「グッドラックららばい」 平 安寿子(著) 講談社
|
面白かった〜。
単純で発展性もない台詞だけど、にやって笑いながらそう言っておススメしたい一冊。
「片岡積子が高校を卒業した日、母が消えた。」
そんな冒頭で、おややって思ったが、そこからあれよあれよと自分勝手な家族の物語が始まる。
この家族というのが、どれもこれも卓越して面白い。
娘の卒業式には出席すれど、そのままの格好で家出してしまう母親。
「わたしね、これからちょっと、家出しますから」と電話で告げられてしまうのに父親はウフフって笑って「お母さん家出しちゃった」と娘に伝えてしまう。
なぜって、父親は「手におえない出来事にぶつかったら、なかったことにしてしまう」ことがプロ級なのだ。(なにがプロなんだか。)むむ。こんな人が上司だったら、すごい大変そう。
だけど、この父親がすっごくおかしくって、貯金が大好きなあまりに娘を「積立」から命名するくらい・・・!
実際いたら許せないと思うけど、なんかかわいくって憎めない。
最後にはこの父親が出てくると頬がゆるんでしまいました。
長女積子も、次女立子も個性豊かで飽きない。
「男って、わたしの娯楽なんだよね」とダメ男ばっかりと付き合う姉積子とは反対に、妹立子は金目当てと公言して年収三千万と結婚してしまう。
その他にもお節介な叔母さんやら、オタッキーな立子の夫など個性豊かな人が満載なのだ。
読んでいると、肩の力が抜けて気分が明るくなる。
「自分がよければ、いいじゃない」と自己チューなメンバーばかりなのに、しれっとしつつ暖かい。
(02/15/2004)
|