0083 Characters



アナベル=ガトー
 彼がガンダム2号機を強奪することがこの物語の発端となった。義に厚く純粋な武人としてのプライドを持っており、同じく大儀のために行動するデラーズを信奉している。
 また、パイロットとしての能力は、一年戦争の際についた「ソロモンの悪夢」の異名がすべてを物語っている。実際、連邦軍の教本に紹介されるほどであった。ただし、ニュータイプではない。ごく普通の人間として最高峰の技量を持ったに過ぎない。ジオンの栄光へのこだわりを捨てきれなかったのがその証拠でもある。普段は冷静沈着だが自分のために死んでいった人々のことを思い感慨にふけるなど、以外とナイーブな面も持っていた。広く戦局を見つめて作戦を進めるが、いざ戦闘になると熱くなるタイプで、とくに無能な敵に対しては憎しみにも似た感情をむき出しにしていた。だが引き際はわきまえており、決して深追いはしなかった。
 この様に敵に対しては容赦ないが、部下に対しては良き上官であり、同志でもあった。そのため一般兵の人気も高く、多くの兵士がガトーの麾下にはせ参じてきた。さらに高級将校からも一目置かれており、階級に関わらず非常に高い人望を備えていた。余談ではあるが、一年戦争終結時、デラーズの命を受けてグラナダでの撤収を援護していた際、撤収時間を越えて作戦を続行。自らは不本意ながらも、デラーズとの別離を余儀なくされたのだった。このような自己犠牲の精神が、数多くの将兵を引きつける原動力であろう。


エギーユ=デラーズ
 デラーズ・フリートの指導者。今回の「星の屑作戦」の立案者でもある。非常に計算高く、常に冷静で軍人の枠を越えた戦略眼を持っていた。
 そのため早くからギレン=ザビに認められ、一年戦争時はザビ家に縁のある者だけにしか拝領を許されない戦艦、グワジン級を頂くまでに至った。ギレンがいかに、デラーズを高く評価していたかはこのことを見ても明白である。
 ア・バオア・クー戦でギレン戦死の報を聞くや否や、瞬時にキシリア暗殺を看破。キシリアの指揮下に入るのを潔しとしないデラーズは、麾下の艦隊を率いて戦線を脱出した。その際、死に急ぐガトーを説き伏せ麾下に加え、以後自分の息子のように指導していった。
 作中でのガトーとのやりとりや、星の屑、茨の園などのネーミングを見ても分かる通り、結構ロマンチストな性格でもある。大戦後、一時的にアクシズに身を寄せるがキャパシティーが小さいのと地球圏に残った多くの同胞を支援するため、あえて帰還。元サイド5であった暗礁宙域に繋留基地茨の園を設営し、戦力拡充を計るだけでなく反連邦勢力と接触。さらにAE、アクシズなどを見渡した全地球規模の戦略構想を立案できたのは、デラーズただ一人だったのだ。
 これらの情報を元にした星の屑作戦は完璧に近い形で進行、だがシーマの裏切りだけは見抜けなかった。後をガトーに託した後、シーマの銃弾により倒れる。見るべきもの、すべきことを成し終えたデラーズにとって自害に近いものだった。


ケリィ=レズナー
 隻腕の戦士。元ジオン軍のMSパイロットでウラキに戦う意義を見出させた男である。フォンブラウンの最下層でラトーラと共にジャンク屋を営む傍ら、MAヴァルヴァロを一人で修理していた。やさしく義理堅い性格で、ソロモン攻防戦の際に左腕を失い、酒浸りの日々から救ってくれたガトーに報いたいと思っていた。
 また、ひょっこりとついてくるウラキに罵倒を浴びせつつも最後まで見捨てられなかった。そのため義理と人情に挟まれやすく、決起を促すガトーか、世話になったラトーラかと悩むのもしばしばだった。が、それ以上に強かったのが、戦士としての気概であった。
 シーマに見下されたことに耐えきれず、実力を示すためにガンダム1号機との決闘を臨んだのだった。余談ではあるが、このヴァルヴァロは一年戦争終結のどさくさに紛れて、ガトーと共に運び込んだものであった。一時的にガトーとフォンブラウンで行動を共にしていたときに、ニナと知り合ったらしい。あの戦闘下でニナと、さも顔見知りのように会話していたのはそのためであった。そしてウラキと激闘の末、敗退。男の生き様を見せた最後だった。
 なお、脱出装置がついていないことは、コックピット回りを担当していたウラキが一番よく知っていた。あのウラキの言葉は、何とかして助けたいという一心からでたものだったことをつけ加えることにする


コウ=ウラキ
 デラーズ紛争における主人公。ガンダム1号機に搭乗するまでは、士官学校出たての新米パイロットだった。しかし2号機強奪を阻止しようとしたことにより、1号機のパイロットとして、星の屑作戦に巻き込まれていく。
 大変なMSオタクで、メカニック全般、とくにハードウェアに精通していた。2号機を人目見ただけでその用途を見抜いたのを初め、1号機を短期間で乗りこなし、ヴァルバロをわずかな時間で稼働状態まで修理したことでウラキの実力がうかがえる。この様に、MSの扱いは天才的な才能を見せるが、精神的にはまだまだ子供で、戦争の現実に飲み込まれ、自分を見失いがちであった。軍人としてのプライドも戦う意義も見いだせず、ただ1号機パイロットの座を守りたいだけで意地を張る少年だった。
 また、ニナに淡い恋心を抱くがうまく表現できないでいた。そのため、苦手なニンジンを克服しようとしたり、怪しげな書籍で女心を勉強しようとするなど、ウブを通り越して小学生以下の行動をとったりもしていた。
 だが、流動する事態に巻き込まれていく内に、徐々に成長。とくにケリィとの出会い、バニングとの死別、そしてなによりもガトーの存在が大きな原動力となり、たくましい大人へと変貌を遂げていった。


ニナ=パープルトン
 ガンダム1号機、2号機の開発に携わるシステムエンジニア。数奇な運命の持ち主である。生粋のルナリアンで、今回、評価試験のため初めて地球に降下してきた。ウラキに劣らないMSオタクで、ガンダム1号機、2号機を恋人のように扱っていた。
 たおやかな物腰で聡明な女性だが、意地っ張りでもある。一見、気丈にみえるが、その実、心の弱い女性であった。ウラキへの思いとガトーに対するこだわりが揺れ動く心を整理できずにいた。
 そんなニナがただ一つだけ出来ることは彼らの破滅的な対決を回避させることだけだった。ウラキへの告白。一転してコロニー内での裏切りにも似た行動。すべて二人を助けたいがためのなりふり構わないニナの心の現れであった。見ている側としてはなかなか理解しづらい部分もあるが、女性特有の狭窄した心理における行動と理解したい。
 ウラキの場合、0083前編を通じて成長していったが、ニナの場合ここからがスタートといっても過言ではない。その後のニナはラストシーンの笑顔の部分しか語られていない。だが、成長の片鱗を漂わせる笑顔だった。


シーマ=ガラハウ
 シーマ艦隊の司令官。軍人としての誇りを捨てた女性である。冷酷無比で残虐な性格であるが、ただの略奪者ではなかった。策謀に長け、何よりもなりふり構わない行動力で、連邦軍やAEに独自のルートを開拓、自己の保身に余念がなかった。そのため、ガトーも毛嫌いされていた。
 しかし、様々な苦汁をなめ尽くしてきたシーマにとって大義を唱えるデラーズ達に虫酸が走る思いであった。そんな心理と生き残りのため、星の屑作戦を連邦軍に売り渡そうと画策。だが、数々の誤算と妨害でうまく進展しなかった。
 追いつめられたシーマは、デラーズを人質にとり最後の大博打に打って出るが失敗。狭窄した心理状態で3号機に立ち向かうがメガビーム砲で串刺しにされてしまった。悲惨な最後だった


ジョン=コーウェン
 ガンダム開発計画の責任者。一年戦争時は前線にて指揮を執っていた勇将である。良識と大局を見る目を持っていた数少ない将官で、巨砲主義に終始反対し、独自にMS部隊を中心とした機動部隊構想を立てた。
 今回のガンダム開発計画はその先駆けとなるものであった。ただし、2号機の核装備は本意ではない。あくまでも上層部を説得するためのものでしかなかった。しかし、今回の2号機強奪の責任を追及されて失脚。ジャミトフの台頭を許す結果となった。


エイパー=シナプス
 アルビオンの艦長で、コーウェン中将に最も信頼されている大佐である。冷静さと勇猛さを兼ね備えた歴戦の名艦長で、適切で利にかなった命令で幾度となくアルビオンを危機から救い出した。
 その風貌から厳格で気むずかしい印象を与えているが、話が分かる上官でもあり、新人のウラキが1号機のパイロットになることを許可。柔軟な思考力を持ち合わせていた。さらにコロニー落下を阻止せんと軍法会議を覚悟の上で3号機を奪い取り出撃するなど広く大局を見渡すことが出来る数少ない連邦士官だった。
 だが、軍派閥の抗争に破れたコーウェン中将の庇護がなくなったとき、シナプスの未来は閉ざされた。軍法会議ですべての責任を押しつけられる形で極刑に処された。ある意味では、これからの連邦軍の愚行を見ないで済むだけ幸せだったかもしれない。


ジャミトフ=ハイマン
 この頃は連邦軍准将。ギレンと同じ選民思想を持った危険人物である。自らの理想を実践するため連邦軍を我がものにしようと画策していたジャミトフは、星の屑作戦を利用。実力と実績を兼ね備えたコーウェン中将を策謀で一掃した。その後、ティターンズを創設、自ら総帥となった。


バスク=オム
 ジャミトフの直属の部下。後のティターンズの司令官である。根っからの戦争屋で殺し合い自体が好きらしい。友軍がいるのも関わらず、ただ自分の復讐心だけでソーラーシステムIIを発動させるなど正気の沙汰とは思えない。
 だが、意外にも、隠密行動も得意らしくコーウェン中将の傍らで、宣戦布告を聞いていた。コーウェン派に対するスパイとして暗躍していたのだろう。なお、酒癖の悪さが露見するのはその後のストーリーであった。


サウス=バニング
 アルビオンMS隊の隊長。精悍な顔立ちに違わず、荒削りな性格で、モンシアほどではないにせよ酒好きの女好きで、フォン・ブラウンでは、どこかのホステスだろうか、女性と飲み歩いていた。さらにウラキを探している最中でも、赤いタイトの超ミニの女性に見とれていた。
 しかし、パイロットとしての腕は超一流である。それもそのはず、一年戦争当時からの叩き上げで、数々の激戦をくぐり抜けてきた猛者であった。また隊長としても優秀で、キースやウラキ達を厳しく鍛えていた。これは部下思いの現れでもあった。実戦の厳しさを誰よりも知っているため、一人でも多く生き残ってほしいとの願いからである。そのため、多くの部下から尊敬を集めていた。
 だが、レッドアウト現象に悩まされ、ウラキに遅れをとるなど体力的な衰えだけには抗しきれなかった。そんな彼を支えてきたのはパイロットとしての気概であった。機密文章の回収時という危機的な状況を跳ね除けて、シーマと互角に渡り合うなど、並の精神力ではなかった。が、運に見放されたのか、わずかな損傷から自爆、壮絶な最期を遂げた。


チャック=キース
 士官学校時代からのウラキの悪友で、つねに行動を共にしている。軽薄な現代っ子で物事を深く考えないタイプである。要領が良く、苦労から逃れるのが得意であったが、それ故訓練などでは特に絞られていた。
 また女性に対する興味も旺盛で、初対面のニナをいきなりナンパ。しかしモーラに阻まれていた。だがそのモーラといつのまにかできているなど、なかなか侮れない面もある。
 そんな彼にとってウラキのあまりにも子供じみた恋愛模様に業を煮やしていた。だが映画のチケットを手渡すなど、ある意味友達思いでもあった。そんな彼でも、今回の星の屑作戦を通じて成長していった。ラストシーンでティターンズに加わらずに辺境の基地に赴任していったのもその現れであろう。その後もウラキの良き悪友であることは間違いないであろう。


ハマーン=カーン
 ザビ家、唯一の血統、ミネバ=ザビの摂政としてアクシズの実権を握っていた。戦力拡充に全力を傾けていたアクシズには全く余裕がないのにも関わらず、支援艦隊を派遣。ひとえにジオン再興の志を持つ意志を見せるためでもあった。


アクラム=ハリダ
 アルビオンの航法士を勤めている連邦軍中尉。精悍でがっちりとした体つきに似合わず、陽気な性格である。身振りも大袈裟でつい一言文句を言ってしまいがちである。しかし航法の腕は一流であり、困難な状況下にも関わらず最善な道へとアルビオンを導いていった


アダムスキー少尉
 ガトーの2号機強奪を援護したジオン残党の一人。キースに撃破される。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


アロイス=モズリー
 アルビオンの全乗組員の健康を預かる軍医。階級は大尉である。どっしりとした体格と口髭が特徴。艦長といえど彼の健康管理には逆らえず、好きなブランデーを預けている。


アルファ=A=ベイト
 強奪された2号機追撃の補充要員としてアルビオンに配属された。3人組のリーダー格である。当初、きざな振る舞いに大胆不敵な態度でモンシアと共にクルーとのいざこざが絶えなかった。また、すぐに図にのる性格が災いして、キンバライド戦では不覚にも大破させられてしまう。
 しかし、持ち前の度胸の良さと勝負強さでバニング大尉死後、MS隊を任せられるまでになった。ちなみに鴨料理が好みかどうかは定かではない。


ウィリアム=モーリス
 アルビオンの通信士で階級は少尉。見ての通り、おとなしい性格の持ち主で出番も少なかった。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ウォルフガング=ヴァール
 ビッター中将の副官的な存在で階級は大尉。出撃後、降伏をするようにビッター中将に指示されるが、徹底抗戦を主張。しかし、死を覚悟した中将の堅い意志を見取り、ついに同意。HLVの打ち上げと中将の戦いぶりを見届けた後、投降した。


オサリバン常務
 アナハイムの幹部でガンダム開発計画の最高責任者である。一見、連邦に従順な姿勢を見せているが、影でシーマと共謀。狡猾極まりない人物である。
 また、フォン・ブラウン市を牛耳る黒幕でもあるらしい。偽装したシーマの貨物船を自分の都合のいいところに入港させたり、軌道間推進レーザーシステムを被害者面をしつつ裏で稼働させたりなどが根拠である。だが、すべてが終わり自らの野望が潰えたと知り、自殺。悲惨な最後となった。


カリウス軍曹
 ガトーの部下で301哨戒中隊の生き残りである。星の屑作戦決行の報を聞きつけてガトーの元に馳せ参じてきた。公私ともにガトーを尊敬しており、常に直衛を勤め、身を挺して守り抜いてきた。
 また、パイロットとしても優秀で、観艦式襲撃の際にも、多数の敵を目の前にして単身で支え、ガトー突入の援護を立派に果たした。そんなひたむきな部下だからこそ、ガトーも最後の決戦に臨む前にニナを託せたのだろう。ガトーの最後をグワンバンで看取った。その瞬間、カリウスの双肩に301哨戒中隊の栄光が受け継がれたのだ。


クレナ=ハクセル
 ラビアンローズの責任者。ただし船長ではないらしい。3号機のテストを積極的に協力していたが、ナカハの命令には逆らいがたかった。


グリーン=ワイアット
 連邦軍大将で、観艦式の観閲官である。英国風紳士を気取っているが、姑息で形式に拘った卑劣漢である。また、策謀を好み、密かにシーマと通じて事を安直に済ませようとしていた。
 実際、連邦軍はワイアットに限らずその大部分が、軍人よりも政治屋といった輩ばかりだった。しかし、そのような姿勢は戦時、しかも最前線では通用しなかった。 デラーズの戦略を読み切れず、数々の失策を繰り返したあげく、最後に核攻撃を許してしまった。死ぬ瞬間まで自分の愚かさに気づかなかった。


クルト中尉
 シーマの部下。ヴァルヴァロのパイロットとして呼び寄せられた。しかし余計な行動で、ケリィを触発させてしまいシーマの目論見を打ち砕いてしまった。最後は単身でヴァルヴァロを迎撃させられ、返り討ちにあう。


ゲイリー少尉
 トリトン基地を襲撃した内の一人。ドムでカークスのジムを一刀両断にしたが、その後、彼の乗っていた機体の残骸が確認されている。


ジャクリーヌ=シモーヌ
 アルビオンのオペレーター。スリムでショートカットがよく似合う女性である。任務に忠実で、ハキハキした口調で的確に指示を下していた。が、ハメを外すこともしばしばだった。ピーターとはいいコンビで、よくからかって遊んでいた。さら酒癖が悪く純情なピーターに抱きつくなどして本領を発揮。まわりを唖然とさせていた。


チャップ=アデル
 3人組の内の一人。他の2人に比べ真面目で堅実な性格であり、ある意味では彼らのお目付役である。その性格のためか援護任務が多く派手な戦果はないものの、確実に敵を捕捉、撃破していった。3人の中で唯一の妻子持ちで、たぶん愛妻家であろう。


ディック=アレン
 バニングの部下で自称トリトン基地のナンバー2。ナンバー1はもちろんバニングの事である。MSパイロットとしての腕は確かだったが、わずかな油断から奇襲を受けて戦死した。


デトローフ=コッセル
 シーマの副官。厳つい顔で周囲を圧倒していた。しかし、意外に気が付く方でシーマの挙動を読みとって適切な指示を出していた。


ドライゼ艦長
 トリトン基地襲撃を援護していたユーコンの艦長。斜めに被った海帽、立派な口髭でいかにも海の男といった風体である。終戦後を生き抜いただけあり、ガトーの動きをしっかりと捕らえて効果的な支援体制を引いていた。


ナハッカ=ナカト
 連邦軍少佐。401哨戒中隊の隊長である。ジャミトフの息の掛かった軍人で、ラビアンローズでアルビオン隊を待ちかまえていた。融通が利かず、現状を無視しひたすら命令を遂行しようとしていた。
 また、ルセットを誤って射殺した際、ウラキに責任をなすりつけ、自分の行動を正当化するなど姑息で卑怯な人物である。


ニック=オービル
 デラーズ軍のスパイ。技術者としてアナハイムに潜り込んでいた。些細なことから、スパイだと判明。艦を脱出するが逆探知を恐れたビッターに見捨てられた。


ノイエン=ビッター
 ジオンアフリカ残党軍の一つ、キンバライド基地の司令官。滅びの美学という言葉が最も似合う男である。
 一年戦争終結時、デラーズと同じく欺瞞に満ちた和平条約を由とせず付近の部隊を集結。ダイヤモンド鉱山跡に立て篭もった。以後3年間、ゲリラ戦を展開。少ない物資の中、使えるものをすべて動員して連邦軍に出血を強いていた。しかし余りある戦力を持った連邦軍を前に一人、また一人と散っていった。
 そんな絶望的な抗戦を続ける中で、ガトーの帰還支援を最期の戦いにすることを決意、自ら出撃していった。最後までジオン軍人としての魂を見せつけた勇者だった。


ピーター=スコット
 アルビオンのオペレーター。まだまだ少年の面影が残る軍曹である。真面目な性格で酒宴の席でも勉強に余念がない。また身長が低く、シモンにからかわれる事もしばしばだった。しかし、オペレーターとしては、普段の努力の賜か、シモンに勝るとも劣らない実力を発揮、激務をきびきびとこなしていた。


ビリィ=グラードル
 ガトー艦隊旗艦、ベールギュントの艦長でガトーの副官でもある。ガトー回収時、しかも2対3という不利な状況の中で、大した損害無しに3艦とも撃破。艦隊指揮官として非常に優秀であった。
 しかし、3号機の常識を越えた猛攻で、乗艦もろとも宇宙の塵と化した。


ベルナルド=モンシア
 アルビオン隊一番の問題児。パイロットの腕は一流でバニングにはかなわないまでも、ベイトアデルに引けを取らない腕前だ。しかし隊長としてはまだまだで、まんまと敵の策に乗ってしまうなど未熟な点が目立った。
 性格は狙ったものは、敵機でも女性でもしつこく付きまとうタイプで、特に女性整備兵がセクハラの対象になっていた。そのため、モーラとの抗争が絶えなかった。さらに、ニナとガンダム1号機を異常なまでの執念で追いかけていた。
 だが、人情に厚くバニングが戦死した際、誰よりも激しく嘆き悲しんでいた。これを境にモンシアも大きく成長し、非常に落ちついた行動をとるようになった。


ポーラ=ギリッシュ
 アナハイム社員の一人であり、ニナの同僚。ニナとは親友の間柄で陰日向なく、ニナを支えてきた。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ボブ中尉
 長距離支援MSザメルのパイロット。オーストラリアの支援部隊の隊長格である。つねにガトーの盾となって2号機の後退を支援、バニングと死闘を繰り広げた。


マーネリー准将
 トリトン基地司令官でコーウェン派に属している。良識のある将校だった。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


モーラ=バシット
 ジャブローからメカマン・チーフとしてアルビオンに乗り込んだ中尉である。男勝りの性格と体格で、MS整備班をまとめており、ニナの良き相談役でもあった。そのため、ニナや女性メカマンに言い寄るモンシアとの乱闘騒ぎが絶えなかった。最後はキースと共に、オークリー基地に赴任した。


ユーリ=ハスラー
 アクシズ先遣艦隊司令官。デラーズとは古い友人でもある。星の屑作戦を支援するため、遠路アクシズより来訪。ノイエ・ジールをガトーに手渡した。また味方の回収時間ぎりぎりまで粘って一人でも多くの兵士を助けようとしていた。


ラトーラ=チャプラ
 フォンブラウンで、ケリィの世話をしていたおそらく恋人だと思われる。非常におとなしい性格で、普段は無口である。ケリィに早く戦争の事を忘れてほしいと願っていた。
 そのため、ヴァルヴァルの修理を手伝おうとするウラキに激しい怒りをぶつけていた。しかし、その願いも空しく、ひとりフォンブラウンに取り残されるのだった。


ラバン=カークス
 トリトン基地のテスト・パイロット。バニングの部下である。バンダナがトレードマークでザクばかりの毎日に飽き飽きしていた。2号機強奪を援護していたドムと交戦、しかしヒートサーベルで一刀両断にされてしまった。


ルセット=オデビー
 ガンダム3号機担当のシステムエンジニア。非常に強い意志の持ち主で、ナカハに堂々と意見していた。ニナとは古い友人で、ガトーとつき合っていた頃の事をよく知っていた。そのためニナが3号機稼働に乗り気でない原因を悟っていた。
 しかし、口に出すことなく独自に行動、それもニナに早く立ち直ってもらいたいがためであった。事態の急変に対してウラキの協力のもと、強引に3号機を稼働させようとする。だが、阻止しようとしたナカハの凶弾が彼女の命を奪ってしまった。ニナにとってあまりにも大きすぎる犠牲であった。