R&Rまんが道vol.2
もうひとつの『世界はボクらを待っている』!?
吉田まゆみ『銀河のロマンス』の世界
『セブンティーン』のプレゼントで“本当はジュリーとかのが欲しかった”けど競争率が低そうなルイズルイス加部の年賀状に応募、見事当選してしまったという吉田まゆみ先生。そんな先生が1984年に“G.Sに愛を込めて”発表したのが、『銀河のロマンス』です。講談社コミックスフレンドなのでちょっと買うのが恥ずかしかったですが、中古価格は100円でした。こんな名作(GSマニアにとっての)が缶ジュースより安くていいのでしょうか?
物語は1968年夏!主人公の女子中学生がタイガースのシングル『銀河のロマンス』を370円で買うシーンから始まる。レコード屋からの帰り道、ジュリーに目の似たクラスメイトを見かけた彼女は「はじめて買ったレコードがタイガース、その日に小泉くんと会うなんて、これは運命だわ!!」と早合点。はたして小泉くんとの恋の行方はいかに?ってなぐあいで物語は盛り上がっていきます。
このマンガの一番の魅力はGS全盛期の雰囲気を伝えてくれるところです。「なあに?そのハレンチな柄は?」「これはサイケっていうの、いま流行なんだから」という親子の会話や食卓に流れるオックスの失神騒動ニュース。「タイガースなんてモンキーズのマネっこじゃない」と言って Valleri♪に合わせて踊る姉と、「モンキーズもタイガースもビートルズのマネだっていってんの!!」と怒鳴る兄。本棚にはもちろん『ティーンルック』!おまけの“1968年、あの時君は若かった”コーナーではブルコメ、カップス、カーナビーツ、ジャガーズの顔なしイラストとともに吉田まゆみ先生の中学時代の想い出(コント55号大はやり、とか)が紹介されています。
このマンガは宮台真司『サブカルチャー神話解体』でも紹介されています(P61)。ちなみに、この本には「わぁ、かわいいお部屋だねえ。ここに座ってもいい?あれ、君も詩が好きなの?詩集があるね。ボクも詩が好きなんだ。昔はね、高村光太郎なんかたくさん暗唱できたんだ。キミはだれの詩が好き?」という明治チョコレートのソノシート『あなたにささやくジュリー』が紹介されていたりして笑えます。
シルビー・マイラブ♪