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限界の指標
著者:赤いナポレオン
{序章}
個人的に「20世紀」に関するキーワードはと、尋ねられれば俺は、虐殺と繁栄の世紀であると即答してみせる。理由はここでは述べないが、いずれにせよ感慨深い世紀であったことは間違いない。そんなアクティブな世紀もあと僅かで終焉を迎えてしまう。大変寂しいことである。20世紀末に生まれた我々は幼い頃より「来るべき21世紀は希望と理想と豊かな物質、そして宙に浮いて走る車などの高い文明に満ち溢れた世界であり、その担い手が君達なんだよ。」的なニュアンスで学校・地域・メディア・小松崎茂からの洗脳を受けてきた。しかし現実はどうだろうか。これからさき、先人達が思い描いた夢が実現してゆく可能性があるかも知れないし、そうならない可能性も高い。でもザクレロでジムを撃破することは決して譲ることのできぬ男の夢なのである!
「空を飛ぶ車」・「どこでもドア」・「ゲルググ」嗚呼・・・一体いつになったら夢の変化への兆候が現れてくるのか。
唯一、変化したのは社会のみならず世界全体を巻き込む形で発展したネットワークの世界だけである。そしてこの変化と深く関わっているものが近年のコンピューター技術の爆発的な進化のスピードである。現実世界の変化のスピードは驚く程緩やかなものであるにも関わらず・・・だ。
<キーワード、1>爆発的な進歩
ここ5年余りのコンピューターの進歩には目を見張るものがある。蛇足ではあるが、小生が初めてコンピューターを購入したのは今から8年前である。8年前のPC-98、現行機器のスペックを考えればそのスペックは児戯にも等しい。しかし小生のスチャラカPC-98を侮るなかれ、このマシンでさえ40年前のロールペーパー入力式の電子計算機と較べれば遙かに優れている。ロールペーパーからスーパーコンピューターまで、この間の進化は凄まじいものがある。読者諸兄に分かり易いイメージを提供するならば「地球創世から宇宙世紀」まで、まるで「火の鳥」の世界!手塚 治虫も勃起ものである。
<キーワード、2>人口動態
先日、世界人口はとうとう60億を突破した。「人口爆発」という言葉が示す通り、近未来は人口という新たな不安定要因によって混迷の度合が深まることが予想される。土地、もっと突き詰めて云えば地球上には養いうる人口の絶対数に限りがある<人口支持力>。とは云えこの点に関しては150年以上前からイギリスの経済学者マルサスが絶叫してきたことである。
それでは人類は予想される不安定状態を回避するために何を成すべきか。 <答え・・・生活圏を拡大する。>
歴史上、左記の考えに則って行動を起こした人々がいた。例えばカール・ハウスホーファーの理論をもとに東ヨーロッパへ侵攻したドイツ第3帝国、そして「マニフェスト・ディスティニー」を標語に北米西部を浸食していったアメリカ合衆国など。現在では、これらの国々がスラブ民族・インディアンに行ったジェノサイドに対して人権上の概念から厳しい批判がぶつけられている訳だが、これらの活動が自民族の安全を確保する為だったと云う点から見れば、我々は手放しで批判を行うことができるのか。そして仮にそれをエスノセントリズム(自民族中心主義)だと批判する人々がいるとするならば、私は近代においても人間が基本的に本能の奴隷であること述べ、堂々とその懐疑性を主張するだろう。
〜フォーラム「限界の指標としての情報化社会」〜
<ねらい:以上のキーワードを連関させてまとめてみる。>
近年の人口動態を振り返ってみよう。「人口爆発」といった深刻な現象が我々の眼前に迫っている。・・・我々は何を成すべきか。・・・生活圏を拡大しなければならない。・・・しかし地球上にはもう土地はない。・・・困った。
・・・宇宙に進出すれば良い・・・アポロ計画発動・・・月面到達・・・
<問題>宇宙は無重力・無酸素ですここを人間の生活圏とするにはどれくらいの金が必要なのでしょうか?
<A> 金?何故?・・・だってこの世の中は須く市場経済の動向に支配されているじゃない・・・ダメ、私には何も無いもの・・・もっと安上がりな生産性向上計画はないかな・・・コンピューターで世界中をネットワーク化し、未だ未開発の資源・地域をすべてさらうのはいかがでしょうか?
うん情報化社会!グッドアイデア・・・でもそれってただの現状回避にすぎないんじゃない。
<結論>
新田開発か、または土地生産性を向上させるか、どちらの選択肢を選ぶかはコスト次第である。この関係は宇宙計画と情報化社会にも当てはまる。しかし最終的には生産力・生活圏の拡大しかないのである。
〜ダメだダメだダメだ・・・・・・以下略〜
情報化社会は市場経済の限界を示す指標なのだ。我々にはもっと長期的な見通しが必要なのではないか。
<参考文献> 「ループ」鈴木光司
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