INTERVIEW

 

私がwebzine "Thrash or Die !"を始めて以降,このインタビューを取れるのは最大の喜びかも知れない.個人的にはATHEISTというバンドはそれほど重要な存在なのである.現在(2000年9月),彼らはATHEISTとしての活動を辞めてから6年が経過してしまったが,この程CDの再発をはじめ,彼らの周囲に新たな動きが出てきた.そんな中,現在NEUROTICAのヴォーカリストであり,ATHEIST時代にはヒステリックなヴォーカルとテクニカルなギターをプレイしていたバンドの中心人物であったKelly Shaeferへのインタビューをとることに成功した.

Thrash or Die ! :最初に言っておきたいのですが,私は10年以上ATHEISTの絶大なるファンであなたへのインタビューをできることに対して大変有り難く思っています.多くのスラッシュメタルファンが最も優れたThrash MetalアルバムとしてSLAYERの"Reign In Blood"を選ぶでしょう.私もそれには賛同できます.それと同様に,Technical Death Metalの最も優れたアルバムとして私は間違いなく"Unquestionable Presence"を選びます.ATHEISTは解散してから長い期間が経過しました.若い世代の多くの人がATHEISTに関して知らないと思いますので,バンドの歴史について教えていただきたいとおもいます.まず最初にATHEISTはデビュー前のRAVEGEはどのようなサウンドのバンドだったのか教えて貰えますか?

Kerry:RAVEGEは当初スタンダードなメタルに影響を受けたバンドだった.当時はまだ僕らは十分に楽器を演奏することが出来ていなかった.熱心に練習をこなした一年後に,僕らは僕ら独自の音楽性をより大きく発展させた.

TOD:メンバーはATHEISTと同じだったのですか?

Kerry:う〜ん,そうだね.RAVAGEのデモの時を除けば.そのころはRandはまだいなかったんだ.僕自身とMarkという奴がギターを弾いていたんだ.しかし,それ以外は同じメンバーさ.

TOD:なぜあなた達はATHEISTというバンド名に変更したのですか?

Kerry:同じバンド名のバンドがいたんだ.彼らはすでにアルバムを出していた.問題は彼らのサウンドがDOKKENのようだった事なんだ.それで僕らはバンド名を変えるべきだと考えた.そうすれば誰も僕らと彼らを混同しなくて済むからね.

TOD:デビューアルバム「Piece Of Time」は非常に高い評価を得てました.私もあれほどクオリティの高いデビューアルバムは聴いたことがありません.このアルバムについてはどう思いますか?

Kerry:そうだね,僕らはあのレコードにはとても誇りを持っているよ.僕らはそのアルバムに多くの努力をした.レコーディングに際しておよそ2年前から全ての週の夜を練習に費やした.僕らはそれぞれのレコードの中に多くを注ぎ込んだ.しかしそれでも最初の作品はまだ若干の甘さが残っているね.

TOD:非常に優れたベーシストであったRoger Pattersonの事故死がありましたが,それが解散のきっかけになったのでしょうか?

Kerry:僕らは既に「Unquestionable Presence」アルバムの曲は書き上げていて,もちろん僕らはその曲を演奏可能な誰かが見つかるのだろうかと疑問だった.僕らはあまりにテクニカルになっていたからね.それで質問だ,一体誰がこのようにプレイできるんだい?Rogerと僕らはもし僕らの一人に何かが起こったらどうなってしまうんだろうと話していたところだった.そして彼はこの音楽が脚光を浴びることを望んでいたのは確かだった.皮肉にも,僕らは事故に見舞われ,僕が知る限り最も優れたミュージシャンの一人を失ってしまった.けれども,Tony Choyは素晴らしい仕事をしてくれたと思う.僕らは幸運だった.

TOD:2ndアルバムではTonyが参加していますが,彼は当時CYNICに在籍していたのですか?

Kerry:ああ,当時は彼らと一緒だった.僕らはみんな友人だった.彼らも同様にテクニカルだった.そしてしばしば僕とPaulとは音楽に関する会話を長時間やっていた.僕らはTonyがそれ(「Unquestionable Presence」)をプレイするのに十分な腕を持っていることを知っていた.それで彼に頼んだんだ.Paulや他のCYNICのメンバーも親切にそのことを了承してくれた.

TOD:私は2ndアルバム「Unquestionable Presence」は最も優れたアルバムだと思います.このアルバムは全ての音楽ファンに聴いてほしいと思っています.特に,Steve Flynnのドラミングは信じがたいほど壮絶ですね.私はここまでの完成度の高いドラムを少なくともmetalの中では聴いたことがありません.もちろん,他のパート,全ての楽曲も完璧です.あなたはこの作品はどのようにお考えですか?

Kerry:その通り,僕もあのアルバムは超人的だと思う.僕にとっては素晴らしい英雄のような作品だ.この作品がリリースされた当初,多くの人は多くのものを得ることがなかった.彼らは僕らが一体何をやっているのか理解できなかった(笑).しかし,10年経った今では多くのテクニカルバンドがいる.最終的に僕らがシーンに戻ってくる時にそのことを理解するだろう.バンドにとってバンドがどれだけ優れた演奏能力をもっているかは凄く重要なことだ.当時は酷いDeath Metalのミュージシャンが沢山いた.Death Metalというイメージだけじゃなくしっかりと音楽について考えているバンドが増えたのは喜ばしいことだ.

TOD:2ndアルバムを発表した後,Steveはツアーに出ることを拒んだというアナウンスがあったと思うのですが,それは事実ですか?

Kerry:ああ,その通りだ.彼は安心できる家での生活を望んでいた.ロードに出るといろいろな乱雑な経験を受けるからね.金銭的な問題もあるし,睡眠をとるにしても悪いコンディションだった.僕らはそういったことの全ての部分が好きだったけど,彼はそうではなかった.それで彼には波があったから僕らはうまくいかなかった.けれども,彼に替わる人材はいなかった.それで僕らは新しいドラマーにあわせた異なるサウンドを作らざるを得なかったんだ.

TOD:3rdアルバムは十分に時間がない中で制作されたとききましたが,実際にどのように作られたのですか?

Kerry:そう,それはその質問の取り方次第だが・・・.実際僕らはレコーディング・ミキシングの全ての作業を40日間で行った,それは前代未聞だ.しかし,僕はあの作品は好きだ.それは僕らがもう一人のギタリストと新しいドラマーを得て新たなアイデアが生まれたんだと思う.あのラインナップはみんな凄かった.そして噴水の如くアイディアが涌いてきた.僕はこのアルバムはとても誇りに思っているよ.そして僕は短期間だったということによって苦しめられたとは思わない.実は前の2作よりもレコーディング自体の時間は多く費やしたんだ.「Piece Of Time」は6日間,「Unquestionable Presence」は11日間,「Element」のレコーディングには2週間半を費やした.僕らは歌詞を書くのに十分な時間を費やせなかった.でも,「Elements」の歌詞は気に入っている.僕は幾つかの素晴らしいアイデアを持っていたし,それが実際に巧く表現された.時間があったとしても,僕はそれを何一つ変更することなかっただろう.

TOD:あなたはNEUROTICAをスタートさせましたが,当時はサブプロジェクトだったんですか?

Kerry:Yesとも言えるしNoとも言える.僕は僕自身が徐々に難解な曲を書きたがらなくなっていたし,歌うことを望んでいることにも気がつきはじめた.それをATHEISTとして表現することは不可能なので,NEUROTICAをスタートさせたんだ.

TOD:何故ATHEISTを解散したのですか?

Kerry:93年の「Elements」のヨーロッパツアーから戻ったときに自ら解散させたんだ.僕らはお互いが気に入らなくなった.それで仕事どころではなくなった.それで終わりにしたんだ.もうそれまでと同じようにはやれなかった.しかし,正直言って僕はもし他の誰かがより良い方向性を持っていたならば続行できただろう.しかし,Randを扱うのは本当に難しかった.それに彼はツアーをやりたがらなかった.もし僕がバンドを去ったとしてRandに替わる別のプレイヤーを見いだしていたらバンドは全く違うものになっただろう.それで僕らは辞めることにしたんだ.

TOD:現在他のメンバーは何をやっているのですか?

Kerry:Tony Choyについてははっきりわからない.しかしSteve Flynnはジョージア州のアトランタでビジネスマンをやっているよ.Randはここフロリダに住んでいる.彼はカーペットのセールスマンをやっていると思うよ.彼はまだ何かをやろうと計画してプレイしている.そしてもちろん,Rogerは僕ら一人一人の中で元気に生きている(R.I.P.).

TOD:何故今の時期にアルバムを再発したのでしょうか?

Kerry:何故かって?SPIRAL ARCHITECTやMESHUGGAHなどの成功のようにテクニカルなものが評価される機会を僕らは持ったことがない.それで今が一番良い時期だと思うからさ.

TOD:私は多くのファンが2ndアルバム時のメンバーで再結成してくれることを望んでいると思います.ATHEISTの再結成の計画はないのですか?

Kerry:もし可能ならばそうだね.僕はSteveにはそういった話をしているしRandにも言っている.僕らの問題はあのすべてをプレイできるベーシストにある.もし最適な人間が見つかったら,少なくとも確実にもう一枚のレコードを作成し,そして幾つかのフェスティバルか何かに出演する予定だ.

TOD:幾つかのテクニカルデスメタルバンドの中にJazzを取り入れたものがありますが,そういった最近のバンドについてはどう考えてますか?(例えば,私も大好きなカナダのMARTYRとか)

Kerry:良く知らないから質問には答えにくいけど,もしそういったJazz系のDeath Metalがあるのなら凄くクールだと思う.僕は多くの才能ある新しいバンドについては知っているしそれは喜ばしいことだ.

TOD:日本にもたくさんのATHEISTファンがいると思います.日本のファンにメッセージをお願いします.

Kerry:THANKS TO YOU ALL AND PLEASE VISIT THE WEBSITE WWW.HOMESTAED.COM/ATHEIST ALL THE BEST TO YOU ALL CHEERS KELLY

P.S. THANKS TOSHI YOU RULE

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Kerry Shaeferは快くインタビューに応じてくれた.彼が言うとおり,また私も同様に思うが彼らのアルバムは非常に完成度が高く現在活動中のバンドを含めてもトップの実力だと思う.昔からのファンにしてみれば意外な真実も聞き出せたのではないかと思うし,知らない人もここまで書けばきっと興味を持っていただけるのではないだろうか?このバンドは絶対に聴かないと損であり,サポートし続けることによって再結成も現実のものになると思う.是非皆さんも応援宜しくお願いします.

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