review V

VACUUM, VADER, VANDEN PLAS, VED BUENS ENDE, VENDETTA, VENOM, VICIOUS RUMORS, VIKING, VIOGRESSION, VIOLENCE, VIRUS, VISUAL DISCRIMINATION, VITAL REMAINS, VOI VOD, VOODOOCULT, VULCANO

VACUUM / Laugh In The Black (2001)

浜松のCrossover系Thrash Metalバンドの3rdアルバム.若干のモダンテイストなリフを伴うが,雰囲気としては,80年代のNYHCシーンのいわゆるホンモノのCrossover的な音である.個性的な声(ややKeith Deenテイスト)のためか,CRO-MAGSとかに近く感じる.もちろん,新しいサウンドなので,ギターはより分厚い音作りであるため,若い世代には普通にラウド系と区別無く聴けるような路線である.少なくともラウド系が苦手な私には,そういう苦手な味には敏感になっているつもりだが,このバンドは何の違和感もない.個人的には,ヴォーカルもそうであるが,高音チューニングのスネアが効果的なドラムはかなり好感が持てる.ギターも刻むときは完全にthrashの刻みで,二枚の使い分けがきちんとしている.これは偶然かもしれないが,このバンドが行き着いた音楽性がたまたま,80年代NYHC系をよりheavyに加工したものっぽく仕上がっている.少なくとも,私が今まで聴いた限り,日本のHCテイストのバンドの中においては,最もthrashを感じるし,最も肌に合うバンドである.ライブも楽しいバンドなので,機会があれば生で観てみましょう.

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VADER / The Ultimate Incantation (1992)

ポーランド出身のDeath Metalバンドのデビューアルバム.昔はポーランドと言うだけでへたくそなダメバンドばかりだったが,このバンドは演奏力はかなりいっている.基本形はMORBID ANGELからの流れのDeath Metalといった感じの曲構成・雰囲気を持っている.私はこの手の音はそんなに好きではない.なんか綺麗すぎるというか,勢いがいまいちで聴いている最中は別に構わないんだが印象が薄い.特別に思い入れのあるバンドは好きなチューンというのが存在するが,このバンドはあまりそれがない.聴き込めば好きになるのかな〜?

De Profundis (1997)

これまた全然面白味を感じない.リフの一つ一つにセンスを感じない.印象に残る個性的なリフは皆無である・・・と思うんだけど,こんな奴ほど売れるんだよな〜.なんかこじんまり纏まり過ぎって感じがする.どうせなら無茶やってしまえばいいのに.まあ,アホなメロデスよりはずっと良いけどね.

FUTURE OF THE PAST (1997)

この作品はそのVADERのダメさを死ぬほど露呈ししてしまった作品である.SLAYER,KREATOR,POSSESSED,DARK ANGEL,CELTIC FROST,など誰もが影響を受けたであろうthrash metalバンドなどのカヴァー集.これがどれひとつろくな出来じゃない.まあ,VADERのオリジナル曲聴くよりはいいが,個人的に思い入れの深いKREATORなどをDEATH VOICEでやられたって幻滅である.こいつらthrashを判かっちゃいないな.

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VANDEN PLAS / The God Thing (1997)

ドイツのPower Metalバンド.ジャケットからDeath〜Thrash系かな?といった微かな期待をしていたのだが,そういう気は微塵もなくむしろ正統派Heavy Metal的なPower Metalである.この「ドイツのPower Metal」という私が最も嫌うジャンルでありながらこのバンドの場合は良い意味でドイツ臭がなく聴きやすい.ハイトーンVoが弱いのは否めないが,曲やスリリングなギターソロは在りし日のVICIOUS RUMORS的でなかなか良い.もちろん,はまりはしないが・・・.

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VED BUENS ENDE / Written In Waters (1995)

どうやらノルウェーのバンドのようである.E.P.を一枚出しておりこれが1stフルレンスアルバム.ジャンル的にはBlack Metalである.Carl Michael (Vo, Dr), Vicotnik (Vo, Gr), Skoll (Ba)の3人編成.没個性的になりがちなBlack Metal勢とはあまりにもかけ離れた音を出す.見せかけだけで同じメロディばかりの多くのBlack Metalとは全くの別物.たとえて言うならBLIND ILLUSIONがBlack Metalをやっているような何とも異様な空気が漂う.Jazzのエッセンスをふんだんに取り入れた不協和音リフははっきり言って気持ち悪い.そう,気持ち悪さが完璧に表現されているのだ.VoはBlack Metalらしい声(Vicotnik担当)とメロディのあるけだるい感じのVoとを使い分けて曲の雰囲気を更にもり立てる.ラストの曲なんかアコーディオンとピアノとVoだけで恐ろしく不気味な雰囲気を出しており驚愕.ここまでオリジナリティのあるBlack Metalバンドには初めてであった.これは衝撃である.ただし,このTechnicalな音とはとても想像できないチープなジャケットはZ級の臭いがあまりに強く漂っていてcool(笑).絶対にお勧め.

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VENDETTA / Go And Live...Stay And Die (1987?)

アメリカに同名のバンドがあるようだが,こちらはなぜか不思議と注目されなかった西ドイツのバンドのおそらくデビューアルバム.良識あるthrash metalを聴かせてくれる.ギター兼ヴォーカルが2人といった非常に変わった変則4人編成.両方のVoともなかなかいかしており,Metallicaの1stぐらいのメロディでシャウトする.Gもよくドイツのバンドにありがちな勘違いツインリードじゃなくって,本当に美しい.Drもしっかりと安定しいるし,スネアの入れ方とかはなかなか個性的である.Bもかなり安定しており格好良い.なのになぜ注目されなかったんだろうか?曲も格好良い.音質も悪くない.・・・とまあ,こういうことだからこのバンドは必聴である.

   Brain Damage (1988?)

同じくVENDETTAのおそらく(こればっか)2nd.演奏の安定感・曲構成のセンスの良さは相変わらずであり,さらに音質が向上したことによってより重量感のある音になった.聴けば聴くほどなぜこのバンド人気がでなかったのかがわからない.TESTAMENTの100倍は格好良い.このアルバムも必聴である.

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VENOM / Welcome To Hell (1981)

Thrash Metalはもちろん,Black Metal・Death Metalにもかなりの影響を与えたと言われているVENOM.これがそのデビューアルバム.演奏とか音質のことを触れるのはVENOMに対して失礼である.とにかく,楽曲が格好良い.やっていることが格好良いのだ.まだ,こんな汚い声で吠えるような唱法はやってなかったし,ここまでやりすぎなバンドはいなかった.個人的には,タイトル曲のリフなんてオーソドックスすぎて大好きである.ちなみに,個人的意見としては,90年代以降のBlack MetalにはVENOMの影響がみえるようなものは殆どいない.80年代のThrash Metalの範疇でのBlack Metalには絶大な影響を与えていると思うが.とにかく,良い意味で古臭くって格好良い.やはり,この時代のギターは下手でも味がある.

Black Metal (1982)

これが2ndアルバムである.当時,一部ではボロクソに言われたVENOMであるが,今聴いてみると・・・確かに酷い(笑).が,とにかくこのバンドの初期の音は理屈無しに聴かないといけないのだ.最近,Black MetalやDeath Metalバンドがカヴァーを出していたりするが,これを聴くとやっぱり本家の汚さは断然上である.「Welcome To Hell」はHMの範疇で片付けられそうだが,このアルバムは後のThrashに深く通じる.また,曲のタイトルの多くは後のThrash Metalバンド名に使用されていたりするのはそれだけ影響力があったと捉えるか,それともありふれたネーミングだったのかは定かではないが,とにかくこのアルバムは歴史的意味が大きい作品である.ポーザーみたいな事を書くならば,やっぱりタイトル曲の"Black Metal"は名曲であるし,後継者に多大な影響を与えた曲だと思う.

At War With Satan (1984)

血迷って無理矢理20分ある大作(?)"At War With Satan"からスタート.正直言って,VENOMはこんなことやらなくていいです.他の曲も正直言っていまひとつつまらない.オーソドックスなリフとアホ丸出しの演奏は一体どうしてしまったんだろう?前の2作の凄さは少なくとも見あたらない.

Possessed (1985)

こちらは,前作の反省からか,シンプルな曲が中心で,VENOM節炸裂である.若干,曲に余裕がでてきた感じがして,アホっぽさはかなり減少してきた.この頃には,いろいろとThrash Metalバンドも出てきたため,「VENOMの影響なんて受けてない」などと言っていたバンドの発言が多く出ていた頃である.確かに,直接的にはThrashではないのかもしれない.ただ,姿勢は80年代Black Metalには直系で影響与えてます.この頃くらいまでの音源は非常にお勧めである.

Eine Kleine Nacht Musik (1986)

これは2枚組のLive盤.音源は1985年のHammersmith Odeonと1986年のThe Rits NYである.もちろん,Cronos (Vo&Ba), Mantas (Gr), Abaddon (Dr).発売国によって収録曲が異なっていたと思うが,私のは全18曲入り.見開きジャケットはかなり迫力がありゴージャスな作りである.はっきり言ってかなりへたくそだがそんなことはどうでも良い.VENOMにはそれが許されるのだ.いや,巧いVENOMなんて許されないのだ.

The Singles 80-86 (1986)

そう,あのVENOMのシングルばかりを集めたあんまり意味のないアルバム(爆).マニア心をくすぐるこのアルバムはコレクターズ・アイテムとして必要か?内容に関しては今更言うまでもないが,今聴いてもド下手なので嬉しい.とりあえず,VENOM入門者にはお勧め(?).やっぱり,この汚さがThrashの原点よねぇ〜.

Prime Evil (1989)

最初に断っておくがこのアルバムはVENOMではない.あの3人じゃなければ全く違うバンドなのだ.しかも,音の分離はよいしギターはしっかりと刻んでいるし・・・.こんなのはVENOMじゃない・・・.

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VENOMの音源は細かいモノが多すぎて総て把握することができません.ご了承下さい.また,最近再発されているものの中にはいろんなものをボーナスで含んでいるものが数多くでているようなので,そういった音源もチェックするといいでしょう.個人的には,最初の2枚くらいで十分にVENOMは堪能できる.

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VICIOUS RUMORS / Digital Dictator (1988)

私がこんなバンドを書くなんて(笑).記憶が定かではないが,これが2ndだったと思う.まあ,このバンドは有名だから興味ある人は他のページで調べて下さい(なんて,いい加減).私の好みからいったら全く違い路線のようであるが,巧い物好きの私としてはこのVoのCarlに惚れ込んでいるのだ.残念ながら帰らぬ人になってしまったが...とにかく自由自在に声を扱う彼のヴォーカリストとしての才能は脱帽である.当初はこのバンドはギターキッズの注目を集めたのでそういう目で見られがちであったが,正統派のheavy metalとして全体に格好良い.必聴.

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VIKING / Do Or Die (1987)

LAのThrash Metalバンドのデビューアルバム.Ron Eriksen (guitar & vocals), Brett Eriksen (guitar), James Lareau (bass), Matt Jordan (drums)の四人編成.地元バンドを中心に開拓していたMetal Massascreに曲を提供しており,それがきっかけでMetal Bladeより2枚のアルバムを残している.あまりにもベタなタイトル・・・これは80年代のバンドしか考えつきません(人のこといえんが).ドラムがとにかくドタバタドタバタと隙間無くバスドラなりまくりのDARK ANGEL(後期)風Thrash Metal.ヴォーカルは割と聞きやすい中音域のシャウトで微妙に歌ったりしている.疾走しまくったりはしないんだが,疾走パートはとにかく力業で,ちょっと強引すぎるんじゃない?と思うくらいの馬力でねじ伏せる.しかし,それが何とも微妙で,そこまで格好良くない.そう,このバンドのダメな点はリフの格好悪さ.これは致命傷である.まあ,音質が籠もりすぎのため,はっきり聞き取れない点も痛いんだが.強引に弾きまくるギターとかは非常に格好良いんだが.唯一,タイトル曲の"Do Or Die"はまるで当時のHIRAXのように,狂ったように疾走しており無茶苦茶格好良い.

Man Of Straw (1989)

2ndアルバム.音質等が一気に向上して非常に音の分離が良くなった.非常に細かなリフワークは圧巻で非常にスリリング.ヴォーカルの説得力も増しており,ようやく全体として何をやりたいのかが伝わってくる作品になった.DARK ANGELの駄作「Time Dose Not Heal」に近いが,あれよりも迫力があり,ヴォーカルがこちらの方がキレていて曲もよりストレートで格好良い.もちろん,DARK ANGELの駄作であって,普通にあの路線をやっているバンド自体はそれはそれで評価に値するというもんであって,このアルバムは正にそれに当たる.と書いたものの,実はその張本人は後にDARK ANGELに加入してしまうBrettだったりする.つまり,「Time Dose Not Heal」よりも先に,ああいったサウンドはここで確立されているのである.ちなみに,BrettはDARK ANGEL加入後,長いブランクを経て(?情報が無いのでわかりません)再結成HIRAXに加入した.

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VIOGRESSION / Expound And Exhort(1991)

なんかすっごく中途半端なことをやっているアメリカのDeath Metalバンド.Death のTシャツをきて内ジャケに写っているVoのBrian DeNeffaは「チャックが好きです!!!」ってな声で叫ぶ.普通の所は悪くないのだが,時折入れるスローパートがあまりにも意味不明.全く必要なし.スローパートで格好良いリフでも書いておけばそれなりにうまくいきそうなのに曲とバンドを台無しにしている.駄目.なお,Vo は確かあのCYNICに在籍していた(はず).

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VIO-LENCE / Eternal Nightmare(1988)

ベイエリアスラッシュの中堅バンド,VIOLENCEのデビューアルバム.Sean KillianのHardcore系のVoスタイルが当時のベイエリアスラッシュの中ではかなり異色であった.GはRobb Flynn(現MACHINE HEAD).基本的に私はこの手の音はあんまり好みではないが,この1stはクォリティが高く十分に聴けた.しかし,裏ジャケのメンバー写真で破れジーンズはくのは別に構わないが,股間が破れてるってば(笑).

Oppressing The Masses(1990)

で,これが2nd.Sean Killian(Vo), Robb Flynn(Gr), Phil Demmel(Gr), Deen Dell(Ba), Perry Strickland(Dr)というメンバー(今後,極力メンバー書き入れます).すばらしくつまらなくなった.全く印象に残らない曲が延々と続く.凄く退屈な一枚.

Nothing To Gain(1993)

3rdフルレンスアルバム.このアルバムではそれまでの音とはずいぶん異なる.もともとあんまり面白みを感じた事のないバンドであったため,私としてはこの音の方がいけているかも知れない.1st〜2ndでは一本調子で苦手だったVoも多少聴きやすくなった.ただし,DEATH ANGELのようなコーラスはやめてほしい.この音は紛れもなく良くも悪くもベイエリアのThrashである.プロデュースは私にとっては多くの駄作を作り続けたMichael Rosenであり,音質が妙に明るいのが気になる.

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VIRUS / Lunacy (1989)

イギリスのバンドだったかな?手数の多いリフを用いた正統派Thrash Metalを志していそうなバンドである.しかし,Drはもたるし,Thrashの命であるリズムギターまでもたるし,よく音が飛ぶ.Baも音のバランス悪くやたら出てくる.Voはありがちなパワーの無い系の置くタイプのメロディのない歌い方.・・・とここまで書けば誰もが興味を示さないとは思うが,どことなく勢いがあってそれなりに良い.・・・正確に言えば悪くはないといった程度なのだが.まあ,陽の目を浴びないB級いや,C級?Thrashだな.

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VISUAL DISCRIMINATION / Step Back And Listen (1989?)

確かSAのハードコアバンド.Voがなかなか格好良い声をしている.どれくらいに位置していたバンドなのか全く知らないが,このバンドはほんとに誰もしらないから凄くマイナーなのだろう.男っぽい音であり,聴いていて爽快である.ただし,ギターはヘタクソでちりちりいっている.まあ,ハードコア好きなら聴いて損はないと思うが.

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VITAL REMAINS / Let Us Pray (1991)

珍しいアメリカ最小のロードアイランド州のバンド.一応,フロリダ系正統派Death Metal的であるがDoom的要素が強い曲が多い.演奏も割としっかりしているし,特に問題なく聴ける.ただし,曲が特別面白いわけでもないし,華があるわけでもないのでちょっと退屈である.Drがもう少し気を使っておかずを豊富にしてくれたりすればこの退屈さは回避できそうだけど.もう一歩.

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VOI VOD / War And Pain(1984)

Thrash Metalが最も輝いていた時代でもっとも個性の強かったバンドの一つであるVOI VODのデビューアルバム.VOI VODの作品の中では「普通」の部類にはいるが,パンク色のある独特のThrash Metalであり,やはり異色な魅力あるバンドであった.このバンドほどアルバム毎に度肝を抜かれたバンドはいないかも知れない.最近のVOI VODしか知らない人はこのバンドがThrash Metalをやっていたなんて信じられないであろうが,少なくとも3rdまではバリバリに一風変わったThrashをやっていた.

Rrroooaaarrr(1986)

2rdアルバム.Thrash Metalの中に独特の「何か」を求めていたころの音であり,その鋭い嗅覚をかいま見ることができる作品である.Voi Vod作品の中では最もThrash Metalらしい仕上がりで,もっとも攻撃的な作品.それでも曲展開やリフワークに魅せる個性は他のバンドとはあまりにも異質だった.もちろん外せない作品.

格好良さは抜群.

Killing Technology(1987)

驚愕の3rdアルバム.ギターのPIGGYは天才である.ギターリフ一つで彼だとわかるプレーは最高である.METALLICAの2nd以降変拍子を用いた作風が当時のThrash Metalでは流行っていたが,VOI VODは特に3拍子を巧く多用し独特の雰囲気を強めていた.彼らはどちらかというとミュージシャン受けするミュージシャンである.このアルバムで確立された圧倒的な個性は「必聴」に値する.

Dimension Hatross(1988)

脳下垂体の腫瘍除去手術を経て見事にCome BackしたPiggyのギターが聴かれ,ファンはひと安心であった.が,音は完全にThrash Metalの殻を破り去った一枚.基本は全作の流れであるが,より音楽的には丸くなった.しかし,個性は一段と強くなった感じである.誰が聴いてもわかるVOI VODならではの音進行は素晴らしい.とにかく彼らの音は時代を超えて新鮮である.仕方ないから,このアルバムも「必聴」にしておこう.

Nothingface(1989)

全作の音の変化が可愛いくらい更にMETAL色が薄くなった一枚.しかし,これがまた凄い.術後の経過がよっぽど良かったのか(?),Piggyらしさが炸裂している(ってこの頃はDenis Damourとなっているが).バンド名も確かこのアルバムくらいから上の"が取れた.一応,バンド名のマイナーな変更があった(まるで曙のような・・・爆).このアルバムはいくらなんでも,メタルを聴かない人でも聴けるだろう.重さ的には普通.ただし,そのVOI VOD世界は奥が深いから真のVOI VODにたどり着くにはやはり全アルバム聴く必要があるだろうが.ということで,これもまた「必聴」.

Angel Rat(1991)

私はこの作品でも驚いてしまった.全体に今まで異常に静かな雰囲気である.Voスタイルもそれまでとはかなり異なり,喉にかかららないなめらかな歌い方が目立つ.Grのdistortionも一番緩い.が,どこをどう聴いてもVOI VODの音である.聴けば聴くほど引き寄せられるような独特の作風は絶品.ソフト路線であるため,Baはこれまでの作品よりも表にきている印象をもつが,残念なことにこのアルバムまでずっとBa を弾いていたBlackyはこのアルバムを最後に脱退してしまった.

The Outer Limits(1993)

Denis Belanger (Vo), Denis D`amour (Gr), Michel Langevin (Dr)の三人による(未だにこの名前だとピンとこない.やっぱPiggyにAwayにSnake, Blackyといってた頃が懐かしい;爆).BaはスタジオセッションでPierre St-Jeanが担当している.やはり,Denis D`amourが奏でる独特のギターの音色があればそれだけでVOI VODとわかる.もちろん,Denis BelangerのVoがあればなおのことVOI VODである.そう,もう彼らがどのような方向に行こうが怖くない.もう昔のthrash metal要素は微塵も感じさせないが,センスの良さは健在でありこれは傑作である.

Negatron(1995)

VoのDenis Belangerの脱退は痛かった.Denis D`amour(Piggy)のギターリフが聴けるので,VOI VODの音であることに違いないのだが.とにかく昔からのファンにとっては悲しいことである.ただし,アルバムの出来としては決して悪くはない.前作よりもよりThrash Metalしていたころの音に近くはなった.それ故によけいあのVoとあのBaが懐かしい.それにしても,Piggyのセンスは凄いな.

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VOODOOCULT / Jesus Killing Machine (1994)

このプロジェクトにはThrashファンなら誰もが驚いたであろう.何といっても注目はSLAYERを脱退したDr.のDave Lombardoが参加しているということ.更に西ドイツのThrashシーンの中心的存在のKREATORのMille Petrozza,そしてフロリダのDeath Metalシーンの父DEATHのChuck Schuldiner,更にNYのCrossoverシーンのこれまた代表株のCRO-MAGSのGabby Abularachと実に蒼々たるメンバーである.更に元DESPAIRのWaldemar Sorychta,元KILLING JOKEのDave "Taif" Ball(Ba),PHILLIP BOA AND VOODOOCLUBのVoのPhillip Boaと凄いメンバーである.もちろん,DaveとWaldemarは後にGRIP INC.でデビューすることになる.先に挙げた面子から考えてかなりAggressiveなThrashを想像していたが,このプロジェクトの中心はむしろ後者であり,思ったほどではなかった・・・というのが正直な感想.とはいっても,流石にこれだけのメンバーが集まればそれなりのものはできる.ただし,曲は今一つではあるな.ある意味安心して聴ける内容である.

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VULCANO / Live ! (1985)

出ました,ブラジル最古参バンドの一つ,VULCANO.1983年頃から活動しており,同年には7インチをリリースしている.これは,1985年にリリースされたLive !と銘打たれたその名の通りのライブ盤.98年のスタジオ音源をボーナスに加えた形でCogumeloより再発されている.南米のVENOMというべきスタイルであり,VENOM直系のThrashというか,それ以前のHeavy Metalを汚くしたようなVENOMそのままのスタイルを踏襲している.ただ,VENOMそのものが持つ邪悪さはあまり感じず,寧ろもっとオーソドックスなHeavy Metalである.まあ,オーソドックスと言っても,ヴォーカルはかなり無茶苦茶に吠えている感じなので,やはりVENOM風には仕上がっている.VENOMと大きく違うのは,こちらの方が演奏が巧い(いや,決して巧くはないんですが)ことである.しかし,まあここまで無茶苦茶に演奏して平気だなぁと感心してしまう.若者には楽しめないかも知れないが,このアホっぷりは必聴でしょう.

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