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2000年3月30日
中国人の敬語と友達語
中国語には敬語表現が少ない。
というより、中国語の場合、敬語を使うことによって、よそよそしい感じを相手に与えてしまうため、あまり頻繁には敬語を使わないらしい。だから中国人は敬語にあまりなれていない。日本語を勉強するときの難関の一つだ。中国語の場合、敬意を表すのは同じ意味のどの言葉を使うか、ということではなく、どのような話し方、どのような意味の言葉か、ということになる。
これらのことは日本語を勉強している外国人にとって一つ大変なところのようだ。
もちろん教えるほうも大変だ。私は中国に来てから日本語が明らかに下手になっているように感じるのだが、やはり日本人であるらしく、日本語の感覚は残っている。私の言う日本語の感覚とは、むかっとくる日本語と綺麗な日本語である。
綺麗な日本語はまず助詞に間違いがない。助詞を間違える日本語スピーカーは聞いていて非常に聞き苦しい。話すのと書くのはどちらが難しいかといえば、人によって誤差はあっても、正確な文を書くことを考えたとき、たいてい書く方が難しい。話すのは、多少間違えても意味はわかるし、通じれば良いと思っている人は特に、めちゃくちゃだが意味の分かる日本語を話している。
これについてはまた後日所見を書いてみたい。
もう一つのムカッと来る日本語だが、これはムカッと来ること自体は本来筋違いなのだ。
今中国にはさまざまな日本のドラマが入ってきている。若い学生たちの興味の的はみな日本の俳優やアイドルである。
その中で使っている日本語はまさに日本の自然な言葉だろう、というのが彼等の考え。それは間違っていない。確かにそのとおりなのだが、そう一概に言えないのが日本語の恐いところで、ドラマの中で出てきた言葉をそのまま使うのだ。
一番ムカッと来るのが、「おまえ」。
ある学生は親近の念をこめて私に「おまえは今朝学校の先生ですか」と聞いてきた。「そうじゃい!!」とぱこっと頭をたたきたくなるが、それを我慢して「おまえって言うな!」とやさしくやさしく指導しておいた。学生のときに指導すればよくもなろうが、卒業してしまった社会人の学生たちには手を焼いている。おおむね綺麗な日本語を話す人でも、「おまえ」なんて言われた日にはぱ〜んちっ!・・なおしなさい。しかしムカッときてはいけないのだ。彼らは良かれと思って話しているのだから。
とは言いつつも、やはり瞬間的にムカッと来る。これはもうしょうがない。やはり日本人であるからには。
それに、この感覚があるから正しい日本語を教えられる日本語教師なのであって、これがなくなったら日本語教師はできない。ただそれだけが日本人であることの意義だから。
しかし最近その感覚もかなり減少傾向にあるようだけれど・・・中国人化してる・・・?
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