Clinical Report Vol.7

Hospice - 3 チームアプローチ

3月7日(火) 
8:00am-4:00pm @ Palliative Care Center of the North Shore

本当のチームアプローチなるものが実行されているのは
ホスピスだけではないだろうか?
そう思うほど、ホスピスのチームは関係が密であり、
実質的にも一緒になって患者にケアを提供していると納得できる医療を展開している。

チームは1でも紹介したが、
原則的にNs、SW、Dr、CNA(看護助手・ヘルパー)、
ボランティア、チャプレンで構成される。
この他に必要に応じてOTやPTなどのセラピストが加わることもある。
チームは週に1回など頻回にミーティングをもち、情報を交換し合う。

今回私は在宅ホスピスのあるIDT(Interdisciplinary Team)の
ミーティングに参加することができました。(だからあんな朝早くから行ったんだよ〜) 
ミーティングはおよそ1時間半。
このミーティングに集まっていたのは、RNケアマネージャー、医師、
PCCNSのサービスコーディネイター、ソーシャルワーカー、チャプレン、
ボランティアコーディネイター、ホームケアコーディネイターが出席していました。
それでこのRNの受け持ちのケースについてNs、SWが中心に現状を紹介したあと、
どのようなケアを展開していくか、方針を話し合います。

現状は、診断名、主な看護問題、アセスメント内容(初回家庭訪問時の)から、
コミュニケーションの手段、ADLのレベル、日常生活(昼間家で何しているか、とか)や
もちろん家族の状態などを事細かに説明していました。
在宅の場合、家族の問題は病棟にいるよりも重要です。
ペインコントロールや投薬のためなどに1〜2週間に1回NsやSWが訪れる他の
ほとんどのケアを家族が引き受けるうことになるからです。
もちろんボランティアが訪問したり、
他の施設にヘルパーや訪問看護をさらに依頼しているかもしれませんが、
それにしたって家族の負担は大きい。
(ボランティアは実際患者に手を出すことはできないしね。倒れたのを起こすこともできません。
ボランティアと患者2人の時にそうなったら救急車を呼ぶことになってます) 
家族が回復すると信じて聞かなかったり、
先が長くないと感じた患者が大旅行したいと言い出したり、
それに対する患者や家族の不安から管理方法まで、
それぞれのケースに合わせた方法をチーム全体でかんがえるわけなのです。

印象としても、
チーム各メンバーがケース一つ一つについてよく知っているから、
(当たり前っちゃぁ当たり前だけど)
すごく適切なケアをその都度考え出しているように感じました。
今回のミーティングはまだまだ軽く終わったほうで、
ふだんはもっと白熱して2時間以上続くこともあるとか。
NsやSWの仲もよく、ふだんはばらばらに訪問するけれど、
たまに必要があって一緒に行くととても助けられる、とお互い話してくれました。
実際にそれぞれのメンバーが各自ケースに関わっているわけなので、
お互いにこうして情報交換・共有し、ケアプランを修正しながらケアを展開する、
というのはなんともベストな方法を実行しているなぁ〜、と関心しました。(笑)

一般にはチームといってもなかなかいろんな業種を混ぜて患者にアプローチしていくのは
難しいものがあると思います。
一堂に会してカンファレンスを持つことも難しいだろうし、
いろんな医療者がいっぺんに同じような密度で関わることも
そんなにないだろうと思うからです。
Nsはある意味コーディネイター的役割があって、
PTと患者さんの間、Drと患者さんの間を取り持ったり、
それぞれの医療者と連絡を取ることはあるでしょうが、
Drとボランティア、SW、チャプレンらが1つのケースを
患者、家族含めた同じ視点にたってケアを考える、というのは
なかなかないのではないでしょうか?
ホスピスや在宅という状況がそうさせてくれるのでしょうか?
うーん。
ともあれ、実質的にもチームアプローチができている!とびっくりしたのは本当です。

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