「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」 遥 洋子 筑摩書房
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社会学を学ぶために東大に通いはじめた抱腹絶倒のお勉強エッセイ。
フェミニズムとか、ジェンダーとか、人によっては耳が閉じてしまいそうな分野だけど、
それを凌駕して面白い。
議論と言う名のケンカ(戦い)に勝つために、著者は上野氏から多大なエネルギーを受け、
言葉の持つ力に開眼していく。
何より耳目を奪われたのは、著者の東大生活ドキュメント。
エッセイだから軽く見える反面、その1行1行が真摯に選ばれた言葉でつづられている。
学問とは、という根本的なテーマについて、「勉強する」ことの苦しさや
「ドーンと感動する」至福の瞬間に至ることまで、行間から言葉以上のものが立ちのぼってくる。
「すなわち、知れ、そして、考えろ、解はひとつじゃない。それが学問だ。」
・・・学問だけじゃない。
(12/17/2003)
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