住民自治と地方議会 −協働型議会への改革− 江藤俊昭 ★住民の参加が前提(二元代表制・一院制、直接民主制の仕組み)となっている制度の下での議会のやくわりは…? 政治的争点の集約機能、討論による政策の決定、公的意思の作成、執行機関に対する監視機能
| 中央集権の時代 | 地方分権の時代 | |
| 外部環境 | 政策選択の幅 小 機関委任事務・補助金 | 機関委任事務の廃止、 能動的住民の登場 |
| 政治環境 | 総与党化 | 無所属首長の登場 |
| 内部環境 | 製作形成能力 小 透明性・専門性の問題 | 議会改革委員会 |
○役割の変化 「公開と討論を前提として、首長を監視し、当該地方政府の意思決定に関わる」議会から 市民の参加を軸にした議会の役割にシフト ○住民の変化 受動的で個別利益追求(陳情型議会)→能動的で普遍的利害追求(アクティブ型議会) ●地方分権の時代の新しい議会の役割―――協働型議会 監視型議会−監視機能・政策形成機能 アクティブ議会−住民の議会への参加の重視する住民へのアクティブ機能 ・三鷹市の事例 開放型の場・自治体職員の後方支援・専門家の活用など補助金制度 ・文京区・三重県 「審議能力の向上」「製作形成能力の充実強化」「議会の公開と情報の提供」 政策評価・事務事業評価 ・文京区の基本構想審議会(議員はパイプ役) ・アメリカ式 開放型議会 オレゴン州(アジェンダ設定)・ユタ州(パブリックヒヤリング) ○ゼロ・サム理論ではない!! 住民自治力を強化する協働型政策研究 木原 勝彬 協働型政策研究とは「『政策決定』プロセスにおける地域多様な活動主 体と行政による地域の現場の「政策問題の発見と確認」「政策アジェン ダの設定」「政策立案」一連の研究活動→参照 P104図−1 ○ガバメントからガバナンスへ 1. 行政の製作形成能力の限界(地域の問題の解決+政策ニーズの発掘) 2. 市民参加制度の限界(行政ペース→市民ペース) 3. 行政赤字(財政支出努力+役割分担) 4. 住民自治力の強化の必要性(補完性の原理の確立・コミュニティレベルのかかわり) 5. 市民社会の成長(公共的空間の創出、NPOの台頭) ○協働とは? ・自己変革、自己組織性原理としての協働の本質 ・社会資本は、人間関係のネットワーク プロセスマネイジメントとしての協働 「事前調整」「事業管理」「成果評価」のサイクル→参照p110図−2 行政主導の閉じられた政策決定プロセス→開かれた政策決定プロセスへ 協働型政策研究 政策立案起点を行政外へ 長期的・先見性・先駆性、枠組みにとらわれない政策提案 当事者の意識の醸成、住民自治力の強化 多様な「公論の場」の創出による地域民主主義の活性化 ○公益信託「共同による政策研究基金(仮称)」による協働型政策研究の提案 ▼論点 市民・議会・首長(+職員)の三者関係の疑問。協働における市民のとりあい? 政策決定と政策実行、政策評価のサイクルは上手くまわるのか? ▼私見 市民参加ブームともいえる今の時代、市民の声は色々なところで取り 入れてもらえる仕組みができている。市民は議会に言わなくても自分の 意向を実現できる場がある。同じことを議会でやる必要があるのだろう か?議会は、市民の利己的な発想、執行機関の思惑、これらを監視する 機能、すなわち監視型議会で十分なのではないだろうか? 住民自治力を強化するための方法としての協働型政策研究は、自己変革 という意味合いを含めたものとして、大きな意味を持っていると思う。 ただ、その次の過程への伝達は上手くいくのだろうか?その地点ごとに 協働の仕組みを設けることはできるだろうが、それが一貫した意見とし て、政策に反映されるかどうか疑問が残る。 参考文献なし…ごめんなさい。