高度成長・逆コース・管理教育について

・ NHK取材班『日本の条件 10 教育1 何が荒廃しているのか』日本放送出版協会、1983年

・ NHK取材班『日本の条件 11 教育2 偏差値が日本の未来を支配する』日本放送出版協会、1983年

* 今回皆さんに読んでもらった文献です。

・ NHK「日本の宿題」プロジェクト編『学校の役割は終わったのか』日本放送出版協会、2001年

* 新しい世紀を迎えるにあたって、前世紀から引き継いだ学校をめぐる問題を論じ、学校の役割をさまざまな論者が提示している。お買い得(講義のネタとしても…)

・ 寺脇研編『対論/教育をどう変えるか、学事出版、2001年

* 当時文部官僚として要職にあった寺脇が、さまざまな論者と対論したものを集めた本。

・ 苅谷剛彦『大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史』中央公論社(中公新書 1249)、1995年

* 「学力低下」論争の火付け役のひとりとして有名。そしてその皮切りを担った本の一つが、コレ。教育社会学の本として難しいところもあるが、取り組んでみて損はないはず。学校の意味のポジティブな再定義=所属階層の再配分(再生産ではない)を試みる。苅谷さんの本は、他にもたくさん。

・ 乾彰夫『日本の教育と企業社会 一元的能力主義と現代の教育=社会構造』大月書店、1990年

* 学校による「一元的能力主義(=偏差値)支配」がどうして起きたかを考察した本。企業社会との関連を重視する。「受験戦争」という言葉が1960年代後半から出たなど、この本から授業のネタはたくさんいただいた…。苅谷さんの本は、乾さんのこの本を意識し、批判のためかかれているところもある。

・ 堀尾輝久『日本の教育』東京大学出版会、1994年

・ 堀尾輝久『現代社会と教育』岩波書店(岩波新書 新赤版 521)1997年

* 『日本の教育』は、すでに教育基本法の回で紹介済み。そこでは堀尾さんの経験や目から、戦前・戦後の教育が振り返られている。『現代社会と教育』は、90年代を中心に書かれた堀尾さんの論文を一冊にまとめたもの。

・ 汐見稔幸『「教育」からの脱皮 21世紀の教育・人間形成の構図』ひとなる書房、2000年

・ 汐見稔幸『地球時代の子どもと教育 情報化社会における新しい知性とヒューマニズムを求めて』ひとなる書房 1993年

* 汐見さんの課題は、戦後教育理論(の歴史)。その一方で保育についても研究している。彼の短めの文章が詰まったのが、この2冊。また汐見さんは『学校の役割は終わったのか』の編集にも協力している。

・ 柿沼昌芳/編著 永野恒雄/編著『戦後教育の検証 学校の中の事件と犯罪1・2』批評社、2002年

* 2巻本。1944年から2001年までの教育をめぐる「事件」を考察した本。巻末の年表も重宝します。