部分だけがかすかなミルク色に染まっていた。

何本もの触手がアルマの体の上を這い回った。それは、アルマが逃げたりしないことを確信しているかのように、アルマの手足を拘束しようとはしなかった。今のところは。ただアルマを調べ、吟味し…味見でもしているかのように、アルマの肌の上を這い回った。

アルマは手を握り締めて、今すぐにでも逃げ出したいという衝動と戦った。そんなことは畏れ多くてできなかった。

そうしている間にも、触手はゆるい巫女服の胸元から入り込み、乳房のふくらみ具合を確かめるようにして這い回っていた。粘液のぬるぬるした感じが広がっていく。乳首が勃起して巫女服に擦れる。

「うぅ…んっ…くっ…」

ギュッと目を閉じる。太腿の上に粘液の痕をつけながら、股間へと触手が入り込んでくるのが分かった。短い見習い用巫女服の下には、もちろん下着などはつけていない。ぬるりとしたものが割れ目に沿って触れた。

「あっ…んっ…ぅ…」

体がびくんと震えた。

太い触腕が腰に巻きついてきた。それから手足にも。アルマの体はやさしく抱きかかえられるようにして祭壇の上の空中へと持ち上げられた。正面から触手様と対面する。だが顔がないから相手が何を考えているのか分からない。それがいっそうの恐怖を掻き立てる。

さらに多くの触手がアルマに群がってきた。触手に巻きつかれた乳房が、ゆっくりとリズミカルに絞り上げられる。勃起した乳首が触手の腹で舐め回される。脚はM字に広げられ、無防備になった股間にも触手が群がった。やさしくクリトリスが撫で回される。割れ目に沿って何度も触手の腹が擦り付けられた。

触手は性感帯だけではなく、体のあらゆる場所に絡みつき、這い回り、撫で回し、舐め回した。腕や脚や脇腹、首にも一本の触手が巻きつき、左右の耳もそれぞれ一本の触手に愛撫されていた。触手は耳の穴の中にも入り込み、まさぐった。触手がいやらしくくねりながら引き抜かれると、とろりと耳たぶに粘液が垂れる。まるで耳の穴が性器にでもなったような錯覚を覚えて、アルマは軽く逝ってしまった。

触手はあくまでやさしく、そして執拗にアルマの全身を愛撫した。背骨に沿って一本の触手が何度も何度も、粘液を塗りつけるようにして行き来している。お尻の谷間も同様で、最初に感じたくすぐったさは、急速に穏やかな快感へと変わって行った。両手両脚の指の間にも触手は入り込み、絶え間なく蠢き続けていた。

「はぁ…あっ…はあぁ…んっ…んくっ…ぁあ…」

アルマは半ば眠っているかのような、とろりとした視線で、されるがままになっていた。全身から絶え間のない快感がさざ波のように押し寄せてくる。こんな心地のいい愛撫は初めてだった。よだれが溢れ、糸を引いて垂れ落ちた。

一本の触手が顔に近づき、口の中へ入り込んだ。

「う…ぅ…んぐ…ん…っ…」

口の中を丹念に舐め回される。粘液が溢れそうになり、アルマはそれをゆっくりと飲み込んだ。

体が次第に熱くなる。粘液の甘い香りで頭が朦朧とした。子宮が疼き始める。膣が蠢き、割れ目がぱっくりと口を開けた。

もう目の前のぶよぶよした物体は恐るべき怪物ではなくなっていた。尊敬し、崇拝すべき神なのだ。身も心も、すべてをこの方に捧げなければならない。アルマの胸の奥に、支配種族に対する無条件の愛情がポッと湧き上がった。

「触手様ぁ…」

アルマは切なげに訴えた。ぱっくりと開いた割れ目から、とろりと愛液が滴り落ちる。

触手はまだアルマを貫こうとはしていなかった。だが、アルマはもう我慢できなかった。無意識の内にいやらしく腰を動かしている。

「はぁ…はぁ…触手様ぁ…私…もう…お願いです…」

アルマの哀願が通じたのか、一本の触手が愛しげに頬を撫でた。それから触手の本体から七本の男根触手が伸び上がってきた。

そのうち二本は手首を拘束されているアルマの掌に押し付けられた。アルマは本能的に相手が求めていることを悟り、その男根を軽く握り締めた。男根は粘液を分泌しながら、アルマの手の中でピストン運動を始めた。

別の二本はアルマの乳房に押し付けられ、乳首もろともやわらかな肉を捏ね回し始めた。また別の二本は股間に近づいてきた。空中に縛り付けられ、触手様を見下ろしていたアルマには、M字に広げられた自分の股間に、男根が襲い掛かってくる様がよく見えた。一本は勃起したクリトリスに亀頭を擦り付け、もう一本は絶え間なく愛液を溢れさせている割れ目に、躊躇なく潜り込んできた。

「あっ…くっ…」

アルマはギュッと目を閉じた。男根はほとんど抵抗を受けることなく、奥まで入り込んできた。それから、ゆっくりとピストン運動を始める。じゅっ、じゅぶっ、ぐじゅっ、じゅぶっ。なんていやらしい水音だろう。空中で体がリズミカルに揺れる。涙を溢れさせながら、薄目を開けると、自分の股間に太い触手が出入りしている様子が、はっきりと見て取れた。

辱めを受けているという強烈な感覚が背筋を走りぬけた。消え入りたくなるような恥ずかしさと屈辱感、それに全身の自由を奪われて抵抗することすらできないという無力感が、甘美な絶望となってアルマを痺れさせた。

「あっ…あっ…やっ…ぁああ…はあっ…あっ…うっ…くっ…うぅ…」

アルマは恥ずかしさのあまり、貫かれている自らの股間から目をそらした。だが、強制される快楽は、強まりこそすれ弱まることはなかった。

最後に残った一本の男根が、顔を背けたアルマの唇を割って、強引に口内に突き入れられた。

「うぐっ…うっ…んんっ…」

アルマは苦しそうにくぐもった声を上げた。口の中で男根がぐるぐると動き回る。それから男根はその先端を喉に擦り付けるようにして、ピストン運動を始めた。

今やアルマは、七本の男根すべてで犯されていた。くぐもった苦しそうな喘ぎが、地下の薄暗い空間にこだまする。意思とは関係なく細い腰が時折跳ね上がった。男根を受け入れた女陰は、男根の動きにあわせてどくどくと愛液を垂れ流し続ける。

男根は次第に固くなり、太さを増した。それと同時に、動きは速くなり、より強い力で子宮口を突き上げた。

「んっ…んんっ…ぐっ…むぐっ…」

アルマは触手の絶頂が近いのを感じて、いやいやと首を振ろうとした。

突然触手の動きが止まった。硬直し、痙攣した。次の瞬間、男根は一斉に精液を噴出させた。アルマの両手にしごかれていた男根から噴き出した精液は、天井にまで届いてレリーフを汚した。乳房を捏ね繰り回していた男根の精液は、乳房の柔らかな皮膚から飛び散って顔面を汚し、それからだらだらと乳房の段差を越えて腹部へと滴り落ちた。クリトリスを責め立てていた男根は、股間一帯を白濁液で染め上げた。

膣の中に潜り込んでいた男根は、発射の瞬間、強く子宮口に押し付けられた。それゆえ、精液の奔流はより強い衝撃となって、アルマの体内にほとばしった。その勢いだけで子宮への管が拡張されるのが分かった。熱い噴出物は、子宮の壁に激突し、はね返った。お腹が内側から叩かれる、ごぼごぼという音が聞こえた。

同様に口内を犯していた男根も、発射の瞬間、喉の奥に強く押し付けられた。強い衝撃があり、熱くどろりとしたものが、喉を勢いよく流れ落ちていった。それから口一杯に強い精液の香りが充満した。甘ったるく、そしてこれまで一度も嗅いだことのないような強烈な香りだった。

その触手は二度発射しただけで、アルマを窒息させまいとするかのように、すばやく口から引き抜かれた。それでもアルマの口の中は精液で一杯になっていた。アルマは、何とかしてそれらを飲み込もうとした。それは一部しか成功せず、アルマは涙を流しながら咳き込んだ。それと同時に、アルマの唇からは大量の白濁した液が滝となって溢れ、すでに他の男根によって汚されている胸元へと流れ落ちていった。

アルマの体は、一瞬のうちに白濁液にまみれていた。股間からは子宮に収まりきらない精液が、いぜんとして割れ目が男根に塞がれているという事実にも関わらず、その隙間から飛び散っていた。そして、男根の脈動的な噴射が終わって、それがずるりと音を立てて引き抜かれると、どくどくと遠慮なく垂れ落ちていった。

「あっ…あぁああ…ぅ…ぁあ…はぁ…はぁ…」

アルマは光のない虚ろな瞳で喘いだ。無惨に汚されきった自分を思うと、絶望とは裏腹に何かぞくぞくずるものがあった。

「う…うぅ…ぁ…はぁ…んっ…」

アルマは弱々しくもがいた。全身が熱かった。精液に触れた部分が発熱しているのだ。精液は肌から体内へと浸透し、不可逆的に催淫効果をもたらす。そして、上下の口から注ぎ込まれた大量の精液が、アルマのお腹一杯に充満し、粘膜から吸収されていくにつれて、急速にアルマの肉体を狂わせていった。



アルマはぼんやりと薄目を開けた。背中に硬い感触があった。祭壇の上に横たえられているのだろう。陵辱は終わっており、触手様の気配はもうどこにもなかった。そして、蝋燭だけが唯一の明かりだったにも関わらず、朝が来たという感じがあった。

天井のレリーフは白濁液でいたるところ汚されていた。一滴の精液が落下し、アルマの頬にぴちゃりと音を立てて張り付いた。

全身の火照りはまだ収まってはいなかった。触手様の姿が見えないことが…というよりもむしろ、触手を全身に感じられないことが…ひどく寂しい感じがした。そして、一晩中犯され続けたにもかかわらず、自分がさらなる陵辱を望んでいることに気づいて、アルマは恥ずかしさのあまり、ぎゅっと目を閉じた。

激しく執拗な陵辱のおかげで、体の自由は利かなかった。動くことができたとしても、そうする気にはならなかっただろう。触手様はいなかったが、今のアルマは全身をその精液に包まれていた。体の表面だけではなく内側もそうだった。腹部は上下の口から注ぎ込まれた精液で、異様にふくれ上がっていた。口の中にも精液が溜まったままになっており、自力でそれを吐き出すことができなかった。甘くむっとする精液の香りに包まれているのは、一種の幸福であるような気がした。

やがて足音が石の廊下に響き始めた。ローレリカが迎えに来たのだ。アルマは目を閉じたままじっと待っていた。

巫女見習いは、祭壇のすぐ手前で立ち止まると、震える声でいった。

「…すごい」

その声には、驚きと、畏怖と、それから羨望の色が含まれていた。

突然、ローレリカの唇がアルマの唇に押し付けられた。

「んぐ…んっ…んんっ…」

ローレリカの舌が唇を割って入り込み、アルマの口の中を掻き回した。アルマには抵抗する力は残されておらず、なすがままになった。口の中の精液がぐちゅぐちゅと音を立てる。それからローレリカはその精液をじゅるじゅると吸い出した。

唇が離れると、アルマは何とか目を開けた。熱っぽい視線でローレリカが見下ろしていた。

「アルマ様、じっとしていてください」

ローレリカの声には欲情に駆られたような響きがあったが、アルマにはどうすることもできなかった。

ローレリカは祭壇の上に大量に溜まっている精液を両手ですくい上げ、すでに精液まみれになっているアルマの胸の上にそれを垂らした。そしてその精液を、掌でアルマの乳房に塗りたくった。

それからローレリカは祭壇の上に這い上がり、アルマの上に圧し掛かってきた。

「うぅ…ぁ…」

アルマは喘いだ。ふくれ上がった腹部が圧迫される。アルマの体はその圧力に一秒と耐えられなかった。じゅぶっという淫らな音とともに、股間から呆れるほど大量の精液がほとばしった。

「あっ…っ…ぁ…ぅ…」

アルマは一種の開放感を感じて絶頂に達した。精液はとどまることなく溢れ出続け、左右の太腿とお尻に囲まれた空間を生温かい物で満たしていった。

ローレリカが体を動かし始めた。全身をアルマに密着させ、いやらしく蠢く。精液が二人の間の潤滑剤になり、ぬるぬるした感触がたまらなく心地よかった。

「はぁ…はぁ…アルマ様…アルマ様ぁ…」

ローレリカが感極まったように喘ぎ始めた。


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