review Z
Zで始まる数少ないバンド,シカゴのZOETROPEのデビューアルバム.Dr兼Voの4人組.Power Metal寄りのThrash Metalである.曲はかなりオーソドックスなHMであるが,よりはじけたパワーがある.Dr兼Voとは思えないほどしっかりと歌っており(たまに怪しいが),Drもちゃんといけている.これは素直に乗れるって音である.それ程日の目を浴びなかったとは思えないが,なぜか今知っている人は極めて少ない.なかなか格好良い.
Life Of Crime (1986)
Gの片割れが変わった2nd.基本路線は全作のままである.演奏力は確実に向上している.Voもかなり細かい表現が巧くなっている.勢いは相変わらずであり,聴いていて心地よい.ただし,やっぱりこのバンドってB級から抜け出せないんだろうな〜って思いを抱きつつ聞き込んでしまう一枚である.良いんだけどなんか垢抜けない.これって音は全然違うけど,NASTY SAVAGEとかANGEL DUSTも同じ臭いがするな.このバンドは聴いてみた方がいいと思うけど.
ZOLTAR / Into The Dephts To Burn (2001)
Brazilの自称Death/Speed Metalバンド.これがデビューアルバム.結成は94年で,当初はAGRESSORと名乗っていた.で,どんな音かって,これがまたある意味かなりの時代錯誤で非常に素晴らしい.完璧にold school deathというかthrashです.80年代のDeath Metal(Thrashの範疇ってこと)です.ヴォーカルは一見Death Voiceって評価されそうだが,発声は全然違っており,しっかりと歌っている(きっと,えええっ?と言われると思うが).んで,とにかく楽曲が格好良い.もちろん,ブラジルらしく初期のSARCOFAGOとかKORZUS, DORSAL ATLANTICA, SEPULTURA等の香りがする曲・リフはあるのだが,楽曲のセンスとノリは個人的にはオランダのETERNAL SOLSTICEに近く感じる.決してBlastを使わず,というか使う必要はなくグイグイとスピード感は出せるという80年代の良き楽曲が十分に活かされている.特に,昔はマイナー系バンドでよくあった(DEATHとかもやってたが)激走イントロからヴォーカル乗ってくると同じリフで急激にスピードを落とすといった,強引な曲作りは圧巻(このパターン,かなり好きなのです).で,音質は正直悪いです・・・だからどうした?ってレベルのことをやっています.音質とかにこだわるような程度の耳の人には聞いて欲しくないです.一切誤魔化し無しの殆ど生音に近いレコーディングで,わかる人にはその演奏力の高さが十二分に伝わるはず.特に,南米らしくドラマーは素晴らしい.恐らく,ライブはとんでもなく凄いと見た.まあ,この音楽性なら,仮に音質良くなったとしても嫌味はないであろう.これは大注目のバンドである.近代化の波が南米にも徐々に押し寄せている中,新たな救世主として非常に期待できるバンドである.これはマスト!