「上と外」 恩田 陸 幻冬舎文庫(1)〜(6)
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しまった。ちょっと後悔。
本書はS・キング「グリーンマイル」方式と同じ、隔月に文庫で刊行された全6巻の連載文庫小説。
先がすぐに読めないことに我慢ができない性格だったので、全て刊行されてから一気読み。
でもこの小説だったら一月おきごとのわくわくを楽しめたかも。オンタイムで読めばよかったーと後悔しきりです。
夏休み、離婚し遠い異国で研究を続ける父親のところへ母親と息子と娘が集まる。
熱帯雨林に覆われたその国は、上からみると「緑の海」が広がる。
そこでクーデターに巻き込まれてしまい、息子と娘はジャングルに置き去りにされたところから物語がはじまるのだ。
うっそうとしたジャングルを生き抜きく兄妹、クーデター政府のねらい、ジャングルに潜む不思議な建物、そして「王」の存在。
めまぐるしい展開にどきどきはらはら。手に汗にぎる展開はさすが恩田陸。
まあ、正直なところはもっと人間関係の描写が読みたかった。主人公の兄妹をめぐる両親や、祖父、叔父、従兄弟達が魅力的なのに
出番が少ないのが残念だったし不完全燃焼。
特に母親が気になる。今後どうなるのか、続編でもやって欲しい。
「そうだ、世界はやっぱり俺たちのものに違いない」
いいなあ、このフレーズ。
なんだかんだいっても気持ちのいい冒険小説でした。
(09/29/2003)
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