「夜光虫」 馳 星周 角川書店
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台湾を舞台に野球賭博に身を沈めた野球選手。
黒道や警察、様々な人間が手品のトランプのようにひらひらと現れ騙し騙される構図は、
表裏が鮮やかにめくられるかのごとくです。
ラストがいい。
どうしようもなくて息が詰まる展開にぎりぎりまで引っ張られ、
最後の最後で胸にせまる。
なんともいえない終わり方だが、どうしようもないものを感じながらもうっすら暖かい。
この味覚が忘れられなくてまた馳星周の小説を読んでしまうんだろうなあ。
おっかなくてびくびくしながら、最後まで止まらないんだろうなあ。
(2003/12/29)
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