世界史
風の独断的考察
2 オリエントと地中海世界
<歴史ワーズ>
神権政治−大河の治水、灌漑などの大作業できる
文化の面でも現人神、神の代官者の権威を象徴するもの
・メソポタミア文明、前3000年ころ、遊牧民の侵入くりかえし複雑な歴史
六十進法、太陰暦、閏年、天文、暦法、数学、農学、実用的な学問の発達
都市国家
車・文字の発明
階級社会
アッカド人の征服
バビロニア帝国(アムル人系)
ハンムラビ法典
・エジプト文明、地域的不安定さから指導者が必要−前3000年ころファラオの統一国家
古王国・中王国・新王国
神権政治、王は現身の神、全国土は王の所有、少数の神官、官僚大部分は農民、租税と無償労働
前14世紀アモンホテプ4世、遷都、写実的な美術を生む
ヒエログリフ、パピルス、太陽暦
地中海の諸民族、海陸交易の適地、アラム人、フェニキア人、ヘブライ人
ヘブライ人(遊牧民)
モーゼの出エジプト、ダビデ王とソロモン王、バビロン捕囚(前586)
ヤーヴェの神、選民思想、メシア
・古代オリエントの統一
アッシリア、鉄製の武器、専制君主、中央集権的に軍事、政治、宗教を統括
重税と圧制によって反抗招く
4王国
アケメネス朝ペルシャ、20州にわけ、知事をおく、監察官、異民族には穏和
ペルシャ戦争の失敗
知事の反乱
ゾロアスター教
<考察>
今考えると、神権政治ってひどいなぁって感じだけど、当時にしてみたら、それが一番いい方法だったんだろうな。自然から切り離されるほどに、人類は神様との距離を広げていった。どうしていいか分からなくなったんじゃないかな。動物みたいにその時の欲求にしたがって生きることをやめたから、どう生きるかっていう問題が突きつけられた。だから神様の言葉を伝えてくれる人(預言者)や、人になった神様が必要になった。とりあえず、生きる目的が必要だった。だから、ファラオとか、王の言う命令は、ただやらなきゃだめっていう強迫的なものに留まらないで、神聖な気持ちでそれを引き受けてたに違いないわ。
でもこのころの文化を見てみると、人類が次第に外側に関心を向けるようになったってことが分かる。太陽暦や太陰暦、農学、数学なんて、それまでの文化から考えたら、考えられないほど進歩しているし、関心が、外側にある法則に向けられている。一定の周期で、正しく、何かが起こったり、計算したものが一致する、これを発見した驚きって、すごいと思う。きっと、神様は外側にも見つけられるんだって思うはずよ。写実的な美術というのも、そのあたりの、外側への関心からきているんだと思う。アッシリアの文化、というか政治体制だって、もうそれまでの自然への回帰願望なんて見られない。鉄、っていうのはいかにも外側のものって感じがするしね。
アケメネス朝の知事(サトラップ)という制度は、今までにない制度で、画期的ね。これはある意味、王様の権限を分け与えたことになったんじゃないかな。まあ、信用できないから監察官なんて置いたんだろうけど。それでも現に知事はその力で反乱を起こした。
絶対的な力があるとき、ある程度の機関、問題に取り組む力が増大して、国力は大きくなるけど、でもいつか崩壊して、その権力が分解する。権力の集中と拡散って、歴史の法則みたいね。でも、集中したときに蓄えられたもの、発見されたもの、作られたものは、確実に後世に継承される。そして拡散された力がそれらを吸収する。拡散のされ方は時代によって異なってて、いろんな割り振り方がある。このイメージを説明するのは難しいけど、これを繰り返して、現代の個人主義にたどりついたのかしら。