Jellyfish's Note

「格闘する者に○」 三浦 しをん(著) 草思社


「白蛇島」から三浦しをんの作品を読み始めた私。なんか作風違うなあってとまどいつつも引き込まれました。
大学とアルバイトと漫画喫茶へ行くことが「黄金のトライアングル」である主人公の、出版社への就職活動が軸となる。

ちょっと他とは違う家庭環境や交際範囲なのに、主人公のつぶやきがナチュラルでおっかしい。
そして、主人公も愛すべき人なんだけど、それを取り巻く人たちがこれまたプチっと変わっていて愛らしい。
きれいな脚が大好きで、ペディキュアをしてあげる書道家のおじいさんや、就職活動する気のない友達。 弟のことを盲愛している父親の秘書や、要領の悪い喫茶店マスターなど、細かいところをあげていくときりがなくなってしまう。
ホンの脇役が味ある人ばかりなのだ。

軽トラ三部作の1作目。最後はそれを思い出し、にんまり笑ってしまいました。

ラストも爽やかでいい。もっと早く読めばよかった。
(03/07/2004)


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