11-1 Mark Reynolds氏について

by Tri-Sonic


 マーク・レイノルズ(Mark Reynolds)氏は英国・レスター(Leicester, John Deaconの生まれ故郷)に住む筆者の親友である。

 といっても彼との付き合いは、2000年2月にグレッグ・フライヤー氏の紹介でShiroさん宛に来たメールを転送してもらい、トレモロの構造について教えて欲しいと書き送ったのが始めだから、まだ10ヶ月でしかない。それでも、その間に200通以上のメールを交換し合い、いつもメールの最後に "Your friend, always" と書いてきてくれるのだから親友と書いても差し支えは無かろうと思う。

 マークはグレッグ・フライヤーによるレッド・スペシャルの修復を偶然支援することになった関係で、現在でもグレッグとの親交が厚い。マークとブライアンの関係は次節を読んでいただくのが良いだろう。更に、彼は永年にわたってレッド・スペシャルの構造を知ろうと常に努力してきた関係で、さまざまな友人がおり、中にはBBCラジオの公開放送でブライアンの直伝レッスンを受けた人や、ブライアンが昔使っていた初代のコーニッシュ・トレブル・ブースターを持つ人などもいる。極東の島国にいる私にとって、マークが余人を以って代え難い貴重な友人であることは論を待たない。

 そもそも私からマークに提供できる情報など殆ど無く、大半のメールはこちらからの質問にマークが答えてくれたものばかりだ。私が心掛けてきたのは、貰ったメールには常にすぐに返事を書いたこと、折に触れて自作への熱意を訴えたことくらいだ。マークは本当に気持ちの良い男で、質問に答えるのに喜びを感じているとすら思える。

 マークの本業は電気技術者だが、終始モノ作りをやっている人物で、彼の第1作のレプリカは英Guitar Magazine誌で写真入りで紹介されたほどだ。写真で見る限りは実物と寸分違わないコピーに見えるが、内部構造など、後にブライアンに会って判明した違いを解消するべく現在第2作目に取り掛かっている。木工、金工、電気・電子回路、塗装に至るまで全てに精通しており、私の師匠のような存在でもある。

 2000年12月8日、私のロンドン滞在先の小さなホテルの一室で、初めてマークと直接話すことが出来た。彼は片道2時間半もバスに乗って、ロンドンまで会いに来てくれたのだ。ささやかなお土産にと持参した「ライブ・キラーズ」のカラー盤と、「ボヘミアン・ラプソディー」のシングル盤を、ちょっとオーバーなくらい喜んで受け取ってくれた。終始にこやかで紳士的で、私の拙い英語から意味を汲み取って、携えて行った山ほどの質問に一つ一つ丁寧に答えてくれた。会見は3時間に及び、名残を惜しみながら別れた。次に会う時には、お互い自作のレッド・スペシャルでセッションをしよう、と約束して。

 これからもこの友情を大切にして、いつの日か彼とセッションが出来ることを楽しみにしている。

Mr. Mark Reynolds
(ロンドン・ウェスト・ケンジントンのホテルの一室で)

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