編集長のモノローグ
6月21日。
今日はパン屋さん付属のカフェでお昼をとった。
高校生の頃はコーヒー1杯に2ドルも3ドルもかけるなんて、
とさげずんでいた私だが
もう年をとったのか、最近はカフェで飲むコーヒーが大好きだ。
私は味にうるさくない寛大な人間なので
ドトールよりもスターバックスよね、とかいうセリフは言えない。
どのコーヒーもみんな本当においしい。
外で飲むコーヒー、どうしてあんなにおいしいんだろう。
家じゃあちょっと作れない。

今日のお店は焼きたてパンがウリだ。
パンを3つ(昼下がりだったからおなかすいていた。)と
コーヒーを頼んだ。
私はカプチーノとカフェラテが大好き。
今日も泡立つミルクとシナモンの香りを思い浮かべながらオーダーした。
『エスプレッソください。』
自分の誤りに気づいたのは
ウサギさんのコップ、といった趣の
あのちんまりしたエスプレッソカップが出てきた瞬間だった。
ついてない日はとことんついてない、とはよく言ったもので
私が席に着いたとたん、厨房から出てくる出てくる、いろんな焼きたてパン。
い、いいなぁ!

時間が時間だったので店内はマダム優勢だった。
だけど私に向かい合う場所に少し若めのご令嬢がおわしました。
菅野美穂似の女性だった。
私は今まで菅野美穂が美人だとはとりたてて思わなかったけど
店内で私の目をひく彼女の存在に
菅野美穂はやっぱりきれいなのかなと思った。

菅野美穂は美人だ。
その女性は菅野美穂に似ていた。
だからその女性は美人だ?

菅野美穂は見慣れた顔だ。
その女性は菅野美穂に似ていた。
だからその女性の顔も見慣れたものだった!

かろうじてあたたかさの残っているパンをほおばり
私の口にはちょっと苦いエスプレッソを飲みながら
カウンター席に腰掛けている人の背中を眺めていた。
その人の縁なしめがねと黒い髪が
私があこがれている人に少し似ていた。
遠いところに住んでいる人で、わりかし年も離れている。
というよりもなによりも
そもそも知り合いではないわけで
声をかけられたこともほぼ皆無。
カウンター席の人は旅行のパンフレットを楽しそうにめくっていた。
夏休みの計画でも立てているんだろうか。
遠いところに住んでいる人も
夏休みの計画でも立てているんだろうか。
不覚にも、不毛にも
まじまじとカウンターを眺めてしまった。


続きはまたコーヒーを飲みに行った日に書きますね。
乞うご期待。