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平成11年度 歴史部座談会 狂乱酒場’99
*情報はモノなのか?
赤ナ:20世紀は情報が本能を奴隷にしているのではないか。
本能が情報を飼い馴らしている。
本能は衝動に近いもので、本能が情報を飼い馴らしているのではないか。
北京原人の時代は本能の時代。しかし、科学が発達するにつれて、本能が規制されている。モノはあふれるようになったが、精神的なものが情報によって圧迫され、奪われている社会が現代社会じゃねぇか。
山う:でも、適応できるようになるんじゃないですか?
山も:情報化社会については、結果が見えないから、意味がない。
ジュ:自分が行動するのにおいて、情報が占める割合はいくらくらい?
あだ:僕は90%。
川か:50%。残りの50%は本能……に近い。
ak:いつをもって、情報化社会が到来したのかなぁ?
山う:コンピューターが普及し始めた頃から。
ジュ:くさび型文字の時代。
杉う:一概には言えない。
川か:人間を把握できるように戸籍ができた時代。
あだ:広く考えて「すベてが情報」なら、人間が話せるようになった時代だと思う。
赤ナ:紀元前四干年中国から始まった。甲骨文字の時代。
情報は指向性を待った事柄。伝達を前提としている。
伝える主体、伝えられる客体が存在して初めて「情報」となる。
「情報」が意味を持ち始めた時代が情報化社会というんだ。
山う:大量に情報が相互に行き来している社会が情報化社会。特定の人間の間で流通しない情報しかなければ、情報化社会とはいえない。
赤ナ:<結論>DNAの陰謀。
ジュ:DNAに支配する意思があるか。
赤ナ:それは特殊なケース。DNAは情報であると共に主体。
〜このように、議論は天の高みまでのぼりつめた〜
*情報はモノか?
赤ナ:人智を超えているもの。情報が人智を超え始めたら「情報化社会」といえる。
過去を振り返っても、国家が破滅する原因は情報に起因する。
ジュ:コントロールできなくなった時に「情報化社会」ならば、最初からそうでは?
赤ナ:人間が情報をコントロールできた時代があったか?
ジュ:完全にはできない。最初から人智を超えているから、定義するのは意味がない。
赤ナ:それを扱う人間の理性によって、それをコントロールできるか。
事物の方向の予測可能性を掌握すれば、情報をコントロールしたといえる。予測可能性は「経験の蓄積」と「場の複雑性」にかかっている。場の複雑性とは、現代社会がどれほど煩雑な社会になっているかということ。これが増せば増すほど、どういった方向に情報が流れていくかということを予測しにくくなる。「経験の蓄積」より「場の複雑性」の方が、圧倒的に進行スピードが速い。つまり、文明が進行していくにつれて、情報化社会が到来するのは歴史の必然。
あだ:僕はよくわからないことを、わかっている。
*情報化社会を支えるモノ
赤ナ:コンピューターは本当に世界を変えたのか?変えたならば、どう変えたのか?
あだ:情報が素早く行き来できるようになったから、世界を変えたのだと思う。
川か:海外でもクレジットカードを使えるとか、インターネットでは何でも調ベることができる。
赤ナ:時間的距離を縮めた……ということ。
ジュ:モノでしか伝えられなかったものが、情報化によってモノでなくても瞬時に伝えられるようになった。
赤ナ:コンピューターは世界を変えていない。コンピューターは汎用性が高くない。使えるのは学識階級だけで、従来の社会構造は根本から変わっているわけではない。時間的距離を縮めたが、社会構造を変革してはいない。
ジュ:メディアによる情報管理がやりにくくなってくる。パワーエリートと一般大衆を結ぶパイプとなっているから、第四の権力と言われる。
赤ナ:メディアが汎用性を持つようになって、直接民主的なシステムが整備されたら、社会構造を変えることになる。情報を握った企業か肥大したら、独裁を招くことになる。
ジュ:例えばマイクロソフトなら、コンピューターしか押さえていないので、独裁的な力を持つまでは至らない。ナチスや、ソ連の共産党でさえ、あれほど暴力装置を駆使しても押さえきることができなかった。
赤ナ:代議制の限界。現代社会においては、有権者15万人につき一人の代表。大衆と代表者の距離が疎遠になってきているので、自分たちの代表だという意識が薄い。それに代わるシステムとして、ネットで直接民主制を取り入れたらどうか。
*ゲーム業界の今後
赤ナ:ゲーム機が既存の社会構造を変えるかもしれない。今はプレステのシェアは6割を占めている。その上、来年、DVDを内蔵しているプレステ2が発売される。プレステ2には拡張機器を取り付けることができる。今まで煩雑な操作が必要だったものが、簡単にできるようになるかもしれない。
パソコンは現在でこそ、いろんな電気機器の中で頂点に立っているが、パソコンよりもはるかに汎用性が高く、コントローラーだけで操作ができるプレステ2が出ることによって、この地位が逆転するのではないか。ジュ:日立、富士通、日本電気、松下、ソニーなど総合電気が強くなる。
*インターネット
赤ナ:何故パソコンが現代、これほどまでに重要な地位を占めるようになってきたのか。「すべては合理性」宇宙開発をするより、現在の社会の利便性を高める方がいい。つまり、社会のネットワークを整理した方がいい。
来るべき人口爆発に備えて、人類の生活圏を広げるために「アポロ計画」が押し進められた。しかし、新しく生活圏を拡大するより、現在の生活圏の利便性を高める方が、より合理的だという考えに基づくと、情報化社会の到来は必然的なもの。何故ならば、コンピューターは既存の社会の利便性を飛躍的に高めることができるからである。
うし:利便性を高めたからといって、人口爆発に対応できるか?
赤ナ:長期的な投機のつもりで考えたら、字宙計画の方が有益性が高い。
ジュ:有益性は高いが、商業ベースに乗りにくい。情報化への投資などは商業ベースに乗りやすいから、民間が参入しやすい環境にある。
赤ナ:結局はコストの問題で、そこに市場経済の問題がある。つまり、オフィスオートメーションの方が合理的である。市場経済の営みの結果、情報化社会が到来した。
*プライバシーの危機
赤ナ:いわゆる「国民総背番号制」(住民基本台帳法改正案)について。
ジュ:行政の負担が軽くなって、結構なことだ。
赤ナ:すべてのデータが一元的に管理されることによって、プライバシーが侵害されるのではないかという恐れがある。
ジュ:戸籍制度が確立された時以来の画期的なこと。
赤ナ:国の権力を確立するために必要なことが、国民の管理。
あだ:コンピューターに誰かが侵入したら、プライバシーを侵害される。
赤ナ:例えば、FBIでは有事の際には危険人物をいつでも予防拘禁できるように、名前をファイルしてある。日本は欧米に比べればルーズであり、この程度の法律の改正は当然だ。
ジュ:総背番号制なんてのは、他の国々では当然。
赤ナ:個々の人権を抑圧する権利が、国家にあるのだろうか。国民総背番号制は情報化社会がもたらした負の産物であると思う。
ジュ:プライバシーの保護の議論において欠落しているのが、日本の電話帳だ。
ak:スイスは近所の住民の情報を周りがみんな市販の広報で知っている。だから犯罪者が隣に越してきても、すぐわかる。スイス人は少しのプライバシーを犠牲にして、自らの安全を守っているといわれる。
赤ナ:プライバシーを犠牲にして、利便性を高める見方もある。
赤ナ:総背番号制の導入によって、人に知られたくないような秘密、例えばエイズにかかっていることなどがもれた場合、その人はどんな気持ちになるだろうか。仮に二年前「バーコードバトラー」がはやっていた頃に、総背番号制が導入されたなら、学校なんかでは「誰のバーコードが強いか!?」で、いじめが起きただろうな。
ジュ:総背番号制は、国家だけではなく、企業や団体でもやっていることだ。だから特に問題があるとは思えない。納税額が高い者は、堂々と公開されている。一方で資産の公開が堂々と行われているのに、プライバシーの保護を論じるのは間が抜けている。
赤ナ:しかし、これまでは特殊な人間しか個人情報を見ることができなかったが、総背番号制によって、情報を見る人間の絶対数が増えてしまう。
ジュ:情報を見る絶対数が増えるということは、それだけ効率的になるということ。
*まとめ
うし:情報をうまく使いこなしてビル・ゲイツになるか、オタクになるか、その二極に分化していくのではないか。第二のアメリカンドリームが実現するかもしれない。
杉う:情報化社会が進行していくと、どれだけの人が情報を出す機会についていけるかが問題だと思う。
あだ:ネット社会になると、土下座政治家はいなくなるのかな……。
ジュ:選挙に体力がいらなくなる。
あだ:日本の素晴らしい文化が失われる。
ak:やっぱり「草取り」してこそ政治家。でも、情報化社会がこれだけ進展しているのに、未だに郵政省は通産省との縄張り争いをやっているし、行政改革では郵政省は新設の「総務省」にまるごと入ってしまう。郵政省は今後、情報通信を統括していく立場として、郵政三事業などの民間でもできる現業部門はさっさと民営化して、情報通信に専念していくべきだ。
あだ:淡路の人なんて「選挙の時、原健の奥さんの土下座を見ないと盛り上がらない」って言うらしい。ネット社会になると味気がなくなって、淋しくなる。
ジュ:土下座政治家がいなくなるのは淋しい、栄えてほしい。でも情報化社会の進展は必然的だ。
赤ナ:ガリ版は反体制の象徴だから、残さなきゃいけない。
ジュ:テストもガリ版がいい、あたたかみがある。
杉う:情報化社会が進展すると、昔の苦労が忘れ去られていく。
赤ナ:情報化社会に至った今日になって、奥歯にモノがはさかった言い方をしてほしくない。大衆各人が胸を張って自己主張ができる社会であってほしい。
あだ:選挙の街宣車が来るとはしゃぐんですけどねえ……。
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