review R
RAGING FURY, RAW POWER, RAZOR, REALM, RE-ANIMATOR, RECIPIENTS OF DEATH, RED, REIGN, REQUIEM, RESISTANCE, RESISTANT MILITIA, REVEREND, RIGOR MORTIS, RISE, RISK, RITUAL, ROOT, ROSICRUCIAN, RUMBLE MILITIA
RAGING FURY / Raging Fury(1992)
大阪の老舗Thrash Metalバンド.活動は古く1983年に結成されている.80年代Thrash全盛期に海外のFanzineでもよく目にしたバンドであるがこれが1stアルバムにあたる.一言で言うとHeavy MetalicなThrash Metalである.80年代の懐かしくも美しいギターリフにそれをギシギシには埋め込まないリズム隊.そう,流石に80年代を生き抜いたバンドである.無理な詰め込みが無く(ひょっとしたら,若いリスナーには音がかなり空白に聞こえるかも知れないが,これで良いのだ)ツボだけはしっかり押さえている.VocalがあまりにもHeavy Metalicな鋼鉄voiceであるため,個人的には正直若干苦手であるが,バンドのカラーとして個性は凄いモノがある.また,ライブで体験すると全く違和感無く迫力あるVocalが堪能できるのでこれはレコーディングの音質の好みによるモノであろう.そう,2001年4月に拝見させていただいたライブは鳥肌ものに格好良かった.このアルバムではそんな経験豊富な彼らの濃いMetalが凝集されている.これは聴くべき.
Deal You A Fatal Blow (1998)
二枚目に当たる5曲入りのミニアルバム.実に男らしいメタリックサウンドは健在であるが,DrumにHiguchi氏を迎えたことによりリズムが複雑さを増してきた.1stのあまりにストレートな表現の曲はかなり好みであったため,当初はかなり違った印象を持ったが,基本にあるオーソドックスなリフは相変わらず無駄が無く的確にツボを押さえている.特に曲が進むにつれて単純さの美が強調されているようで単調なリフになればなるほど緊張感が高まり,グイグイ引き込まれる.とくに3曲目の"Barricade"とかはミドルテンポスラッシュの王道といった感じであり,とても若いバンドじゃマネできない渋い仕上がりになっている.こういうミドルテンポの曲(というかリフ)でどれだけ引き込まれるかというのは80'sを通過しているか否かで大きく違っている.これも是非チェック!
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RAW POWER / Mine To Kill(1988?)
イタリアのpower metal寄りのhardcore バンド.ハードコアにYngwieのようなギターソロがのるといった変なバンドであったが,演奏力はまずまずであった(と記憶している).まあ,イタリアのバンドにしては上等である.
#すいません,出てきたらレビュー書き直します.
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RAZOR / Armed And Dangerous(1984)
カナダのThrash MetalバンドRAZORの記念すべきデビューEP.Stace McLaren (Vocal), Dave Carlo (Guitar), Mike Campagnolo (Bass), Mike Embro (Drums)の四人編成.彼らは終始Thrash Metalファンを裏切らない(現在進行形)珍しいバンドである.悪く言えば進歩がなく全部一緒.しかし,デビュー時から一貫してスピーディに疾走するサウンドを”それなりの”完成度で常に提供し続けてくれている.この作品は今聴くとアグレッシヴなHMといった感じであるが,RAZORらしさは十分に伝わる.
Executioner's Song (1985)
1stフルレンスアルバム.RAZORの作品ほど,レビュー書きにくいものはない(苦笑).作品を出すペースがとにかく早い彼らである.何故,ここまで早く曲が仕上がるのか?それは,触れてはいけないかも知れないが,正直全部一緒です(賛辞).RAZOR節炸裂で前作よりも3%くらいThrashらしくなっている.個人的には好きなチューンが多いこのアルバムはかなり好きな方である.特に,リズムをどうとっているのか良くわからない先走りすぎのvocalが炸裂する"Take This Torch"はかなり絶妙で,これはマジでテクニカル.こんな技は誰にもできない.楽曲的にはこの頃のMetalっぽのが格好良い.
Evil Invaders(1985)
2ndフルレンスアルバム.ちょっとだけダークな感じがする本作.だが,基本は金太郎飴です.Thrash色は前作よりも5%増量.演奏は決して巧いとは言えないが,その限界に挑戦しているようなスピーディな曲の連続はあっぱれ!なお,タイトル曲である「Evil Invaders」はHYPOCRISYやCUTTHROATがカヴァーしている.個人的には"Instant Death"とか"Thrashdance"の方が好きである.まあ,どれも一緒です(賛辞).
Malicious Intent(1986)
3rdフルレンスアルバム.曲調は前作とは大きく異なる(RAZORとしては・・・).一気にThrash度が上がった感じ.まあ,実際のところは若干の進歩ではあるが,この作品あたりからRAZORらしさがより強く感じる.リフもちょっとだけお洒落になった(笑).SLAYER的じゃない疾走型Thrashの原点はここにあり.ただ,楽曲自体は特に気に入っているモノはない.
Violent Restitution(1988)
5thアルバム.Adam Carlo (Bass), Rob Mills (Drums)にメンバーが入れ替えがあった.ちなみに,ドラムは非常にテクニカルになったが,個人的には前作までのガシャガシャのドラミングの方が好み.更にThrash度up・・・というか,もう完全にThrashである.誰が何と言おうと,もう速いだけのメタルとは言わせません.切れ味が一段と鋭くなったギターリフとカミソリのようなシャウト.もう,田舎臭いとは言わせません.これは格好良いThrash Metalである.RAZORそのものの味は「Evil Invaders」くらいまでの方が好きなのだが,Thrash Metalとしての完成度はこの作品が最高かもしれない.本作は何故か日本盤CDがHOBBS' ANGEL OF DEATHとのカップリングでRAZOR vs HOBBS' ANGEL OF DEATHとかって不思議なものが出ていた.もちろん,両者の共通点など無いのだが.
Shotgun Justice (1990)
6thアルバム.なんと,ヴォーカリストがBob Reidに交代してしまった.正直言って,このヴォーカリストはThrashとしては非常に良いシャウトをする.乱れる事が無く,安定しているのだが,その分,全体にのっぺりした感じが残る.Stace McLarenの無茶苦茶なシャウトはあまりに乱暴であったが,RAZORの個性にもなっていた.楽曲自体はどちらかというと昔のRAZOR節に近いリフが多くなった感じで,相変わらずの金太郎飴ぶりを発揮している.安定感があまりにありすぎるドラムとヴォーカルのせいで,完成度は高い.非常に格好良いサウンドである.Staceのヴォーカルで聴いてみたい気もするが・・・.
Open Hostility (1991)
7thアルバム.John ArmstrongにBassが変更している.ここにきて度重なるメンバーチェンジ.しかし,メンバーチェンジがいくら頻繁であろうが,次々に製造される新譜には感服.しかも,相変わらず金太郎飴・・・といいたいところだが,微妙にスピードダウンしたものにも興味を持ち始めたっぽい.正直,そういう曲はつまらない.やはり,RAZORは小技使わずに,とにかく疾走しておけば良い.普通に格好良くなってしまった.いや,悪くはないんだが.初期のアホっぷりは楽曲の一部でしか聴くことができない.まあ,そりゃ,これだけアルバム出してりゃ,ちょっとぐらい進歩しないとね.
Exhumed(1994)
最近復活したRAZORであるが,その前の活動時期の総てのアルバムからチョイスされたベストアルバム.1984年から1991年までの音源が2枚組で38曲収録されている.特に初期のころの音源は今となってはなかなか手に入らないのでこれはベスト盤としてはお得である.しかも長期間活動しているからその音の変化を知ることができ・・・・・ない.ものすごく厳密に言えば少〜〜〜〜〜〜〜しずつ音が洗練されてオーソドックスなHM色が残る音から純然たるThrashへと変化している.いや〜これほど頑固に初期からずっと同じ音を貫き通すのって改めて凄いと思う.カナダのバンドってほんと裏切らないな〜.
Decibels(1997)
その復活した音がこれ.いや〜,相変わらずのRAZOR節は健在である.多少現代風にアレンジされてはいるものの鋭利な刃物のようなサウンドは彼ら以外の何者でもない.約5年のブランクがあったわけだが,適度に成長しておりむしろこの長い休みはバンドにとってプラスに働いている様子である.RAZORの音にはこういう表現は似つかわしくないのかもしれないが,かなり垢抜けた感じ.もちろん,昔からのファンを裏切るようなことはしていない.これぞ本物!当然ながら必聴である.
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デビューアルバム.ハイトーンヴォーカルを擁するSpeed Metal寄りのTechnical Thrash Metal.耳に優しいが切れのあるVo.は非常に存在感がある.路線としてはTOXIKやDYOXENに近いのだが,よりストレートにスピード感を売りにしている.これらのバンドと比べると表立ったテクニックの露呈は無いが,無駄なくスリリングな仕上がりになっている.特に,随所にみられる細かなユニゾンプレイなど演奏も実に的確で,臨場感のある都会派・技巧派バンドである.そういう意味では,曲作りは実はU.P.に通じる部分もある.音質も当時としては最上級(今でもこれ以上にする必要はないと思うが)であり,本ページ訪問者の多くが望んでいるであろう(?)ど下手汚物系Thrashとは育ちの違いを感じさせる.木馬のジャケも含め,センスのかたまり.たまにはこうした上流階級Thrashを耳にするのも良いのではないでしょうか.
Suiciety (1990)
2ndアルバム.本ページの趣旨と反して(いやいや,反してない反してない)非常に美しいThrash Metal.相変わらずセンスの固まり.基本的には前作と同様のつくりであるが,更にメロディが洗練された感じで,その分まろやかになった感じであるが,スリリングさは相変わらずであり極めてレベルの高いTechnical Thrash Metalとなっている.シンプルな部分も多くなった感じだが,その分突然のブレイクがより効果的に働いており,そのギャップはあまりに格好良い.こういったテクニカル路線のバンドは疾走感を失いがちであるが,相変わらず押す時は王道的なリフで(上品すぎるが:苦笑),グイグイ押してくる.とにかく,勢いだけあれば良いのがThrash Metalだとは思うものの,流石にここまでの完成度で美しいThrash Metalを聴くと,美しいのも決して罪ではないと深く感じてしまう.ハイトーンが苦手な人でもこのバンドは是非ともチェックしてもらいたい.
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RE-ANIMATOR / Condemned To Eternity (1988)
恐らく,Thrash Metal全盛期に日本で発売された中で最も売れなかったか,最も知られていないバンドであろう.当時は2回くらい聴いただけでパスしていたが,今聴くとそれなりにまあまあのThrash Metalをやっており,懐かしさを感じる.所々ハッとさせられるような格好良いリフが出てきたりする.やっぱ,あのころの音はいいねぇ.でも,ヘタクソだよ.
Deny Reality (1989)
んで,こちらはEP.日本盤CDは上述のアルバムとカップリングになっていた.タイトル曲はSPEED KILLS IVにも収録されている.ジャケは「見ざる・言わざる・聞かざる」の猿ジャケでシュール.このジャケのせいであんまり聞かなかったような気がする.
That Was Then... This Is Now (1993)
これが3rdアルバム.ここまでくるとThrashとは言えないだろう.かなりMixture的要素がつよくなっており,Hard Rock〜Funkとかを取り入れている.まあ,一般人受けはしそうなサウンドだが少なくともThrashを愛し,本ページをAから順に読んでくださるようなアホモノ(すいません,賛辞です)にとっては聴く必要がない作品かも.少なくとも私はこの作品はいらん!
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RECIPIENTS OF DEATH / Recioients Of Death (1988)
LAの7曲入りのデビュー作.Wild Ragsから出た彼らのデビュー昨.直線一辺倒のゴミThrashが多かった中で直線一辺倒の格好良いThrash Metalであった.演奏はギターのチューニングがちょっと怪しい意外はかなりしっかりしておりWRRとしてはかなり異例.疾走するギター+吐き捨てVoのThrash黄金の方程式をかなり良いところまで具現化している.とにかく疾走感はかなり完璧に近くこれは聴かなきゃ損である.ということで初期SLAYERやSACRIFICE,初期DARK ANGELなどの路線が好きな人にはお勧め.隠れたバイブル.なお,ProduceはDARK ANGELのEric Meyer.
Final Flight (1990)
5曲(一曲はイントロのみ)入りの12"EP.タイトル通り,このEPが彼らの最終章である.中心メンバーであるDead Rich G. (Vo & Gr & Ba)とChris Brogiere (Dr)にレーベルメイトでもあり同郷のBLOODLUSTのギタリストであったJohn Lisiが新メンバーとして迎えられている.全作よりもより洗練された疾走型Thrashである.知名度は全然違うが,SACRIFICEとEVIL DEADを足してそれを荒々しく仕上げたようなこの作品は前作以上に完成度は高い.まあ,個人的には全作とは甲乙付けがたいが,とにかく疾走系Thrashの醍醐味が存分につまったこの作品はWild Rags Recordsマニア(そんな奴いるんか???)ならずとも聴くべし.なお,本作は4日間でレコーディングされており,そのおかげで荒っぽさが残っているのが逆にThrashとしては成功しているのかも.それにしても,ヴォーカルとリズムギターとベースを担当しているDead Rich G.はたった4日で忙しいことだっただろう.本作もProduceにEric Meyerを迎えており,一曲だけギターソロも担当している.
なお,上記2作は残念ながら(?)カップリングで奇跡のCD化されてしまい,レアものをこっそり楽しんでいた狭い心の私としてはやや残念.ただし,CDはアナログ起こしのbootでこちらも発売直後から比較的レア.
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RED / Hatered Is Purity (2004)
沖縄から熱い音源が届いた.沖縄は歴史的にも色々な音楽が混在して非常に豊かな音楽世界が構築されている場所だと思う.恐らくこのREDも色々なものを自然と取り入れて自らの音に仕立て上げた・・・そういった感じがする.ジャンル的には一応,Thrash Metalの類に入る.グルーブ感のあるリフなどは,比較的近年のHeavy Metalからの影響であろうが,その背後には違うジャンルの音楽が見え隠れして独特の味になっている.一方,Speedを重視したThrash / Deathrash的な楽曲もみられる.特に,ツボを押さえた期待感が高まるイントロから一気にスピードアップする "Genocide"・・・この疾走感は圧巻で,こうした曲はライブで大盛り上がりすること間違いなし.音質等何も問題なしで非常にクオリティーの高い作品に仕上がっている.
EnglandのThrash Metal バンド.Thrashと書いたが,Vocalは若干Death寄りである.単純なリフを延々続けたり,かなりチャレンジャーだが,それで飽きがこないような楽曲センスはかなりレベルが高い.どのパートも安定感があり,複雑な曲展開をあっさりこなしている.特に7曲目収録の"Infinity Within"とかはスピード感もあって良い仕上がりになっている.が,他の曲はちょっとスピードが物足りない.せっかく良いセンスしているんだから,前編速くとは言わないまでも,スロー〜ミドルテンポばかりの中で曲展開をやられてもやはりフラストレーションが残る.決して悪くは無いし,十分に格好良いからその点が実に勿体無い.まあ,ミドルテンポの方が彼らならではの独特の音は巧く表現できていると思うので,これは好みの問題だろうが.もちろん,スピードに特にこだわりの無い人には十分満足できる完成度の高いアルバムだと思う.
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REQUIEM / "Soulmachine" (1994)
全く知らないが多分,ドイツのバンド.Boris Gric (Vo), Nico Flores (Vo), Roland Jakob (Gr), Niko Flores (Gr), Boris Grgic (Ba), Patrick Fleischer (Dr)とtwin Voの6人編成.音はいろんな要素を含んでいるが,ベースはHardcoreで,ThrashやHardRockを加えた感じ.路線としてはPRONGあたりに近いが,全体的にPRONGよりもノリノリ感がある(笑).Voはドスの利いた声とソフトな声と歌い分けており,曲によって雰囲気がまるで違う.曲の大半はエッジに効いたギターリフが中心であり重さは十分であるが,中には女性Voを迎えてのソフトな曲とかもある.なかなか異質の良い味を出しているバンドである.
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RESISTANT MILITIA / Resistant Milittia EP (1987)
WRRのHardcore Demo Seriesである.5曲入りのデビューEP.力で押すタイプのThrash Metal.音質・音のバランスが酷いため聞き難い.しかし,低音でシャウトする早口Voはかなり格好良い.ギターはちょっと辛い.
Living By Law EP (1988)
4曲入のEP.相変わらず音のバランスはバラバラ.ギターのちりちりしたチープな音質と念仏のような低音Voは相変わらずアホアホぶりを露呈しており格好良い.でもどこか懐かしい憎めない音である.それにしても今にも壊れそうになる曲を最後まで演奏するのって逆に難しそう.この作品はある意味聴くべし.
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元HERETICのDennis O'Hara (Ba), 同じくBrian Korban (Gr), Stuart Fuji (Gr), Scott Vogel (Dr), そしてVoは元METAL CHURCH(〜HERETICにもいたんだっけ?ちょっと記憶が曖昧)のDavid Wayneである.確か,これがデビューEP(4曲入り)だったと思う.音は予想通りAmerican Power Metal的要素が強いがギターリフは結構刻んでおりややThrash調である.良くも悪くもDavid WayneのVoが強烈であり,それ以外の要素は隠れがちである.ギターの使い方などは良い意味で古くさく安心して聴ける.私の好みではないがPower Metalとしては良質.
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RIGOR MORTIS / Rigor Mortis (1988)
記憶が正しければこのデビューアルバムが出た頃に映画のサントラ盤かなんかに「Rigor Mortis」ってタイトルのド下手な曲を提供していた.それを聴いてしまったのでこのバンドには全く興味がなかった.しかも,このアルバムもかなり悪い.・・・ので,私の記憶から葬り去られていたバンドである.で,今聴くと・・・そこまでは悪くない・・・が良くはない.ギターソロはちょっぴり幼稚で好感が持てる(笑).まあ,人に勧めるなら2nd以降かな,やっぱり.
Freaks (1989)
持っていたとは知らなかった.だって,RIGOR MORTISだし.1stがあまりに辛かったからノーチェックだったら意外なほどに格好良いthrash metalを聴かせてくれくれる.何でここまで格好良くなったんだろう.不思議だ.これを教訓に1stでこけて無視していたバンドももう一度チェックし直す必要がありそうだ.
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RISE / Life Into Ever Black (1995)
中期Wild Rags作品(WRR64).LAのバンドの4曲入りのmCD.1995年と書いたが,1993年デモのリマスターCD化作品であり,こういうのを単品でCD化しているところが流石Wild Ragsである.いつものように普通なら当然見逃すようなチープさ満点のジャケにケース,これぞWRRである!で,サウンドはいきなり出だしは急転直下のスピード感溢れるDeath MetalでかなりGreatなノリである.ただし,当然の如くWild Ragsなので音質はショボいが,ある意味臨場感はあります.Death Metalは本来これくらいチープな方が腐敗感があっていい.ただし,ちょっと乾燥気味で体育会系の方向である.リフはかなりシンプルで,スピード感はあるパートはあってもスピードがある訳ではなく,全体としては初期OBITUARYくらいのゆったり感があるくらい.地味だがかなりテクニカルで格好いいギターソロとか,バタバタ感はありながらもキメるところだけはやたらとcoolにキメやがるドラマーといい,オーソドックスな中に鋭さがある.BENEDICTIONとか好きな人には結構いけそうな路線である.もちろん,あそこまでカッチリはしてないけど.世の中にいるのかどうか判らないWild Ragsマニアは当然必聴.ちなみに,演奏をシメている中心メンバーはナントAlbert Gonzales (guitar)とRob Alaniz(drums)という元EVIL DEAD勢が布陣を固めており,流石ですって感じです.まっ,EVIL DEADファンだからといって手を出してはヤバイかも知れないが,Old School Deathとしてはかなり格好良い部類である.
Shadows Of Ruins (1996)
初のフルレンスアルバム.前作同様に非常にクールでタイトなOld School Death Metalである.音質は格段に上であり,これならばマニア以外にも受け入れられるハズである.前作から2曲録り直しを含め全11曲.90年代半ば過ぎてここまで腐敗臭漂う王道Death Metalはなかなか存在しない.疾走感を出すためには当然BlastではなくThrash的論法でグイグイ引っ張っていく強引さが何ともcool.音質が良くなった分,ギターも目立ちだして,テクニカルな面も十分に伝わってくるというか,流石に激上手い.曲も速けりゃいいだけの90年代以降のDeath Metalとは大きく違う,男気溢れるThrash的なDeath Metalは籠もって音楽だけ聴いてる奴にはわからない行動派Death Metal.ライブでバンドと一緒に楽しみたくなる.LAにもこういう治安の悪そうなサウンド出す奴が90年代にも潜んでいたということだけで嬉しくなってしまう.Old School Death Metalファンはもちろん,Thrash Metalファンにとってもこれは楽しめる作品だと思う.いや〜それにしてもタメの効いたドラミングが格好良い ,coolすぎ.
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よく覚えていないが,日本盤もでていたのでご存じの人も多いはず.確かドイツのパワーメタルっていう私がもっとも嫌なジャンルに属していたのだが,こいつらはかなり聴ける.あの臭いメロディは一切ない.・・・ちょっと歌メロが厳しいが・・・.全体にアメリカのバンドのような雰囲気が漂っていて重さとしてはINTRUDERやらWRATH CHILD AMERICAと同じくらいかな?まあ,そんなにのめり込める音じゃないけど.
Ratman (1990?)
日本盤はたしか上述のアルバムとのカップリングだったと思う.こちらは4曲入りのEP(かな?).ちょうど,映画「Batman」が流行ってた頃である.音としてはそれまでと大して差はない.
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中期Wild Rags Records作品(WRR067).デモは数本だしているようだが,アルバムはこれが初.で,音は絵に描いたようなOld Black Metal.当然Thrash Metal然とした曲展開と疾走感も入れながら,ダークに決めている.本家BATHORY的な仰々しさと実は初期DEATHとかに通じるような疾走感と美しさを兼ね備えたリフはかなり侮れない.が,おもいっきりMETALLICAのパクリがあったり,かなり天然なのか?無駄に速くなく,無駄なメロディもないため,90年代のBlack MetalにウンザリというThrash魂75%以上の人でも十分に許容範囲だと思う.もちろん,アルバム通して聴くとちょくちょくBlack Metalらしいありがちなリフも出てくるが,曲のシンプルさが逆にカバーしている感じで,流石にWild Ragsと契約するだけの時代錯誤感は十二分に伝わってくる.印刷代をケチっているのか当然のモノクロジャケでショボさすら無いダメさ.
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ROOT / Reap of Hell(1987, demo)
Czech最古参Black Metalバンド.87年結成からいくつかのデモを出しているがこれが1st demo.この人たち流石にdemoからやらかしてます.良く言えば実験色旺盛,演奏はおおよそ巧いっぽいんだが,音質が見事にチープでかなりグチャグチャ感が伝わってくる.唯一まともに演奏らしい演奏に聴こえるのは,DESTRUCTIONのCurse・・・じゃないPrisen Pro Satana・・・なんていったら怒られるか.費用が無いから演奏がよくわからなくなっているっぽさは,十分伝わる.うん,演奏は巧いんだきっと.ただし,酔っぱらいの親父が喚いているかのようなVoは単に録音技術の問題じゃないような気がする.というか,本当に酔っぱらいの親父が悪魔だ何だと喚いているのかもしれないと思わせる実に微笑ましい作品である.この独特のヨーロピアンチープの美はなかなか真似できるものじゃありません.少なくともオーラは出ている.ROOTは深いです.
Zjeveni(1990)
Czechの最古参Black Metalバンドの1stアルバム.Big Boss (Jiri Valter), Blackie (Petr Hosek), Mr. D.A.N. (Dan Janacek), Black Drum (Rostislav Mozga)の4人編成.Big Bossは強烈なキャラクターで徹底した悪魔主義的な本来のBlack Metalの姿がここにある.曲は"Pisen Pro Satana"が
DESTRUCTIONの某曲(Curse The Gods)のモロパクリなものもあるが,楽曲云々よりも彼らが醸し出す独特のダークな雰囲気はあまりに徹底していて,パクリなどとは言わせない説得力がある.初期のBULLDOZERとかに通じる怪しい空気だけで買いである.当然,生まれも育ちもold school blackなので,完全にThrash範疇であるため,80年代Thrash好きの人にはツボ直撃である.母国語の怪しげな巻き舌もBlack Metalにはぴったりである.当然,この手の路線であるから美しくも怪しいメロディで全体を色づけしていたりしていて極めてドラマチック.演奏も非常にキレが良くかなりテクニックに余裕がないと出来ないような演奏をぶちかましている.タイトなドラミングとかは,80年代にしかいなかったようなセンスで叩く優れたタイプである.1stアルバムにして非常にクオリティの高いマニアックな仕事をやっています.必聴!
SLAPDASHの前身となったスウェーデンのThrash Metalバンドの1stアルバム.メンバーは
Glyn Grimwade (vocal), Magnus Serman (guitar), Lars Linden (guitar), Fredrik Jacobsen (bass), Patrik Marchente (drums) の5人編成.正直,駄作との噂が激しい本作である.恐らく,原因はど汚いヴォーカルのせいか?少なくとも80's thrashからしたら,全然違和感はない(下手ではあるが).特に,なげやりな感じの勢いだけの野太いバックコーラスなんて結構アホっぷりを発揮している.少なくとも1曲目(途中まで)とか4曲目5曲目はROSICRUCIAN及びSLAPDASHを通して最もcoolな曲である.少なくとも,これで印象を悪くした人はthrash好きではない・・・と思う.ずっと素直に疾走していればそれなりに格好良いんだが,この頃から一応テクニカル路線をやろうとしているために極めて中途半端になっているところは否めない.しかし,正直言ってこのバンドは2ndのみみたいな言われ方するほど悪い作品ではないというか,寧ろ2ndよりも遙かにこちらの作品の方がもろthrashであり,個人的にはこちらの方がお気に入り.ちなみに,SLAPDASHのアイデアとなってきそうな部分も若干含まれている.一般にダメと言われる作品の方が好きな私はやはり感覚がズレているのだろうか???No Cause For Celebration (1995)
前作からちょっと間が空いた2ndアルバム.VoはUffe Petersson, BassはBargetに交代.前作の疾走感あるパートはちょっとトーンダウンして・・・というか速いパートあるんだが,リフがつまらなくなっている.1stからそうであったが,弾きすぎの感があるバロック系のギターソロは楽曲全体に導入された感じである.まあ,ソロはいいんだが結局,リフはモダン系に傾いたというだけであんまり面白みを感じなくなった.芸術性の高い作品にすることを狙ったのかもしれないが,微妙に中途半端に終わっている.やはり,このバンドは何故だか中途半端がお似合い(?).いや,決して悪くはないのだが,かといって決して格好良い訳でもない.とまあ,フォローになっていないが,所詮その程度ってこと.とにかく,楽曲センスの問題です.ROSICRUCIANとしてはこの2枚のアルバムのみを残している.しかしまあ,こんな感じのバンドがヴォーカル交代しただけで,よくもまあSLAPDASHのようなセンス良いバンドが完成したもんだ.ということで,SLAPDASHへGO.
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RUMBLE MILITIA / Fuck Off Commercial (1987)
ブレーメンで85年に結成されたThrash MetalバンドのAtom Hからのデビューアルバム.比較的直線型のややHC的なThrash Metalをやっている.パワーがあってなかなか格好いい音なのだが,いまひとつ個性に欠ける.ただし,地元ヨーロッパではかなり人気があったらしい.Liveが良かったのかな?
En Nombre Del Ley EP (1988)
4曲入りのEP.このEPが彼らの作品の中では一番パワーが感じられる.Thrashらしい曲〜R&R風〜Speedcoreと全く雰囲気の異なる曲が入っているがばらつき感はない.むしろ,勢いが感じられる.アルバムを通して聴くのはちょっぴり辛い彼らだが,このEPはあれよあれよという間に最後までいけてしまう.彼らはどことなく楽しい系の雰囲気のあるバンドなだけにこういった短時間勝負の作品の方がいいのかもしれない.
They Give You The Blessing (1990)
Century Media移籍後初の2ndアルバム.微妙な安っぽさは相変わらずであるが,好意的に捉えるならば逆に個性になっている.曲はそれなりに格好良いし,演奏もまあまあ安定しているんだが,なんとなく締まらないのはVoのせいか?でも,十分に許せる心温まるThrashである.この中途半端さはオールドファンにしか受けないかも.まあ,中古でもよく見かけるのでチェックして損はしないと思う.
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