極めていい加減な中国語学概論

講師:東拓民 履修区分:CA 単位:1

 

  まず、「中国語」という言葉ですが、日本語ではこれは「Chinese」の訳語になりますが中国で「Chinese」は、「漢語(Han yu)」もしくは

「中文(Zhong wen」となります。(中国人はそのまま中国人“Zhong guo ren”です)

  つまり、「中国語」という言葉は日本でしか通用しない言葉なのです。それと私が常日頃疑問に思っていることなのですが、いくら中国の

人口の大多数を占めるのが漢民族だからといって、中国=漢語(漢族の言葉)と言うのはどうなのでしょうか?詳しいお国の事情を知らない

から言える戯言なのですが、他の少数民族の方々はどういう風に捉えているのでしょうか。日本だって、標準語だけが日本語だ!って決め

つけたら、大阪人や名古屋人や九州男児が黙っていないと思うのです。

  それと話題は大きく変わりますが、いわゆる中国語を日本語表記するのは私は無理があると思います。例えば、「日本人」という単語。

これをピンインで表記すると「Ri4 ben3 ren2」となります。数字は声調を表します。そしてこれをカタカナで書くと、大抵「リーベンレン」となって

いると思います。これがおかしい。「ベン」はともかく、「リー」と「レン」は間違いなく正しくありません。なぜかというと、「R]」と「L」の音の違いが

明確でないからです。「R」の音は日本語で表すのが大変難しく、というか書けないと私は思っています。無理やり書こうとするならば、「ル」の

音を出す口の形をして、「リ」を言うような感覚でしょうか。「レン」も、ゆっくり発音すると「ルェン」に近い音になります。

  こういう発音の曖昧さを放置しておくと、「日立(Ri4 li4)」や、「実習室(Shi2 xi4 shi4)」などの発音は極めて煩雑になることは必至です。

  あと、これは明らかにおかしいと思うのですが、なぜが濁音を清音に直してしまうようです。例えば、「ごめんなさい」を意味する、

「對不起(Dui4 bu Qi3)」、これをなぜか「トゥイプチー」と書いているのをよく目にします。なぜ「Dui」が「トゥイ」に、「bu」が「プ」になるのでしょうか。

マニアックな話ですが、かの有名な殺し屋桃白白(タオパイパイ)も、「パイパイ」ではなく、「バイバイ」が正しいのです。

『これで安心!中国旅行ガイドブック』などに必ずといっていいほど載っている、「あいさつ」や「道の尋ね方」などのコーナーは、私の感覚からする

とほとんど役に立ちません。使うのなら、下手に発音せずに、漢字を見せたほうが手っ取り早いことは間違いないでしょう。

  以上で講義を終了します。ご清聴ありがとうございました。謝謝!!

 

 

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