review N

NAILBOMB, NAMELESS, NAPALM, NAPALM DEATH, NARCOTIC GREED, NASTY SAVAGE, NAUSEA, NECRODEATH, NECROMANTIA, NECRONOMICON(Japan), NECRONOMICON(Deu), NECROPHAGIA (LA), NECROPHAGIA (OH) ,NECROPHOBIC, NECROPOLIS, NECROSANCT, NECROTIC CHAOS, NEGAZIONE, NEGLECTED FIELDS, NME, NME WITHIN, NO FRAUD, NOCTURNUS, NUCLEAR ASSAULT, NUCLEAR DEATH, NUCLEAR SIMPHONY, NUM SKULL, NYCTOPHOBIC

NAILBOMB / Point Blank(1994)

SEPULTURAのMax CaSEPULTURAのMax CavaleraとFUDGE TUNNELのAlex Newportのサイドプロジェクト.いかにもこの2人が組んだ・・・という音像になっている.SEPULTURAをFUDGE TUNNEL風にアレンジしたようなIndustrial 系の音である.かなりHeavyであり,最近のSEPULTURAよりも遥かに攻撃性があって格好良い.とはいっても,私はこの手はあんまり得意としない.でも良い作品だ.

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NAMELESS / The Overcome Of The Portuguese Bastards(1996)

ポルトガルのThrash Metalバンド.割とテクニカル系なんだが,結構バタバタやっていて80年代っぽさがある.リフは初期〜中期KREATORや初期DESTRUCTIONのパクリが圧倒的に多い.曲全体の流れはあんまり宜しくはないが,なんとなく安心する.80年代末に出てきた演奏はまあまあのダメスラッシュ(MIDAS TOUCHやらFORCED ENTRY)クラス.そう,わざわざチェックする必要はないが,安かったら持っておこう・・・しかし,そんなに聴かないけどって感じかな.ただし,最近何故かちやほやされている真の偽物スラッシュとは異なり,真性Thrashのフォロワーであるので80年代好きの人にはまあまあお勧め.それにしても,このサウンドプロダクションの悪さはとても96年の音とは思えない.逆に,機材と時間さえあれば最近そこそこの評価を得ているバンドよりも遙かに格上.

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NAPALM / Cruel Tranquility(1989)

New Yorkのthrash metalバンド.NYはhardcoreが盛んだったので実はthrashは珍しい.なかなか聴けるアルバムである.やはり西海岸側のバンドとは雰囲気が異なり,音が冷ややかな感じがする.まあ,それが個性になっていて良いのだが.ただし,具体的な曲は全く記憶がない.曲はたいしたことなかったのかな〜?まあ,聴いてみても損はないバンドである.

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NAPALM DEATH / Scum (1987)

イギリスが誇るGrindcoreの世界最高峰のバンド,NAPALM DEATHのデビューアルバム.この頃はまだHardcore〜Punk色を強く残したGrindcoreであった.ギターの音もこのアルバムではまだ薄っぺであり,人によっては聴きやすいのかも・・・.

From Enslavement To Obliteration (1988) 

より歪んだ音になり個性が強くなった.Mick HarrisのDrは切れまくっているし,Lee DorianのVoスタイルも現在の彼の歌い方よりも遥かに格好良い(と私は思う).とにかく攻撃性重視のこの音楽スタイルは最高にCoolである.今聴いても十分にHeavyであり,センスも格好良い.これは間違いなく「必聴」.

Mentally Murdered EP (1989) 

あのNAPALM DEATHの何枚目か知らん,6曲入りEP.個人的にはこの頃の音が一番好きである.恐らく,全作品中で最もnoisyでheavyである.Dr.はもちろんMick Harrisだし,Vo.は現CATHEDRALのLee Dorrianという最高の時期の最後の音源.特にNAPALM DEATHの数ある名曲のなかでも緊迫感と攻撃性充実の「The Missing Link」は最高傑作.他の曲も実にcool.この頃がこのバンドの最速だった時期であろう.それだけに,その後にLee Dorrianが結成したCATHEDRALの音はインパクトがあった.日本盤としては「Harmony Corruption」のCD中に12曲〜17曲目に入っている.今聴いても実に素晴らしい.Grindcoreの教科書.

Harmony Corruption (1990)

んでその「Harmony Corruption」である.Voには今ではすっかりバンドの顔になってしまった元BENEDICTIONのMark 'Barney' Greenwayである.Drは当然,Mick Harrisであり,最高にcoolで型破りで神憑り的なドラミングをしている.GはMitch HarrisとJesse Pintadoである.Voのせいか,音は随分とDeath Metal色が強くなっている.この頃も最高に格好良かった.なんか,最高な時期が多いな,このバンドは.聴いたことのない人は日本盤CDで買うと上記の「Mentally Murdred」と更に2曲ついてくるのでお買い得.なお,「Unfit Earth」ではBacking VoとしてOBITUARYのJohn TardyとDEICIDEのGlenn Bentonが参加している.ちょっとしたフレーズなのに2人ともすぐにそれとわかる個性的な声は見事.このアルバムは「必聴」だ.

Utopia Banished (1992)

なんと,DrのMick Harrisが脱退してしまい,あの異様なドラミングを聴くことはできない.後任のDanny Herreraは普通に凄いドラマーである.曲もこのところDeath Metal色が強くなっていただけに,「これぞNapalm Death」というからはずいぶん遠ざかった.が,基本的のこの作品は前作の延長のような音であるし,それなりに格好良く疾走感もあり作品としては優れている.

Fear, Emptiness, Despair (1994)

特にこの作品から作風が変わった.全体にいわゆるモダンな要素が散りばめられており正直言って昔からのファンには辛いと感じた一枚であろう.特に本作は面白いリフの欠片もない.私が思うにNAPALM DEATHの中で最も駄作.・・・まあ,駄作の割にはテンション高いけどね.

Diatribes (1996)

以前はごく一部のファンだけがニンマリと微笑みながら聴くようなヘヴィーな音であったが,随分とモダンに仕上がった(ってしまった)一枚.うーん,彼らにはこういった音を期待していたわけじゃないんだけどね〜.でも,他のバンドの音楽性の変化による軟弱化・・・といった図式はここにはなく,やはりHeavyである.そういった意味でこのアルバムは成功している例であろう.こうした路線になるとますますBarneyがVoとして担う役割がでかくなってきた.個人的にはもっと昔のようなヒステリックな音をやって欲しいのだが.

Inside The Torn Apart (1997)

VoのBarneyがバンドを離れたためちょっと心配されたが,無事戻ってきてレコーディングされたアルバムである.なお,Barneyはこの間にEXTREME NOISE TERRORのアルバムのレコーディングに参加している.この作品はある程度予想できた音ではある.基本は全作の流れを組んでいる.うーん,悪くはないんだが・・・.全作よりは以前の勢いを取り戻しており,曲自体の出来も素晴らしい.演奏が巧くなりすぎたのか,あまりにかっちりしている.それでも,Grindcoreというジャンルに於いては,NAPALM DEATHを超えるバンドはこれ以降でないんだろうな〜と感じさせる一枚である.

Words From The Exit Wound (1998)

おや?ここんところずっとやっていたモダン路線からずいぶん離れて「Harmony Corruption」の頃の音に近くなっている.もちろん,Drはストレートであるため,当時のような狂気じみた雰囲気はないが,安心して聴ける内容に仕上がっている.特に最近目立っていた勢いをかき消すような音質ではなくかなりストレートに伝わってくる.なんとなく,最近期待が薄らいでいたバンドであったが”温故知新”論法はとりあえず成功だろう.少なくとも私には満足度の高い出来だ.

Leaders Not Followers (1999)

何故だかここに来て6曲入りカヴァー集.しかも,いきなりイタリアハードコアの雄(???)RAW POWER.微妙なノリの彼らの曲が見事に激走NDサウンドになっている.続いてカナディアンスラッシュの雄(本気にしちゃいけない)SLAUGHTER.こちらも見事にND節が決まっている.さて,続きましてPENTAGRAM,PENTAGRAMといってもチリのほう(CRIMINALのメンバーが在籍していた).無茶苦茶格好良くDeath Metal色が強くなりかけてた頃のNDっぽい仕上がりでかなり格好良い.続いてREPULSION.このバンドはオリジナルサウンドが最もNDに近い位置にあると思うのでかなりはまっている.が,やっぱりREPULSIONはえ〜!!!続きましてDEATH.ここにきてようやくメジャーなバンド名が出てきたとおもいきや,1985年のdemo"Back from the dead"のタイトル曲.このデモはDEATHの音源としては,最もHardcoreというか,初期Grindcoreに近いサウンドであるため,NDがカヴァーすると非常にはまる.そして,ラストは彼らのカヴァーとしては有名なDEAD KENNEDYSの"Nazi Punks Fuck Off"で決まり!他のバンドがカヴァーしそうにない曲ばかりをやっているところも含めてかなり良い出来の作品である.

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NARCOTIC GREED / Fatal(1994)

大阪のThrash Metalバンドの1stアルバム.音としては初期FORBIDDENが大好きですといった感じである.確かFORBIDDENとWATCHTOWERに影響を受けたとかってきいたことがある.確かにFORBIDDENそのものよりも曲は複雑でかなりテクニカルである.ただし,音質があまりによろしくない.それと,私の場合日本人のVoってどうも苦手な場合が多いんだが,このVoも私には正直辛い.これわかってくれない人が結構いるんだが,恐らく体格(骨格)の違いから来るのではないかと思われる息苦しそうなスタイルがどうもだめ.演奏力や楽曲能力は高いだけに実に勿体ない.音質が向上すればかなりそういった点をクリアできそうな気もするが.

Twicet Of Fate (2001)

久しぶりの2ndアルバム.本作はWorld Chaosからリリースされた.前作の路線といえばそうなのだが,桁違いに楽曲が凄い.ハイトーンを織り交ぜるVoは好き嫌いが別れると思うが,そのメロディラインはナコグリ節とでも言えるくらいの個性的な節回しである.そして,とにかくこのバンドで特筆すべきなのはギターを中心としたスリリングな曲展開であろう.そしてそれに絡むメロディアスなギターはとにかく格好良い.この楽曲の格好良さは80年代の香りがして個人的には大変満足である.とにかくアイディアが豊富なギターワークは最近のバンドにはないセンスの良さがある.ヴォーカルとギターでツインヴォーカルをやっているような独特な味わいである.音作りも近年の流行りモノとはことなり,歪みすぎていないギターが全体の勢いが死んでいない.DrumをサポートしているRAGING FURYの樋口氏のタイトなドラミングもバンドのサウンドにぴったりである.サウンド面でまだ気になるところが無くはないが,この路線で更なる秀作を期待したいところである.これは是非ともライブで見たいバンドである.

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NASTY SAVAGE / Nasty Savage(1985)

記憶が定かではないが,プロレスの世界と関係のあったマッチョVo率いるフロリダのNASTY SAVAGEのデビューアルバム.音はThrash〜Speed Metal.わりと古くからやっているバンドであり,後発のThrash系のバンドとは趣が異なる.Voはメロディを押さえたハイトーンであり,個性的.中心的存在にはならなかったバンドではあるが,やはりThrash Metalの中において歴史的に外せないバンドであろう.

Indulgence(1987)

同じく2ndアルバム.音はより硬質になっており,Heavyな作品である.ギターリフの音進行がひと味違い,独特の世界を構築している.Bassが1stとは変わっているが,この交替は成功であろう.ずしずしと低音が強くなっている.Voも歌い方を研究しており,1stよりもはるかに格好良い.

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NAUSEA / Crime Against Humanity(1991) 

カリフォルニアが誇る老舗Crustcoreバンド.バンド名でピンと来る人はかなりダメです(賛辞).そう,かのWild RagsのWRR018.しかし,このバンドはそれなりに名前は有名である.何故有名か?メンバーは,Oscar (guitar/vocal), Vito (guitar), Armando (bass), Eric (drums)の4人編成.Oscar・・・そう,あの伝説のGrindバンドTERRORIZERのvocalです.サウンドの方もTERRORIZERに負けないパワフルかつスピーディーでありながら,どことなくキャッチーなリフがたまらない.かなり安心できる楽曲で,TERRORIZERはもちろん,比較的初期のNAPALM DEATHとかEXTREME NOISE TERRORが好きな人にはばっちりはまるバンドだと思う.そう,なんといったって,TERRORIZERのフロントマンが在籍しているのだから,ダメな訳がない.と書いてしまったが,一応Wild Ragsものなので,音質はなかなかチープで,かなり微笑ましい.Drumsはもちろん,Peteじゃないから,あんな高級なモノを求めちゃいけない.あくまでも下町のサウンド(なんじゃそれ?).まあ,他のWild Ragsものと比べるとかなりレベルが高く,一般のマニアの方でも十分に楽しめる・・・かもしれない・・・責任はもてませんが.なお,本作は7曲のみであるが,2002年に奇跡の再発CDが出ており,それには何と地元カリフォルニアでの1991年のライブ音源が13曲も収録されている.これがなかなか格好良い.もちろん(?),TERRORIZERの曲もやってたりする.当然,ドラム叩けてません.どマニアじゃなければ,このお得なCDを求めるだけで十分.TERRORIZERは完璧すぎてどうも馴染めないという方はマスト.

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NECRODEATH / Into The Macabre(1988?) 

イタリアが恥じる最低のThrash Metalバンド.とにかくヘタクソ.ドラムはずれるし,ギターはびろびろ,Voは全く魅力のない声でがなり立てる.これを聴かずしてZ級thrash metalは語れない.どれ程酷いか聴いてみようなんて気は起こさない方がよい.

Fragments Of Insanity(1989)

音がFragment化しているNECRODEATHの2nd.こんなバンドのアルバムを一度ならず二度までも出すなんて流石はNew Renaissance.まあ,1stよりは崩壊がきつくないが,かといって巧いわけではない.ガマンして聴けば聴ける.

SADISTファンよ,これがSADISTの原点の音だ.そう考えると恐ろしいかも.

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NECROMANTIA / Scarlet Evil Witching Black(1995)

私はBlack Metalはあんまり知らないのでこのバンドがどう言った位置づけのバンドか知らない.このアルバムはどうやら3rdに当たるらしい.Bathory直系のリフに北欧系のBlack Metalやメロデスにありがちなリフがちょっとだけのっかる.ピアノやらオーケストレーションやらSaxやら使えるものは何でも使って仰々しい雰囲気を出している.いろいろと工夫の跡が見られ決して面白くない音ではない.私の知っているごく少数のBlack Metalバンドの中ではかなり好きな方である.

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NECRONOMICON (FUKUOKA, Japan)

93年に結成されたDeath Metal寄りのHeavy Metalバンド.非常に優れた楽曲と迫力あるサウンドが特徴である.

Official Home Page (ENGLISH/JAPANESE)

D4 demo(1999)

九州が誇るDeath Metalテイストのheavy metalバンドの99年作成の4曲入りデモテープ.レコーディング時のメンバーは亜II死(Vo & Guitar),Harada (Guitar),Sei (Drums), Rin (Bass)の4人編成.とにかく楽曲レベルの高さには驚かされる.路線で言えば,南米系スラッシュをベースにしてDeath Metalテイストを加えた感じであり,SARCOFAGOなどに近い雰囲気である(SARCOFAGOより遙かにこちらのほうが好きだが).ただ,そういったスタイルを意識しているわけではなく,格好良かった頃のSEPULTURAとDeath Metalの美味しいところをHeavy Metalに加味した結果そうなったという感じである.特にスピード感溢れるチューンの中で見せる複雑かつすんなりと繋がっているリフはかなりツボを押さえた展開であり,センスの良さを見せつけられる.どちらにしても,独特の世界観があり,その特徴的なリフはスラッシュファンも十分納得できるはずである.なお,このテープは音質はちょっとチープであるが,そんなことは気にならない格好良さがある.なお,現在は亜II死(Vo & Guitar),Sei (Drums),Kuma (Ba)のトリオで活動しているが,そのライブでの演奏力の高さ・迫力は素晴らしいモノがある(はっきり言ってデモよりもライブの方が音質がクリアです).機会があれば是非一度ライブを体験されることをお勧めしたい.絶対,デカくなる.

4 songs demo tape, it's recorded by Atsushi (Vocal & Guiatr), Harada (Guitar), Sei (Drums), Rin (Bass). The sounds can be describe thrash metal meets death metal, but it's not Deathrash. Their sounds source is sure to stream traditional thrash metal and old school death metal sounds. But it is modified for NECRONOMICON's original new type sounds called Brutal Metal. This demo's sound production is cheep. But their sounds style is built, yet.

D4 -reissue (2001)

上記作に新作2曲"Born Again", と"Metropolis"のデモ音源(ラフミックス音源)を加えた6曲入りCD-R.それまでtapeでしか販売されていなかったD4がCDで聴けるというお得な作品である.もちろん,新緑2曲はラフとはいってもD4時よりも遙かに音質,演奏力は向上していており,満足感は十分あると思う.demo tapeを持っていなければ,これは即購入すべし.

This is reissued D4 demo tape for CD-R. The CD includes new 2 songs ruff mix demo "Born Again" and "Metropolis", so you can hear 6 great songs on this CD. The new song was recorded by Atsushi, Sei and Kuma (Bass). The sound is developed their style more great. It is real Brutal Metal.

Feed (2001)

4曲入りのCD-R.音質が圧倒的に良くなった.今や彼らのライブでも定番となった"Feed"はテクニカルなSEIのドラミングが際だったスローなスタートから一気に加速し,まるで初期のSODOMを彷彿させるような凄まじいスピード感溢れるパートまで上り詰める.個人的にはNECRONOMICONの楽曲の中で最もお気に入りの曲の一つ.続く"Born Again"は上記D4のCDにも収録されているが,こちらはしっかりと音が作られている.この曲はユニゾンではないが,各パートの一体感が出ている彼ららしい曲と言えよう.そして,なんとインストナンバー"The New Song".この曲は結構長いのだが,シンプルなサウンドでありながら表情豊かに変化するリフは曲を長く感じさせない.そして,ラストを飾る"Metropolis"はスピードの変化が激しく複雑な曲ながらストレートに激しいmetal度の極めて高い作風である.この作品は4曲ながらも中身の濃いサウンドがぎっしり詰まっている.贅沢を言えば,フルで聴きたいといった点である.

何度も言うようだが,これでも彼らはライブの方が遙かに凄い.演奏が上手すぎるし,迫力も凄い.福岡近郊の人は勿論,それ以外の地域の人も絶対に彼らのライブはチェックすべきである.

4 song CD-R. The sound production is great. Title song "Feed" is slowly start ...but burst up soon from Sei's very technical drumming. It is very cool Brutal Metal, it is best tune for me.

10 years Anniversary (2003)

なんと,2003年をもって結成10周年になった福岡,いや九州,いやいや日本最強のDeath Metalバンドが,新曲「With A West Ground」「Pain Remains」の二曲収録CDがライブ会場で配布された.新曲とはいっても,ここのところライブでずっと演奏し続けている曲であるので,ファンの間にはお馴染みの曲である.これまでよりも更に音質に気を付けたみたいで,奇才ドラマーSEIのプレイの凄さがこれまでよりは伝わってくる.亜II死の楽曲はもはや堂に入った感で,完全にNECRONOMICONによるNECRONOMICONのための楽曲である.独特のdarkな世界に一気にズドンと落とし込まれるような強烈なインパクトを持っており,演奏力の高さに裏打ちされたスリリングな曲展開は絶品!特に本作収録の2曲は,これまで以上に楽曲が洗練され,良い意味で聴きやすさが増している.しかし,それでもライブでの力はより一層パワーアップしたため,まだまだライブでの彼らの力のごく一部しか聴くことができない.ファンならずとも,この音源はマスト・・・とはいえ,限定50枚のみ.

With A West Ground (2003)

間髪入れずに先の(7月の)10 years Anniversaryに続いて10月13日よりライブ会場で販売している4曲入りCD-R.10 years〜はファンを大事にする彼らからの逆誕生日プレゼントとして一部の人間にのみ無料配布になった作品であるが,これはその中に収録されている"With A West Ground","Pain Remains"に,"Cyclops","Burned Alive"が加わっている.10 years〜に収録の2曲もミックス違いであり,こちらの方がサウンドがよりクリアである.亜II死によると,Bassを絞って,Guitarの音を上げたらしい.確かにGuitarのエッジがより鮮明になっている.それにより,drumパートのうち,若干浮き気味のシンバルの音までもGuitarの音域にうまい具合に包まれて,これまでよりも遙かにバランス良い音に録れている.もちろん,ご承知の通り,演奏が非常に正確な彼らであるから,エンジニアの技が巧く働いているといっていいだろう.ちなみに,NECRONOMICONツアーのローディーとして全国的に有名な(いや,自分のバンドもしっかり頑張ってます)杉乃氏が担当.NECRONOMICONのすぐ近くにいる人間だからこそ出来るNECRONOMICONの魅力を十分に引き出している.で,楽曲の方だが,上記の作品でも触れていなかったので書くことにする."With A West Ground"まあ,これは流石にタイトル曲という感じでノリの良い華のある曲.ギターソロまではスピード感ある曲展開が続き,ソロの途中で一気にダークな世界へと叩き落とすような構成はネクロワールド炸裂といった感じ.次の"Cyclops"は個人的にはとても気に入っているチューンである.ブラストもよく利用するが,良くある無駄なブラストではなく,寧ろスピード感のあるリフではブラスト使用しなかったり,そこには往年のThrash Metalの格好良さが凝集している.わざとテンポをずらし気味にしてから一気に加速する絶妙のフィルインなどSEIのとんでもないドラミングも炸裂.いや〜センス良すぎ.疾走感・迫力どれをとっても格好良い.NECRONOMICONらしい躍動感のあるリフとブレイクを多用しており,ネクロファンならライブでの盛りあがり方までも目に浮かぶような会心の作品.ツボにビンゴです."Pain Remains"は比較的単調なダークなリフを中心に据えてそれにいろんな味付けがされている.こういう渋格好良い曲は最近は他のバンドじゃ聴くことできない.ラストを締めるBurned Aliveは曲の頭からぎっしりと切れ味鋭いリフが詰まっており,これまたkillerなDeath Metal tuneである.今後は,世界に向けて勝負をかけて欲しいと強く思う凄いサウンドである.今更ながら参りました.当然,これでもライブの方がど迫力で演奏も完璧であり,もはや国内には敵無しでしょう.当然,マスト!未聴の奴は早く聴け!

II : Born Again (2005)

最初に一言「レビュー読んでる暇があったら,買って聴け! or Die !」

というのが本心であるが,そんな酷いこと言ってもしょうがないので,そうじゃない人はレビューで気になったら買ってあげて下さい.

ついに・・・ついにこの記念すべき日が訪れた.国内最古参Death Metalバンドの一つである博多が生んだNECRONOMICONが待望のフルレンスアルバム.リリース元はMANIPULATED SLAVESの蔭山氏が率いるLights Out Rec.全12曲中これまでリリースしたCDR音源にも入っていなかった曲が2曲,その他の曲はこれまでの作品からチョイスされているが,特に昔の曲ほど大アレンジが施されており,より現在のNECRONOMICONの姿となって生まれ変わっている.渋さが際立っていた曲も更に今回のアレンジでそれに艶が加わり,より色彩のコントラストが鮮やかになった感じである.音源としては初披露のTA98(タクヤ)のドラミングも聴ける.聴けばわかると思うが,前任SEIはソフトなタッチの技巧派であったが,TA98のドラミングは瞬発力がある感じで特にスネアの入りが強く,速い曲に向いている.加入前までBlastを叩いたことが無く,加入して僅か一年ちょい(しかも数ヶ月怪我でドラム叩ける状態じゃなかったのに)とは思えないハイレベルのドラミングをぶちかましている.他のパートに関してはもはや説明は不用であろう.アルバム全体のイントロといえる"〜Dies Irae〜"はこれから不気味な産声をあげながら地の底から生まれてきたNECRONOMICONの誕生をたたえるかのようで,フルレンスアルバムならではのドラマのスタートといった感じである.そして,一気に脳天をぐちゃっと踏みつぶすかのようなど迫力サウンド"With A West Ground"でいきなりの加速.が,速いだけ・重いだけじゃないNECROMICONの魅力がこの一曲目だけで十分に伝わると思う.近年のありきたりのDeath MetalではなくThrashやそれ以前のHeavy Metalでしか味わうことができなかった空間を彼らは有している.そして"Cyclops"これがまたもっとも疾走感のある部分はBlastを用いないという憎い表現力が見事な作品.続いての"Into The Grave"はもともと(私が思うに)南米Thrash的な曲なのだが,このアルバム用にアレンジを細部にわたって変えてきており,より重厚さを増した仕上がりになっている.比較的スローなテンポながらもスリリングな曲に仕上がっている.さて,次はアルバムタイトルにもなった"Born Again",この曲のドラマティックな展開は彼らの最も得意とするところであり,この静と動の描き分けこそが最大の魅力である.この曲はライブでももはや外すことが出来ない名曲となっているが,改めてアルバムでじっくり聴いても感心せずにはいられない素晴らしい仕上がり.続いての"Instinct"は本アルバム初登場であり,何とVoは九魔が担当.個人的にはレコーディング前にリハで聴かせて貰った時には「えらくモダンな曲だな〜」と思っていたのだが,仕上がりを聴いてみると実に妙なポップさを感じる(Death MetalバンドがHard Rockとかをカヴァーしたかのような)おもしろい仕上がりになっている.これまでのネクロには無い雰囲気になっている.さてさてお待ちかね,次は名曲"Feed"・・・とにかく暴れるために創られたかのようなこの楽曲はヘッドバンカーにはたまらない.もし,ライブでこの曲をやらなかったら,絶対にアンコールをしてやらせて,首の骨が粉々になるまでバンドと戦うべし!続いての"Pain Remains" これまた重厚なリフと軽快(重怪?)なリズムが独特でもはや代表作といえるでしょう.続いての"Metlopolis"は自主製作「Feed」収録バージョンとはかなり異なってある意味別物として生まれ変わった.さて,次の"Crime Of Law"も初披露曲.これはもう完全に80年代Thrash Metal時のDeath Metal的楽曲で(といってもアクセントとしてblastは入るが),途中のスローパートはDISINCARNATE(James Murphy)ばりの粘りっこいリフがたまらない.多分,このページのリピーターの方には会心の一撃的な曲だと思う.次のインスト曲の"The New Song (for death)"これがまた非常に流麗に生まれ変わっている.これはMetal史に残る名インストの部類."The New Song"の余韻に浸る間もなく,容赦なく"Burned Alive"が始まる.アルバムの後味を爽快にしてくれるこのbrutal soundは「んじゃ,もう一回」と恐怖のヘビーローテーションへと導く.このアルバムを手にして心の底からNECRONOMICONに毒されて下さい.

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NECRONOMICON / Screams(1995)

ドイツのDESTRUCTIONの異名バンド(うそ).もとい,ドイツのDESTRUCTIONタイプのThrash Metalバンド4thアルバム.とにかくリフはDESTRUCTION,曲もDESTRUCTION,VoはまるっきりSchmier.まあ,このアルバムは若干DESTRUCTIONにHEADHUNTERを加えた感じ.要するにそういう音.ものまねのレベルで言えば極めて高い.DESTRUCTIONだったら次にこういった曲を作るだろうな〜とかここはSchmierだったらこういったシャウトをするだろうな〜といったことを実に忠実に再現してくれる.多分,こういう書かれ方をしても本人達はきっと悪く思わないだろう.むしろ,喜ぶと思う.Special ThanksにもDESTRUCTION,HEADHUNTERの名前が真っ先に挙がっているし.んで,感想はどうかって?ああ,そうでした.これはレビューでした.要するにそういう音です(笑).ということで,格好良いのでこういったものは許されるのだ.なお,本作は何年の作品かはっきりしないが,Special Thanksからいって90-95年と思われる(と書いていたが,94年レコーディング・95年リリースということが判明).また,こいつら歌詞がいかにも意味ありげであり,歌詞の中に「December 1989 Anyone flights on falldown」とか(これってSchmierが脱退した時じゃねーか?),曲名にしても"Second Birth"とか"Irreversible Destruction"とかそういう目で見るとをいをいといったものばかり.きっと,DESTRUCTIONからSchmierが脱退した時期のことを歌詞にしているに違いないと勝手に思ってしまった.なお,カナダに同名(NecronomicoN)異バンド(Black寄りのDeath Metal)がいる.福岡にもGreatな同名(necronomicon)バンドがいる(こちらはDeath Metal寄りのバンド).

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NECROPHAGIA/ Necrophagia(1987)

単体モノとしては記念すべきWild Rags Records第一段であるLAのThrash MetalバンドのデビューEP.正に直線型のThrash Metalである.演奏はお世辞にも巧いとはいえず(というかヘタ),Drはかなりずれまくっている.やろうとしていることは伝わるし,楽曲も良いのでもう少し巧かったら・・・と思ってしまう.しかし,勢いは十分に評価に値する.当時この手のバンド名はやたらと多かった.このバンドは多分,このEPを出したのみで消滅.New Renaissanceにもこっちよりも遙かに有名な同名バンドがいた.

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NECROPHAGIA/ Season Of The Dead(1987)

んで,こちらがそのNew Renaissance Rec.に所属していた方のOhioのNECROPHAGIA.本人達はDeath Metalと言っていたが,もちろん“当時の”であってHeavyかつDirtyなThrashといった方が今の人にはピンと来るかも知れない.バンド名からもわかるとおり,徹底してホラーにこだわっており,独特の墓場のようなジメジメ感が漂う音である.特にリフの音進行はかなり独創的で格好良い.NRR勢にしては演奏は巧い方であり,そのメロディーセンスはなかなか.論法としてはBlack Metal的な要素が多分にあり,後のバンドにもそれなりに影響を与えている.WRRのNECRPHAGIAは恐らく復活することはないだろうが,こちらは98年に復活しているし,CDも再発されているので入手は音源の容易.これは要チェック.

Holocausto de la Morte (1998)

再結成後の2ndアルバム.再結成バンドが次々とこけていった中,彼らだけは逆に再認識された感じであり,やっていることも昔のスタイルにとらわれず,かといって自分たちのスタイルを崩しもせずに非常に良いバランスの作品である.まあ,"Season〜"と比較すると楽曲の妙は認められないが,それでも個性が光る.全体にスローダウンしているが,ありがちなDoomyサウンドとは明らかに異なり,彼ら独自のどろどろした世界が広がる.死体にこだわるその姿勢が楽曲からも伝わってくる一種の病気じみた不気味さは是非とも聴くべきである.Killjoyのヴォーカルスタイルも恐らく好き嫌いはわかれると思うが,相変わらず独特の表現であり,全体に緊張感を与える.B級ホラー映画をサウンドにするとこうなる・・・サウンドは全く違うが,映像を音にしたようなサウンドはSIGHやIMPETIGOに近い手法論・完成品であるように感じる.彼らはビデオクリップも作成しているが,これがまたかなりアホな内容で是非ともチェックして頂きたい.ちなみに18禁です.

Black Blood Vomitorium (2000)

4曲入りのEP.1stと2ndとの中間的な楽曲が並ぶが,「Holocausto〜」とは大差はない.2ndの中の曲よりは全体にストレートな印象が持たれる.ストレートとはいっても彼らの楽曲の特徴である唐突かつ効果的なスピードの変化はかなり大胆である.特にこの作品では速いパートでのKilljoyのヴォーカルが先走る(わざと)ところなんかは1stの頃の間の取り方に近い感じがする.どの曲もそうだが彼らのドロドロした雰囲気の単純な音進行ながら独特の癖を持つリフ進行はとにかく魅力的である.この病的なセンスは人によっては拒絶されそうだが,ひとつの作品を気に入ったらすべてチェックしなければならない,そんな気にさせる一枚である.なお,本作は「Holocausto de la Morte」とのカップリングCDがあるので,未購入の方はそちらを捜したほうがいいだろう.

The Divine Art Of Torture (2002)

再結成後波に乗っている(?)3rdアルバム.本作では本邦Horror系の代表バンドSIGHの川嶋氏が加入し,シンセを担当している.一瞬,モダンになってしまったと思ったのだが,それは一部のリフであり,奇妙さは変わらない.再結成後にスピーディーな曲は要求できないが,時々妙に鮮やかなリフが入ったり,シンセの使い方など何となくSIGHのごく初期の雰囲気に通じるものがある.NECROPHAGIAにシンセ・・・これはなかなか良い味付けである.これまで以上に鮮血ほとばしり度がupした感じでその独特の世界観は健在というか,強烈になっている.まあ,初期の音の方が圧倒的に好みであるが,これはこれで面白い.なお,2003年にはヨーロッパツアーを行っており,川嶋氏によるとアホな客が多くて盛りあがって面白かったそうな.

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NECROPHILIAC / Chaopula, Citadel Of Mirrors(1992)

歴代のダメジャケの中でもかなり抜きん出ているため,当然の如く中古で300円程度で売られていることを見かける本作は,彼らの(多分)唯一の作品.目玉が無い内蔵デロデロの赤ん坊を小学生が描いたような,とってもお茶目な仕上がりのジャケである.私は当然ジャケ買いした.で,音は当然予想通りのものでした.Old School Death Metalつうか,Thrashの範疇で語られていた当時のDeath Metalである.基本は初期のDEATHや初期のMORGOTH直系のリフ.それに,AUTOPSY系のDoomyな曲展開が絡む.正直,私的にはツボでたまりません.80年代バンドのようなツタツタって感じの軽やかな(悪く言えば薄っぺらい)ドラムとか何ともいえません.音質云々を言い出すとそりゃ,ダメな部類なんだろうが,やっていること自体は素直に格好良いです.やはり,このクラスのダメジャケは確実に美味しい.お勧めです.

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NECROPHOBIC / Darkside(1997)

スウェーデンのメロデス的Black Metal(?)バンド.メロデス特有のアホなリフもちろっと顔を出すがギリギリ我慢できる範囲で収まっている.少なくとも速いパートだけは格好良い.曲によってはもろ初期BATHORYの影響を受けたようなものもあったりしてなかなか良い.また,ギターソロはメロデスにありがちなモノではないから救いがある(正統派Deathにはありがちだが・・・).DrのJoakim Sternerは顔がKerry Kingにそっくりで,ガンベルトにPOSSESSEDのTシャツという格好で笑える.まあ,Thrashの素養はあるのだろう(笑).もう少し,(悪い)メロディのあるリフを減らせばかなり良さそう.

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NECROPOLIS / End Of The Line(1997)

昔,同名のThrash Metalバンドがいたが,こちらはProgressive Dark Metalバンドらしい(なんじゃ,そりゃ?).Sven Olaffsen (Vo), Trev Thoms (Gr), Bill Leisegang (Gr), Algy Ward (Ba), Steve Clarke (Dr)にゲストとして,John Clark (Gr), Tim Crowther (Gr), Fast Eddie Clarke (Gr), Steve Fairclough (Gr), Lee Philips (Key/Vo)という超豪華おじさんメンバーを含むバンドのデビューアルバム(セッション?)である.Jazz系+Death Voiceってことで勝手に期待を膨らましてATHEISTまではいかないまでも,その手のセンス抜群の音を期待していたのだが.やはり・・・このメンバーだと今の時代にはギターの音が薄すぎる.いや,Thrash Metal以前に活動していた人達だからThrash系よりも軽い・・・それよりも古いものの中での格好良さはあるのだが.しかし,このDeath Voiceヴォーカリスト以外はATOMGODのメンバーと同じ.で,なんと曲も同じじゃないか!ちょっとアレンジが違うだけでATOMGODと同じ曲をDeath Voiceでやっているだけ.そこまで固執するほど良い曲じゃないぞ,これは.それにしてもこの薄っぺらい音でDeath Voiceやられても全然格好良くないよ.これなら歌える系のVoのってたほうがずっといい(ATOMGODは歌っててたけど,へたくそだった).ギターソロはなかなか素晴らしいだけに残念.

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NECROSANCT / Equal In Death(1991)

かなり酷いDeath Metalバンド.曲構成は極めて甘く格好良いリフの一つもない.まあ,そんなことより今時なんなの?このギターの下手さは.ギターに限らずほかのパートも十分に下手だけど.こりゃ駄目.

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NECROTIC CHAOS / Regime Grotesque(2003)

92年から活動しているマレーシアを代表するのBrutal Death Metalバンド.これがまた非常にレヴェルの高いことをやらかしている.路線としては完全にThrashにルーツを置くような疾走感のあるOld School Death系をベースとしたBrutal Death Metalである.非常にテクニカルで表現力抜群のギターが繰り広げる世界は極めてハイポテンシャルで,リフ・ソロともに凄いことになっている.全体を盛り立てるドラムも変幻自在で激走しまくり,これもまたかなりのデクニシャン.メジャーではあり得ないようなスネアの音が逆に疾走感を増しており○.ヴォーカルも最近ありがちなボゴってたりもせず,しっかりと気合い系のDeath Voice.正直,ここまで芸術性高い優れた作品がマレーシアから出てくるとは思っておりませんでした.いや,世界相手に十分戦える音です.問題を挙げるならば,このバンドとしての個性がもう少し出てくると完璧です(といっても,十分にメジャー級のバンドくらいの個性はある,もちろん音質はまだまだだが).素直に凄いバンドである.これはチェックすることをお勧めする.

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NEGAZIONE / Lo Spirito Continua(1987?)

イタリアが誇るthrash metal色のあるhardcoreバンド.おそらく,イタリア産のこの手のバンドとしてはBULLDOZERの次にメジャーだったはずである.母国ではかなり人気があったらしい.ギターがぼろぼろになることはあるが,そのほかはまあまあであり,ちゃんと聴ける.まあ,歴史的に価値あるバンドである.

Behind The Door EP(1988?)

基本的な音は変わらないが,キャッチーな曲が多い.しかし,凄く荒々しいギターと勢いのあるVoがのると迫力はあって魅力的である.現地での人気が伺いしれる力作と言って良いだろう.演奏の巧さはないが,この手の音にとって命である勢いだけはかなり凄い.B級ならではの良さがここにある.

The Early Days Wild Bunch(1989?)

発表年代は適当(違うかもしれない)だが,この作品は音質が比較的良くなっているため恐らくこの頃だと思われる.Hardcore色がやや薄らぎ,Thrash色がより強くなった.演奏もそれなりに安定してきているが,相変わらずワイルドであり心地よい音である.ちょうど1989年頃はイタリアではSLAYER等のサポートアクトをつとめていたはず.

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NEGLECTED FIELDS / Synthinity(1998)

なんとあのバルト三国のうちの一つ,ラトヴィアのバンドである.さらに予想外にTechnical Death Metalをやっている.私の大好きなCYNICやATHEIST系の音である(もちろん,本家には到底及ばないが).まだ,完全に消化しきれてはいないが曲構成などはなかなか面白いしメロディも魅力的である.CYNICやATHEISTは1stからとんでもないテクニックを披露していたためそれと比べるのはあまりに可哀想なので,これは良しとしよう.とにかくメロデス系のメロディが全く出てこないのは好感が持てる.今後注目のバンドである.

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NME / Unholy Death (1985)

今や,伝説となっているNMEの唯一のアルバム.New Renaissanceのコンピに一曲だけ提供していたが,それはSEのみであったため,彼らの本当の音を聞けるのはこのアルバムのみである.ハサミで母親を刺し殺したという狂った話題でも知られている彼らだが,音も正直狂っている.路線は完全に初期VENOMであるが,本家よりもかなりHeavyでDarkな感じ(BATHORYほどじゃないが).そういう意味で,よりThrash Metalらしいサウンド.しかも,演奏はずれまくる.このズレがまた何ともマニア心を刺激しまくるような絶妙なタイミングであり,音質・演奏度外視の楽曲&雰囲気重視の方にとっては,最高の贈り物です.とにかく,楽曲自体の優秀さは他のVENOM系バンドとは格段に違い,リフが格好良すぎる.かなりレアな作品であるため,入手困難だと思われるが,本ページを隅々まで見ているようなダメな貴方なら(失礼),血眼になって捜すべし.

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NME WITHIN / Science Krucifikktion (1997)

スウェーデンのバンド.キリストが十字架に貼付にされようとしているジャケでDarkなサウンドを期待していたのだが全然異なるサウンドであった.が,良い意味で裏切られた.ジャンルはモダンヘヴィネス/モダンスラッシュ系になるのかも知れないが,そのクオリティは極めて高く,オリジナリティに満ちている.モダンヘヴィネスというジャンルでは殆どリフがお決まりのパターンというのが多いが,このバンドはアレンジにも凝っていて単純なリフにはひと味違うリズムを入れたりベースパターンを変えてきたりとうまい具合にモダンヘヴィネス系リフを消化している.そして忘れた頃に複雑な変拍子をかませるところは同郷のMESHUGGAHの影響も感じさせる.それだけに留まらず,無機質なリフの直後にメロディアスなメタリックなリフやハードロック的なリフを絡めたりとにかくアイディアが豊富である.そして特筆すべきはそのVocalistの力である.若干甘ったるい声だがパワフルかつメロディ豊かに歌い上げる.これがかなり表現力豊かである.バックコーラスは北欧メタルのような透明感すら感じる.そう,こういったバンドを聴いていなかったからモダンヘヴィネスが苦手になったのかも知れない.モダンヘヴィネスが苦手なんじゃなくて個性のないバンドがこのジャンルに増えてきてたからそう思うようになったようである.モダン系のバンドとしてはSLAPDASHと共に完成度が高いバンドだ.恐らく,初期Thrash好きの人はモダン系を苦手な人が多いと思うが,このバンドはそういった人でも納得できるのではないだろうか.また,Thrash全盛期以前からメタルを聴いている人にもある意味懐かしさが残っている感じのこのサウンドはお勧めである.

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NO FRAUD / No Fraud E.P.(1987?)

スピーディなHC.Voが結構ゆるゆるなのでちょっと拍子抜けするが,決して悪くはない.けど,そんなにききたくもない.実はHCはそんなに好きではないのだ.演奏はかなり安定しているし,HC等が好きな人にはかなり受け入れられると思う.うん,演奏は巧いぞ.でも,Voが(笑).

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NOCTURNUS / The Key(1990)

MORBID ANGELのMike Browning(Dr & Vo)が中心となって結成されたNOCTURNUSのデビューアルバム.つまり,フロリダのバンドってことになるか.他のメンバーはMike Davis(Gr), Sean McNennery(Gr), Louis Panzer(Key), Jeff Estes(Ba).以外なことに,私はこのバンドは好きなのだ.正直言って曲はそんなに面白くはない.この当時としてはDeath Metalにkeyboardの大胆な導入は新鮮であった.また,ギターは圧巻.

Thresholds(1992)

DrとVo兼任であったMike BrowningはDrに専念し,新たにDan Izza(Vo)を加え,BaはEmo Moweryに変えての2ndアルバム.正直言ってVoはヘタクソ.基本路線は1stと変わらないが,曲がより起伏に富みだした.しかし,これ以上この路線だとマンネリ化しそうな音・・・という不安感も同時に与えるアルバムである.まあ,このアルバムを聴くだけなら問題ないんだけど.

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NUCLEAR ASSAULT / Game Over(1986)

Thrash Metalの歴史の中で外せないバンドの一つ・・・とはいっても私個人はそんなに好きなバンドではない.ANTHRAXを脱退したDan Lilker(後に脱退してBRUTAL TRUTHを結成)とJohn Connellyが中心となって結成され,Anthony Bramante(Gr)と元T.T. QUICKのGlenn Evans (Dr)の4人編成で始動した.当初よりHardcore色が強くその時代としては割と珍しいタイプの音であった.このアルバムは初のフルアルバムであるが,この前に「Brain Death」というEPを出している.アルバム毎に徐々につまらなくなってくるので初期がおすすめ.このアルバムは試行錯誤の結果か,いろんなタイプの曲が入っておりそれなりに楽しめる.曲によっては初期のANTHRAX調であったりするのは微笑ましい.このバンドの曲はHardcore色が強ければ強いほど好きである.

The Plague(1986)

これは6曲入りのEPである.「Butt F**k」はS.O.D.の感覚で面白い.タイトル曲はスローなバラードで意外な面を見せているが,この曲は特に良いわけではないが印象には残る.この作品以降,このバンドはあまり好きではない.

Survive(1988)

2枚目のフルアルバム.基本路線はそれほど変わっていないのだが,あまり好きになれなかった.どこが悪いっていうもんでもないが,なんとなく肌に合わなかった.これもあんまり聴かなかったが,今聴くとそれなりに良い.とはいってもやはりそれほどのめり込めないな.

Good Times, Bad Times(1989)

Liveミニアルバム(?).特に「Hang The Hope」など勢いがあり,Liveでの魅力は充分伝わる.改めてこのクラスのバンドの演奏は安定していると思い知らされる.個人的にはタイトル曲でもあるカヴァー曲の「Good Times, Bad Times」が不要.

Handle With Care(1989)

3枚目のフルアルバム.当時そんなに聴かなかったので印象が薄かったが,聴けばそれなりに思い出してきた.うーん,悪くはない.いや,NUCLEAR ASSAULTのアルバムの中では割といい方なのでは?勢いはかなりある.ただし,乾いた感じのThrashが好きだったのでこのNY系の音は私の好みとはいえない(乾いた感じってのはEXODUS1stとかね).今になって意識しながら聴くとこの頃の曲をGrindcore風にやったら現在のBRUTAL TRUTHよりもいけてるのでは?

Live At The Hammersmith Odeon(1992)

それまでにLive音源は発表していたものの,本格的なLive盤はこれが初めて.音質が決して良いとは言えないがオリジナルメンバー4人による最後の音源(だよな?)であり貴重.特に初期の頃からの選曲が多く,特に「Buttfuck」とかのHardcoreナンバーはLive向きでいけている.それなりに楽しめる作品.

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NUCLEAR DEATH / Bride Of Insect(1990)

はい,お馴染みWild Rags Records(WRR017)の切り札的存在(というか,はやく切りたいような・・・)のアリゾナ・フェニックスの女性ヴォーカルを擁するGrindcore(?)バンド.Lori Bravo(Voice and Bass),Phil Hampson(Guitars),Joel Whitfield(Drums)の3人編成.本ページのWRR特集では,SIGHの川嶋氏にレビュー書いて貰ったが,奇跡の再発によりようやく入手できたので,待望のレビューを.で,とにかくジャケがサウンドを物語っている.このダメジャケは世の中の総てのジャンルのアルバムの中でもかなりハイレベルであろう.VocalのLoriはオペラの発声を活かした女じゃなくても出せるようなどーでもいいような声で歌う(歌ってない).それよっか,リフがとことん何弾いているかわからない.ダメなバンドが多かったWild Ragsであるが,その中でもかなりトップクラスに演奏が良くわからない.ちなみに,ドラムも何叩いているか判らないことが殆ど.これは凄い.もちろん,Wild Rags Recordsマニアなら必聴(?)いや,ジャケだけは持っておきたい.とにかく信じられないのはこんな音源がCD再発されることである.一体誰が買うんだろう?と思いながら買ってしまったが.ちなみに,BLACK SABBATHとかPINK FLOYDなどに影響を受けているらしい.これらのバンドのファンの皆様,代わりに私が謝っておきます,ゴメンナサイ.ジャケが見たい人はネットで検索したらすぐに見つかるハズです.

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NUCLEAR SIMPHONY / Lost In Wonderland(1990)

イタリアのProgressive Thrash Metalバンドのデビューアルバム.当時,そんなに注目されていなかったが日本盤が出ている.(まあ,実際は,もうThrashシーンが衰退期に入りかけてたころで,その流れを全くわかってなかった日本のレーベルが次々とダメなThrashの日本盤を出していた頃だったため,マニアの関心もあんまりなかった.)彼らの音は今のProgressive Thrashほど複雑なモノではなく,若干曲展開が多いThrashといった感じであり,割とストレート.演奏もまともで楽曲もなかなかしっかりしている.ThrashらしいSpeedyなリフもなかなか格好良い.曲によっては当時の(変な方向に走りだして以降の)DESTRUCTIONやMETALLICAの2nd-3rdあたりの様な楽曲がでてきたりする.VoもSchmierを意識したような発声やシャウト(例のキャーゥって感じの)とかが出てきたり・・・.実はDESTRUCTIONフォロワーなのか?と思わせる部分がちらほら.イタリアのバンドのイメージからは遠い感じの割と上品なサウンドであるが,それなりに疾走するしお勧めである.

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NUM SKULL / Ritually Abused(1988)

アメリカの現存するThrash Metalバンドのデビューアルバム.Thrash Metalが商業的にも成功をおさめていたピーク時でありながら,ストレートに疾走するそれまでの本来のThrashのスタイルを強く押し進めた"裏Thrash"そのもののサウンドである.非常にKillerな一枚.まあ,こういったサウンドをDeath Metalと呼んでいたが.スピードに固執しながらも,強引な曲展開なども踏まえており,独自の緊張感を出しているところは,いかにも当時のバンドらしい優れたセンスである.特に,単純ながらも疾走感が決して無くならないようなリフを畳み掛けるような曲構成は素晴らしい.Vocalは吐き捨てと置くタイプの中間的な独特のものでかなりkillerな感じ.個人的にはもう少し高い方が好きだが,十分に格好良い.音全体としては似てはいないのだが,初期のSACRIFICEに通じる部分があったり,とにかく当時の疾走系Thrashらしい楽曲と勢い.この手のバンドに音質とかなんとかくだらないことを求めてはいけない.そういうのが,気になる人はこのレベルのバンドには決して手を出してはいけない.しかし,Thrash Metalの真の醍醐味はこの辺にある・・・と強く思っている人は,もちろんマストな一枚.

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NYCTOPHOBIC / War Criminal Views(1996)

ドイツのGrindcoreバンド.悪くはない・・・というか比較的聴ける方ではあるが,致命的なのはもたつくDrである.この手の音でDrがへたくそだと幻滅である.普通に叩くだけならいいんだが,Blast Beatを消化できていない.VoなんかBrutal Truthに加入してもらいたいぐらい使える奴なのに.メンバー換えた方がいいかも.

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SABBAT(UK), SABBAT(Japan), SABOTAGE, SACRED REICH, SACRIFICE(Can), SACRIFICE(Japan), SACRILEGE B.C., SACROSANCT, SADIST, SADUS, SAMHAIN, SAMMOHAN, SANCTUARY, SARCOFAGO, SARCASMO, S.A.SLAYER, SAVAGE GRACE, SAVAGE THRUST, SCANNER, SCATTERBRAIN, SCEPTRE, SCHIZO, SCORN, SDI, SEANCE, SECRECY, SEMPITERNAL DEATHREIGN, SENTENCED, SENTINEL BEAST, SEPULTURA, SEXTRASH, SHADOW GALLERY, SIEGES EVEN, SIGH, SILENT SCREAM, SINISTER, SKATENIGS, SKREW, SKYCLAD, SLAMMER, SLAPDASH, SLAUGHTER HOUSE, SLAYER , SLEEP, SLOW AGONY, SLOW DEATH, SOCIEDADE ARMADA, SODOM, SOLSTICE, SOOTHSAYER, SORE THROAT, SORROW, SPASTIC INK, SPAZZTIC BLURR, SPIRITUAL BEGGARS, STEEL REIGN, STONE, STONE VENGEANCE, STORMTROOPERS OF DEATH (= S.O.D.), STRANA OFFICINA, STS 8 MISSION, SUICIDAL TENDENCIES, SWARM

SABBAT (UK) / History Of A Time To Come(1987)

イギリスのThrash Metalの代表株SABBATのデビューアルバム.Andy Sneapの楽曲センスは完璧である.非常に個性的でイギリスの伝統美のようなものが感じられる.なぜ,ACID REIGNより注目されなかったのかが不思議である.Voはご存じ,現SKYCLADのMartin Walkierであるが,この頃アルバムだけ声が妙に甲高いのがちょっと気になるが,歌い回しは実に見事.ただ,彼のVoは低音の魅力が素晴らしいので,それを堪能するには「Doomsdays News III」がお勧め.この中のSabbatのLiveは死ぬほど格好いい(オフィシャルビデオでも同じLiveが観れ,これも必見!).切れの良い演奏とそのドラマティックな展開はまさに圧巻.割と単純な音進行のリフなんだが,刻み方だけで個性を倍増させてしまうリズムはSABBAT以外の何者でもない・・・そんな感じだ.それだけでも充分に格好良いが手数が多く複雑かつ独特の節回しのリフも更に更に個性を増強させている.なお,彼らの歌詞はストーリー形式,特に悪魔や天使,精霊などの会話形式となっているものが多く,その場面に合わせて曲調が展開していくという,実に計算されたものである.このアルバムは「必聴」.

Dreamweaver(1989)

2ndアルバムであり,Martin在籍最後のアルバム.基本路線は前作と変わらないが大人しいパートを多用してきた.曲自体は1stの方が好きであるが,Martin WalkierのVoスタイルはこの頃の吐き捨て型が完璧.低音で実にキレの良いシャウトを聴かせてくれる.他のバンドの曲構成とはひと味違う独特のリズムチェンジ,弾むように叩きつけるようなギターリフはSABBATの魅力の最大のものである.このアルバムではしっとり歌う曲も収録されているが,何故かSKYCLADではあれほどへたくそなMartinもこのアルバムではしっかり歌えている.ビオラの導入もSKYCLADのように使えばいいってもんじゃなく十分に曲を活かすための道具としてセンス良く用いられている.SABBATの生み出すドラマチックThrashは世界でも最高峰と称されて然るべき.

Mourning Has Broken(1991)

Voが変わった3rdアルバム(だよな?).曲は殆どAndy Sneapが書いているので相変わらずいいリフが多い.が,昔ほどドラマチックじゃなくなった.Voは巧く歌いこなしている.力を入れて歌う時はMichael Jackson(もちろん,元PARIAHのほうだよ)に似て格好いいのだが,大人しく歌い上げられてもねぇ.悪くはないけど,っていうか普通の人には良いアルバムだとは思うけど,SABBATはMartinじゃなきゃやだ.ただ,ギターソロは初期のFLOTZの雰囲気に通じ,聴き応え十分である.

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SABBAT (Japan) / Eboke(1992)

上記イギリスにも同名バンドが居たがこちらは日本を代表する古株のBlack MetalバンドというかThrash Metalバンド(賛辞).そう,Blackと言ってもまだThrash Metalの範疇にあった頃のBlack Metalである(もちろん,こういった流れが後のBlack Metalを生んでいったとは思うが).徹底した悪魔主義的な雰囲気が伝わるサウンド,徹底したマイナー進行の楽曲は極めて個性的である.それに獣のようなVocalがのる.ギターサウンドは80年代のThrashからしたら普通なんだが,最近の音に聴き慣れているとちょっと薄っぺらく聞こえるかも知れないが,これは単に時代の差であり,私はどちらかというと最近の強引に分厚くしているサウンドは苦手なのでこちらの方が遙かに格好良くきこえる.そんなことよりも,この怪しげな空気は人によっては生理的に受け入れられないかも知れないが,ある意味そこまで個性的なサウンドって少ないと思う.こういったサウンドを聴くとやはりメタルは本来怪しくなければ・・・と秘かに思ってしまう.

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SABOTAGE / Behind The Lines(1988?)

良く知らないし,ぜんぜん好みじゃないから聴かないんだけど,テープがでてきたからとりあえず書く.スピードメタル寄りのパワーメタルってところか.Voはハイトーン系で耳に優しくない.この手のバンドは音のバランスが悪いと聴いてて大変だ.しかも,ぜんぶ同じような曲.あれ?低い声で歌うとこのVoは彼奴に似ている.RACER Xの1stのVo.ってこんなのも聴かないから忘れてしまったよ.

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SACRED REICH / Ignorance(1987)

アリゾナ州フェニックス出身のThrash Metalバンド.派手さはないが,かなり硬質な音であり個性が強い.確か,METALLICAのJamesがスケボーで腕を骨折してギターが弾けなかったときやらに何度かステージを手伝っている.私個人としてはこのバンドの重苦しい雰囲気はちょっと苦手であるが,このアルバムはそういったことは抜きに良いアルバムである.偏見で言うならばアリゾナらしい音.・・・なんじゃそりゃ!

Alive At Dynamo(1989)

1989.3.15のDynamo Open Air Festivalの時のLiveを含むEP.実はこのバンド私はそこまで得意ではない.格好良いとは思うのだが.その中で個人的にはこのEPがもっとも気に入っている.これは格好良い.あの硬質な音はしっかり再現されている.特に「Surf Nicaragua」のPhil Rindの堂々としたVoは圧巻.ただし,BLACK SABBATHの「 War Pigs」は見事なまでに外しているが.

American Way(1990)

2ndアルバム.無骨な音は一段とパワフルになった.強力はギターリフとパワフルなVo,安定したリズム隊は非常に個性的であり,バンドの音をより確固たるものに仕立て上げた.楽曲はシンプルであるがずいぶんと良くなりそれなりに聴きやすい.とにかく硬派な一枚である.

Heal(1996)

4thフルレンスアルバム.なんとなくモダン系Thrash的な空気になっているように感じたが,冷静に音を思い浮かべると実は初期のスタイルと大きくかわったわけではない.逆にモダン系のリフのルーツはこのバンドあたりではなかろうかと思ってしまう.多少落ち着いた発声になったがPhil RindのVoは相変わらず強力で個性的.特別に印象的なリフとかがある訳ではないが,速い曲はとりあえず格好良い.Thrash全盛期からいるバンドなだけにとりあえず頑張ってもらいたいもんだ.

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SACRIFICE (Canada) / Torment In Fire(1986)

カナダのThrash Metalバンドのデビューアルバム.このバンドは進化しながらも終始変わらず真っ当なスラッシュ魂を保持してくれた貴重なバンドである.当初はSLAYERのフォロワーのような扱いを受けていたが,演奏能力・センスともにかなりレベルの高いことをやっており,明らかに他のフォロワー群とはレベルが違う.基本形はSLAYERに影響を強く受けた疾走型の攻撃的サウンド.個人的にはより無鉄砲にシャウトするこの当時のVoスタイルが気に入っている.彼らの作品の中では最もパワフルでとにかくグイグイと若さに任せて疾走する熱さがライブの如く伝わってくる.速い曲はもちろん,遅い曲も充分にアグレッシヴなサウンドは正にスラッシュのバイブル.将来を期待させるには十分の出来である.

Forward To Termination(1987)

2ndアルバム.当時のThrashとしては比較的ありがちなリフばかりであるが,逆に型(ツボ)にはまった良質の音に仕上がっている.サウンドがかなりクリアになっており,耳の腐った奴でもこれをSLAYERのフォロワーとは呼ばないであろう.Voは安定感を増し,もう自分の「歌い方」を確立している.3rdから出てくる凝った曲作りに通じる部分と1stの疾走感とを巧く持ち合わせた非常にバランスの良い音である.とにかく聴いていてその壮快感がたまらない.この作品の完成度は高い.必聴.

Soldiers Of Misfortune(1991)

ずっと手にいれ損ねていた3rdアルバム.こんなのが1000円で落ちていた日本橋のレコード屋さんに感謝!んで,買いあぐねていた理由は完全に思いこみだけである.80年代のSACRIFICEはB級ながらとにかくThrashのお手本的な音を出していた素晴らしいバンドの一つであった.ところが,90年代に入って殆どのThrash然としたバンドが方向性を買えていった中,このアルバムもかなりのブランクがあって発表された.更にジャケットはまるでDoom Metalのようであり(別にDoomが嫌いなわけじゃないけど)入手に躊躇していた.が,ここから飛び出してくるサウンドは見事である.確かにそれまでのようにSpeed一辺倒ではないが,SACRIFICEの個性を旨く伸ばした結果が集約されている.路線としては4thの原案といった感じ.これも素晴らしい作品である.4thと比べるとクオリティは若干落ちるが,それでも当然「必聴」.

Apocalypse Inside(1993)

4thアルバム.このアルバムを最期にバンドは解散してしまった.90年以降,Thrash Metalのマンネリ化が進行し,勢いのあるバンドが殆どいなくなり,それ以前に活躍していたバンドも方向性を変えて失敗していた中のこの時代にあってここまで格好良いThrash Metalが聴けるとは思わなかった.やっぱり,Thrashは勢いですよ.特別変わったことをしているわけではなく,オーソドックスなのだがだからこそ,その中に聞き手を飽きさせないものを示すのは難しい.さすが,このバンドはセンスが素晴らしい.ツボを押さえまくったリフは絶句モノの感動がある.なお,元Gr & VoのRob UrbinatiはINTERZONEというバンドを結成した.

んで,そのINTERZONEであるが,デモ音源を聴いた限り,SACRIFICEファンとしては納得できないトロいサウンドである(ちょっとがっかり).

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SACRIFICE (Japan) / Total Steel(1990)

上記カナダのバンドと同名異バンドでこちらは日本のバンドである.かなりストレートなサウンドでMORTORHEAD等に通じる荒々しいサウンドであり,thrashというよりはどちらかというとthrashがかったheavyなrockと言った感じである.がなりたてるようなvocalはかなり渋く,このバンドの楽曲スタイルには非常にマッチしている.

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SACRILEGE B.C. / Party With God(1986)

ベイエリアの影のバンドの一つ.ベイエリアと言っても,世代的には初期世代のバンドであるため,いわゆるベイエリアスラッシュ的な音ではなく,ガンガンにスピードで責めてくるサウンドであり、個人的にはかなりツボなサウンドである.特別パッとしたことをやっている訳ではないのだが,曲構成・リフ構成はかなりセンスが良く,しかも攻撃性を十分に兼ね備えている.ある意味thrashの隠れたバイブルと言って過言ではないだろう.初期のSACRIFICE(Can.)に通じるものがあり・・・というか,vocalとドラムの音質以外はそっくりで,あの手のサウンドが好きな人はお勧め.っと言いいつつもvocalまでSACRIFICE的である曲もちらほら(こちらの方が音域が狭く,高音のシャウトが無いが).また,この時期のバンドであるため,多少のリズムのズレはご愛嬌程度に当然やっちゃってます.曲によっては若干HC的なリフもあるが,あくまでもthrashの中で消化しきっている.部分もとにかく,80年代のthrashを濃縮したような作品であり,thrashファンならばマスト.

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SACROSANCT / Truth Is-What Is(1990)

1988年に結成されたドイツのThrash Metalバンド.ドイツとは言っても,オランダ国境近くの町グローナヴ出身と日本盤のインナーには記述されている.バンドの中心人物はオランダthrash/death metalの最重要バンドPESTILENCEの1stでプレイしていたRandy Meinhard.おそらく本人らはDEATHROWの3rdあたりの音を目指していたのではと思われるのだが,残念ながらついていけていない.特に,ドラムのもたりが悪い意味で気になる.少なくともレコーディングに金かければなんとかなるのだろうが,音質はバラバラであり何とも残念な一枚.Voもちょっと中途半端で何とも煮え切らない.良いリフは所々に見受けられるんだが・・・.残念.メンバーの一部はIMPERIUMを結成,かなり化けている.

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SADIST / Crust(1997)

イタリアのプログレ系のDeath Metalバンドの3rdアルバム.あの最悪のThrash Metalバンド,NECRODEATHのDrのペソが中心になって結成された.NECRODEATHは酷いバンドだった.今聴き返しても「なんじゃこりゃ〜」と言いたくなる演奏の酷さ.だが,少なくともこのSADISTの3rdアルバムは違う.怖くて前作は聴いてないが,これくらいの出来ならなかなかである.だが,完璧とは言えず次作に期待したい.それにしても,日本盤ボーナスはA〜HAの「Take On Me」とFRANKIE GOES TO HOLLYWOODの「Relax」のカヴァーというあまりにもダサイ選曲.

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SADUS / Illusions(1989?)

サンフランシスコのThrash Metalバンド.年代が定かではないが,これは確か1stか2ndだったと思う.このバンドは今一つ有名ではない.直線型のまあまあ格好いい音なのだが,特別に格好良いわけではないし曲もあんまりパッとしない.しかし,バンド名だけは結構有名であるのはこのバンドに在籍している激ウマBaのSteve Digiorgioの存在であろう.このSteveはルックスも怖いがBaテクニックも怖く(爆),DEATHやAUTOPSYのアルバムなどでそのプレイを聴くことができる.

A Vision Of Misery(1992)

3rdアルバム.路線は相変わらずで比較的初期型のThrash Metalを基調にしている.印象に残らない曲やリフといった特徴も相変わらずである.5年早ければ受けたかも知れないがこの時期にはあまりパッとしない音である.ただし,Steve Digiorgioのフレットレスベースは相変わらず炸裂している.なんとなく,PESTILENCEでのTony Choyのプレイに似た雰囲気である.うん,Bassは満点.

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SAMHAIN / Unholy Passion(1985)

MISFITSやDANZIGを率いていたGlenn DanzigのバンドのEP.DANZIGの初期の音にMISFITSを足したような音.正直言ってどうでもいい音って感じである.中途半端な表現のVoや音楽性はなんかどっちつかずで,これならDANZIGの1stや2ndのほうがずっと良い.音も妙にばらついているのが気になってしまう.Danzigのファン以外は聴いてもあんまり面白くないかも.

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SAMMOHAN / 2004demo(2004)

フィンランドの・・・ん〜・・・Heavy Metalバンドの2004年に出されたプロモ用デモ.プロモなのにバンドの詳細は全く判らない(頼むからバンド情報ぐらい一緒に送ってくれ).で,ジャケはインドの神様系でBlack Metal的ロゴ.が,悪い意味で拍子抜けするようなある意味オーソドックス系の様式美的Heavy Metal(言い過ぎか).80年代のPower/Speed系のリフと(残念ながら)メロデス系のリフを織り交ぜている.しかも,あんまりエッジが立っていない音で(ノイズのエッジは立っているんだが).それに,初期のDeath Angelの“普通声”的なvocalがのる.そう,かなり薄っぺらく下手くそです.汚いThrashをこよなく愛する人間がいるように,こういうダメ系を愛する人もいるだろうが,そういう人以外は,単にひどいと思うだけだろう.が,微妙に熱さは感じる妙に憎めない音だ.正直言って興味のあるバンドではないけれど,このままショボいままでいて欲しい.少なくとも時代錯誤は甚だしく,NRRのコンピとかに入っていてもおかしくない位のものである.

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SANCTUARY / Refuge Denied(1988)

ハイトーンVoを擁するThrash寄りHeavy Metal(?)バンドのデビューアルバム.本作はMEGADETHのDave Mustainが手掛けたこととメンバーが超ロンゲだったことで当時結構話題になった.Thrash寄りとは書いたがエッジの効いたギターリフが初期MEGADETHのスローパートに近い感じがする程度であって基本はオーソドックス系のドラマティックHeavy Metalである.ヒステリックなVoは嫌いな人にはかなりやばそうな声だが,かなり個性的であるし表現力は優れている.当時,他のバンドの悪口ばっかり言っていたDave Mustainが誉めていただけのことはあり,それなりに異端であった.独特の緊張感は今聴いても色あせていない.

Into The Mirror Black(1990)

2ndアルバム.1stと比べると普通のHeavy Metal的になった気がする.ハイトーンVoのバンドにありがちな様式美的なやりすぎドラマチックな曲が多いが,それなりにエッジが効いているし個性はかなり強い.ただし,1stはかなりインパクトが強かったのに対してこの作品はちょっぴり物足りない.とはいっても,演奏もタイトだし作品としてはそれなりに良いものである.

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SARCASMO/ Seed Of End(2002 )

BrazilのDeath Metalバンド.ブラジルらしいアホさは残念ながらあまり無く,かなりbrutal&technicalな路線.ジャケもある意味何のひねりも落ちもない(当然か?)まともに格好良い系である.ギターリフがうねうねのたうち回る様に重低音で押してくるが,それ以上にBassがとてつもなくガツンガツン入ってくる.このBassはかなり激ウマの類であるが,楽曲があまりそれを感じさせないので楽曲に埋もれがち.ドラムは通常のBrutal Death Metal的な無機質な叩き方で,南米の熱く燃えたぎるドラマーとは違うタイプなのがかなり残念.Voはかなり傷みが激しく,ちょいとゴボり気味.好みは別として,楽曲はかなり練られている感じで,随所に工夫がみられる.特に遅い(というかミドルパート)では,Thrash的なナイスな刻みをやったり,「やればできるじゃん」ってところもある.というわけで,全く期待できないようなバンドとは違い,これは他の作品もちょっと気になるなぁといった感じ.このバンドに限っては遅い方が圧倒的に格好良い.

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SARCOFAGO / I.N.R.I.(1987)

BrazilのThrash Metal(敢えて)バンドのデビューアルバム.っというかVENONあたりを初代とするなら2世代目Black Metal?あるいは回帰Blackの祖?.音は現在のBlack Metalとは随分違い,どちらかというとごく初期SEPULTURAに近い音である.前のめりのドラムや若干Voの発声が現在のBlack Metalにも多大な影響を与えたと思う.目の周りは黒塗りでガンベルトにモヒカンという意味不明の姿には思わず失笑してしまう.楽曲自体は単調で,とりたてて素晴らしいところは全くないのだが,妙な懐かしさは伝わる.演奏はかなりばらけているが,それが気になるような方向性のものでもない.むしろ,延々とかったるい雰囲気が続くことの方が問題.それでも,多くのフォロワーを生むなど,南米におけるBlack Metalシーン確立には欠かせない存在であろう.なお,92年に再発されたCDにはボーナスが2曲ははいっている.ドラムはある意味先駆的なスタイルといえるだろう.

The Laws Of Scourge(1991)

ミニアルバムを含めると通算3作目.相変わらず初期SEPULTURA的な音であるが,より音はクリーンになっている.彼らならではのもの・・・というよりも南米ならではの音といった感じである.速いパートはとことん速いんだが,実はそれほど疾走感ってものがない.ある意味まとまりはあるんだが,個人的にはこの路線はそれほどのめり込めない.っていうか,南米にはもっともっと沢山良いバンドがいるので,ついそういったバンドと比べてしまうと,う〜ん,って感じである.まあ,それでも先駆者として十分なレベルであり,ドラマチックな曲展開などは,やはりメジャーなバンドといった感じである.曲によっては初期BATHORYみたいなかなりドアホなリフもあったりして,ををっと思わせるだけに,全体を見渡すとちょっと残念.

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S.A.SLAYER / Go For The Throat(1984)

あのSLAYERと時を同じくして結成されたTEXAS,San Antonio出身のバンド.バンド名が被ってしまったため,レコードジャケット等ではS.A.SLAYERとなっているがバンド名はあくまでもSLAYER.EPに続く1stフルレンスアルバム.Voはハイトーン,音はThrashっぽさの若干あるPower Metal・・・まあSpeed Metalと言っても良いだろう.この当時たくさんいたIRON MAIDENをよりヘヴィーに,よりスピーディーにしたタイプの音であるが,他のバンドとは明らかに違う点があり,実はかなりのテクニカル集団で高度な曲展開をビシビシ決めている.この当時ここまで複雑な曲をやっていたバンドはそんなにいないだろう.特にギターとかはあまりに巧すぎる.まあ,メンバーを見たらそれも頷けるかもしれない.S.A.SLAYER自体はそんなに注目を浴びなかったがVoは後にJUGGERNAUTのSteve Cooper,Bob Catlin (Gr), 後にRIOTに加入したDon Van Stavern (Ba), 後にSACRED REICHMACHINE HEADのDave McClain (Dr).これだけでも凄いが,とどめはなんとRon Jarzombek (Gr)である.そう,WATCHTOWER〜SPASTIC INKの.ヘタなわけねーって.なお,本作とEPのカップリングCDがブートとして存在する.

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SAVAGE GRACE / The Dominatress EP(1983)

いや〜すっかり忘れていたがLAのSpeed Metalである.これがデビュー第一段のEP.今聴くとかなりスカスカの音で疾走する.John Birk (Vo), Christian Logue (Gr), Kenny Powell (Gr), Brian East (Ba), Dan Finch (Dr).ヘタウマ(いや,下手)なVoとオーソドックスな曲調はまだSpeed Metal的ではない.

Master Of Disguise(1985)

1stフルレンスアルバム.メンバーチェンジが多いバンドであり,このアルバムではChristian Logue (Gr),Mark Marshall(Gr),Mike Smith (Vo),Brian East (Ba),Dan Finch (Dr).なんか,時代を感じる音である.ギターは古風なHeavy Metal的である.同時期のSpeed MetalバンドにAGENT STEELANGEL DUSTがいるが,こちらの方がよりオーソドックスである.うーんまあまあ格好良い,ダサイけど.何故かこの作品はSTS 8 MISSIONよりもドイツっぽい(笑).

After The Fall From Grace(1986)

2ndフルレンスアルバム.GrはMark Marshall一人になって4人編成になっている.また,DrもMark Marcumに替わっている.この新加入Drの方がアメリカっぽい叩き方をしている.音質が向上しずいぶんクリアな音になった.その分,Voの弱さがちょっと気になりだしたのも事実.ただし,前作よりは全体的にまとまりが良くなった点で合格.

We March On EP(1987)

SAVAGE GRACE最後の音源である.Grソロはこれまでの作品では一番格好良いが,曲はあまりよくない.いや,つまらない.Speed Metal的な良さはなく普通のHeavy Metal的な音である.「Burn」のカヴァー入り.

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SAVAGE THRUST / Eat'em Raw (1990)

New Renassance Rec.のコンピに激ショボい曲を提供していたバンドのフルレンスアルバム.えっ?というくらい格好良い.Speed MetalとThrash Metalがうまい具合に融合されており,かなりドラマティック(別に曲展開が複雑なわけではない)かつheavyに迫ってくる迫力のあるサウンド.BLESSED DEATH的な部分とNASTY SAVAGEとかHALLOW'S EVEのようなPowerfulさに通じるサウンドだが寧ろこちらの方が完成度が高い.vocalはヘタウマぎりぎりではあるが説得力のあるハイトーンヴォーカルへ成長している.リフはとにかく必要最小限って感じで単純化されているがそれがかえって闘争心むき出しで疾走するかのような勢いを出していて非常に心地よい.曲作り,音作りどれをとっても90年に出ても誰も注目しないだろう.そう,これは紛れもなく85年くらいのサウンドである.「ベイエリアスラッシュって何?」とか「メタリカ?ああ,モーターヘッドより速いバンドね」「ヴェノンはヘヴィーだよね」と言った台詞が堂々と帰ってくるような方々がやっておられる・・・そんなthrashである.また,ギターソロは敢えてギターバトルという死語を用いて表現せざるを得ないような臨場感満点のサウンド.リアルタイムの初期thrash metal世代以外の人は聴いても「はぁ??」と言いそうだが,私には棺桶に(バレないように)こっそり忍ばせておきたい名作である.

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SCANNER / Hypertrace(1988)

ドイツのPower Metalバンドのデビューアルバム.そう,私の苦手ジャンルドイツのパワーメタル.ただし,このバンドのこのアルバムはそんなに臭くないからまあまあ普通のMetalを聴く感覚で聴ける.部分的にまあまあ納得できるものもある.とはいっても,やはり私にはどうでもいい音である.

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SCATTERBRAIN / Here Come Trouble(1990)

NYHCを代表するバンドLUDICHRISTのメンバーTommy Christ (Vo), Glen Cummings (Gr), Paul Nieder (Gr)が結成したバンドでこれが1stアルバムである.LUDICHRISTも凄かったが,このバンドもいろんな意味で凄い.基本形はHardcoreだが,何でもごちゃ混ぜ状態の音楽である.それでいて全く散漫な感じをあたえず,楽しいアルバムに仕上がっている.とにかくセンスの良さ・演奏能力の高さ・変装能力の高さ(?)は凄い.こいつらは天才肌の芸術家だな.楽しんでやってそうだし.もちろん,聴かなきゃいけない作品である.

Scamboogery(1991)

ちょっぴりポップになった2ndアルバム.正確に言えば,前作のソフトな曲と同じくらいの曲が中心となっているといった感じ.路線自体は変わっておらず前作を気に入った人なら何の違和感もなく楽しめる作品だと思う.作品全体に散りばめられた遊びと非常に高度な演奏能力はお見事.収録3曲目の「Tastes Just Like Chicken」は歌詞がほぼ早口言葉だけで構成されており微笑ましい.前作に引き続き本作でもMorsartをやっちゃっている.もちろん,この作品もお勧め.

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SCEPTRE / Demo(1983)

ある意味,最も有名(になった)なUndergroundバンドの一つ.音源としてはこの3曲入りデモのみである.収録曲は"Sceptre", "144000 Gone", "Taken By Force"の3曲.メンバーはButch Say (vocal), John Camps (guiter), Tony Saedo (bass), Phil Sardo (drums).もちろん,マニアならばもうお判りの通り,あのAGENT STEELの母胎ともいうべきバンドである.もちろん,"144000 Gone", "Taken By Force"は後にAGENT STEELとして出された名曲.ん?メンバーが全然違う?ハイ,その通りです.ギターしか一緒ではありません.ってJohn Campsなんてギタリストは当然AGENT STEELには居ないが,彼自身が結成したSCEPTREをたたみ,ABBATOIRにヴォーカリストとして加入後,半年で脱退しAGENT STEELを結成した超ハイトーンヴォーカリストとして有名なJohn Cyriisに他ならない.もともとギタースクール出身である彼は,マジでぶったまげるほどのテクニックでギター弾きまくっている.声と一緒で高音の伸びが実に素晴らしいギターを奏でる.プレイスタイル・音質はJuan Garciaに近く,実は自分に近いギタリストとして適任だったため,Juanを誘ってAGENT STEELを結成したのではないかと思ってしまう.で,前置きすごく長すぎるが,ヴォーカルは当時ありがちなミドルダーティー系の歌うヴォーカルであり,曲はMAIDEN的なものである.USのPower Metalらしい方向である.同じ曲でも激ハイトーンがのることによって,Speed Metalを確立していったAGENT STEELを知る上では絶対に外せない音源である.ちなみに,"Taken By Force"はMetal Massacre IVに収録されている.なお,本作は悪名高きReborn Classicsから1993年にCD化されているため,入手できます.

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SCHIZO / Main Frame Collapse(1988?)

これまた知らないのだが,イタリアのGrindcoreバンド.Grindcoreといっても,この頃のバンドは音の隙間がないほどではない.音質こそ酷いがなかなか聴ける.とはいっても,演奏もヘタクソでドラムはもたるし,ギターリフも殆どききとれない(これは耳のせいじゃねえぞ).NECRODEATHよりは魅力あるけど.

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SCORN / Colossus(1992)

鬼才Mick Harris(元NAPALM DEATH)が同じく元 NAPALM DEATHのBa Nik Bullenと始めたIndustrial系のユニットである.こういった打ち込み系の音は個人的にはあまり好きになれないが,音の端々にセンスは漂う.Mick Harris在籍時のNAPALM DEATHが好きな私としてはちょっともったいない気がする.

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SDI / Satans Defloration Incorporated(1987?)

確か西ドイツのバンドだったと思う.多分,デビューアルバム.Franck Tiesung (Gr), Reinhard Kruse (Ba & Vo), Ralf Maunert (Dr)の3人編成であり,音はシンプル.良い意味で何のひねりもないThrash Metalである.そう,例えるならカナダのRAZOR的である.それに同郷のDARKNESSの初期の雰囲気にちょっぴり通じるものがある.あの当時の臭いがぷんぷんするので,初期Thrashファンなら必聴.90年台以降の音が好きな人には辛いかもしれない.

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SEANCE / Fornever Laid To Rest(1992)

スウェーデンのdeath metalバンドの確かデビューアルバムだったと思う.基本は正統派death metalなんだが,かなりテクニカルにぐいぐい押してくる.路線としてはMONSTROSITYとかCRYPTOPSY系であり(音はぜんぜん違うけど),複雑な曲展開を持つ曲ばかりであるがしっかり首も振りやすい.難を挙げればmixの失敗である.低音強いったって度が過ぎませんか?これは?このバンドは要チェック.

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SECRECY / Raging Romance(1991)

ドイツのPower Metalバンドの2ndアルバム.ドイツのバンドであるが,いわゆるジャーマンメタル系の音とは違う.メロディはまあまあセンスがある・・・???.しかし,このVoは聴いていてイライラする.なんじゃこのナヨナヨした声は!演奏はそれなりにこなしているだけに腹が立つ.でも,こんなのが好きな人も多いみたいだから・・・.カルシウム不足のThrash Metal好きの人は聴かない方がいいと思う.ごく一部にMORDREDのリフのパクリじゃねーかって思うところがあるけど,誰も気がつかないだろうし,多分気のせいだ・・・.

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SEMPITERNAL DEATHREIGN / The Spooky Gloom(1989)

オランダのDeath Metalバンドの6曲入りEP.どうやらこれ一枚のみしか出していないようだ.Victor v. Drie (Bass, Piano, Vocal), Frank Faase (Vocal, Guitar), Remo v. Arnhem (Drum)の3人編成.ただし,ドラムはゲスト.Deathといってもこの時期のものらしくDoomyな要素も含んでいる.つまり,楽曲路線はAUTOPSYなどのようにスピーディーなパートとスローパートが交互にくる系.Vocalはかなりgoreなイカレた声だが,演奏は(音質は凄くチープながら)かなりいけている(流石,オランダ).演奏の雰囲気はBLIND ILLUSIONとかに通じるミョーなB級臭が漂う.最初聴いた時の印象はあんまり良くなかったが,聴いているうちに次第とその良さが出てくるような独特の空気感を持ったサウンドである.これはゲストドラマーによるところが大きいようであるが,その楽曲もかなり面白い.少なくともDoomyなパートで多くのバンドが陥ってしまう単純でつまらないリフばかりにはなっていない.本作はかなりレアらしいのでなかなか見つからないかも知れないが,ビミョーな良いバンドなのでマニアはチェックしたいところ.ちなみに,Victorは後に私の大好きな同郷のETERNAL SOLSTICEに加入している.

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SENTENCED / Shadow Of The Past(1991)

フィンランドのメロディック・デスメタルバンドのデビューアルバム.私はこのジャンルは大嫌いである.その理由はメロディアスといいながら殆ど同じ音進行しかないマヌケさが嫌いなのだ.しかし,このアルバムは違う.メロディセンスもなかなかよろしい.まあ,デビューアルバムだからかもしれないが.これ以上メロディが出てくるとちょっと怖くて手は出せないな.メロデスで初めて私を納得させたバンドである.それでも,そんなに何回も聴こうとは思わないな.

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SENTINEL BEAST / Depths Of Death(1986)

サンフランシスコのバンドであるがベイエリアスラッシュとは趣が大きく異なる.女性VoのDebbie Gunn(後にZNOWHITE〜ICE AGE)の声がのるドラマチック系Thrash Metalバンドである.他のメンバーはGr:Barry Fischel,Gr:Mark Koyasako,Baは後にFLOTSAM & JETSAMに加入した(すぐに脱退したが)隠れた激ウマベーシストMike Spencer,DrはScott Awes(これもかなり激ウマの部類にはいる).当時はVoがどうしてもダメで聴けなかったが,今聴くとこの強力なリズム隊を聴けるだけでも幸せである.曲も格好良いし.実にもったいない.

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SEPULTURA / Bestial Devastation(1985)

ブラジルが産んだ最大級のThrash Metalバンド,SEPULTURAの5曲入りEP.なんと8トラックであり,音質は当時の並のdemo同然.今のSEPULTURAの姿はもちろん,「Schizophrenia」のころの面影すらないくらい違う音.しかし,これが殆ど,初期SODOMのノリで暴走しまくっている.まあ,演奏はこっちの方が安定してるけど,暴走前のめりの南米Thrashスタイルはやはり間違いなく彼らが生みの親である.ということで,むちゃくちゃ格好いい.なお,この頃のメンバーはMax Cavalera(Vo & rhythm Gr),Igor Cavalera(Dr),Pauli Jr.(Ba),後にTHE MISTに加入するJairo T.(lead Gr)である.当時はこんなのをDeath Metalって呼んでたんだけど(1988年頃までかな〜).最近のSEPULTURAファンになった人はこれを聴きなさい(笑).これは「必聴」.

Morbid Visions(1986)

で,これが1stフルレンスアルバム.基本は前作と同じスタイルである.が,若干SEPLUTURAらしさが見え隠れする.これまた16トラックであり(でも,16ならもっとましに作れよ:賛辞)かなり音はチープである.しかし,これまた格好いい.やっぱり初期はいいねぇ,っと年寄りを唸らせる一枚.「Troops Of Doom」はLiveでもよく演奏されているようなので有名であるが,この曲がやっぱり一番後のSEPULTURAらしいリフが多い.でも,この頃の吐き捨てVoの方が魅力的だし,他の曲の暴走っぷりもお見事.また,Igorのドラミングはなかなか強烈である.これも当然「必聴」である.

Schizophrenia(1987)

個性が完全に確立した2ndフルレンスアルバム.勢いが信条のはずのThrash Metalの多くが崩壊してきたときにこのアルバムは心強かった.ただし,音質等はまだまだ・・・である.スピーディなパートとスローパート(ミドル)とを組み合わせによる独特の世界は素晴らしい.名曲はこのアルバムに多い.Andreas Kisserのギターも素晴らしい.これは「必聴」でしょう.

Beneath The Remain(1989)

基本線は全作の延長である.音質が飛躍的に良くなっている.私個人としては2nd〜この3rdの音が好きである.緊迫感のある演奏・曲構成は廃退気味であった当時のthrash metalの空気を一掃するかの如く新鮮であった.まあ,彼らとしては海外進出の大きな一歩を築いた出世作である.特にコアな音を好むヨーロッパでの人気はかなりのものであった.この作品はそういった時代背景と共に楽しみたい一枚(うそ)である.当然「必聴」.

Arise(1991)

基本線はこれも全作とは大きくは変わらないんだが,スローパートがやたらと目に付きだした.全体に勢いが弱くなり,「あれれ?おかしいぞ」と思わせる一枚.やっぱ,BONUSのカヴァーが一番勢いあるなんて・・・おかしいでしょ(まるでどこかのMETALLICAみたい).個人的にはKREATORにおける「Extreme Aggression」のような一枚.・・・わかるかな,この心境・・・.

Chaos A.D.(1993)

あのSEPRUTURAが作った作品とはとても思えないセンスの悪い作品.数回聴けば飽きる.つまらない.鬱陶しい.カス.ゴミ.

Roots(1996)

あのさ〜,こんなのだったらNAILBOMBでもやってたら〜.

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SEXTRASH/ XXX(1989)

87年中頃に結成されたBrazilが産んだどアホバンドの記念すべきデビューEP.何がアホってこれ以上ダメなバンド名は滅多にお目にかかれない.路線としては南米系Black Metalの直球ど真ん中のサウンドと南米系Death Metalの直球ど真ん中のサウンドを足したような,南米でしか生まれないサウンドである.そう,良い機会なので(?)ここで言うならば,南米のBlackとDeath(old school系)と更に言えばGrindcoreは殆どThrashである(断言).で,レビューに戻ると,このサウンド何処かで聞き覚えがあるドラミング・・・それもそのはず,このスタイルを確立した本家SARCOFAGOの初代ドラマーD.D. Crazyが中心となって結成している.で,バンド名やタイトルはもうバカ丸出しなんだが,曲は驚くほど格好良い.これは是非チェックするべき.なお,本作は"Sexual Carnage"とのカップリングでCogumeloから2003年に再発された.良心的すぎていつ潰れるかわからないCogumelo,見付けたらとっとと入手しましょう.

Sexual Carnage (1990)

1stフルレンスアルバム.当然のCogumeloからリリースされたブランドもの.実はリフが凝っていたり,細かな曲展開は結構練られていたりする.しかし,それを感じさせないような独特の治安の悪さがある.邪悪なはずのBlack Metalであるが,治安悪いながらも(?)なかなか健康的な体育会系勢いがあるところがいかにも南米らしい.音作りは完全に80年代Thrashであり,近年の美しいBlack Metalとは大違い.いや,Metalは本来こうじゃないといかんと思う.本家SARCOFAGOの初期と通じる部分は極めて多いが,かなり奇妙なリフとか,後のヨーロッパのBlack勢が使用するようなリフとか,実は先駆的なことをやらかしている.更に言うならば,Cogumeloとしては珍しく,音質も申し分ない.まあ,90年作品であっても,他のレーベルであれば当然なんだが(苦笑).それにしても,ある意味Free JazzみたいなノリをぶちかますD.D.Crazyのドラミングは他の正確なだけのドラマーとは格が違う攻めの気迫が伝わってくる.このページ見ていてこのバンドのレビューにたどり着いた人で,まさかこのバンド名とかジャケでひく人はいないと思うが,正直言ってSARCOFAGOよりもしっかりしている.

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SHADOW GALLERY/ Carved In Stone(1995)

アメリカのProgressive Metalバンドの2ndアルバム.このページの中では全く毛色が違いHeavy Metal的要素が強い.全体にドラマチックで仰々しい空気が漂う.PAIN OF SALVATIONなんかと同様のタイプ.ただ,このバンドはよりネオクラシカル色が強く,Voの入っていないパートはNOCTURNUS的な場合もある.ただ,全体にちょっとソフトすぎて私の好みではない.

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SIEGES EVEN / Lifecycle(1988)

ドイツのTechnical Thrash Metalバンドのデビューアルバム.テクニカルなのは演奏だけで耳を覆いたくなるようVoはあまりにも凄い.まるで,勘違いした酔っぱらいオヤジがカラオケで熱唱しているかのごとく恐ろしく個性的なよれよれのVoである.演奏だけはジャズ・フュージョンなどの影響を強く感じる複雑な演奏をやっており悪くはない.ただし,とってつけたような曲展開が多数存在しているし,Voの酷さをカヴァーするほどではない.ギター音としてはあっさり系Thrashであるため,その手のが好きでVoは聞こえないふりをして聴ける耐久力のある方のみお勧め.

Steps(1990)

2ndアルバム.正直言ってこれを聴いたときはぶったまげた.ん?何がって?はっきり言ってまるっきりWATCHTOWERのコピーのような曲,それなりの演奏力そのくらいで私は驚かない.特筆すべきはまたまたそのVoである.遠回しに言えば,長い波長のヴィブラートがかかっており非常に個性的(ただし,これは普通ヴィブラートとは言わないが).要するに,信じられないくらいヨレまくった,どヘタだ(爆).デビューアルバムでもその片鱗(とは言わないが)は見せていたが,周りの演奏がより高度になったため,ギャップがより一層激しくなった,もう,浮遊しまくりのミドル〜ハイトーンVo.よく他のメンバーが黙っていたもんだ.そう,確かこのころ既にVoは40才くらいのオッチャン,他のメンバーは20才そこそこ.文句言えねえわけだ.当然,後に首を切られたらしいが.そうそう,音のことをすっかり書き忘れていたが,1stのようなThrash色は思いっきり薄くなっている.Watchtowerのアコーステック版って感じ(ただし,Voは除く).

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SIGH / Tragedies(1991)

今や,間違いなく世界でトップの実力であり,日本が誇れるBlack Metalバンドが90年に作成した2ndデモに1曲加えてWild Rags RecordsよりリリースされたカセットEP.正直言って音質は実にチープであり,Black MetalというよりもAUTOPSYなどに通じるDoomyなパートを含むDeath Metalに近い.しかし,それにピアノが絡んだりとかなり面白いことをやっている.この時代にこんだけのことをやっていたのは流石である.ギリギリまで歪ませたギターとDeathッ気のある声は随分といまとは違うスタイルだが,そのおどろおどろしい雰囲気はかなり興味深いものである.Wild Rags Rec.はホントとんでもないレーベルだったが(Article;甦れ!初期Wild Rags Records参照),それでも海外のそれなりに頑張っていたレーベルが目を付けるだけの素質は十分に感じさせる.ただ,ここから後のHail Horror Hailのような作品が生まれるとは予想できないが(笑).まあ,全く別バンドと思ってきいた方が良いかも知れない.

Chastly Funeral Theatre (葬式劇場)(1997)

6曲入りのEP.6曲中3曲はピアノ・シンセサイザーのみのインストである.全体に大胆な曲展開や思い切ったアレンジなどかなり実験色が強い作品である.ギターリフにしてもかなり妙なものが多いが,それでも印象に残りやすくHeavyかつ独特のものに仕上がっている."Doman Seman"などは前半はアコースティックギターとシンセのみの静かなパートから恐らくこの作品中もっともHeavyなCELTIC FROSTに通じる独特の刻みのリフへとガツンを持っていかれ,聴いていて心地よい楽曲である.どの曲もそうだが,メロディーがかなり明確な,それでいて不思議が音進行をするリフはホント引きつけられるし,そのリフを飾り付けるシンセやピアノ・それにDirtyな声・シンプルなドラミングはSIGHにしか出せない独特の世界である.インストは基本的に癒し系の楽曲となっている(笑).この作品も要チェックである.

Hail Horror Hail (1997)

3rdフルレンスアルバム.最近のBlack Metalというカテゴリーには入れたくない.80年代にThrash Metalの範疇にあったBlack Metalの進化型と言える.特に本作は海外での評価が高く,なんとあのTERRORIZER誌の年間アルバムベスト9位に選ばれている.日本のバンドで過去に海外でこれほど高い評価を得られたバンドがいたであろうか?まあ,アルバムを聴けばその完成度の高さ故に当然の結果と思える(もっと上位でも良いくらいだ).基本はCELTIC FROSTなどに通じる個性的なギターリフからなり,Black寄りThrash的Voがのる.ドラムは最近のBlackにありがちな無意味なブラストなどはなく,適格にツボのみを押さえてくるシンプル且つ効果的なドラミング.非常にオーソドックスなものからCELTIC FROSTを感じさせる強引なソロ・しっとりとしたアコースティックソロと変幻自在.そして,SIGHのサウンドの大きな特徴であるのはシンセサイザーの多用である.これまた,ありがちなワンパターンの「ただ入れているだけ」の音ではなく,計算され尽くされたフルオーケストレーションを使用した楽曲レベルの高さは圧巻.ここまで実験色が強いと散漫になりがちだが,総ての曲で高いテンションを保ち続けており,何度聴いても飽きない.よく,遅くてつまらない曲しか書けないバンドがいるが,このバンドは速さとかはどうでも良い.彼らのやりたいスピードがベストだと強く思える.また,よくオーケストラと一緒にやりたがるバンドがいるが,これくらいの高い楽曲能力・アレンジ能力を持ってからいってもらいたいものだ.とにかくこのオリジナリティー・クオリティーの高さは素晴らしい.絶対に聴きなさい.日本のバンドに苦手意識を持っている人もいるだろうが,彼らは紛れもなく別格.このページに賛同してくれて且つ,買って損したなんて言う人は私が買い取ってあげるよ.CRADLEなんて聴いている場合じゃないよ.CRADLEが来日の際,かぶりつきで観ていたというのも頷ける.

Scenario IV : Dread Dreams (1999)

4thアルバム.このバンドのことだから一筋縄には行かないのはもちろんなのだが,それでも本作は楽曲自体はかなりオーソドックスなHeavy Metalを基調としている.全作と比べるとシンセのパートが随分控えめである.控えめながらも,特に和を意識したかのようなシンセの使い方が独特の空気を持ち,病的な妖しい世界を構築している.路線としては"Chastly Funeral Theatre"に近い感じで,全体にすんなり楽しめる作品である.とにかく,他のバンドでは決して聴くことが無いであろうリフの数々は聴いていて非常に新鮮である.それと同時にIRON MAIDEN的なメタルなリフも普通に出てくるところが面白い.本作は特にギターソロはGary Mooreばりに泣いており,また一つ別の顔が加わった感じである(それまでもやってはいるのだが).とにかくここまで引き付けられる楽曲はなかなかないので,要チェック.ちなみに,NECROPHAGIAのKilljoy,DECEASEDのKing,RITUAL CARNAGEのDamianらが歌詞を提供している.

Imaginary Sonicscape (2001)

悪名高きCacophonous Rec.からようやく脱出し,今最もメタル系レーベルで信用度が高い大手Century Media移籍後初の5thアルバム.で,流石Century Mediaです,日本盤がついに出ました(Victorより).っも〜なんというか,呆れました.思わず苦笑いです.なんでここまでやるかなぁ.「Hail Horror Hail」が陰(メタリック)の無茶苦茶さが漂ってた作品だとするとこちらは陽(ロック)の無茶苦茶さが漂ってる(陽っつうか妖だけど).メロディーは実にキャッチーな部分が増えているし,よりオーソドックスなメタルって部分も増えているのだが,かなりカオスな部分も同時に増えてる感じである.ギターのメロディーがかなり目立つ曲も多いのだが,逆にギターが全く入ってないところや殆ど入ってないところもあったりと.また,今回は特にシンセの音が深みが出ていて(というか懐かしいサウンド)70年代ロックを感じさせるし,ハモンドオルガンの使い方が格好良すぎる.とにかく何でもアリの楽曲だが,それでいて全然散漫になっていないとことは相変わらず凄いところ.少なくとも聴き安さといった点ではかなりの幅広いジャンルの人間も取り込めそうな反面,これって万人には理解できんだろうな〜とも思える.正直言って,個人的にはメタリックな「Chastly Funeral Theatre」や「Hail Horror Hail」の楽曲の方が好きだが,そうはいってもずっと聴いている本作もきっと気に入っているんだろう.とにかく,いろんな意味で刺激が欲しい奴は聴け!

#実は,初期スラッシュ通としても有名なSIGHの川嶋氏ご本人から「多分,初期スラッシュ好きには辛いと思う」って言われたんで,「へ〜そうなのか・・・」と素直に思い,ずっと聴いていなかったが,これには騙された(笑).初期スラッシュ好きの人が作っているだけあって十分にそのエキスを味わうことが出来る.ということで,もしスラッシュ好きな人はSIGHを是非聴いてみましょう.

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SILENT SCREAM / From The Darkest Depths Of The Imagination(1992)

良く知らないがあんまり面白味に欠けるDeath Metalバンド.マスターはLondonで録られているのでイギリスのバンドか?プロデュースはなんとGene Hoglanが手掛けている.別にだからどうのっていう音ではない.初期SEPLUTURAをセンス悪くして低音を効かせた感じ.それにしても曲がつまらんし,まともなリフが皆無.

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SINISTER / Hate(1995)

オランダの正統派Death Metalバンド.これが3rdアルバムだったはず.美しいメロディは一切なく,とにかくゴリゴリ押しまくる.音の壁が迫ってくる真のDeath Metalの良さを継承している最近にしては珍しいバンド.こういう気合いの入った妥協を知らないバンドは個人的には大好きである.メロデスなどで軟弱な耳になってる人間に最大ヴォリュームで聴かせてやりたい.ギターリフの音進行は一部PESTILENCEチックに聴こえる(気のせいかな?).要チェック.

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SKATENIGS / Stupid People Shouldn't Breed(1992)

なんとも怪しげな雰囲気のHardcore系バンド.インダストリアル的なミドルテンポのHCで曲によってはラップ調のVoがのったり,怪しげな女性コーラスがはいったりする.ある意味GWARに通じる雰囲気をもっていて実に怪しい.ただし,音楽としての完成度はまあまあいけているのでそれなりに楽しめる.なんとなく気持ち悪いけどね.

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SKREW / Burning In Water, Drowning In Flame(1992)

私が愛してやまないANGKOR WATのAdamが中心となって結成されたIndustrial Thrash Metalバンド.メンバーはAdam Grossman (vocals, guitar, programing), Danny Lohner (guitar, programing), Chris Ault (Programing)のトリオでレコーディングされている.DannyもANGKOR WATの1stでギターを弾いていた.ANGKOR WAT自体,ある意味Industrialっぽいことに走ろうとしつつあったが,このバンドは完全なるIndustrialである.エッジの効いたギターリフはThrashそのものであり,摩訶不思議な音進行・やや病的な雰囲気はANGKOR WATからの血がしっかりと流れている感じである.ちなみに,ジャケットはANGKOR WAT遺跡の写真を加工した図柄であり,これはファンへのアピールか?Industrialの中ではダントツで格好良い.

Dusted (1994)

2nd.Adamと長年組んでいたDannyは脱退しているようである.ANGKOR WAT時代から,楽曲は殆どAdam一人で手掛けていたはずなので,楽曲には影響は出ないはずである.が,かなりANGKOR WAT色は薄らいでいる.かなりモダンな雰囲気になってきた.いや,決してリフがそうなってきた訳ではない.もちろん,センスの良さは損なわれてはいないんだが,1stと比べるとかなりこじんまりした感じで,勢いはいまいちである.まあ,悪くはないのだが,Adamの奇才ぶりが今ひとつ発揮されていない気がする.

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SKYCLAD / The Wayward Sons Of Mother Earth(1991)

イギリスのThrash Metal最高峰のCool系SABBAT(って思ってるの俺だけ?)のVoのMartin Walkierとイギリスの最高峰Power寄りしっとり系Thrash MetalバンドPARIAHのGrのSteve Ramseyが中心となって結成されたThrash系のバンド.何故,Thrash系としたか・・・Thrashの良さは残念ながらわずかしか持ち合わせていない.あんなに凄いバンドを離れてわざわざ結成したんだからもっと凄いことを期待していたのだががっかりした.とはいっても,まだこのアルバムはまし.全曲「Cradle Will Fall」くらいクオリティが高ければ凄いのに.それにしても,Martinって歌うと超ヘタクソでだせー.真のMartinのVoが聴きたい人Doomsday News IIIを聴くべし.なお,「Pagan Man by kind permission of R. Patterson」と記されていて泣ける.

A Burnt Offering For Bone Idol(1992)

Fritha Jenkins (Violin), Dave Pugh (Gr)を加え6人編成となった.・・・だから?って云いたくなるようなセンスの悪いViolinの入れ方してるよな〜.だせ〜.Violinがなければもう少し格好良いのに全部台無しにしている.やはり元のバンドが良すぎた分,こんな中途半端なことやられても飽きてしまうんだよな〜.本当はもっと才能あるだろーが!お前ら!!!    ・・・これ以降聴く気が失せた.

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SLAMMER / The Work Of Idle Hands(1989)

イギリスを代表するThrash Metalバンド.在りし日のMETALLICAやTESTAMENTに影響を受けたと思われる音である.つまり,同郷のXENTRIXと同系統.ただし,こちらの方がセンスが上.だからといってそんなに面白くはない.これもXENTRIX同様にイギリスを代表するバンドにはなれないよ.何処を切ってもイギリス臭さがないしオリジナルの部分があまりにも薄い.ほんとにこの頃ってイギリスはSABBATぐらいしか良質のThrash Metalいなかったよな.

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SLAPDASH / 240.25 "Actual Reality"(1996)

SwedenのThrash MetalバンドROSICRUCIANのメンバーが中心に・・・いや,Voだけが変わったことによって作られたNewBandである.ROSICRUCIANはもう一息って感じであったが,Voが変わっただけなのに(しかも,タイプとしては同じようなVoなのに)音楽性は桁違いに進歩している.ROSICRUCIANでは良く解釈すれば実験的に試行錯誤を繰り返していたような曲が多く,結果としてまとまりに欠けていた.しかし,このSLAPDASHの整合感は非常に完成度が高い.曲調は同郷のMESHUGGAHの初期の曲のドラムパターンを割と普通に変更した感じ.普通っていってもかなりいい味を出しているDrであり,抜けの良い高音スネアはこれまた同郷のMARY BEATS JANE(解散してしまったが)に通じる.正統派現代版Thrashにおいてはトップクラスと言って過言ではないであろう.問題はすべての曲が同じような雰囲気であるためもう少しバリエーションがあるといいかも.それにしても,このGrのMagnus Sodermanって奴もなかなか侮れないテクニシャンである.音は明らかに最近のものであるが,old thrash fanもこれだけの完成度であれば十分納得するはず.

Bound sCD (1996)

Modern 系thrashとして唯一認めたいバンドの4曲入り.「240.25 "Actual Reality"」収録の"Bound"のシングルである.このCDの売りはその"Bound"ではなく,"Kill Yourself"である.そう,もちろん,S.O.D.のカヴァー.これがかなり格好良い.ただし,Nuclear Blastのコンピにも収録されているため,そちらを持っている人は同テイクであるため,購入する必要はない.私は200円だったので買ってはみたが,他も曲もアルバムと同テイクであった.

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SLAUGHTER HOUSE / Slaughter House(1990)

ニュージャージー(多分)の5人編成のバンドである.メンバーはDanny Greco (Gr), Mark Cahill (Gr), Steve Srozinski (Vo), Brain Mangini (Ba), Brain Fraipont (Dr).音はThrash Metal・・・とはなんとなく言い切れないが一応Thrashであり,ちょっとHard Rockっぽい.初期MEGADETH風やら初期METALLICA風のリフ(ってことはDave Mustain風?)とかあったりして(1曲目のイントロはもろBITTER ENDなんだけど)ちょっぴり懐かしい感じもあるんだがなんとなく煮えきれない.悪くはないんだけどねぇ.

Face Reality(1991)

これが多分2ndアルバム.メンバー5人の生首が氷の上に並んでいるジャケットのセンスの悪さ以外はかなり前進している.正直言って全編METALLICAの1stのパクリだけど,前作のようなHard Rockっぽさが殆どなくなっており,この音ならThrashって言ってOK・・・って音になっている.曲作りもそうだけど,Voも1stで多用していた中途半端なメロディはやめてMETALLICA1st的なシャウトに徹している.少なくとも同系列の音を出すことでちょっぴり有名な(?)MORTAL SINよりも勝っている・・・と思う.うん,良いアルバムである.そういう意味でもこのダサすぎるジャケットは実にもったいない.

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SLAYER / Show No Mercy(1983)

Thrash Metalの影の帝王ことSLAYERのデビューアルバム.METALLICA,ANTHRAX, MEGADETHと並びThrash Metal四天王などと評されていたが,SLAYERは特に異色であった.他のバンドがメロディにかなり固執していた中,Thrashのなかのアグレッシブな部分を一手に担っていた.とにかく,リフは無茶やるし,ソロも無茶やる.Voもメロディは欠片もない.曲はとにかく速い.もっとも,Coolなバンドである.そう,現在進行形で・・・.SLAYERはとにかく全部必聴である.

Haunting The Chapel: EP (1984)

ちょっぴりお茶目なHaunting The Chapel.1stに比べると曲がラヴリーになっている.これ自体は金がなかったので持っていないが,日本盤の「Live Undead」に収録されている.

Hell Awaits(1985)

それまで短い曲ばかりであったが,長い曲で攻めてきた.タイトル曲の出だし「slayer・・・slayER・・・slAYER・・・SLAYER・・・」は昔はLiveの定番であった.正直言ってSLAYERの中では「ちょっと外したかな?」っていう一枚.

Live Undead:EP(1985)

確か発売国によって収録曲が異なっていた.当時Live盤好きだった私はこの熱いLive盤にはかなりはまっていた.初期の頃だというのに演奏力はすでにかなり安定している.SLAYERはboot盤とかでも殆ど外しがない.まさに帝王である.

Reign In Blood(1986)

とにかく,理屈抜きに全曲ギターソロ・ドラムのおかずまで覚えましょう.私が言うまでもなく史上最高の作品.Thrash Metalの最高峰.全10曲で30分に満たないとにかくSPEEDに固執した作品.その疾走感は絶品.ケリーとジェフのギターはまるでLive盤のように生々しくAggressiveである.TomのVoは速さの中に絶妙の言葉を置くタイミングを見出しており,聞き手をはらはらさせる.また,Thrash Metal史上最高位に君臨する名ドラマーDave Lombardoの恐ろしいドラミングが聴ける.このアルバムだけは死んでも離したくない.この当時はこれ以上のAgressionは音楽に求められるのだろうか?と不思議であった.Death MetalやGrindcoreで耳が慣れてしまったせいか,今聴くと結構音に空間が多い.でも,とにかく素晴らしい必聴アルバムである.

South Of Heaven(1988)

衝撃の全作とは全く違う路線で勝負してきた.いきなりslowなリフから入る.スピードに期待していたファンは裏切ったかもしれないが,これも十分に格好良い作品である.特に2人のギターの弾き分けは見事.新たな論法のこのアルバムで改めてSLAYERの音楽的なレヴェルの高さを思い知らされた.

Seasons In The Abyss(1990)

まあ,悪くはないがそれほど良くもない.そろそろ思いっきり速い時代に戻って欲しいと期待していただけにちょっと不満の方が多かった.とはいっても,つまらないアルバムと言うわけではない.

Decade Of Aggression:Live 2CDs (1993)

正直言って,そんなに良くない.演奏は巧いのだが,こういったバンドの熱いLiveは音質をやたら丁寧に作ったって面白味がない.恐らく,ラジカセかなんかで収録した方がずっと格好良いぞ.

Divine Intervention(1994)

本作から元FORBIDDENのPaul BostaphがDrを担当している.なかなかいいアルバムである.久しぶりに昔の速さが戻ってきた.しかし,しかしだ.やっぱりDrはDaveじゃないと今一つ納得いかない.聴いていて,ここでドラムのオカズが欲しいって時に入ってないこのDrはちょっとSLAYER向きではない.

Undisputed Attitude:Cover(1996)

いや〜,格好良い.これだからSLAYERはやめられない.HCのカヴァーなのだが,そのスピーディーな曲にTomのVoが実にマッチしている.でも,これでDr がDaveだったらな〜.

Diabolus In Musica(1998)

4年ぶりとなる7thアルバム.他のメジャーなThrash Metal勢がアホな路線に行ってしまった中,唯一昔からの格好良さを残しているバンドであることには変わりがないが,80年代のあの音にはもう完全には戻らないようだ.曲によっては初期の頃のような格好良いリフが聴けたりするが,SLAYERに期待したい音はこんな音ではない.一度脱退して戻ってきたPaulのDrも前作よりはSLAYERの音にとけ込んではいるものの,相変わらず間の取り方が一本調子でつまらない.とはいってもまだ見捨てるほど酷い音になったわけではなく,次作に期待したい.

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SLEEP / Sleep`s Holy Mountain(1993)

サンフランシスコで結成されたDoom Metal系のバンドSLEEPの2ndアルバム.アルバムの頭を飾る「Dragonaut」からはBlack Sabbathの影響が強いこと伺い知ることができる.多の曲も基本的には同様に引きずるようなギターとベースリフによって構成されている.曲のクオリティはかなり高い.このアルバムでは3人編成であるが,こういったシンプルな音は3人編成ぐらいが良いのかもしれない.他のDoom系とは異なる個性がかなり強い.

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SLOW AGONY / Sudamerica Brutal 2 (split with 1917 & SLOW DEATH)(2002)

Paraguayのバンド.ん?そうパラグアイのバンド.え?だからパラグアイのバンドです.パラグアイのメタルシーンが一体どんなものなのか知らないが,少なくとも,このバンドのサウンドを聴く限り,非常に興味が持てる.やっていることは,Technical なBlack寄りのDeath Metalといった感じ.もちろん,音質はチープです.しかし,そんなことどうでも良いようなテンションの高さを持っている.ほ〜っ,こんなにやれるんですか〜というのが正直なところ.個性も十分にありながら,疾走感を忘れていないOld School Thrashの香りがプンプンするサウンドである.繰り返し書くが,音質はチープです.しかし,やっている演奏自体は凄いし,楽曲センスもかなりハイレヴェル.こんな優れたバンドは埋もれさせてはいけません.いや,マジで無茶苦茶格好良いです.

ちなみに,この3バンドsplitはアルゼンチンのHurling Metal Recordsから出ているシリーズである.南米フリークは要チェック.

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SLOW DEATH / Sudamerica Brutal 2 (split with 1917 & SLOW AGONY)(2002)

Venezuelaのバンド.はっ?そうベネズエラのバンド.はい?だからベネズエラのバンドです.出所は上述と同様.で,これがどんなバンドかってところで更に驚かされる.いや,これは書きたくないな.ベネズエラという国に対するイメージとあまりにギャップがありすぎる(ベネズエラの方,見てたらすいません).いや,しかし,ねぇ.演奏は巧いですよ,かなりのレベルで.ヴォーカルはちょっとまあ,Death Voiceってやつですか.う〜ん,似ている系のバンドはいます,確かにいます.しかし,こんなところからこういったバンドが出てくると心の準備ができていないんですけど.とにかく演奏巧いです.これはかなりチェック度高くしなければならない(マックスに近く)バンドです.ということで,必聴です.・・・あっ,音楽性とか書くの忘れてました.まあ,DEATH METALです.かなりテクニカルな.そうですねぇ,正直言ってCYNIC路線です・・・あっ,言っちゃった.

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SOCIEDADE ARMADA / 400% Hard Core(1995)

Cogumeloが抱えるHardcoreバンドの1st.正にタイトル通りで,って400%っつのが何だかよくわからんが,とにかく信頼のCogumeloなだけあって,これもまた80年代ストライクゾーンの混じりっ気無しの純然たる疾走バシバシのHardcoreである.特にひねりなんてモノはないし.逆にひねられても困るような方向のモロ正統派路線なので,HCファンならば比較的万人受けしそう.初期DRIとかAGNOSTIC FRONT系好きな人にお勧め.

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SODOM / In The Sign Of Evil(1985)

ドイツ(当時西ドイツ)の息の長いThrash Metalバンドのデビューミニアルバム.たった6曲に全てが集約されている.もう完璧.演奏のバラバラさは目眩ものだが,これだけの勢いを出すためには仕方がない.そんな細かいことは目をつぶってやろうではないか.真剣なアホさが十分に伝わってくる熱のこもった一枚.ただし,素人さんは手を出すといけません.これぞ汚物系初期Thrashの真髄.なお,この時のメンバーはTom Angelripper (Vo&Ba), Chris Witchhunter (Dr), Grave Violator (Gr).

Obsessed By Cruelty(1986)

初のフルレンスアルバム.このころの音は実に素晴らしくB級の気品が漂う(爆).GrがDestructorに替わっている.Thrash Metalがもつ本来の攻撃性・・・といった点からいったら素晴らしい作品.ただし,演奏は相変わらずかなり無茶苦茶である.Thrash Metalの中でも演歌的な存在のアルバムだな・・・.もちろん,この格好悪さはVENOMからの影響がかなり大きい.逆にSODOMらしい音.

Expurse Of Sodomy mini(1987)

3曲入り.ギターがDestructorからFrank Blackfireにかわり,演奏力が急激に向上した.Frankの比較的メロディアスなソロはそれまでのSODOMの印象とはずいぶん異なるものではあるが,個人的には結構好きである.しかし,これってギターのチューニング相変わらず変じゃねーかな?

Persecution Mania(1987)

2ndフルレンスアルバム.更に演奏がずいぶんと向上しているし音質もやたらと向上している.SODOMらしいノリが充分に伝わる作品である.このバンドの良さはとにかく硬派なところ.相変わらず疾走感は最高に格好良い.これも当然必聴です.今聴き返してみるとFrankが加入して以降,ずいぶんそれまでとの違いがあることがはっきりわかる.

Mortal Way Of Live(1988)

はっきりいって,どたばたでMCは突然すぎるし・・・ではあるが,何とも無骨な感じが伝わってくる.私はSODOMのアルバムの中では実はこれが一番好きである(と思っていたが,デビューミニアルバムを久しぶりに聴いたら考えが変わった).後にKREATORに加入したFrankが加入直後であり,彼のメロディアスなソロがのっている.私はこういうのは結構好きなのだが,真のSODOMファンはそんな発言は禁句である.SODOMにメロディとテクニックは要らないのである.必要なのは熱い心と恥ずかしいセンスと強烈な勢い!!!

Agent Orange(1988)

3枚目のフルレンスアルバム.まあ,このアルバムまでは初期のころの良さを残しているといえるが,・・・とはいってもずいぶんとお洒落なアルバムである(SODOMとしては)ギターはFrankである.タイトル曲は結構好きである・・・なんかポーザー的でダサイ発言だな・・・.もちろん,このアルバム以降は怖くて手が出なかった・・・という当時のファンは多いでしょう・・・あっ,少ないか.多くの人はこれ以降から聴きだしたと思うので違和感はないのかもしれないが,私にはこれで最後.なお,このアルバムはドイツではバカ売れして,チャートアクションも好調だった.

Ausgebombt(1988)

「Agent Orange」に収録されている「Ausgebombt」の先行シングルだったかな?いや,忘れた.後だったかも.これはドイツ語バーションである.Thrashは力強く歯切れがいいドイツ語って結構似合う.まあ,ファンなら聴いて損はないだろう.また,「Incest」のLiveも収録されている.これまた良いLiveだ.

なお,バンドの中心であるTom Angelripperは1996年にソロアルバムを出している.

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SOLSTICE / Solstice(1992)

たしか,アリゾナのバンドだったと思う.SACRIFICE的な攻撃性の高いThrash Metalである.あるいは,DEICIDEをThrash的にした感じ.全パートテクニックはかなりいけている.特にDrは完全に直進型Death Metalのような叩き方であり,おかずもかなり多い.とにかくスピードにこだわった曲作りは聴いていて心地よいし,ギターソロもなかなかテクニカルでよろしい.3曲ほどゲストであのJames Murphyがギターを弾いている.これもまた良い.

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SOOTHSAYER / Have A Good Time(1989)

カナダはケベックのThrash Metalバンドのデビューアルバム.同郷のバンドMARTYRのFrancoisの情報によると,90年代中期ごろまで地元で活動していたらしい.最強のSLAYERクローンとして超強力なdemoを発表していた彼らであるが,どうしてしまったのか妙にHardcore色を取り入れすぎてちょっとがっかり.まあdemoと比べれば落ちるが,冷静に聴いてみたら決して悪い作品ではない.Hardcore色が強いだけに若干軽い感じはするが,とにかくスピード感はあるし良質の疾走型Thrash Metalであることは確か.Thrashファンならとりあえずチェックだろう.ただし,中だるみ的なバラードは不要.ごく一部でしか人気のないバンドだからそれなりに中古でも見つかるはずである.最強のデモのレビューはこちら

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SORE THROAT / Never Mind The Napalm Here`s The Sore Throat(1988?)

知る人ぞ知るゴミバンド.このアルバムは収録曲は少なく60曲(爆).本人達は事もあろうにNAPALM DEATHに対抗意識をもっていたらしいが,センスはゼロ.演奏もどヘタ.音としてはGrindcore〜Noiseといったところであるが,こういった音楽の方向でセンスがない奴ほど辛いものはない.ひょっとして今は耳が成長したから聴けるかな〜とかすかな期待を胸に聞いてみたが,やっぱりダメだった.ゴミバンド好きの人にも勧められない.でも,一度は聴いてみても良いかも(笑).20曲に1曲ぐらいはまあまあ良い曲がある.数撃ちゃ当たるって事か?

Disgrace To The Corpse Of Sid(1989?)

こりゃまた酷い.A面に90曲,B面に11曲という当時としては無茶苦茶な収録曲数(って今でもか?).相変わらずセンスのないゴミ曲ばかりである.こういう音はセンスがないと本当に聴くのが辛い.ANAL CUNTの爪の垢を煎じて飲ませたい.幾多のゴミバンドの中でもこれはゴミ支持率が極めて高いバンドである.

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SORROW / Forgotten Sunrise(1991)

NY出身のDeath Metalバンドのデビューミニアルバム.1988年結成時はAPPARITIONという名前で活動していた.Andy Marchione (Vo & Gr & Ba), Brett Clarin (Gr), Mike Hymson (Dr)の3人編成.非常にオーソドックスな形態のDeath Metalであり,ある意味非の打ち所がない.でも,ただそれだけで他のバンドとの著しい違いなどは見られない.音としては悪くないだけにもう少し頑張ってもらいたい.個人的にはオーソドックスなDeath Metalは好きなんだが,個性のないバンドは興味がもてない.今後伸びることを望む.

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SPASTIC INK / Ink Complete(1997)

超変態テクニカル集団WATCHTOWERのGuitarist Ron Jarzombek率いる超変態テクニカルMetal fusion.ん〜と、正直これ以上何にも書くことありません.基本はWATCHTOWERの2ndで魅せたRonの人間業とは思えないような非常に高度の曲展開.普通に音楽としてかなり先鋭的なfusion風の仕上がりになっている.まあ、これだけギター弾けたら世の中楽しいだろうなぁ〜・・・しかし、こういう人はギター弾けなくなったら一体どうするんだろう?これだけのプレイは年俸○○億の超一流スポーツ選手くらいの優れた才能なんでしょう。当然、このギターだからこそ、BassもDrumsもかなり変態的に巧いのは当然です.そうじゃないとバランスとれません.当然、Vocal無しっていうか、入れる余地無し.Metalの奥の深さをMetal聞かない人に無理矢理たたき込むのに向いているかも(!?).個人的には彼のプレイは音色・メロディ共に明るすぎてツボではない.

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SPAZZTIC BLURR / Spazztic Blurr(1988)

ゲロ音で有名なWEHRMACHTのメンバーが作ったバンド.Tito (vocal), Marco (Guitar), Dave (Bass), Eric (drums)の4人編成.とにかくナメてるとしか思えない内容(賛辞).いきなりミミミミ〜となんとなく気色悪い出だし.こいつらのセンスはまったく理解できん(笑).このバンドはいくらなんでもお遊びであろう.音としてはディズニー風HC(なんじゃ,そりゃ???).実は演奏激ウマの奴等ならではの曲のオンパレード.Blast Beatを使っても重たくならないしイヤミにならない.みょーなアイデアだけはとにかく豊富であり,変わった感性をお持ちの方は必聴である.実は凄く格好良かったりする.こういったセンスはSCATTERBRAINに通じるのかな?どうやらこれ一枚だけしかオフィシャルな音源はないようだ.

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SPIRITUAL BEGGARS / Spiritual Beggars(1995)

CARNAGE〜CARCASS,現ARCH ENEMYのギタリストMichael Amott率いるHard Rockバンド.Micheal Amottといえば,Death Metal界の人だとばっかり思ってたときの一枚.正直言って唖然とした.でも,クオリティは高いし,書く価値がなくはない.まあ,Micheal Amottが参加しているだけでも儲けって感じで聴く人にはお勧めってとこかな?

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STEEL REIGN / Change To Insane(1995)

NYのバンドで,どうやらこれが唯一の作品.80年代のSpeed Metalを期待してしまうようなバンド名である.で,確かにそういう部分は強い.ただし,vocalがちょっと歌い出した頃のChuck(TESTAMENT)系の声であるため,Speed Metalというよりも,ダメなThrashに聞こえなくもない.が,楽曲自体は,そんなヴォーカルに殺されてはおらず,これはアリである.リフも若干,初期TESTAMENT風のクランチーかつオリエンタルなリフがあるが,全体としてはもっとシンプルなheavy metal調であり,やはりバンド名が示す通り(?),Speed Metalの範疇である.演奏はかなり安定しているし,音質も十分にしっかりしている.正直,売れてもおかしくないっぽいサウンドである.ただ,これが95年にリリースというのが敗因でしょう.本作は91〜94年に書かれた曲をかき集めてアルバムにしたっぽいが,91年くらいがギリギリな感じの良い意味時代錯誤系サウンド.そういった意味で,80年代世代の人は持っていて損はない作品.

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STONE / Colours(1991)

フィンランドのあっさり味Thrash Metalバンドの3rdアルバム.Janne Joutsenniemi(Bass & Vocals), Markku Niiranen (Guitar), Roope Latvala (Guitar), Pekka Kasari (Drums)の4人編成.北欧独特の透明感があるサウンドであり,スラッシュとしてはやや軽め.ヴォーカルはやや低めのミドルトーンで若干の抑揚のあるメロディーを歌う.メロディーが豊富でいろんなパターンが出てくるリフはかなり美味しい.それにテクニカルなギターソロがのるといういかにも北欧的サウンド.このギターの音質が非常に特徴的であり,これはフィンランド特有なのかもしれないがANTIDOTEとそっくり(ANTIDOTEが)の音である.ドラムは非常に正確で今風のスタイルである.残念なのは曲順で一番肝心な最初の曲がダメであとはガンガン盛り返している.STONEは苦手という人がスラッシュ好きの中ではいるがそういった方はアルバム後ろの曲から聴けばもしかするとOKかもしれない.後に行けば行くほどThrashらしさが出てくる.ここまで曲順失敗している例も少ないのでは?なお,メンバーのうちドラマーのPekkaはAMORPHISに,RoopeはSINERGYへ加入.

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STONE VENGEANCE

<一口メモ>このバンド名でピンと来た人は殆どいないと思うが,もし,そういう人がいればそんなあなたにこんなページを見ていただけるなんて,私は光栄です.そう,それほどマイナーなバンドである.彼らは「Eastern Front-Live At Ruthies Inn」という87年(だったかな?)に出されたコンピレーションアルバムにSUICIDAL TENDENCIES, LEGACY (現TESTAMENT), DEATH ANGEL, EXODUSなどと一緒に収録されてたバンドである.何故か「DEATH ANGELの友達だから送った」とメンバーのMike Coffeyからいきなり連絡があった.確かに,元DEATH ANGELのメンバーがやってるSWARMとは親しくしているが,ラッキーである.そしてデモテープ・CD二枚,Tシャツが送られてきた.

78年に結成されたサンフランシスコベイエリアのバンドであり,82年よりバンドを本格的にスタート.上述のコンピに曲を提供しただけで,全く不明なバンドだった.しかし,今回この間の謎が判明.更にメンバー全員黒人という珍しい(他にいないのでは?)トリオであることも判明した.1990年にデモを制作,その後長年活動していなかったが,98年に再結成し1stアルバム「To Kill Evil」を発表,2000年には2ndアルバム「The Angel」を発表している.地元でもいくつかのギグをこなしている.彼らのサイトから行けるライブ映像を見る限り,流石にベテランの風格漂う格好良い安定したステージングを行っている.

Address: Stone Vengeance c/o Michael Coffey
P.O. Box 880153, San Francisco, CA 94188-0153
E-mail: MikeCoffey777@cs.com
Official Website: http://www.stonevengeance.com/

Stone Vengeance demo(1990)

この音源は彼らの1stデモ.デモといっても10曲入り,完全プロコピーものである.Michael Coffy (Vocal & Guitar), Anthony Starks (Bass), Darren Tompkins (Drums)の3人編成.いろんな曲が入っているが,トップを飾る"To Kill Evil"とかはかなりツボな風変わりなThrashである.Bassは弾きまくり,Voはハイ〜ミドルトーンのちょっとソフトなシャウト,それにスピーディーなリフ,安定したスピーディーなドラム,無茶苦茶なギターソロが乗る.こりゃたまらん.格好良すぎる.ファンク色が若干あるBLESSED DEATHをHIRAXが演奏した感じ(もっと判りやすく書けって???ごめんなさい).ギターソロの間にバッキングのギターが入ってない所なんて素敵すぎる.また,バラードも収録されているが,それではなんとコブシ回してソウルフルに歌いやがっている.これがなかなか巧い(普通に歌うと不安定なのに).とにかく,とんでもなくマニアックな人は買いましょう.

To Kill Evil (1998)

結成20年目にして初のアルバムである(なにやっとんのじゃ).収録曲は上記デモの同じものであり,音質が向上しているから通常のかなりマニアックな人にはデモは買わずにこちらで十分である.98年リリースと言っても,音は完全に80年代である.曲が一緒だからレビューはダブってしまうが,冷静にきくとリフはすごーく単純であり,勢い以外のものをこのバンドに求めるのはかなり危険かも知れない.でも,演奏自体はかなりしっかりしている(特にBassはブルンブルン弾きまくりで格好良い).こういったタイプのバンドって他にいないから何とも表現しにくいが,ある意味ミクスチャーなのかもしれない.まあ,バンド名知ってる人は迷わず買っちゃいましょう.あと,Tシャツはかなりクールなデザインなので,オールドファンはTシャツだけでも買いだ.

The Angel (2000)
 
再結成したかと思えば勢い良く2ndアルバムまで出してしまった.いきなりTrivalな打楽器系で出だしたので「あちゃ〜ダサッ!流行にのっちゃって」と思ったが,導入部だけであって安心した.ただ,1stよりはThrash色が薄れている.寧ろもっと昔に戻っちゃった感じである.音質も後退してるではないか(爆).なんか最初の2曲なんてスタジオライブ一発録りのような気がしてならないんだけど.ギターソロの時は相変わらずバッキング入ってないし.モノラル録音だし(うそだろーおい).きっとそうに違いない.ということでThrash魂は健在のようである(なんで,ということでだぁ?).3曲目からはステレオです(爆).が,こっからはなんか全然違う感じになってくる.曲毎で路線が違うから何とも書き辛いが,全体にファンク色・ハードロック色が強くなっており,後期DEATH ANGELっていうかTHE ORGANIZATION〜SWARM路線に近い.ん〜近いんかな??KISS風の曲もあったりと.最後にはまたスラッシュ色を取り戻したりとこんなんレビュー書けねーよ.でもサウンドは80年もしくはそれ以前(Thrashの起源的なもの)を感じさせてくれる,貴重なものだ.私は好きだ.
(2002)
Doomed Planet Recordsから500枚限定でリリースされたカラービニール.まず,この色に驚かされた.緑色のマーブル柄.狂ってます.裏ジャケに目をやると,EXODUSやPOSSESSEDを従えてライブをやっていたかのようなフライヤーのコピーが(爆).いや,一応本人らの名誉の為に書いておくと,Thrash系のバンドでは世界で最も古くから活動しているバンド(と思われ・・・)であり,特に地元サンフランシスコでは,結成前のPOSSESSEDのメンバー(って中学生か?)とかもライブに足を運んでいたらしい(Mike談).で,内容はというとこれがまた狂ってまして,1985年のデモと1987年のデモをアナログ盤に仕立てたという殆ど意味のないお粗末ものである(賛辞).しかも,総ての曲は1stアルバム「To Kill Evil」に収録されている(つまり,1990のdemoにも収録されている).同じネタで10年以上やってたということだ.ただ,アレンジは一番狂っていて,もう無茶苦茶っぷりが炸裂している.STONE VENGEANCEってバンドを本気で知りたかったらこの作品はマストです.HIRAXのKaton先生も熱いが彼らは3人いるだけ3倍熱い.好き嫌いはどうであれ,80年代thrashがいかに熱かったかを報告するには十分すぎる内容である.やっぱり,thrashは誰が何と言おうが80年代.しかも,それはまだ死んでません(キッパリ).
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STORMTROOPERS OF DEATH (S.O.D.) / Speack English Or Die(1985)

誰もが知っている伝説のバンドS.O.D.の最初で最後と思われていたアルバム.ANTHRAXのScott Ian(G),Charlie Benante(Dr)が2ndアルバムの自分らのパートを早々と収録し終えたために暇を持て余してつくったバンド・・・と一般に言われている.ANTHRAXを脱退し,NUCLEAR ASSAULTを結成しつつあったころのBaのDan Lilker(もちろん,現BRUTAL TRUTH),そして後にM.O.D.を結成したデブBilly Milano(Vo)による.Hardcoreに興味を示しながら自分のバンドの音としては取り入れていなかった彼らではあったが,このお遊びプロジェクトでthrash metalとhardcoreの融合に挑戦!見事にはまり,クロスオーバーという新たなジャンルが確立してしまったのだ.今聴くとさほど新鮮に聴こえないかも知れないが,当時としてはかなりインパクトがあった.だが,皮肉なことにこの成功が結果的にHC系の良質のバンドの劣化を促したことも否めない事実である.まあ,歴史的に価値ある一枚であろう.

Live At Budokan(1993)

売れなくなったANTHRAXの活動に飽きてしまったのか?S.O.D.まさかの再結成?LIVE.再結成は気前良く武道館・・・な訳はない.もちろん,彼らならではのジョーク.S.O.Dの曲はもちろん,M.O.D.やらAGNOSTIC FRONTの曲をやったりしている.あと,SLAYERとかQUEENとかジミヘンとかDOORSとかもちらほら・・・.なかなか楽しめるBLACK JOKEあり.まあ,聴いて損はない.

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STRANA OFFICINA / Strana Officina(1989?)

デモテープのところでも書いたが,全然知らないイタリアのバンド.やはり,パワーメタルをやっている.流石にデモテープよりは音質が良い分聴きやすい.ここのツインリードはなかなか型にはまっていて格好良い.Voは相変わらずイタリア語で歌っている.まあ,特別良いわけではない.

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STS 8 MISSION / The Mytery Of Time(1990)

確か西ドイツのPower Metalバンド.かなり人気があったので知っている人も多いであろう(?).正直言ってこの肩書きだけで私はダメなんだが,このバンドはわりかし好きである.んじゃ,何故かって・・・そりゃ,らしくないからだ.Voはハイトーンながら,ジャーマン系にありがちなタイプではなくこもってないし,歌メロもドイツらしくない.ギターリフは初期Speed Metal(って,Speed Metalは初期しかねーか;笑)に通じるものがある.そして何よりも,ギターソロが良い.ジャーマン系にありがちな耳が腐るようなツインではなく,AGENT STEELに通じるようなスリリングな速弾きである.まあ,聴いて損はない.かなりポップだけど.

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SUICIDAL TENDENCIES / Suicidal Tendencies (1983)

当時はスケーターズロックと言われていたSUICIDAL TENDENCIESのデビューアルバム.この頃は完全なHardcoreである.このアルバムは全編勢いがあって格好良い.なお,このアルバム収録の曲はEVIL DEADのST riffとして有名(?).

Join The Army (1987)

路線が大幅に変わった2ndアルバム.かなりThrash 色が強くなっている.疾走感もまあまあであるが,演奏が今一つ気に入らなかった.ってこれもかなり長いこと聴いてないからはっきりした音は忘れてしまった.

How Will I Laugh Tomorrow...When I Can't Even Smile Today" (1988)

私はSUICIDAL TENDENCIESの作品の中ではこれが一番好きかな?基本は全作と変わらないのだが,ギターの音色が美しい.リフもよりthrash色が強くなった.曲が単純に格好良い.なんか男っぽいストレートな曲っていいよな.ただし,VoのMikeは相変わらず下手である・・・と言っても,こいつがバンドの中心だからな〜.

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SWARM / Swarm(1999)

Official Site(English), SWARM日本語サポートサイト

DEATH ANGEL, (〜THE ORGANIZATION)のメンバーによる自主制作4曲入りCD.バンドの中心はDEATH ANGELをスタートさせ,THE Oでも共にプレイし続けたRob Cavestany (Gr),Andy Galeon (Dr).そしてDEATH ANGELのVoであったMark OseguedaとBassにMichael Isaiahを加えた4人編成.基本路線は前バンドの音の変化と一連のものでよりファンク色の強い非常にノリの良いメタルである.Robのギターワークは相変わらず・・・いや,更に円熟味を増しており,Andyのドラムとの相性は実に素晴らしい.彼らはスタート時こそThrashであったが,より後のファンクスタイルのほうがずっと良い.また,久々のMarkのVoだが,かなり良くなっている.とにかく安定感があり,派手さはないが非常に高次元でのテクニックを駆使したRobのギターだけでも凄いし,曲も良く練られており既存のものではない彼らならではのサウンドは要チェック.もちろん,DEATH ANGEL, THE ORGANIZATIONファンはもちろん,DEATH ANGELがダメだった人にも是非この音はチェックして貰いたい.

なお,本作品はRob Cavestanyの好意でサンプルを頂いたものである.彼らのオフィシャルサイトではサウンドサンプルが聴けるほか,Live情報等も掲載されている.なお,自主制作盤であり,在庫も残りわずかということなので興味のある方は是非彼らのサイトをチェックして下さい.また,MACHINE HEADサポートサイトShotgun Blastの管理人であるCherrie嬢が彼らの日本語サポートサイトを制作しているのでそちらも是非参照していただきたい.

Devour(2001)

SWARM名義の2作品目に当たる5曲入りmCD.上記の"Swarm"にも収録されているBleed以外はすべて未発表のものである.路線は全く一緒で,ノリを大切にしたファンク色が強いMetalである."Swarm"よりも楽曲に置いてはmetal度が低い感じ.ただし,ギターサウンド自体はちゃんとヘヴィーである.まあ,残念なのは前作収録の"Bleed"がやはり頭一つ・二つくらい抜きん出ており,他の曲の楽曲がこれと比べるといまいちなのは否めない.ちなみに,この作品は某店で新品が200円で叩き売られていたが,そこまでされるほどの作品じゃない.DEATH ANGELがあれだけ人気あったんなら,何故ここまで注目されないのか良くわからない.十分に楽しめる作品である.

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