世界史
風の独断的考察
1 先史の世界
<歴史ワーズ>
猿人はれき石器、洪積世の初頭約200万年前。サヴァンナ付近。
原人は火の使用、言葉を話す。洪積世中期約50万年前、アジア、ヨーロッパ、アフリカ。
旧人は死者の埋葬。衣服、炉など環境への適応。洪積世中期末約20万年前。
新人は呪術行為。
狩猟・採集から生産経済へ(乾地農法、略奪農法から)。文明の始まり。
自給自足の原則。交易と文化の伝播。
印章−私有や権利の観念の発生。神殿。
<考察>
道具を使ったり、絵を描いたり、生産するっていうのは、人類が自然から切り離されているってことね。外界にあるものを認知して、コントロールするっていうことだから。もし動物と同じように、自然の中にどっぷりとつかって生きるんだったら、自分と外側との境界がぼやけて、道具なんてつくれるはず無いでしょ?絵なんてその典型的なものじゃない?描いているものと、自分たちとは、違うものだって分かっているから、それを違うものに映し出すことができるのよ。埋葬も、そうね。自分たちが自然と切り離されたと感じていなかったら、埋葬なんて絶対しないわ。動物が葬しないのは、彼らと自然が一体化しているからよ。ちょうど河の表面にできたあぶくと同じような気分ね。あぶくはあぶくだけど、それは河の一部なのよ。
地母神を作った気持ち、よく分かるな。自然から切り離された感覚って、そうとう寂しい気分なんじゃないかしら。母親から切り離された子供みたいな気分。絵を描いたのもきっと自然に帰りたいっていう願いの現れなのよ。ラスコーとかアルタミラの壁画ね。
呪術的行為は以前には見えていた、あるいはその心身で感じていた自然、と言うか神様との関係を切り離したくないっていう思いから来たんだと思う。動物的にその日暮らしをしていたころは、その時その瞬間しか生きてこなかった。だから明日の心配もしなかったし、昨日の後悔もしなかったはず。そうか、自然から切り離されるってことは、時間を知るっていうことでもあるんだ。
生産経済って画期的よね。ますます人類は、自然を認知、コントロールしていくようになった。最初は幼稚なものだったけど、これに気づくってすごいことだと思う。でももっと画期的なのは印章。それまでは私有とか権利という感覚が無かったんでしょう。多分、個人っていう感覚も薄かったんだろうな。個人と言うより、主体はこの部族、という感じだったんだろうな。それに神殿を造っていたっていうことは、まだまだ人間中心じゃなくて、神様中心の世界観だったってこと。