真心ブラザーズとの出会い

あたしが真心ブラザーズと本当に出会った頃、まだ私はピチピチの大学1年生だった。その頃あたしは
まだ「音楽にハマったところで所詮さみしいものだ」と考え、音楽に対して自ら心を閉ざしていた。
その頃まだあたしは寮生で、お風呂に入るたびに「水道いいですかー??」「ハーイ」などと言っていた。
んで、その寮で友達になった子に真心ブラザーズが好きな子がいたのだ。んで、講義のたびにその子の
部屋に誘いに行っていた。すると、その子が部屋でいつも、なんか男の人がえらいいがっている(※岡山弁で
「大声で叫んでいる」という意味)ような曲が流れている。最初はなんとも思わなかったが、そのうち妙に
気になって、「ねえ、この曲だれの曲??」「真心ブラザーズだよ!!」という会話が交わされ、
「あー、これ真心ブラザーズって人の曲なんだぁ。へぇ〜。」と思った。
しかし実際、聴きたいとも思わなかったし、聴こうとも思わなかった。
ただ、「この子がこんな曲聴くなんて、意外やわ。」と思った。
それだけ。ただ、それだけだった。
それが、えいこと真心ブラザーズとの、出会いだった。

真心ブラザーズを本格的に好きになったのは、それから1年半後の、えいこが2年の夏だった。その頃
えいこはスーパーでレジのバイトをしていた。そのスーパーというのが、もう時代錯誤もいいところだと
思うのだが、今時珍しく手打ちなのである。朝の10時から夕方7時まで、間一時間の休憩をはさんで
レジを打ち続ける。たちっぱなしのこの労働は、はっきり言って過酷なものだ。このバイトのせいで、
えいこは腰を痛めた上に、一時は「腱鞘炎になる??」と、ひどくおびえたものだった。
また、このバイトは精神的にもキツかった。夕方になると夕食の準備のために、スーパーにはお客様が
つめかける。そしてレジは当然混みはじめる。レジが混みはじめると、並んでいる人たち(特におばさま連中)は、
目にみえて殺気だってくる。「はよーせんか!このコムスメがっっ!!うちらは忙しいんじゃっっ!」という
わけである。しかし、ここで考えてみて欲しい。夕方にレジが混むのは、果たして店の側の責任だろうか??
そりゃわかるさ??確かに誰だって、混んでいるレジに黙って並んでいるのはイヤなもんさ。でも、考えて欲しい。
なんでレジが混む時間帯に君たちはわざわざ買い物に来るのじゃ??「ずっと仕事してたからよ!!」ご苦労様。
お疲れ様です。しかもこれからご飯も作るの??大変ですね。がんばって!!・・・そういう人はいいのだ。
そういう人は。そりゃ仕方ない。えいこも納得だ。しかし問題は、「あらー!今日もお○いっきりテレビ見たあと
寝ちゃったわぁ〜。遅くなっちゃったけど、今から買い物いきましょ!!あー忙し!!」という人である。
もう、あなただって、すいてる店内でスムーズに、余裕を持って買い物したいでしょ??だったら、わざわざ
混んでる時間になるまでダラダラしないで、さっさと買い物しといてよ!さっさとぉ〜!!・・・ま、何でも
個人の自由であり、あたしが何て言おうと、そりゃあなたの好きにしたらいいんだけどさ。でも、それで
「レジが混む!!」とかって怒るのは、いただけないなぁ、と思うのよ。だって、うちのお母さんって、
理髪業だから、買い物夕方まで行けなくって、疲れてるのにやっと大急ぎで買い物行っててさ。疲れてんのに
レジ並んでさ。それを横で見ているあたしは、かわいそうでいかんのんやもん。うちの母さんだけじゃなくって、
日本中にはそんな疲れたママさんたちがたくさんいると思うのよ。
ま、そんなシメっぽい話はええとして、本題に戻ろう!!
それでね、あたしは日々の労働で、身も心もズタズタになってたわけ。しかもあたし、自分でご飯作るのキライ
だから、一日に豆腐一丁しか食べてなかったのね・・・。だから当然、元気やらやる気やらという、小学校を
卒業した際に先生からもらったはずの3つの木の2つまでを無くしていたってわけ。そんな時、すでにかなり
好きだったウルフルズの曲を聴くのは自分のテンション的にキツく、「なんか、あたしのこの疲れきってやる気も
クソもない心と体を満たしてくれるものは・・・」と思って、友達に聞いて借りたのが、真心のCDだったのよ。
心も体も疲れきって、しかも夏休み中だから寮にもほとんど人がおらず、めちゃくちゃ孤独ですさんでいた、
あの夏休み・・・。わたしは真心を聴いていた。ひたすら、真心だけを、聴いていた。
朝バイトに行く前にも、バイトの昼休みにも、そして寝る前にも、わずかな時間を見つけて・・・。
わたしは、真心に、没頭していた。
わたしの疲れた心と体に、真心の曲は、染み込んできた。じわーっと、でも、確実に。それはまるで砂に染み込む
水のようだった。わたしのからからに枯れた心を、潤してくれたもの。それが真心だったのである。
今思うと、あんなに一つのミュージシャンの曲だけを渇望し、必要とした、あの時期は一種異様である。
でも、それだけわたしの心は、彼らを欲していたのだ。彼らを必要としていたのだ。
♪僕の心を〜君がうるおして〜くれたんだ〜(by真心ブラザーズ) ってなわけである。

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