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S島と情報


byジュリー
 皆さん、愛知県行政情報ネットワークなるものをご存じか。多分知らないと思う。何とか高校の〇〇が死んだ、何々課の××が亡くなった、などと訃報だらけの告示板がある素敵なコンピューターネットワークである。某高校のある事務員などは、「これ、訃報の為にあるのかねえ。無駄だねえ」などとのたまっていらっしゃる。しかしこのネット、なかなか重要なものである。
 なぜか、それは県庁はこのネットを通じて文書を発送し、回答もこのネットでやれということが多いのである。昨今の愛知県の財政危機がそれを加速している。なぜって?それは切手代がいらないからである。そしてS島にはこのネットがないのである。
 ではどうするのか。簡単である。本校で文書のコピーをもらうのである。しかし当然のことながら、数日遅れる。さらに時々一週間以内に回答せよ、などと無茶な文書があるのである。お役所は頭が堅いから校長決裁がいるのである。そして校舎(分校のこと)には校長がいない、わざわざ本校の校長からハンコをもらうのである。絶対に問に合わない。どうしろというのだろう。
 さらに通常の郵便でくる文書にもいい加減なものが多い。なんと、S島に送ってこないことがあるのである。毎回S島に送るのを忘れる馬鹿なところもある。それで「S島さん振り込みまだなんですが、どうしてですか?」などというのである。てめえが送ってこんのだろうこの馬鹿タレ!などと言いたくなってしまう。深刻なのは生徒の進路に関する文書がこないことである。進路指導主事は「S島忘れられている」と苦笑している。生徒の人生がそのことでめちゃめちゃになったらどうするのだろう。こういうインモラルな所なのである、愛知県庁は。
 しかしここで書きたいのは愛知県庁のいい加減さではない。また愚痴でもない。いかにS島が情報から隔絶されているか、ということである。情報からの隔絶は公文書がこないことだけではない。たとえば雑誌など一週間遅れは当たり前、流行なども本土で終息したころに島に上陸するのである。今時パンツをみせるようなファッションをやっていて、それを流行の最先端と思い込んでいる生徒がいるのである。なんと遅れたところだろう。S島は。
 なぜこのようなことがおこるのだろう。最大の理由はS島に情報インフラが整備されていないことである。21世紀は情報の時代と言われる。にもかかわらず、離島や山間部といった僻地は情報から隔絶されている。この状態を放置していたら過疎・過密が深刻化し、また地方に住み続ける人は情報革命にとり残されてしまう。このようなことを放置していいのか。これが社会正義なのか。地方にいる人も都会にいる人とおなじように暮らす権利があるのではないだろうか。政府はこのような情報格差を是正するよう最大限の努力をするとともにマスコミやその他の情報産業も地方にもっと情報が流れるように努力し、また地方のほうも積極的な情報発信をして、都会と地方の間の情報格差是正、東京一極集中是正、多様な価値観の共存という21世紀にふさわしい国にしていくベきではないだろうか。

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