「ため息の時間」 唯川 恵(著) 新潮文庫
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唯川恵は、こんな胸がつまる小説を書く人だったのか。
圧迫しそうな気分になる、ある意味ホラーちっくな短編集。(実際ホラーもあるが)
男性が主人公になっているせいか、価値観の相違が永遠のずれとなっていくところに
すごく恐怖を交えてあるのは、女性作家だからこその手法だろう。
これって男性には、どう感じるんだろう。やはり恐ろしく感じるのかな。
出色なのは「終の季節」と「父が帰る日」だ。
一般的によくありそうな題材である親子関係なのに、とても味わい深い。
短編なのに、後をひく。
うんとうんと後をひく。本を閉じてもしばらくぼーっとしていた。
(07/27/2004)
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