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祖父の遺してくれた八ヶ岳の別荘で少しのあいだ生活して東京に帰ってきました。
涼しいですね。
台風がくる。
白樺派の美術館に行き東山魁夷展
(彼は芸術家の集うフランスではなくドイツ、オーストリアの素朴で深遠な自然の風景を多く描いた
画家でしたが、その等身大の姿勢、ありのままの自然を愛する立場、
単色の落ち着いた色彩、
有名なものはドイツ留学中に描いたドイツ市内の街や建物の風景の一部でしたが、
そのリトグラフの、晩年の緻密な技も、若年の造形の粗さも、
居心地の良さを感じました)
(美の巨匠で特集だったはずが見忘れた)
を見たり、陶芸のお店や植物のお店を覗いたりしたほかは、
食べて寝て散歩して、絵を描いて本読んでぼんやりして木彫って籠編んで、また寝たりした。
勉強道具も持参したのだけれど、鞄の中にいれたまま。
憧れるものは数多くありそれぞれの魅力に捕りつかれては
諦めたり飽きたりして厭になったりしますが、
あちらの空気と時間の流れは穏やかで、焦ることもなく癒される。
何気なく量り売りで気になっていた香水を買ったのですが、
どこかで頻繁に嗅いだ匂い、
ある種のイメージを振り払おうとしても喚起させる匂い、
母に確認したらそれはやはり亡くなった祖母の香水でした。
懐かしいけれど既に固定されたイメージがあるために積極的にはつけられない匂いでした。
ラ・バタイユ ゲラン ミツコ
普段と違う図書館に行ったらCDがたくさんある。
さすが音楽大学に近い図書館だと感心してでも前に買ったチェロ組曲をまだ部屋に馴染ませている最中なので
クラシックはやめにして、さねよしいさ子を借りた。
マルコじいさん。
ボラボラのマルコじいさん
酒飲みで 貧乏で フニャフニャで 誰にでも 話すのさ ツイてない人生を あれこれと
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若き日の花は何処へ
やさしい気持ちでなきたくなる 案外と詩人なのさ 詩人だけど ただ それだけのこと
こんな歌詞でこんな歌でした
それから小説を二冊借りた。
父が朝五時に起きて、ニ千円未満!のビデオデッキを買ってきてくれた。
先代ビデオデッキは随分前に口が壊れていて、何を押し込んでも飲みこみもせず吐きだしもしない。
見たい映画がある。
始めて行った地元駅前の寂れたレンタルビデオ屋、
アダルトビデオばかり充実していそうな佇まい、
整理も行き届かないが以外と充実している。
早速借りたのは「八月の鯨」。
年老いたときの、理想に近い絵。
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