「黒い悪魔」 佐藤 賢一(著) 文藝春秋
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アレクサンドル・デュマの父親が主人公の、全編血沸き肉躍らせて四肢無尽の活躍をする黒人英雄譚。
佐藤賢一が描くなかでもピカイチのカッコいい主人公だ。
まあいつもそうだし軍人だから仕方ないんだけど、戦争シーンが多いのがちょっと難。
佐藤賢一の描く人間くさいドラマが好きな私としては、その辺がだれてしまった。
だからかな、最後のエピローグではじめて妻であるマリー・ルイーズが述べるその視点にすごく興をそそられた。
愛ありながらもすごくクールで、そこがなんとも女性って感じ。
父と息子で始まり、父と息子で終わるところが美しい閉まりかただが、そこにいい香辛料として効いている。
(08/15/2004)
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