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結果は1点しか奪えず、逆に防御率を2.49から2.44へアップさせてしまう。赤星の盗塁王と井川の最優秀防御率。地元甲子園で、数少ないファンの楽しみの1つを、遠ざけてしまった。
「すみません。前の完封のとき(0−2、5月24日、金沢)と比べれば野口はよくなかったけど、こっちが…。相手は低めに丁寧に投げていた。申し訳ない」
3打数1安打の広沢がため息交じりに吐き出した。選手のだれもが異口同音。「野口はよくなかった」−。ならば打て! と言いたくもなる。今季161打数29安打、打率.180の相手から、28打数7安打。数字の上では確かに『4割』打ったが、最後まで“打線”にはならなかった。
チャンスを生かすことができたのは1度きり。六回一死満塁から矢野の遊ゴロで1点。その後の二死二、三塁は、代打・和田が二ゴロに終わった。試合前、「井川に(タイトルを)取ってほしい」と気合いを入れていた沖原は、二回と四回の二死一、二塁であえなく凡退した。
「エースだからな。簡単に打てるとは思わん。再三チャンスがあって、そこで1本出てたらな…。なかなか、タイムリー欠乏症は解消できませんわ」
野村監督のぼやきを今年、何回聞いたことか。枯れ始めた外野の芝生と同様、打線はつながらないまま秋の気配。残り14試合で、阪神は来季へつながる“何か”を見つけられるのか。
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