PAX SOMEONEAトップへ
部員への問いかけ&座談会
部員への問いかけ
問一.現在、日本に住んでいる我々が享受している、“平和の配当”とその副産物である“平和の代償”というものを挙げるとしたら何があるだろう。日米両国を背景としてそれに携わる視点から考えてみよう。
部員達の答え
大戦後一度も戦争をしなかったことが平和の配当だろう、そして平和の代償といえば米軍基地問題、国連平和維持軍への巨額融資、そして米経済依存の経済体制、アメリカこけたら日本もこける、自立できない体制かな?
平和の配当‥‥民主主義・市場経済等の近代化:近代化。共産圏からの侵略。兵役がなかった。戦後GHQによてもたらされた民主主義化、市場経済等の民主化、現代化と飛躍的な経済成長によって獲得した先進工業国としての国際的地位の確立、東西冷戦構造の“バランス・オブ・パワー”を背景とした日米安全保障条約を媒体とした直接戦争からの回避、共産圏からの侵略行為の防波堤を大国アメリカに築いてもらったことだろう。
平和の代償‥‥米軍への基地の土地。資金の援助や沖縄などの精神的・肉体的苦しみ。対米関係の劣等感(核についてアメリカに口答えできない・米なしの自立はできない)。日米間の貿易摩擦 etc
が多数の部員が挙げたものである。
冷戦構造の崩壊により守ってもらっていた代償として防衛費等を多く払わなければならない、また今後日本が国連にどの程度まで参加、介入するかである。経済面だけではすまない現状であるが、軍事的援助の必要性が生じてくると懸念されるのも日本の代償であろう。企業の経済を国際的にどこまで進出するかも課題と言える。
まとめ‥‥冷戦崩壊した今日本の軍事面をほとんどただでサポートしてた日米安保が曲り角に差しかかってややこしい時期である、今ここに日本の取るべき道を考えなくてはならない。
問二.今世界に広がりつつある一国平和主義・一国繁栄主義と(もし存在するなら)世界平和主義・世界繁栄主義を比較しながら、前者の是非を考えてみよう。
一国平和主義に対する意見:(a)不可能である。世界中のあちこちで一国平和主義を唱え出したらそれはもはや平和なんかではない。民主主義の行き着くところは相互理解どころか世界の細分化であるから各々が平和を唱えてもそれは何等意味をもたない。世界中が一国主義になってしまったら隣人の行動に過敏に反応するだろう。そして常に被害者意識に陥ってしまう。ヒステリックな国粋主義である。一国平和主義は限りなく退歩的で現在の紛争の元になっているのではないか。昔は一国主義で良かったのかもしれないが、国際社会の現在では是非にかかわらず世界規模での平和のほうを考えなくてはならない。しかし、民族自決さえも否定するような世界主義というものは許容しがない。したがって新しいPAXを形成するならば、一国平和主義的な考えではもはや時代遅れである。(b)民族自決などは差別さえなくなれば別に何の意味もない考えだ。しかし一向に差別がなくならず、民族対立が減らない、このような状態では一国平和主義もやむを得ない。
以上のような一国平和繁栄主義について二面的な考え方がある。
世界平和主義に対する意見:価値観の異なる雑種雑多的な世界中を一つにまとめることはとてもできそうに思えない。今まで民族主義の壁を越えようとして幾度となく失敗してきたことだ。最初にそのような大きな枠に各国の平和を成立させようとすると、溢れ出す可能性があって危険。世界政府(民族対立、環境問題、難民問題、人口増加、テロ、エイズetc‥を解決するための)を樹立したとして、果たしてそれが信用できるのか否か、世界を守ることができるのか、またそこに一つの強者が出現した場合どうなるのかなど、様々な問題が生じるのでは。
問三.問二をふまえて、日本における国際貢献とはいかなるものがあるのだろう。また国際貢献なくして日本の平和(あるいは単なる安全)を守ることができないのだろうか。それらを考えたうえで、あなたが望ましいと思う国際貢献を選択して欲しい。
a.日本はこれまで世界秩序に安住して繁栄してきたのだから、今後は世界秩序の形成に参加すべき。そのためにはPKO参加もどんどんすべき。
b.憲法9条をふまえ、海外に自衛隊を出すべきではない。PKOなど海外派兵の単なる口実。むしろ国連への資金援助を惜しみ無く行うべき。そしてその態度を明確にせよ。「日本は戦争を放棄しているので、海外に軍隊は派遣しない。しかし国際平和に貢献する意志は放棄していないので、資金援助は惜しまない。」
c.国連の平和維持活動とは、しょせん軍事力による強制的な仲裁であり、戦争を放棄している日本としてはそのような軍事活動にはいっさい協力できない。資金援助はしないし、海外派兵もしない。
d.その他
a選択者意見:我々日本人は「食糧、鉱物資源」という人質を海外の国々に取られている以上、何らかの形で貢献することは仕方がない。
b選択者意見:自衛隊は自衛のための軍隊である。海外派兵までして軍事行動に参加する必要なし。まだ政治的にも精神的にも日本は謝罪していないし、他国も許してはいない面もあるだろうから、その第一歩としてこのような形で援助すべき。絶対主義なら、金が第一義だから金だけどんどんと‥。中途半端はなし。しかし、今の国連の形には納得いかず、疑問がある。五大理事国はやめてもらいたい。
c選択者意見:別にでしゃばる必要はない。そんな大国主義は捨ててしまえ。日本人らしく奥ゆかしさをもって外交しろ。いいかげんにアメリカの核の傘から抜け出すにはc選択肢のような英断が必要。アメリカのほうはもう離れたがっているのだから、離れるなら今。援助はやりたければ非政府レベルですべきで国がやると、とかく波風が立つ。
d選択者意見:人の派遣や資金援助をすぐに考えてしまう日本人の体質はおかしい。派遣や援助をしながら外にできることを考えろ。軍備の永久追放によって浮いたお金を国連へ、技術を発展途上国へ、経済・文化的貢献のみに限定すべきである。現在のNGOの活動を政府がバックアップすべきである。国連に対する派遣はガリ事務総長の対応(手腕)によるところが大きい。小和田大使のような対話活動が基本であるだろう。
座談会
A「報告書を見て、帝国主義班と被害者班を対立させて論議して下さい。でも 似たり寄ったりだよね。まあ例えばMの意見。『平和には権威による安定 が必要である。または多数の権威によるバランスオブパワーの状態』
次にIの意見。『生産が行われなければ貧富の差があり、それが平和を害 すのであっても、生産がなく技術・文化の発展がないのはいやだ‥』」
B 「ごめん。平和観ではなくて意見だね。」
A「次にDの意見『不当に生命が脅かされず、各人の働きに応じた報酬が貰え、 均等に機会を与えられ、夢は能力に応じてかなえられる。そんな人類の見 果てぬ夢』」
B 「うわー、すげえおためぼかし‥。」
A「次にK。『平和を謳歌している奴らは‥』」
C「要するに、みんな平和についてちっとは考えろということ。」
B「精神論だけでいいの?」
C「でもやっぱり物質が先かなあ。」
皆「どっちやねん!」
A「これぞ平和!っていうのないのかなー。」
C「きっちり平和について話し合うと宗教になっちゃう。」
A「戦争がない状態が平和とするんなら、冷戦は平和だよね。まさしく権威に よる安定。」
B「マイノリティー(少数派)死ねってこと?」
D「いや、権威の均衡による灰色の状態が良い。そうじゃないと、自由の制約 が多いのでは。」
B「それってどういうこと?」
D「たとえば思想の自由。パクス・アメリカーナの一つの権威のもとでは、赤 狩りが行われたけれども、冷戦時代は共産主義もヒッピーも許されたじゃ ないスか。」
〜雑談〜
C「核の均衡て被害者が少ないと思う。」
B「パクスって恐怖のことなのかなー」
A「北斗の拳みたい。」
皆「うっ。」
E「ところで、DとCの権威の基準って何?」
C「国単位の軍事と経済」
D「支配権の及ぶ範囲」
E「一緒じゃないの、それ」
<いろいろと違いを述べる>
A「ところで精神的な平和について‥」
<以下、不毛な論議が延々と続く>
B「精神論もーやめよー」
皆「そうね‥」
A「それでは『平和の定義』なるものについてまとめてみます。
平和観の相違は、個人・民族・国家レベル、さらにその数以上にあるレベ ルの分け方によって生じる。最大公約数の最大レベルをどこに取るかで、 平和を形成することができる。
と、こんなとこでしょう。」
皆「なっとく」
B「なんかそれって論点に戻っただけじゃあ‥」
おしまい
PAX SOMEONEAトップへ
このホームページのホストは
です無料ホームページをどうぞ