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2000年4月9日


海賊版万歳

 中国から出るとき、上海空港の荷物チェックのところで一度同僚が「方位計」を見咎められて往生したことがあるらしい。それはCDだろう、ということでとめられたとか。ではCDはどうやら持ち出し禁止なのかと思って色々聞いてみたら、案の定持ち出しは基本的にいけないらしい。ついでに発覚したのがビデオで、これもいけないらしい。一体どういうことなんだろう。
 話は突然変わるが、私はつい最近、「Phot S**p」というソフトが大変高いものであるらしいということを知った。10万円くらいするときいた。私はにわかにはその話が信じられなかった。なぜなら、
 中国で10元前後で売っているからである。
 パソコン関連の店(ジャンク屋のような小さい店に限る)に行くと、ソフトがゴロゴロ並んでいる。そのほとんどが、海賊版なのだ。全く恐ろしい数の海賊版で、どんなソフトもここに来れば10元で手に入る。参考までに付記すると、10元は約130円程度である。「AUTO *AD」も10元だ。
 ウィン*ウズにいたっては、95から2000まで一枚のCDに収まって翻訳ソフトやらなにやら色々ついてやはり10元。
 日本で買うのがばかばかしくなる。
 おそらくこのことで海外へのCD持ち出しが厳しいのではないかと思うのだ。何しろものすごい利益になってしまう。
 これは、パソコンに限らず、映画などでもそうだ。中国ではビデオよりもVCDというものが普及しており、これの海賊版がまたすごい。昨日アメリカで封切りになった映画を、今日中国でVCDで見られるのだ。
 一体どういう社会構造なのだろうか?
 取り締まりも当然ある。しかし、どこからか漏れるのだろう、その日の前後は寧波市内のどの店に行っても一つとして海賊版ソフトを置いてないのである。どの店に行っても、である。そしてまた規制が終わると1日にしてごそっと出回るのだ。
 もちろん粗悪品も多い。時々画面の中を観客が歩いていたりするし、(映画館で録画してきたのであろう)買ってきたソフトがもとで本体が壊れてしまうこともある。そのリスクも当然覚悟しなければいけない。
しかしそれにしても早すぎる。ゲームでも、PSなどのソフトがこちらの市場に出回るのも早い。しかも日本語そのままで持ってくるのである。誰が分かるのだろうか、と思うこともしばしば。しかし店でソフトを物色していると、中国人が日本語で書いたソフトを買っていく。分かるのか?と一回聞いてみたことがあったが、彼が買っていったのはサッカーのゲーム。なるほど、言葉は分からなくても問題ないというわけだ。でもアドベンチャーゲームなども売っていたりするのだが・・・
 そこから意外な方向に話が進むとすれば、私のクラスで、「どうして日本語を勉強しようと思ったか」という答えの問いが、皆さんの想像のとおりであることか。これが意外と多いのだ。
 また、これだけいいソフトがこれだけの早さでこれだけの安さで提供されるのだから、中国のゲーム人口、パソコン人口も自然増える。こうしてみると、海賊版も悪いことばかりではないかな、と言う気もしてくる。パソコン人口の底辺が広がるわけだから、中国の発展に少なからず寄与しているといえるだろう。日本語学習人口も増えるし。我が校の経営もよくなるというものだ。
 差し引きでは私にとってはいいことの方がはるかに多い。



 たった今その同僚から聞いた話では、CDの持ち出し禁止は、持ち込みは国のためになるからOK、持ち出しは外国のためになってしまうからダメ、だそうだ。
 しかしもし本当にその理由で持ち出し禁止にしているのならこれもひどい話だが・・・・・
 



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