えいこがこの世で一番キライなもの。それは

だ。
なぜえいこが、蛾をキライなのか。実はえいこはにトラウマがあるのだ。

あれはえいこがまだカワイイ高校生だった頃(・・・ウソでした。ブサイクでした(泣)!!!)
・・・まぁ、とにもかくにも高校生だった頃。お盆でおばあちゃんちに泊りに行ってて、
んでイトコと一緒に花火をすることにしたのね。んで、当然花火はお外でするわけで、
みんなでワーッッって外にでて花火してたんだけど・・・そのばあちゃんちは、も〜う
途方もな〜く田舎なのよ。とゆーか、モロ山。んで、山で火をたく(=花火をする)と
いうことにはどういう意味があるかと言うと・・・。田舎っ子はもうご存知だろうけど、
虫が来るんですねぇ〜(汗)。
んで、最初そのことに気付かなかった、えいこを含めたいとこ軍団は、みんなで
キャッキャいいながら、ただただ花火を楽しんでいたわけです。

・・・そんな時・・・!!!!!!

ブゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン・・・・・・



いやな羽音が、暗闇から・・・。次の瞬間、耳をつんざくような子供たちの悲鳴が
村中に轟いた。

「ギャーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!」


そこにいたのは、なんと大人の手のひらほどもあろうかという、大型の蛾だった。
色はお馴染みの薄汚れたような茶色。太くて短い胴体と触角。リンプンを撒き散らしながら
螺旋の飛行を続ける・・・巨大な
あまりの恐怖に、恐慌&パニック状態になる子供たち。そんな時、一人のおじさんが
すっと歩いて来て、飛んでくる巨大な蛾を手ではたき落とし、かつ花火でおもいきり
焼き殺したのだ。あのショックは忘れられない。だんだんと焼けこげていく、かつて蛾
という生き物だったモノ・・・。初めは自由に空を飛び、私達を怖がらせていたモノが
いつしか地面に落ちて反応しないただのモノになっていく。しかし、その動かなくなった
モノには、明らかに「またよみがえって来て飛んで来てやる」という気迫が感じられた。
それを目の当たりにしているうちに、えいこは蛾がすごく怖くなってしまったのである。

大体、蛾が好きな人なんているのだろうか??あの気色悪い色、太くていかにも何かが詰まって
いそうな腹。止まっている時でも羽をひろげ続け、見るものに「いつ飛ぶのか」という緊張感を
与え続ける。いったん飛んだら、リンプン(絶対人体に悪影響があるに違いないと思う)を
撒き散らしながら、螺旋をかいて予想できない範囲を好き放題飛びまわる・・・次はどこに
飛んでくるか全く予想ができない。えも言われぬ恐怖。体がかたまる。あっちが完全に主導権を
握っているのを感じる。こっちはただ悲鳴を上げて、逃げ回ることしかできない。
あたしがイヤがるのを楽しんでいるかのように、ふらふらと予測不可能な飛行を続け、
しかも自分では出て行くことができないため、人間が恐怖におののきながらも近くの窓を
開けてやり、出してやらねばならない。こんな迷惑な話があるだろうか。
私はもう、本当に、字を見るのもイヤなくらい、蛾がキライなのである。

私はキライなものの克服を試みるのが好きなので、蛾も一度がんばって克服しようとした。
が、失敗した。その方法は「図鑑で慣れる」というものだったが、ことごとく失敗した。
その概要はこうだ。

1・「いきもの図鑑ー虫・昆虫」を持ってくる
2・いきなり蛾のページをひらくとショックで投げ出したくなるので、とりあえず「カブトムシ」
などの関係のないページから、だんだんと読み進める。
3・緊張がほぐれた頃に、やや関係のある「チョウ」のページにすすむ。
(注)「チョウ」のページも最後のへんは結構グロく、「これひょっとして蛾じゃ・・・」と
思うことが多々ある。しかしそんな時には「アホえいこ!これはチョウよ!」と自分に
言い聞かせ、自分をごまかしつつ読み進む。
4・なんの気なしに、ごく自然に「蛾」のページに進む。
5・様々な「蛾」を見る。
6・慣れてきたら、写真を触ってみる。

克服された!

・・・と、私の予定ではこうやってわたしの蛾ギライは克服されるはずであったが、やはり世の中
そんなに甘くなかった。・・・えいこはこの行程の中の、「5・様々な「蛾」を見る」の時点で
自分の中での限界がやってきて、「ぎゃ〜〜〜〜っっ!!!」と叫びながら、本を投げ出して
しまったのである。叫んで図鑑を遠くに放り投げ、冷汗をかき、はぁはぁと息も荒くあらぬ方向を見、
「おちつけ、おちつけ自分!!」と唱える。そして、自分が放り投げたせいで遠くに行ってしまっている
図鑑をさみしげに拾いに行き、ふたたびおそるおそるページを開ける。
・・・そう。私は、それでもくじけずチャレンジを続けたのだ・・・

一時間も・・・(爆死)


一時間もの間、ずっとただの生き物図鑑を、見ては叫び、叫んでは放り投げしていた私は、
はたから見るとただのアホかもしれない。確かにアホだ。しかし私にとってそれは、生死を賭けた
大冒険であり、自分との葛藤であり、戦いであったのだ。あぁ、自分に乾杯☆!!(爆)

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