さぁ、ここに来た貴方は
解けたか解けなかったかは別として、
問題.01は見てくれたとは思う・・・
どうだっただろうか?
諸君のことだから、もう解けたとは思うが。
先に言っとくが、
このコンテンツについては、
ヒントなどは一切与える気は少しもない。
さて、これより始まるのは問題.02だ。
問題.01と違って、
多少頭をひねる必要があるかもしれない。
諸君がどこまでついてこれるか・・・
健闘を祈る。
問題.02
ある場所にマンションが建っていた。
そのマンションは12階建てだ。
俺はそのマンションの1階の106号室に住んでいる。
俺、多可野幸助(たかのこうすけ)41歳は、2月5日午後8時殺された。刺殺だった。
一人暮らしだった俺は、家族から発見されることなどない為、何日かそのまま放りっぱなしだった。
3日後の2月8日、会社の同僚がさすがに3日間も無断欠勤するのはおかしいから、と管理人さんに言って、鍵を開けてもらって俺の部屋に入って来たことによって、やっと俺の死体は発見された。管理人の名前は伊東一郎(56)、同僚の名前は久保順也(38)である。
翌日の10時前、警察が俺の部屋へやって来て、いろいろ調べていった。彼らはいろんなことがわかったようで、特に怪しいと思われる数人をピックアップし、午後より事情聴取を行った。
その細かい内容はここでは省いて、要点だけをまとめておく。
まず、警察が一番最初に目をつけたのは、俺の隣の部屋、107号室に住んでいる矢田翔(18)だ。彼の趣味はギターを弾くことで、彼は夜バイトしているため、その趣味のギターをバイトから帰ってきた夜中に弾くこともあったことで、俺が何度か注意したことがあったのだ。そのことについて、矢田は友人に「隣のおやじ、むかつくんだよ。いつもいつも注意してきやがってよ。いつか、殺してやる。」というようなことを言っていたらしく、警察はすでにその友人から情報を仕入れ済みらしい。ちなみに、その友人は柴山尚文(18)という。このマンションの住人ではない。
警察が次に怪しいと思った人物は、俺の死体を管理人と共に見つけた第一発見者で、俺の同僚の久保順也だ。彼は、俺に3000万円の借金をしているのだ。警察は、そんなことなどはすでに御見通しのようである。このマンションの住人ではない。
そして、309号室の斎藤和樹(29)。彼もまた、俺に200万円の借金があった。久保に比べれば額の少ない彼だが、1年の利子が1%という久保に対して、1ケ月の利子が20%というとんでもない数字だけに、彼もまた友人の林に愚痴を言っていたらしい。すぐに返そうと思って、その利子でも納得してしまった斎藤だが、少しずつだが増えていく金額が返せなくなるぐらいの金額になっていたため、彼の俺に対する殺意も必至である。
そして、908号室の財津次郎(41)。彼は俺の従兄弟にあたる人物である。俺の父親と彼の父親が兄弟なわけだが、父親同士があまり仲がよくなかった。その為、俺と彼もあまり仲が良いほうではなかった。どちらの父親とももう他界してしまったが、その名残がまだあるのかないのか・・・俺と彼は今もあまり仲がよくない。
警察が目をつけた主な人物はこの程度だった。
しかし実際には、俺には思い当たる節がある人物が、あと5人程いる。
まずは、707号室の加藤光(23)だ。彼は俺の彼女である市橋尚子(34)の元彼である。俺が彼から尚子を奪ったのだ。警察はそこまで調べて分かっているのか分かっていないのかは解らないが、彼は俺がまだ生きていた時も、すごい憎んでいたらしく、度々嫌がらせを受けていた。
それから2人目。411号室の緒方朋美(39)。彼女は、俺が尚子と付き合う前に付き合っていた女性だ。朋美と付き合っていた頃、朋美は少しでも俺と一緒にいたいからと、俺と同じマンションに移り住んできたのだ。朋美との付き合いは結局、朋美の浮気が発覚し、その時すでに尚子に惹かれ始めていた俺は、きっぱり朋美との関係を切ったことで終わったのだ。そうして俺と別れたあとも朋美は俺と同じこのマンションに住んだままだった。それは、朋美が俺と付き合っていた頃に浮気した相手というのが、朋美の隣の部屋の410号室の田中宏行(39)だったからである。又、朋美と田中との関係は現在進行系である。
そして3人目。501号室の会社の上司である宇津井徳治(54)だ。俺にとって彼は課長にあたるわけだが、仕事のことで何度もぶつかり合ったことがある。俺は、自分でいうのも何か変だが仕事は出来たほうで、宇津井とは意見の対立を何度も交わしたことによって、彼の評判が落ちていることもまた事実だ。
そして4人目。2階に住む、高須一恵(40)だ。彼女は数年前に一人息子を自殺によって亡くしている。そして、その事件を担当したのが、隣町に住んでいる俺の兄、多可野高次(43)だった。結局、俺の兄が彼女の息子をいじめていた少年たちをつきとめられなかったということで、一恵は何故か俺を恨んでいたという、近所のおばさんたちの話を盗み聞きしたことがある。
そして5人目。俺の彼女の市橋尚子(34)だ。俺の浮気が発覚したことによって、彼女は大激怒した。実際、俺が殺された2月5日の夜も、そのことで口論となった。
あと、付け加えておかなければならないことは、警察が怪しいと思っている人物たち、そしてその後に俺が怪しいと思っているということで記した5人の人物たちは、全員2月5日の午後8時前後のアリバイはない。また、警察の調べでも俺が殺された死亡推定時刻は2月5日の午後8時前後だと正確に判明した。今の日本の警察はすごいもんである。
2月5日午後8時を少し回った頃、俺は犯人に包丁で刺された痛みに耐えながら、誰かに発見される前に戻ってくるかもしれない犯人に分からない様に、ダイイングメッセージを残した。洋室の為、じゅうたんではなくフローリングだったことが運がよかった。俺は、手の指をフローリングに広がっている自分の血に付け、犯人に刺されて倒れた時に俺の体と共にフローリングに落ちた紙きれに残した。背中を刺されて痛さにもがき苦しむその一瞬に見た、犯人の顔を鮮明に思い出しながら・・・
「908、411、309」と。
そして俺はダイイングメッセージを書いた紙を飛行機型に折り、犯人にすぐに見つからないような場所めがけて投げた。もし、仮にその飛行機型の紙きれが犯人に見つかったとしても、すぐに分からないようにちょっとした暗号をもよおした。
その他の人物を少し書き記しておこう。あくまで参考の為だが。
108号室、陣野二郎(45)。職業大工。多可野の実家の建て直しをしてくれた人物だ。
111号室、渡辺健吾(21)。読書好きの俺の、読書仲間。俺の好きな作家、西村京太郎の話でいつも盛りあがっている。彼と読書の話をしているときは、実際ある20歳差という年の差をあまり感じないでいられる。しかし時々、別のことで口論になったことも・・・
201号室、名波遂行(30)。釣り仲間。ある日、俺が彼の50万円する釣り竿を壊してしまったことがあった。彼は、そのことについて、「大丈夫だよ、気にするな。」とは言ってはいたが・・・
202号室、波多野隆文(40)。まだ健在の俺の母親の姉の息子。フリーターであり、週に2,3度俺の部屋に来ては何か食べては帰っていく。
205号室、矢田あや(28)。ニューハーフである。何故か俺のことを気に入っていたらしい。
301号室、西田智(38)。心身障害者。体の自由は利かないが、心はとても優しい。一緒に住んでいる妹の美香(34)の力を借りないと一人ではとても歩けない。彼も、渡辺同様俺の読書仲間だ。最近は、リハビリも順調で一人で歩けるようになってきたという。
306号室、椎名順二(42)。なんとなく嫌い。
408号室、真中ひとえ(24)。俺の憧れ。
709号室、三瓶幸喜(48)。ただの同じマンションの住人にすぎなかった・・・2月5日の朝までは・・・
901号室、山田元気(29)。元気そのものだ。
1011号室、北川えりか(30)。俺のことが好きだったらしく、しつこいアピールに困り果てていた。
1111号室、壱次拓也(29)。とにかくカッコイイ。
ここで解いてほしいのは、ずばり
多可野幸助を殺した犯人の名前である。
さて、諸君はこの2問目も解けただろうか?
解けた者は、楽しみに3問目を待っていてくれたまえ。
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です
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