
今日はクラスメイトの紫雲潤一とのデートの日。この日はショッピング街に行くことになっていたが...彼女はまだ寝ている。しばらくすると、目覚まし時計が鳴り始めた
「ジリリリ...チン!」
目覚まし時計の上に手が置かれるとその手はゆっくりと布団の中に引き込まれていった...
「は、はにゃ〜もうこんな時間?!急がないと紫雲君とのデートに遅れちゃう〜」
布団から飛び起きた彼女は急いでパジャマから私服に着替え朝食もろくに取らず出かけていったのだった...
「いっ...いってきま〜す」
「キキー...ドカ〜ン!」
「は...はにゃ〜」
よろめく彼女するとそこになんと、トラックの群がやってきた
「ブロロロ〜ドカン...ドカン...ドカン...」
トラックの群は彼女をまるでテニスのボールのように跳ね飛ばして行き去っていった
「にゃあ〜まるでテニスのラリーのボールになったみたいだぁ〜このおかげで美幸ボールさんの気持ちが分かったよ〜ボールさん今までゴメンね〜...」
彼女はよろめきながらにも駅に向かって歩いていった...
それにしても、よくこのような生活を毎日を送っていて特に目立った怪我もなく過ごして来れるのは、ある意味凄いことだと思うものである
「う〜ん、遅いな〜美幸さん...一体いつになったら来るんだろう...?」
ここは駅前、柱時計の前にいるこの男の名は『紫雲潤一』ひびきの高校の一年生である
今日は同じクラスの寿美幸とのデートの日...なのに彼女はまだ来ない
「ゴメ〜ン、待った〜?遅れてホント〜にゴメンね〜だいぶ待ったでしょ〜ジュンジュン?」
よろつきながらも走ってくる彼女、まださっきのダメージを引きずっているようだが...ホントに大丈夫か?
「い、いや...それほど待っていないよ。それどころか今さっき来たところだから...大丈夫!心配しなくていいよ...って寿さんの方も大丈夫?!ボロボロだけど...」
「うん、美幸はいつものことだから大丈夫〜ジュンジュンはホントに大丈夫〜?」
「うん!だからショッピング街へ行こう!今日一日を楽しく過ごさなくっちゃ!ねっ!寿さん」
「うん、そうだね...さてそれではショッピング街へ行きますか〜♪」
「うん、行こう!今日は遊び尽くそう!」
「ドン!」
「あっ!すみません...?!...」
彼はなんと、黒服を着た大きな男にぶつかってしまったのだった
「...いいえ」
黒服の大男は低い声で答えるとどこかに去っていった...
その男はしばらく歩いてから路地裏に入りニヤリと笑いおもぐろに懐から取り出したトランシーバーで誰かと交信し始めた
「こちらアルファ...任務遂行いたしました、これから第二段階に移ろうと思います」
今度はトランシーバーから若い男の声が聞こえてきた
「ガガ...OK、アルファ...引き続き任務を遂行せよ...」
「了解!...引き続き任務を遂行いたします」
...ここはひびきの市にとって有名なショッピングセンターが集まる『ひびきのセンター街』ショッピングセンター街の中に存在し結構有名なショッピングスポットにもなっている
今日はそこでショッピングを楽しむらしい...
「さて、今日はどこからせめて見ますかね〜」
「ファンシーショップへ行こう!何か新しいキャラが入っているって言う噂があるよ!何かお気に入りのキャラクターが見つかるといいね!」
「うんうんそうだね〜♪美幸の好きなグレイちゃんの最新作があるといいな〜♪」
そういうと彼女は足早にお店の中に入っていった
中には沢山の人形やぬいぐるみ等が所狭しと並んでおり彼女の目を輝かせていた
「うっわ〜すご〜いこんなにいっぱいあるよ〜♪...でもたくさんあり過ぎてどれにしたらいいか美幸悩むよ〜」
悩む彼女に彼がこう言った
「う〜ん...こう...『パッ』と見てこう...『グッ』と来た物にすればいいんじゃないかな〜すべては寿さんの感性で選んだ方がいいよ!」
「そうだね〜美幸やってみる......パッと見パッと見...あっ!今グッと来る物発見!この方法は良いね〜♪今度からこの方法で選んで見よ〜っと!」
どうやらお気に入りの物を見つけたらしくレジで会計を済ませると彼女はニコニコした顔で彼の所へ行きこう言った
「ありがとうジュンジュン!おかげで良い物が手に入ったよ〜」
「いや〜お礼なんていいよ〜ただ僕は君に助言しただけなんだから選んだのは君なんだよ!」
「うん、でも君が教えてくれなかったら〜こんな事は無かったよ〜ホントにありがと〜♪」
彼女の言葉に関して彼は少しはにかみながら
「いえ...どういたしまして」
...と、一言つぶやいたのだった
2人が店を出ると彼女は彼にまだ帰るには時間が早すぎるのでどこか近くの喫茶店で何か食べて行くことにした
それを見ていた黒服の男...この男はさっきの『黒服の大男』と違いかなりスマートな体形をしている...そしてその男の手にはやはりトランシーバーが握られていた
「こちらベータ、2人が店を出ました。追跡を始めます...」
トランシーバーから若い男の声が聞こえてきた
「ガガ...了解ベータそのまま追跡を続けてくれ!私達もすぐにそちらへ向かう」
「了解!リーダー後で落ち合いましょう...」
男は交信を終えると静かに2人を追跡し始めた
2人は追跡されているなんてこれっぽっちも気付いていないのは言うまでもない
やがて2人はとある喫茶店に着いた
そこでまた黒服の男は持っていたトランシーバーでまた交信し始めた
「こちらベータ、2人が店に入りました場所は...」
「OK、ベータ場所は分かっている今すぐそっちに向かう再び監視を続けよ!」
「了解!このまま監視を続けます」
「さっきも言ったけど〜今日はホントにありがと〜おかげで良い物が手に入って美幸、とっても幸せだよ〜♪」
そう言うと彼女はおもぐろにバックの中から例のバッチを取り出した
ちなみに今はバッチのスイッチは入っていない
「何だい寿さんそれは...?」
彼が聞くと彼女は得意気に答えた
「これ〜?これね〜昨日学校の帰り道に道で拾ったのとてもかわいいでしょ〜?」
「うん、寿さんに似合っていていいんじゃないかな?」
「そんでもってね〜このバッチを拾ってからなぜか美幸運がいいって言うか〜なんかツキ始めたんだよね〜昨日♪」
「えっ!ホント?そうだとしたら、それはまさに『幸運のバッチ』じゃないか!凄いよ!!それって...」
「そうだよね〜♪やっぱりこれってそうだよね〜♪」
彼女は喜ぶとバッチに向かってこう言った
「ありがとうバッチさんおかげで美幸〜今、最高に幸せだよ〜♪」
話が盛り上がってきたとき2人の前に黒服の男達が集まってきた
そしてその中の一人が2人に向かってこう言った...
「大人しくそのバッチをこちらへ渡してもらおうか!さもなくば...」
黒服の男の言葉を聞いて紫雲は怯えながらこう言った
「こ、寿さん!こ...ここはお、大人しくバババッ...バッチを渡した方がい、いいと思うよ!」
その言葉を聞いて彼女は強気に言い返した
「ダメだよ〜ジュンジュン!これは渡せないよ〜だって〜知らない人にいきなり『バッチを渡せ〜!!』なんて言われてここで退いていられますかって〜これは私の物なの〜この人達には渡したく無いの〜」
ついにバッチを巡っての争いが始まってしまった
バッチをなんとしても手に入れようとする黒服の男達...そして、それを守る寿美幸そして、それを見て怯える紫雲潤一...一体このバッチには果たしてどんな価値があるのであろうか?次号を待て!
次回に続く...
次回予告:バッチを巡って争う美幸と潤一と黒服の男達...だが、しかし彼女等は黒服の男達に拉致されてしまう!そして、連れていかれたところは人気のない廃工場...そこでは武器を持った男達が待っていた
そこで繰り広げられる壮絶な銃撃戦...話はいよいよ後半戦に入り始める...
次回『黒の組織』