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都市問題研究第54巻 第7号 特集住民自治の様相       文責 浅野 純

住民自治と地方議会 −協働型議会への改革− 江藤俊昭

★住民の参加が前提(二元代表制・一院制、直接民主制の仕組み)となっている制度の下での議会のやくわりは…?
 政治的争点の集約機能、討論による政策の決定、公的意思の作成、執行機関に対する監視機能
中央集権の時代地方分権の時代
外部環境政策選択の幅 小
機関委任事務・補助金
機関委任事務の廃止、
能動的住民の登場
政治環境総与党化無所属首長の登場
内部環境製作形成能力 小
透明性・専門性の問題
議会改革委員会
○役割の変化 
「公開と討論を前提として、首長を監視し、当該地方政府の意思決定に関わる」議会から
市民の参加を軸にした議会の役割にシフト
○住民の変化
受動的で個別利益追求(陳情型議会)→能動的で普遍的利害追求(アクティブ型議会)
●地方分権の時代の新しい議会の役割―――協働型議会
  監視型議会−監視機能・政策形成機能
  アクティブ議会−住民の議会への参加の重視する住民へのアクティブ機能
・三鷹市の事例
    開放型の場・自治体職員の後方支援・専門家の活用など補助金制度
  ・文京区・三重県
「審議能力の向上」「製作形成能力の充実強化」「議会の公開と情報の提供」
政策評価・事務事業評価
・文京区の基本構想審議会(議員はパイプ役)
  ・アメリカ式 開放型議会
オレゴン州(アジェンダ設定)・ユタ州(パブリックヒヤリング)

○ゼロ・サム理論ではない!!

住民自治力を強化する協働型政策研究 木原 勝彬
 
協働型政策研究とは「『政策決定』プロセスにおける地域多様な活動主
体と行政による地域の現場の「政策問題の発見と確認」「政策アジェン
ダの設定」「政策立案」一連の研究活動→参照 P104図−1

○ガバメントからガバナンスへ
1.	行政の製作形成能力の限界(地域の問題の解決+政策ニーズの発掘)
2.	市民参加制度の限界(行政ペース→市民ペース)
3.	行政赤字(財政支出努力+役割分担)
4.	住民自治力の強化の必要性(補完性の原理の確立・コミュニティレベルのかかわり)
5.	市民社会の成長(公共的空間の創出、NPOの台頭)

○協働とは?
・自己変革、自己組織性原理としての協働の本質
・社会資本は、人間関係のネットワーク
プロセスマネイジメントとしての協働
「事前調整」「事業管理」「成果評価」のサイクル→参照p110図−2
行政主導の閉じられた政策決定プロセス→開かれた政策決定プロセスへ
協働型政策研究
  政策立案起点を行政外へ
   長期的・先見性・先駆性、枠組みにとらわれない政策提案
   当事者の意識の醸成、住民自治力の強化
   多様な「公論の場」の創出による地域民主主義の活性化

○公益信託「共同による政策研究基金(仮称)」による協働型政策研究の提案

▼論点
 市民・議会・首長(+職員)の三者関係の疑問。協働における市民のとりあい?
 政策決定と政策実行、政策評価のサイクルは上手くまわるのか?

▼私見
 市民参加ブームともいえる今の時代、市民の声は色々なところで取り
入れてもらえる仕組みができている。市民は議会に言わなくても自分の
意向を実現できる場がある。同じことを議会でやる必要があるのだろう
か?議会は、市民の利己的な発想、執行機関の思惑、これらを監視する
機能、すなわち監視型議会で十分なのではないだろうか?
住民自治力を強化するための方法としての協働型政策研究は、自己変革
という意味合いを含めたものとして、大きな意味を持っていると思う。
ただ、その次の過程への伝達は上手くいくのだろうか?その地点ごとに
協働の仕組みを設けることはできるだろうが、それが一貫した意見とし
て、政策に反映されるかどうか疑問が残る。

参考文献なし…ごめんなさい。