センセーショナルトーク〜「情報処理」井川信子先生〜

瓦版11、12月合併号

 今回は文理学部で情報処理を教えていらっしゃる、井川信子先生にお話を伺った。

 先生は東女の数理学科出身。大学時代は、バスケ部に所属し、かつてのプレーデー実行委員やホッケー部の発起人に抜擢されるなど、活動的な日々を送っていた。東女を志望した理由は高校時代に、東女で情報処理の授業を担当されていた山本欣子先生の「働く女性のいま?」という講演を聴いたのがきっかけだという。「これから女性も社会に出て働く機会が増えるが、情報処理はその上で女性にとって重要なものとなるだろう。」この言葉によって情報技術やコンピューターというものに大きな魅力を感じたそうだ。しかし入学してすぐに、山本先生は転勤されてしまう。当時は情報処理教育がまだ確立されていなかったこともあって、結局大学時代に情報処理について学ぶことはなかった。

 当時のコンピューターは大型汎用機といって、現在はJRの窓口や銀行のオンラインで使われている巨大なもので、入出力も紙のパンチカードを使って行った。今のようなコンピューターの形態になったのは、東女に勤めるようになってから。しかし、世間での「コンピューターは理系だけの道具」という認識にズレを感じ、授業でも数学的な技術を教えるだけでは、次第に情報処理についての関心が高まりつつあった文系学生のニーズには応えられていないのではないかと思い始める。

 そこで学生からの要望もあり、コンピューターリテラシーというものについて考えるようになったそうだ。リテラシーとは知的生産的活動のことで、先生にとっては文系理系を越えた、生きる道具としてのコンピューターのあり方を模索することである。そして最後に東女は教師や学生にとってリテラシーのプラットホーム(発信地)であり、お互いに切磋琢磨しあう場所でありたいとおっしゃった。


瓦版のホームページへ