review P
PAINKILLER, PAIN OF SALVATION, PAKENI, PANIC, PANIC(Brazil), PARADISE LOST, PARADOX, PARIAH, PCP, PENTACLE, PENTAGRAM (Chile), PENTAGRAM (Turkey), PENTAGRAM, PESTILENCE, PHLEBOTOMIZED, PITCHSHIFTER, POLTERGEIST, POSSESSED, POSTMORTEM, POWER OF EXPRESSION, POWERSURGE, PREACHER, PRIMUS, PRONG, PROTECTOR, PSICORRAGIA, PSYCHOPATHIA, PSYCHOTIK WALTZ, PUNGENT STENCH, P.U.S., PYRACANDA
PAINKILLER / Live In Japan, Rituals (1993)
鬼才Jazz Sax奏者のJohn Zorn,元NAPALM DEATHのMick Harris,Producerとして有名なBill Laswellによって結成されたバンドのLiveアルバム. Free JazzとNoise,HCの融合をはかった(?)このバンドの音は多くの人には受け入れられないであろうが,私はなかなか気に入っている.ただし,Mick HarrisのSpeedyなプレイが好きだった私としてはちょっぴり不満.個人的にはこの手のNoiseではA×C×のほうが好きだな.PAINKILLERはちょっとお洒落すぎる.
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PAIN OF SALVATION / Entropia (1997)
スウェーデンの究極のミクスチャーバンド(?)のデビューアルバム.デビューアルバムにして異常にレベルが高い.基本はHeavy Metalなんだが,いろんなジャンルのエッセンスを抽出して完成させている.Voは何でも歌いこなせるタイプの非常に巧いVoである.なんと,Vo & GrのDaniel Gildenlowはスウェーデン音楽大賞で最優秀ヴォーカリスト賞を受賞しているらしい.ソフトな歌い方をしている場合が多いので一般人にも受け入れられる(ようである).CYNICを彷彿とさせる美しいメロディのギターがふんだんに用いられていたり,同郷のMESHUGGAHの雰囲気を漂わせていたり・・・とにかくこりゃ面白いぞ.元BaのGustaf Hielm(後任はDanielの弟Kristoffer Gildenlow)はこのアルバムデビュー前にMESHUGGAHに引き抜かれており,「The True Human Design」に参加している.かなりポップだけど,やってることは凄すぎるし格好良いから「必聴」である.このバンドは大ウケするか,一部の人間の楽しみになるかのどっちかだな.
One Hour By The Concrete Lake (1998)
2ndアルバムとなるこの作品は相変わらず非常に高い完成度いものである.前作と比べるとこじんまりまとまった感があるが,それも必ずしも悪い意味ではない.ダイナミックスな曲展開は前作ほどではなくなったが完成度は確実に向上したし,ほんのわずかに感じていた散漫さも全くなくなった.敢えて,とってもソフトで甘くメロディアスで叙情的なMESHUGGAHって音・・・と形容したい.やはりこいつら(Daniel?)は侮れない存在である.とにかく完成度は超一級品である.それにしても,ここまで聴いていて心地よい声はないな.
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PAKENI / Detergent Bubble Bath (1996)
フィンランドの3人編成のバンドの6曲入りミニアルバム.音はけっこう個性的でDeath Metal的なRockである(?).曲そのものはかなり普通のRockなんだが,たまにBlast Beatが入ったりして一歩間違えればかなり奇怪な音になりそうな事をやっている.Voは殆どCARCASS的な歌い方(?)である.仕上がりの音は全く違うがその論法はGOREFEST的といって良いだろう.GOREFESTよりはかなりラフな仕上がりであり,この作品の場合はそれがとりあえず成功している.
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ProduceがThe H-Team.とにかくこれがデビューアルバムだったと思う.当時のThrashファンなら当然知っていると思うが,The H-TeamとはEXODUSのGary HoltとRick Hunoltのこと.一応,Thrash Metalであるが,バンド名が示すとおり(?),ANTHRAX路線(2ndの頃)であり,比較的メロディアスに歌うVoにザクザク刻むリフといったスタイル.時々,もろ「おいおい!」と突っ込みたくなるメロディが出てきたりして苦笑もの.でも,質は決して悪くはない.少なくとも後のANTHRAXよりはこっちの方がまともに聴こえるのは私だけではないと思うのだが・・・.
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PANIC (Brazil) / Boiling Point (1996)
Cogumeloからリリースのブラジルのバンドである.Cogumeloにしてはハズレといった感じのバンドで,4th以降のSEPULTURA系のものを汚くした感じ.汚い分だけまだマシではあるが,個性といった面では残念ながら弱い.全部似通ったミドルテンポのよくありがちな曲ばかりであり,バンドとしての魅力はない.普通の(?)Cogumeloファンは手を出さない方が無難.まあ,SEPULTURA4th以降のファンであれば楽しめるのかも知れない.少なくとも私はパス.
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PARADISE LOST / Draconian Times (1995)
Gothic Metalの祖ともいうべきイギリス出身のPARADISE LOSTの5thアルバム.初期の音はずいぶん違ったが(忘れた),メロディアスでじっとりとしたゴシックらしい音(?).Gothicって全く興味ないが,このバンドは流石に真っ当である.曲も良く練られている.ただし,たるいのが嫌いな私としてはやっぱりこのじっとり感は長期間聴き続けたいという気にはならない.それでもGothic系としては○.
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PARADOX / Product Of Imagination (1987)
ドイツのPower寄りのThrash Metalのデビューアルバム.当時の印象では音が中途半端であんまり面白くないと思っていた.が,今聴くとなかなかいけている.Charly Steinhauer (Vo & Gr), Markus Spyth (Gr), Roland Stahl (Ba), Axel Blaha (Dr)の4人編成.Voはメロディーがあるので今の人が聴くと「普通のメタルやんけ!」って言うかも知れないが,当時としてはこれくらいエッジの立ったギターリフは十分スラッシュなんです.2ndがあまりにもドラマティックな作品だっただけにその影に隠れがちな作品だが,なかなか良い作品である.特に,タイトル曲は次作へのつながりを大きく示している作品である.
Heresy (1989)
これが2ndアルバム.基本路線は1stと替わらないのだが,細かな刻みのHeavyなリフと静かなメロディとの対峙で独特の雰囲気をより強く出してきた.ツインリードを生かしたソロも格好良い.Voがハイトーン系なので好き嫌いが分かれるところだが,私はこのVoは大賛成である.全然タイプが違うが初期のFLOTSに求めていた「ドラマ」と「ギターの美しさ」を持ち合わせた良質のバンドである.このバンドにはとにかく独特の憂いがあり,局構成のみならず,音作りの面でもその後のバンドに与えた影響は大きいのでは?当時はかなり聴いたし,「必聴」でしょう.
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イギリスのThrash Metal〜Power Metalを語る上で外せないPARIAHのデビューアルバム.といっても,元SATAN〜BLIND FURY〜SATANとバンド名を変更した形でありバンドの中心は変わっていない.PARIAHの特徴となっているのはやはりSteve Ramseyの奏でるGrリフであろう.独特の節回しは実に個性的であった.PARIAHではなんとVoはあのMichael Jacksonである.最初にこの名前を聞いたときはギャグかと思ったが,こいつがまた渋いかすれ気味の中〜高音で歌い上げており格好良すぎる.これは「必聴」である.
Blaze Of Obscurity (1989)
これが2ndアルバム.全作と基本路線は変わらないが若干美しくなった感がある.何度も書くがSteve Ramseyの世界は実に素晴らしく他のものが真似できない独特の音使い,独特の間を持ったリフによって構築されている.もちろん,このアルバムでもMichaelがVoをとっておりバンドの音に実にマッチしている.これまた「必聴」.この作品をだした後いっとき活動していたが,Michaelが1990年に脱退,Steve RamseyとGraeme English (Ba)は元SABBATのVoのMartin Walkyierと組んでSKYCLADを結成した.それによりバンドは自然消滅した.
Unity (-1990-, 1997)
最近になって出てきた幻の(?)3rdアルバム.どういう形で出されたものなのかはっきりしないが,1990年にはほぼ原型ができあがっていたようである.メンバーはVoがMichael JacksonからAlan Hunter,DrがSean TaylorからIan McCormackに変わっている.音はそれまでのPARIAHのものよりも若干柔らかい(BLIND FURY的?)といった感じである.Voは声質がMichael Jackson似であるため,初期のPARIAHが好きな人にとってもそんなに違和感がないと思う.正直言ってこの時期に出てこれを素直に喜んでいるのはごく一部のファンのみだろう.それでも,PARIAH関連の音楽に一度でもはまった事のある人なら懐かしさ半分で十分に楽しめる音である.ただ,なんとなく曲がVICIOUS RUMORS的に聞こえてしまうのはきっと私だけではないはず.
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PCP / Evil Hate Motherfucker (2000)
サンフランシスコ北部出身のDeath Metalバンドの1stフルレンスアルバム.Dan Nicholson (Vo & Guitar), Nate Clark (Vocal & Bass), Jeffro Hunter (Guitar), Brian Durham (Drum)の4人編成.今の時代には極めて珍しいタイプのサウンドであり,スロー〜ミドルテンポのDoomyなパートを多用しており,ブラストもなくスピードよりも重さで勝負するタイプのバンドである.Voも最近の個性のないDeath Voiceとは異なり,Death Metal創成期ごろのようなDeathっぽい吐き捨て声(要するにThrash臭がする).リフもThrashからの流れの上にあるもの強く感じる.MORBID ANGELのもろパクリっぽいリフもあるが,それがマイナスになることはない.ただ,個人的には許せるがサウンドプロダクションは決して良いとは言えないし,曲のクオリティーがちょっとばらついている.恐らく初期Thrash好きの人には受け入れられるサウンドであろうと思うが,若い世代を取り込むにはもう一工夫必要なのかも.
なお,本作はバンドのメンバーからサンプルとして頂いたものである.入手法などについてはPromoページを参照していただきたい.また,Sampleのページには音源も置いています.
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PENTACLE / The Fifth Moon (1996)
オランダ産のThrash Metal.ホント,オランダは良いバンドが多いな.以前に7EPとか出しているみたいだ.90年前後から活動しているそうであり,音のほうにもそれが良く反映されている.というよりむしろ80年代のreal thrashである.タイプとしては初期POSSESSED系に初期BATHORYを加えた感じであるが,音色は初期EXODUS的なDRYな感じである.もちろん,これらのバンドの音そのものというものではなく,逆に「何処も似てねーじゃん」って思われると思う.いや,そう思われて欲しい.とにかく96年作品とは思えないあまりにも素晴らしい真性Thrash(80年代初期Black?)である.なお,Voはヒステリックな吐き捨て型でオーソドックスThrashとして非常に魅力的であるのにかかわらず,似たタイプのヴォーカリストは思い浮かばない.しいて挙げるならKREATOR初期のVentorの声でMille的な声の裏返り方・・・そう,とにかく格好良いのだ.初期Thrash Metal好きの人ならまず間違いなく気に入るはず.曲そのものは単にストレート一辺倒ではなく無理のない曲展開が豊富でこれまた初期Thrashファンとしては心憎く感じるに違いない.特にトップの"Black At HEART"は圧巻.90年代デビュー組ではダントツのreal thrash sound.お手持ちのDISPLEASED作品のCD-Romにサンプルがあるかも知れないので心当たりの人は早急にチェックすることをお勧めする.とにかく聴け!!!
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PENTAGRAM (Chile) / ST (1987/2000)
ブッ!アホちゃうか!?思わずそう叫びたくなる奇跡のCD化.今や伝説となってしまった南米のPOSSESSEDことChileのPENTAGRAMのデモ音源とライブ音源が何とCD化しちゃいました.マニアはもちろん,そうじゃない人もバンド名くらいは耳にしたことがあるのではないだろうか?NAPALM DEATHがカヴァーしたりしていたため,少しはバンド名も有名になった(ハズ).しかし,もともとデモしか出していない(デモをアナログ起こししたものはあったが)バンドであるため,音源の入手は極めて困難であった.で,サウンドは期待を裏切らない非常にハイレベルの汚いThrash Metalである.そう,完全に初期POSSESSEDといった感じで,その怪しげな雰囲気は絶品である.ヴォーカルはPOSSESSEDよりもこちらが上であり,ドラムもこちらが遙かに安定している.南米の隠れた最終兵器.いや,ドラムは安定しているが,リズムが安定しているとは一言も言っていない.その辺にご理解のある方ならマスト.で,気になるライブ音源は,まあこの時期のライブ(1987年,Santiago)にしては,かなりマトモと言えるでしょう.とにかく,音源としては恐らくこれを逃すと入手困難なので,是非入手しましょう.少なくとも,絶対に損のない内容です.なお,Guitar & VocalのAnton Reisenegger (1st demoではBassも弾いている)は,後にあのCRIMINALを結成している.
Reborn 2001 (2001)
ということで,母国チリでは初めてのワールドワイドで活躍するバンドとなったCRIMINAL人気のせいか,ついに再結成ライブを敢行してしまったPENTAGRAM.演奏は,流石に普通に巧いです.いや,巧いってほどではないんだが,少なくとも普通にハッキリした音でテキトーに弾いているギターソロとギターリフ以外はまあまあきちんとした演奏をしている.上記作品と比べると流石に再結成というお祭りムードのせいか,邪悪な雰囲気は薄い.けど,もともと曲自体がかなり邪悪であるため,十分に格好良い.まぁ,お祭り的であったにせよ,こうやって伝説のバンドが甦ってくれて強力なライブをぶちかましてくれるといったこと自体が素晴らしい.本作はライブビデオも出ているが(ジャケは明らかにビデオ起こしの写真),間違いなくPENTAGRAM現役時にはこんな大勢の客の前でやったことないはず.改めてCRIMINALの偉大さとChileのメタルシーンの健全さを感じた.まぁ,これは縁起物なので・・・と思える人は当然買いでしょう.ちなみに,一曲だけMpegでライブビデオが収録されている.
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PENTAGRAM (Turkey) / ST (1990)
こちらはトルコのThrash Metalバンドの1stフルレンスアルバム.結成は,1986年に遡る.サウンドはモロにドイツ系のThrashであり,DESTRUCTION初期や独NECRONOMICON初期に近い疾走系をベースにしており,それに初期VENDETTA的なメロディーが絡む.と書くと多くの人が興味を持つだろう・・・はい,持っても構いません.Vo.もSchmierとか系のタイプでThrashするためのVo.である.演奏はかなりしっかりしてギターとかかなり弾きまくっているが,そんなにお金をかけていない感じの音質.十分にドイツっぽい80年代Thrashを微妙なチープさでお届けできます.ドイツ系のメロディは一歩間違うと致命傷だが,そんなに諄くなく,全体に広がるあっさり味の音作りに好感持てる.軽めの音質で疾走するギターリフなどは、近年のバンドには皆無な雰囲気,これは80年代のちょっと(ホントにちょっとだけ)お洒落なThrashが好きな人にはお勧めである.ある意味,メジャーな要素は十分にある.Thrashのみならず,Heavy Metalとしても十分に格好良い熱いノリである.
PENTAGRAM (US)/ Day Of Reckoning (1987)
幾つかの同名異バンドがあるが,これが最古参のUSのバンドの2ndフルレンスアルバム.バンドの歴史は何と72年にまで遡るらしい.ということで,本ページ的にはツボではないが,とことん良い意味でのHeavy Metalであり,初期BLACK SABBATHの影響が色濃く反映されている.ということでジャンル的にはDoom Metalでしょう.音はかなり古くさい感じであるが,この手が好きな人にはかなりはまれる音だと思う.バンド名と良い,VENOMとかに通じる玄人好みのジャケといいお薦め.
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PESTILENCE / Malleus Maleficarum (1988)
オランダの産んだ超メジャーDeath Metal Band,PESTILENCEのデビューアルバム.と言いたいところだが,このアルバムではわりと普通のthrash metalをやっている.悪くはないが良くもない・・・といった感じである.このアルバムが出された頃はthrash metalが全盛期であったが,徐々に勢いを失いつつある頃であった.それを察してか,次作から大きな変貌を遂げる.
Consuming Impulse (1989)
本作は彼らの作品の中でもっともDeath Metal色がはっきりと打ち出されている.この作品以降は美を追求し始めており,あまり私の好みではないが,それはそれでかっこいい.個人的には1曲「DEHYDRATED」や3曲目「SUSPENDED ANIMATION」がPESTILENCEの曲の中でももっとも好きなタイプのものである.演奏力が安定しているため,これらのスピーディーな曲でも緊迫感があって素晴らしい.マニアの間では「蟻ジャケ」で通じる本作を聴かずしてDeath Metalは語れない!「必聴」
Testimony Of The Ancients (1991)
基本路線は全作の上にあるが,より洗練されて美しくなっている.全作以上にkeyboardが導入されており,メロディアス.曲展開もより複雑化してきた.とはいっても,今聴けばやはり直線型のDeath Metalである.特に「Land Of Tears」などは全作の延長の美味しいリフ満載のDeath Metalである.本作ではベーシスト不在のため,当時デビュー前であったCYNICの激ウマBassistのTony Choy(その後,ATHEISTに加入)がhelpしている.作品としても素晴らしいし,Tony Choyのプレイが聴ける数少ない音源の一つでもあるし,当然必聴である.
Spheres (1993)
BassにJeroen Paul Thesselingを迎えた4th.曲展開が更に複雑になり,メロディもかなり美しくなった.また,キーボードも大幅に増員されており,それまでの作品とはまるで異なる.バンドの特徴であった疾走感はもはや感じられない.しっとりと聴かせるテクニカル・デスメタルになった.悪い作品とは思わないが,2ndあたりの路線が好きな私としてはちょっと残念.
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PHLEBOTOMIZED / Preach Eternal Gospels (1993)
HollandのDeath Metalバンド.これは5曲入りMCD.1989年頃から活動しているらしく,その辺が楽曲やジャケにも現れている.Voはかなりゴボっているが,やっていることはややGothic寄りにも聞こえ,NOCTURNUSをスローダウンさせた様な感じ.ということで,かなりメロディを全面に出した路線である(ただし,NOCTURNUSほどテクニカルではないが).キーボードは微妙におもしろい使い方をしている.ギターリフは籠もり気味なサウンドだが,初期MORGOTH的と捉えればなかなか美味しい.ブラストパートもたまにあるが,かなりバタバタしていて若干微笑ましい.レベルの高いバンドが多いオランダの中では劣る方だとは思うが,他国のこの手のサウンドのバンドよりも遙かに魅力的なことをやっている.
PITCHSHIFTER / www.pitchshifter.com (1998)
フルアルバムとしては4th(?)くらいだったと思う.インダストリアル系のテクノ寄りThrash〜HCって音である.個人的には苦手なジャンルであるため本格的に聞き込もうという気にはなれないが,センスの良さは十分に伝わるバンドであり,納得できる音である.インダストリアル系の多くは無機質な空気が漂うが,このバンドの場合は何故か暖かみを感じるのが不思議.なお,タイトル通りのURLでバンドのHPにいける.
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POLTERGEIST / Depression (1989)
スイスのThrash Metalバンドのデビューアルバム.ださいバンド名とは裏腹に格好良いThrashを聴かせてくれる.Voは後にDESTRUCTIONの「Cracked Brain」のレコーディングに参加したことで有名になったAndre以下,V.O. (Gr), Graf (Ba), Jazzi (Dr)である.Voは若干弱いが,演奏はかなりしっかりしており,スリリングなギターソロをはじめ,かなりテクニカル.デビューアルバムにしてPOLTERGEISTらしさを感じさせる.これはなかなか良い作品である.
Behind The Mask (1991)
2ndアルバム.このアルバムを発表する直前にVoのAndreがDESTRUCTIONの「Cracked Brain」でVoをとったことでこの作品も話題になった.基本的にはテクニカルなThrashであるが,とにかくこのバンドの音は青春している.V.O.のギターは手数の多いストレートなリフを刻み,それにMarekのBaががんがん絡んでくる.GinoのDrはちょっと前のめり気味であるがそこがThrashらしさを出していて良い.なお,アルバム発表直後にAlexに交替している.ギターソロはけっこう弾きまくっており勢いがある.VoもDESTRUCTIONのアルバムよりも遙かに勢いがあり格好良い(巧くはないけどね).今思えば,このバンドが最後だったのかな〜.もちろん,必聴.
Nothing Lasts Forever (1993)
本作はフロリダのモリサウンドスタジオでレコーディングされている.そのせいか,全作とはリズムギターの音色が随分異なる.というより,なんとなくSABBATのAndy Sneapのような音色になっている.相変わらず手数の多いリフは格好良いが,以前よりも綺麗に仕上がっている.その綺麗な理由はレコーディングに参加したMEKONG DELTAのDr Peter "Rabit" Haasのせいかも.VoのAndreも安定感が増しているからかもしれない.以外なのが「You've Seen Your Future」のような割と普通のHMが格好良いってことである.何れにしても完成度の高い良質な音であることは確か.なお,全作のレコーディングに参加してスリリングなDrを聴かせてくれたGinoは亡くなったようである(R.I.P.).
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POSSESSED /Seven Churches (1985)
Thrash Metalの歴史を語る上で外すことのできないバンド.その音楽性は,後のDeath Metalにも大きな影響力を与えている.実は当時はこの手のThrash MetalのことをDeath Metal Bandと呼んでいた.基本的には直線型のSLAYER系Thrash Metal.手数が多いリフとちょっともたり気味のDrの上にJeff Becerraの個性的声がのり,テクニカルなギターソロによって色づけされてるというスタイルは本作において確立されている.ギターのLarry LaLondeはJoe Satrianiの弟子であり,当時最も期待されていたようである.実力から言えばThrash界で最初のギターヒーローであろう.Larryは後にBLIND ILLUSION〜PRIMUSと渡り歩き現在も頑張っている.まあ,この作品はThrashを語る上では外せない一枚であり,間違いなく「必聴」でしょう.
Beyond The Gates (1986)
全作よりもはるかにメロディアスになった.曲構成も複雑になり,よりテクニカルなThrash Metalを聴かせてくれる.テクニカルといっても,89年〜90年頃に出てきたテクニカルスラッシュとは全く異なり,疾走感を伴っている.手数の多いスリリングなギターリフは今聴いても素晴らしく格好良い.最高にcoolな一枚.「必聴」.
The Eyes Of Horror (1987)
更にテクニカルになって登場したPOSSESSEDが最期にのこしたEP.プロデュースはLarryの師匠Joe Satriani.お気に入りの弟子なだけあって,Larryのギターが美しくかなり前面に押し出されている.この作品を最期に解散してしまった.Larry LaLondeのギターソロは水を得た魚の如く生き生きとしている.テクニックだけでなくそのセンスの素晴らしさには驚かされる.こういうアルバムを出した直後に解散されると悲しい.これも当然「必聴」.
なお,解散した後にVoのJeff Becerraは銃で撃たれて半身不随になってしまった.再結成の話もあったが,どうなったことやら.まあ,JeffのVoがないとPOSSESSEDじゃないけど.
The Best Of POSSESSED, Victims Of Death (1992)
単なるベスト盤(10曲入り)なのでここに書く必要もないのだが,「Seven Churches」収録曲が6曲も入っているのでお得である(であったが,「Seven Churches」も再発CD出たことだし・・・).まあ,コレクターズアイテムってところかな?まあ,上述の3作品を持っていればファンでも特には意味のない作品.銀色のジャケットはなんとなく良い・・・ただそれだけ.
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POSTMORTEM / Der Totmacher (1996)
記憶の片隅には同名のバンドが80年代にいたような気がするのだが,定かではない.このバンドはドイツ出身で,曲調は一工夫ある正統派ThrashをベースとしたミドルテンポのThrash.VoはDeath Metal風であり,半分はドイツ語で歌っている.この作品は5曲入りである.リフはそれなりに面白いが,全体に今一つ物足りなさを感じる.
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POWER OF EXPRESSION / X-Territorial (1995)
良く知らないバンドである.Micha (Dr), Stephan (Ba), Fabi (Gr), Marc (Vo), Earl (Gr)の5人編成.音はMACHINE HEADからの流れをくむようないわゆるモダンなThrash系の音である.この手のジャンルのバンドの音作りとしては柔らかめである.面白い曲や面白いリフといったものは少なくありがちではある.ただし,普通にすんなり聴ける.高度なテクニックはみられないがリズム隊は割と安定しているし,Voもそれなりにいけている.オリジナリティを確立していけば化けれるかも.
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POWERSURGE / Powersurge (1991)
フロリダ州タンパ出身のHMバンド.Death Metal勢が多い土地柄なのに珍しく正統派Heavy Metal寄りのPower Metalである.ギターリフは結構エッジが立っているし,Power Metalといってもドイツ系のアホな音とは明らかに異なる.Voは高音域の歌うVoなのでその手が苦手な人には辛いかもしれないが,あまりアクの強い声ではない.逆にもっとパワーのある声であればけっこう良質のSpeed Metalに化けれる可能性もなくはないのに・・・とちょっとだけ思ってしまう.同時期に出ていたようなくだらないThrash Metalバンドよりはずっと良い.
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PREACHER / Trapped In Hell (1987)
WRRのバンドのEP.基本は直線一辺倒thrashをやりたかったようだ.へたっぴな演奏の上にへたっぴなVoがのっている.この手のバンドにしちゃ珍しくDrだけは結構しっかりしている.でも,DrがしっかりしているからといってGリフもたってたらどーしようもない.Bはとってつけたようにたまに音がはいる(爆).一歩間違えれば格好良くなれるかもしれないのにそうならないところがB級バンドらしさである.
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個人的に大好きなギタリストLary Lalonde(Joe Satrianiの弟子:元POSSESSED〜BLIND ILLUSION)が在籍する不思議なバンド.ジャンルは・・・まあ,メタルではない.なんだろう?わからん.各ジャンルの様々な要素をふんだんに取り入れており,とにかく妙である.しかもバカにテクニックが凄い.だって,LaryはあのJoe(ご承知と思うが,彼はあのSteve Vai,MetalicaのKirk,ExodusのGary Holtなどなど数々のギタリスト養成に関与しているおじさんである.Thrash全盛期のアメリカのテクニカルギタリストの多くはspecial thanksに彼の名前が)が弟子の中で最も注目しているといってたし(しかも,POSSESSED在籍時だよ!),まあそれも納得できる.とにかく凄いよ.さらに,Bassは更に異常なテクニシャンLes Claypool(元BLIND ILLUSION)がぶるんぶるんBassを掻き鳴らしている.変な物好きな人で耳の確かな人は必聴.ちなみにこのデビューアルバムはいきなりのLive盤であり,その力量の凄さを味わうには十分すぎるほどの内容である.
Sailing The Sea Of Cheese (1991)
で,これが3枚目のアルバムである.1stに収録されている曲もあり路線は同じである.とにかくこのバンドの音は個性の固まりであって文章で表現するのは難しいが,とにかく一度聴いてみることを薦める.ただし,METAL的な要素は皆無.
Pork Soda (1993)
ブタのジャケットがお茶目な通算4枚目.もともと実験色ばかりの音であるが,このアルバムは更にそういった色が濃い感じがする.相変わらずその個性的な音はただただ呆気にとられる.しかも遊び的要素が一段と増している.それにしてもこの人たちの演奏能力の高さは今更ながら驚愕.
Tales From The Punchbowl (1995)
通算5枚目のアルバム.相変わらずジャンル分け不可能な奇妙な音をやっている.ただし,これまでとはずいぶんと異なった感じの音質のアルバムである.音作りが良い意味乱暴であり,ライブっぽい空気を出している(実際,歓声等を重ねてそれっぽい音を目指しているようだが).悪く言えばわざとらしい音作りであるが,私はけっこう気に入った.まあ,これもアリでしょう.それにしても,内ジャケのメンバー写真は3人そろってペンギンのぬいぐるみ・・・POSSESSEDファンとしては複雑な心境である(苦笑).
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PRONG / Prove You Wrong (1991)
N.Y.のH.C.バンドの中でもっともHM色が強いバンドの一つである.これが4枚目だったと思う.本作はThrash Metal色が強く非常に重厚な音に仕上がっている.非常にタイトな音作りで隙がない.なお,このアルバムでBaは新加入のTroy Gregory(元FLOTSAM & JETSAM)が弾いている.私は「METALLICA」アルバムを聴いたときにPRONGの真似だ!と思ったことがある.そう,こっちがオリジナルの音である.このアルバムは「必聴」である.
Cleansing (1994)
5枚目?路線はずいぶんと変わってIndustrial的な曲になっている.もともと無機質でありながら力で押すといったタイプの音だっただけにけっこうはまっている.昔からのファンにはひょっとしたら辛いかも知れないが,私はもともとそんなに得意な音ではなかったため逆にこの作品はすんなり聴けた.うん,よろしいんじゃないでしょうか.
Rude Awakening (1996)
前作を更に押し進めよりデジタルな音になった.流石に緻密に計算されたレベルの高い音楽をやっている.基本的にはインダストリアル色って肌に合わないんだが,このアルバムは聴けば聴くほど心にフィットする.何処となくVOI VODの空気に通じるものを感じる.冷たさ・虚しさを描かせた時の彼らの力は素晴らしい.ここまで訴えかけるエネルギーがあればデジタルっぽいサウンドでもアリ.
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PROTECTOR / Urm The Mad (1989)
ドイツのthrash metalバンドの3作目のアルバム.割とポップなリフに低音の吐き捨て型Voがのる.悪くはないのだが,今一つ引きつけられるものはない.まあ,彼らの代表曲「Kain Und Abel」のLiveはなかなか格好良い.ただし,演奏はヘタクソ.
Leviathan`s Desire (1990)
この作品はずいぶん音が聴きやすくなった.VoもOlliに変わってなかなか格好良くなった.これなら聴ける.とはいっても相変わらずへたくそである.もう一歩ではあるが,良い出来とはいえない.なんか,このバンド苦手なんだよな.もっと,DARKNESSみたいなセンスの良さを見せてくれればいいのだが.
A Shedding Of Skin (1991)
随分とメジャーな音になった・・・といってもそんなんじゃないよ.これくらいの音なら十分聴ける.これはなかなか格好いい.基本路線の突っ走り型という点は変わっていないが,ちょっとは曲作りに気を付けたみたいである.それでかもしれないが,もう少し暴力的に疾走してもよかったのでは?とちょっと残念.まあ,この年でこういったものを発売されてもそんなにインパクトはない.せめてあと3年はやければなぁ.
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PSICORRAGIA / La Pasion De Lo Mortal (2001)
Peruのバンド.Mario Romanet (Vo&Ba), Marco Borra (G), Manuel Saavedra (Dr), Alick Gonzalez (G), Antonio Duncan (Key)の5人編成.素敵なジャケットです.いや,真面目にかなりメジャー級なジャケット(ちょっとしか,失敗してません).ジャンルは何でしょう?Symphonic Gothic ?いや,これはThrashの範疇です(敢えて)っていうような方向のDeath Metalっぽいサウンド.ん〜かなり変わってます.個性的です.何せペルーですから.サウンドプロダクション等は十分にワールドワイドで,正直この完成度の高さには驚かされた.独特のメロディーはやはりペルー民謡とかに通じるラインがあったりして,非常に斬新.ペルーに限らず,東洋系の音楽やらバックコーラス(女性)やらをいろいろと実験しており,それが見事に個性的でマッチしている.リズム隊は時にはJazzっぽい空間を作り出したり,そのアイデアの豊富さはかなり脱帽モノです.Vocalはdeathというか吠えているような低音の声がメインで,それに中高音のハーモニーが時たま重なり合います.選任のKeyも出過ぎず,適度に散りばめられており効果的.敢えて言うなら,SIGHに近いかもしれない.ペルーのバンドって殆ど知らないが,こういったバンドがいるって事は,それなりに多くのバンドがいるに違いないと思ってしまう.メロディアスでもくどくない,Symphonicでもワンパターンじゃない,しかも,十分にheavy.これほど自由にメロディを操れるバンドはそんなにいません.是非ともチェックを.マジ格好良いです.
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PSYCHOPATHIA / Meeting The Life split CD with DECOMPOSED(1996?)
CzechのBrutal Death Metalバンド.同じくチェコのDECOMPOSED(アメリカのバンドとは同名異バンド)とのスプリットCDである.スプリットと言ってもアルバム2枚分びっしり入っている.このバンドは10曲収録されている.まあお世辞にも良い音質とは言えないが,B級らしさが漂う中でまあまあの出来である.正統派路線であり,Blastは使うがそれ以外のところでは初期MORGOTHに通じるようなドラミング.アルバムの最初は割と最近のNAPALM DEATHに通じる方向を胡散臭く演じているが,後半は初期のBENEDICTIONに近い感じである.ということで,面白みと言った面ではちょっと物足りなさを感じる.最初の数曲はテクニカルで曲展開を多用したなかなか面白いことをやっているので,全体がこのレヴェルなら良いんだが.アルバム通してのポテンシャルを上げる努力をして欲しい.なお,ジャケットはどう見てもマジ死体である.メンバーの殆どがハゲ上がっているところにもB級臭さを感じてしまうのは私だけだろうか.
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PSYCHOTIK WALTZ / A Social Grace (1991)
アメリカのちょっとだけThrash寄りのHeavy Metal系のプログレバンドのデビューアルバム.まだまだ荒さが見られ,曲作りやVoに鬱陶しさを感じる部分が多々ある.が,逆に部分的にはなかなかよろしい作りになっており悪くはない.デビューアルバムから実験色豊かであり,そのチャレンジャー精神は買いかもしれないが,何故か曲に新鮮味がない.
Into The Everflow (1992)
2ndに当たるこの作品はプロデュースをMEKONG DELTAのRalph Hubertが行っている.Voはかなりしっとりと歌い上げており,万人に受け入れられやすそうなスタイルである.そのせいか全体にPAIN OF SALVATIONに近い雰囲気がある(ってこのバンドの方が古いが).もちろん,MEKONG DELTA的な要素もあるがより人間ぽい音である.つまり,DAMN THE MACHINEをしっとりさせた感じ???.おそらくGothic系が好きな人にもいけるのではなかろうか.これは面白い音でありお勧め.
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PUNGENT STENCH / "Club Mondo Bizarre" For Members Only (1994)
オーストリアの3人組の風変わりなDeath Metal系バンド.確かこれが3rdだったと思う.非常に冷めた雰囲気の態度が気に入らないが,音は個性的でなかなか良い.ただし,個人的にははまれる音ではない.人によってはこういう音は麻薬的要素があるのでは?全体にスピード感はなく,ミドルテンポの曲ばかりであるが,その中のうねりは独特の世界があり殺気だっている.特にDrはこの音にかなり貢献しているぞ.
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Cogumeloが放つ強力Thrash Metalバンド.このバンドの売りは何と言っても美人のギター・・・らしい.前のめりのリズムと音の汚さ以外はあまり南米っぽさを強くは感じない(といっても十分南米らしいんだが).その原因として英語ってのもあるだろう.寧ろ,BayArea以前のCA Thrashに通じる爽快さ(?)がある.曲によってはDARK ANGELのごく初期のパクリだったりSACRILEGE B.C.のようなツタッツタッっていう疾走感がある.もちろん,あれよりも遙かに汚いが.これは実は音質さえ良ければ,かなり注目されたかもしれないバンドである.ただ,例に漏れず,流石南米でやっていることと時代の流れが5年以上ずれています.リフの格好良さはかなりいけてます.
Third World EP(1993)
4曲入りのEP.これはCogumeloより上記作品とCG-0053として2002年にカップリング再発されています.流石,Cogumeloは親切でこういう作品の再発は必ず一緒に出してくれる.偉い!どこぞのN*Rとかも見習えよ.ってことで,上記作品で問題であった音質も完全にクリアに解決して・・・ない.いや,正確に言うと音の分離は良くなったんだが,単独の音自体はこもりまくっている.まぁ,そんなの気にならない格好良さがある.ギター以外の演奏力はかなり素晴らしいものがあって,特にベースは凄いもんがある.Cogumeloマニアはもちろん,80's thrash好きならば間違いなくハマれます.熱いです.汚いです.
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PYRACANDA / Two Sides Of A Coin (1990)
ドイツ5人編成(ツインGr)のPower Metal 寄りのThrash Metalである.これが1stアルバム.一応,日本盤も出ていた.ヴォーカルがちょっと弱々しい感じであり,メロディーも結構ヨレまくってたりするが,決して悪くはない.畳み掛けるギターリフは,80年代のドイツのPower寄りThrash系バンド(PARADOXやらVENDETTAやら)に通じるずっしりとしたものであり,刻みもバッチリである.が,最初の曲以外はいまひとつ印象が薄く,頭に残りにくいってのが痛いところである.が,それぞれの曲はそれなりに練られており,十分に疾走感もあるしかなり格好良い.でも,これで吐き捨て型のVoだったらもっと格好良いだろうに.中古でも割とよく見かける作品なのでまだの人はチェックしましょう.
Thorns (1992)
2ndアルバム.音質が若干あっさり気味になっている.正直,このバンドにはこの方があっているかもしれない.あっさり味になったことにより,ドイツ臭が前作ほどは感じられないようになっている.ヴォーカルの安定感が増して,全体にまとまりが出ている.Thrash Metal全体の歴史の中で言うと微妙なというか,既に正統派は殆ど壊滅状態に陥っていた時代であったために,日本盤がそれなりに売れていたっぽい1stと比べて注目度が全然低い本作だが,Thrashの良さは失っていない.まあ,もともとこういったPower寄りのThrashってジャンルとしては出てくるのが遅かった感じであったが,時期がもう少し早ければかなり注目されたハズ.少なくとも,80年代の激走系裏Thrashとは異なり,音質や演奏力などは何の問題もないため,ごく普通に売れているThrashやPower/Thrash系が好きな人ならば十分にストライクゾーンだと思う.Power色あっても,妙な臭さとかも無いため,German Metal苦手な人でも安心して聴ける.
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