珍獣

2002/8/16



 「珍獣」という言葉を聞いて、みなさんはどんな動物を思い浮かべるでしょうか。

 エリマキトカゲ?  ウーパールーパー? 
 あるいは、ミーアキャットとか、ウォンバットとか、オカピーなどを連想するでしょうか。


 新明解国語辞典の考える珍獣は、ズバリこれです。


ちんじゅう【珍獣】
 地球的規模で、生息数の少ない動物。
 「珍獣といえば、パンダコアラだ」(第4版)



 パンダとコアラ・・・。 なんか、もっとインパクトがほしいなあ・・・。


 ちなみに、この「珍獣」という言葉、第2版・第3版には出てません。
 第3版が発行されたのが1981年、第4版が発行されたのが1989年。

 この間に何があったかというと、1984年の「エリマキトカゲ」ブームです。
 第4版に「珍獣」が採録されたのは、これを受けてのことと思われます。

 なのに、パンダとコアラ・・・。
 ちょっと、攻めが弱いなあ・・・。(ファンならではの期待からくる苦情)


 なお、第5版で「珍獣」は、



ちんじゅう【珍獣】
 地球的規模で、生息数の少ない哺乳動物。
 「珍獣といえば、パンダだ」(第5版)



 と、「哺乳動物」限定となりました。
 確かに、エリマキトカゲやウーパールーパーは「獣(=けもの)」ではありません。


 さすが新明解は細かい!


 しかし、それより気になるのは、みなさんも気付いていらっしゃると思いますが、



 「コアラはどこ行ったの?」




 さて、話は変わりますが、新明解第4版で「愛嬌者」を引くと、



あいきょう【愛嬌】
 【―者】接する人の心を和ませる何かを持っている人。
 「森の愛嬌者(第4版)




 とあります。
 私は「森の愛嬌者って、いったい何?」とずっと考えていました。
 

 ある時、家内に「変な用例を見つけたんだけど」と、新明解を見せてみると、
 「森の愛嬌者ってリスのことじゃない」とあっさり言われてしまいました。


 これって、常識?


 ちなみに、第5版では、「リスは森の愛嬌者だ」という用例になっていまして、やっぱり私以外にも知らない人がいるということを想定して、ちゃんと補足説明してくれているんだなあと、あらためて新明解の親切さに感心しました。



 で、話はもとに戻りますが、これほど細かくて、これほど親切な新明解国語辞典が、わざわざコアラを珍獣からはずしたというのはどういうわけなんでしょうか。

 いったいコアラに何が起こったのでしょうか?

 コアラに詳しい方のご意見をお待ちしております。


 (管理人より:その後、コアラ抹消事件については、一応の結論がでました。→こちら



 ところで、珍獣ではないのですが、ついでなので・・・。

 「縦断」という言葉の用例に、



じゅうだん【縦断】
 「太平洋を南から北へ、北から南へと縦断して渡りするハシボソミズナギドリ」 (第4版、第5版)



 とあるのですが、





 「ハシボソミズナギドリって、何?」





追記(2002/8/17) :これを書いた次の日、家内に「珍獣って何を思い浮かべる?」と聞いたら、即座に「パンダ」と言われました。 ええっ、これも常識? 私の発想の方が変わっているのか・・・。

追記2(2002/8/18):「ハシボソミズナギドリ」をキーワードにYAHOOでページ検索してみたら、473件一致! 有名な鳥だったんですね。


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