真夏の日差しが暑い7月の午後

ここに、とてつもなく不幸な少女がいた...

彼女の名前は『寿美幸』ひびきの高校の一年生である

この日はちょうど終業式が終わったばかりで、彼女はこれから始まる夏休みを遊び尽くそうと思っていた...

だが、それも大変な事件に巻き込まれてしまうなんて彼女は思いもしなかった...

 

 

 

「よーし、今日から遊びまくるぞ〜!まずは何して遊ぼうかな〜?あれもいいし〜これもいいし〜何がいいかな〜...ん?あれは何かな〜」

彼女の目の前に写ったのは、バッチだった。そのバッチは4センチほどの大きさの黄色いバッチでかわいらしい顔が描かれていた

「わ〜かわいいな〜これ!あっ!そうだこのバッチ、(制服に)似合うかな〜?」

バッチを手にした彼女は制服の襟に付けてお気に入りの駄菓子屋でお菓子を買って走って家に帰ろうとしていたが...するとそこに...

「キー...ドン!!...はにゃ〜」

どうやらダンプに轢かれたらしい...お菓子も当然ダンプに轢かれてペシャンコになってしまった。

それを見ていた黒いスーツを身にまとった見るからに怪しい男が物陰に数人...

「ちっ!!バッチを持ってかれたか...まあいいまたすぐ取り返せばいいだけさ...とにかくボスへ連絡だ!早くしないと大変なことになる...」

彼女の拾ったバッチは、とても彼らの組織にとって凄く必要らしい

何が凄いのかはまだ分からないのだが...もちろん今の彼女はバッチの凄さを知らないのである

彼らはその場を静かに去っていった...

 

「さっきはひどい目にあったな〜まあいつもの事だからしょうがないけど...それにしてもこのバッチはホントにかわいいな〜♪...ん?何だろうこのスイッチ?押してみよっと...ポチっとな♪」

彼女がバッチのスイッチを入れたとたん一瞬彼女の周りに光が集まってきた

「は...はにゃ〜!!な...何?何が起きてるの〜?...ふう...収まった〜ホントに美幸びっくりしたよ〜でも、いったい何なの〜?このバッチ」

光が集まったとたん彼女に吸い込まれていったのだった...

「(ぐぅ〜)...にゃ?お腹すいたな〜お菓子も食べ損ねたし〜どこかで食べていこ〜っと...何処がいいかな〜...あっ!あそこにしよ〜っと♪」

彼女は近くのファーストフード店に決めて自動ドアの前に立ちドアが開いた瞬間

「パンパカパ〜ン!おめでとうございますあなた様でちょうどこの店に来たお客様の100万人目でございます。つきましてはあなた様の注文品はすべて無料にさせていただきます!」

「えっ?え〜〜ホントに〜?ホントに私が頼む物はすべてタダ〜?...ラッキ〜♪」

なんという事か?今まで不幸だった彼女が一気に幸運が舞い降りてきたのだ

...実はこのバッチはとてつもない不幸な人向けに密かに開発されていた『幸運呼び込みバッチ』という物であった

これはそのプロトタイプだがかなりの幸運を呼び込むことが出来る代物である...だが昨日、何者かに盗まれてしまったのだった

そのバッチのおかげで今、彼女はとてつもない幸運の持ち主になったのだ

「あ〜もうお腹いっぱいで美幸は満足満足〜♪あっ!もうこんな時間〜早く家に帰らないと『宇宙アイドル★ラブラブスター』の再々放送が始まっちゃうよ〜」

そういうと彼女は急ぎ足で家路を急いだ...が!しかし、道を歩いているとたん目の前にまたもやダンプが迫ってきた

「は...はにゃ〜また〜?」

彼女はその場に立ちつくしてしまった。目の前には迫り来るダンプの恐怖が...

そのダンプと彼女との距離が3メートルに差し掛かったとき、またしても幸運が舞い降りてきた

「キキー...ボコン!!...ズン!」

なんと突如道路が陥没してそこの溝にダンプがはまったのだ。彼女はダンプに轢かれずにすんだのであった

「...助かったの〜美幸?...助かったのよね!美幸、ラッキ〜♪」

彼女はそういうとまた軽い足どりで家路を急いだのだった

 

それにしても効果が凄すぎるこのバッチ。一体どんな理由で盗まれてしまったのか?

今のところ不明である...

 

 

次回に続く...

 

次回予告:いよいよ始まった楽しい夏休み!まずは同じクラスの友達、紫雲潤一と一緒にショッピング街でお買い物...そこに現れた黒いスーツの男達

彼女たちはその男達に拉致されてしまう

一体どうなってしまうのか?

 

次回『危険なデート』