11-2. Mark Reynolds氏とRed Specialの修復

originally written by Mark Reynods
translation by Tri-Sonic
this article is appeared by courtesy of Oliver Tamminga


 

 私がはじめてファンになったのは1974年にラジオで「輝ける七つの海」を聞いたときだった。QueenIIを買って初めて私はブライアンのギターが極めて風変わりな音色を持っていることに気がついた。その日から私はブライアン・メイのギターに釘付けになったのだ!

 私は子供向けの番組「マグパイ(Magpie)」でブライアンが彼のレッド・スペシャルをデモ演奏しているのを見た。私が、ブライアンが6ペンスをピックにしているのを知ったのはその時だ。私はすぐに同じコインでエレキギターを弾くようになった。今でも同じコインを使用している。

 私は常々彼と同じギターが欲しいと思っていたが、それが手作りであることを知った。日本製のグレコ・レッド・スペシャルが80年代初頭に発売されたが、私はあまり良いと思わなかった。私は結局買わなかった。私はまた、初期のそして後のギルド製品も見て、(グレコ同様)まあまあだと思ったが、へんてこなピックガードがあまりにもプラスチックぽいと感じた。私は何年間もブライアン・メイのギターを作るための写真や情報を可能な限り集めつづけた。その過程で、自分自身でレプリカを作った何人かの人にも会い、偶然その内の1本を買った。しかし私はやはりそれに満足できなかった。ついに彼らの一人から自作のための図面を入手した。私は自分で自分自身のレプリカを作り始め、かなり詳細に注意を払って製作した。プロジェクトは完成まで1996-1997年の2年間を要した。私は音色が可能な限り実物に近づくように、オリジナルに忠実な部材を使ったつもりだ。ネックはブラジリアン・マホガニー、指板はオークで作った。指板は黒く塗った。ボディはオークの中央部分と、ブロックボードの周辺部によって(オリジナルと)同様に細工した。ボディはすべてマホガニーの突板で覆った。私はトレモロブロックと小さいローラー付きのブリッジもブライアンと同様のやり方で手製作した。素材は同じ金属である。

 私のギターは中空構造で、ピックアップ切り替えシステムも同じである。私はオリジナルのバーンズ製トライソニック・ピックアップを入手できなかったので、ケント・アームストロングがバーンズ・オブ・ロンドン社の為に復刻生産したバージョンのものを購入した。製作が終わり、私はそれに慣れるように使い始めた。

 1998年の初頭、私は自分のギターの写真を数枚撮り、ブライアン・メイに送った。私はどうやってそれを作ったかの説明文も同封した。私はまた、自分の夢がブライアンのステージ器材で自分のギターを演奏して、どれだけ彼のレッド・スペシャルに近い音がするか見ることだと書き送ったのであった。その翌日、グレッグ・フライヤーが電話を掛けてきて、彼とブライアンは写真を見て、いくつかのパーツが極めて実物そっくりに作られていることに驚いたと言って来たのである。グレッグは彼の行っているレストアを私に手伝ってもらえないかと考えていた。彼はレッド・スペシャルのいくつかのパーツがかなり消耗しているので、それを作ってくれないかと尋ねてきたんだ。

 私は、自分にできることなら何でもすると答えた。結局、私が作ったのはピックアップ・サラウンド(訳者註:ピックアップの回りの薄板)だけだった。ブライアンのオリジナルはすごく磨り減っていて、無くなっているものすらあったんだ!グレッグは大体週一のペースで電話を掛けてきては、レストアの進捗状況を教えてくれた。ある夜、私達が話している時、グレッグとブライアンはレッド・スペシャルのネックとボディを再塗装するスプレイ・ブース(訳者註:塗装のための工房)を探していると言った。グレッグは助けてくれる人が見つからないんだ、と言っていたのだ。私の義父は自分のスプレイ・ブースを持っており、それで私は義父のを使ったらどうかと言ったんだ。1週間後ぐらいに、グレッグからまた電話があり、ブライアンからもし良かったらそのスプレイ・ブースを再塗装に使わせて頂けないだろうか、と聞かれているといったんだ。本当にびっくりしたよ。百万年間一度だって、彼らが私のオファーを受けるなんて想像もしていなかったんだ!グレッグはついにギターのボディとネックを私の家に持ってきて、私達は一晩中レッド・スペシャルの再塗装をして過ごしたんだ。(あの「レッド・スペシャル」が僕のソファの上で一夜を明かしたんだ!)

 グレッグが帰り、レストアの仕事が終わった頃、彼はまた電話してきて、ブライアンが僕を自宅に招いていると告げた。ブライアンは私と私の家族を彼のキッチンに通してくれて歓待してくれたんだ。私達は、彼のそして僕のギターについて話しつづけた。彼は僕のギターを試し弾きして、僕がどうやってそれを作ったかに大変興味を持った様だった。彼は、彼のレッド・スペシャルを触らせてくれた。すばらしいギターだったよ。私は自分が触ることに心配を覚えたけど、同時にそれを手にすることに興奮したよ!

 彼は私達に彼のホーム・スタジオを見せてくれ、それからフレディの遺品のピアノの1台が置かれているホールに案内してくれた。ブライアンは私に彼のAC-30とディーキー・アンプで僕のギターを試させてくれた。僕のギターが彼のと良く似たサウンドで鳴るのを聞いて本当に嬉しかったよ。グレッグも彼の作ったレプリカを弾かせてくれた。それらも素晴らしいレプリカだった。

 ブライアンは本当に優しい人物で、僕達みんなが歓迎されていると感じさせてくれた。その日の最後に、ブライアンは僕達一人一人にサインしてくれた「アナザー・ワールド」のCDをプレゼントしてくれたんだ。

 ※)本稿のオリジナルは下記のサイトで読むことが出来ます。本稿の翻訳・日本語での公開についてはMark Reynolds氏本人の許諾を得ております。

Original source:
"Brian May World - The May-keteers Homepage" 

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