「輝く日の宮」 丸谷 才一 講談社
|
源氏物語に「輝く日の宮」という巻があったという説があるという。
旧態依然とした国文学界にさざ波をおこす女性国文学者と、それを取り巻く話。
・・・と言うのが一番無難。
でもこれは無難なだけ。
泉鏡花、奥の細道、そして源氏物語など魅力的なエッセンスがちらばっていて
国文学の論じる世界を垣間見せてくれるため、単なる小説とは一線を画している。
あと美人主人公の恋愛も華をそえ、語り継がれてきた物語とともに千年昔の女性の生き様も読み応えあり。
国文学論と小説を同時に味わい、ひとつぶで2度美味しい気分です。
しっかし、こういう時女性主人公は大抵「美人」なのよね。
これがちょっと留保。
中年女性を主人公にしてたって、容姿を論じられるのがちょっとなあ〜。ちっ。
(11/22/2003)
|
|