レッスン1・紅茶の歴史

瓦版11、12月合併号

私たちにとって、身近な飲み物である紅茶。しかし意外と紅茶について知らないことが多いのではないだろうか。まず紅茶の歴史を説明しよう。

紅茶は茶を発酵させたもので、中国で宋の時代に発明されたものである。

ヨーロッパで最初に紅茶を輸入したのはオランダである。17世紀初頭、オランダは東洋貿易を支配していた。オランダ経由で各国に紅茶は広まっていったが、イギリス以外の国で紅茶は普及しなかった。その理由としては他に国民的飲料があったことや紅茶の価格が高いことなどが挙げられる。イギリスは1717年から広東で直接茶貿易を始めたので、バタヴィア経由で輸入していたオランダほど価格は高くならなかった。

最初、紅茶はコーヒーハウスという社交場で薬として飲まれていた。しかし1662年に国王に嫁いだポルトガル王女が東洋の飲茶の風習をもたらし、その影響で上流階級の女性たちの間に薬よりも飲料として、紅茶は流行した。産業革命が進むと、ジンの代用として「砂糖入り紅茶」が資本家から労働者に勧められた。砂糖はカロリー源であり、紅茶にはカフェインが入っているため、労働規律を保つのに効果的であるとされた。こうして紅茶はイギリス中に普及していった。

アフタヌーンティーは夕食まで空腹に耐えられなかった公爵夫人がケーキと紅茶で軽食を取ったことが始まりとされている。その後、朝から晩までTPOにあったティータイムがつくられ、イギリス独自の紅茶文化が形成されていく。


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