Health Assessment
10. Breast and Axillae
a. Breast
主に女性に行なうが、男性にも同様の方法で行なう。
INSPECTION:
- 4つの姿勢で胸部を観察する。→ 1.ベッドに腰掛け、腕を両側に垂らしリラックスした状態、2.両腕を上に挙げ、後頭部で手を組んだ状態、3.手を腰に当て、腕・肩・胸に力を入れた状態、4.両腕を前に出し、前に倒れかかった状態(ナースが腕を前に引く)
- 乳房・乳輪・乳首の形、色、大きさ、肌の状態を視診。一般的には右側が左よりも少し小さいことが多い。非対称性、皮膚のへこみや突出、発赤、乳首からの出血・滲出液の有無などをチェックする。
- 4つの姿勢でも対象性や形が変化しないことを確認する。姿勢によって突出する部位、非対称になる部位などに注意。
PALPATION:
- 仰臥位で乳房、胸部を触診する。腕は頭の横にあげ、腕から腋の下に小さな枕を置くとよい。
- 触診は指の腹を使う。触診の方法には、サーキュラー法(円を描くように)、ウェッジ法(放射線状に)、ヴァーティカルストリップ法(上下に行き来するように)などがある。一般にはサーキュラー法、ウェッジ法が用いられる。
- 触診では、弾力性、腫瘤、結節、圧痛、などがないか、しっかり確認する。しこりを発見した場合は、場所、大きさ、形、硬さ、圧痛、可動性など正確に記録しておく。
- 乳首は指ではさんで押し、滲出液、出血がないか確かめる。あった場合は、色、量、においなどを記録する。
TEACHING:
- 鏡の前に立ち、腕は両側に下げる。胸の形や出血の有無、いつもと違うところを観察する。
- 両腕を挙げ、後頭部で手を組んで、同じように乳房を観察する。
- 両腕を腰に当て、力を入れてみる。同じように乳房を観察する。
- 左腕を頭の上まで挙げ、右手の指で左の乳房を触診する。乳房の全体をくまなく触診し、腫脹、圧痛などがないか確かめる。乳房だけではなく、腋かから乳房上部、乳首まで全域を触診する。
- 乳首をつまみ、出血、滲出液がないか観察する。
- 4、5を右の乳房にも行なう。
- ベッドに横になり、もう1度片方ずつ乳房を触診する。
- 月に1度、月経後に行なうのが望ましい。40〜60歳がもっとも乳がんのリスクが高いので、その年代は特に念入りに行なう。
b. Axillae
PALPATION:
左側の腋か部のリンパ節を触診する時は、クライアントと向かい合い、左手でクライアントの左肘を押さえ、右手を腋か部にはさむ。腋かから鎖骨までのリンパ節を深いところまで触診し、腫脹、結節などがないかチェックする。腫れている場合は感染症を起こしている可能性がある。
