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2000年6月1日


ホコリバンザイ。

 広く知られていることだが、中国はひどく埃が多い。黄砂でも知られる北の方は言うまでもなく、江南に位置しているここ寧波でも、日本に比べれば非常にほこりっぽい。
 地震がないため、建物がほとんどレンガでできており、それをコンクリートで固めて上から白い粉っぽいコンクリートのようなもので体裁をつける。
 この粉っぽいものはなんと言う名前だったか忘れてしまったが、作りたての新しいうちに行くと、これが服や手につくのだ。私の部屋では、すでに何人かの前任者が使用したあとなので、おそらく彼らの服や手についていったものと思われるが、なんにしろこれもぽろぽろと落ちて床にたまっていくのだ。
 コンクリートとレンガで造っているので、いつか書いたような大掛かりな工事をすると、本当に壁にヒビが入り、本当に粉が落ちてくる。
 夏は暑いので窓を全開にしておくと、6階ということもあって涼しい風が入ってくる。非常に気持ちいいのだが、しかし時々気を抜くと、風のせいでドアがすごい勢いで「どん!」としまることがある。そんなことを何回かしていると、ふと気付くとドアの横の壁が少し少なくなっていたりするのだ。これもまた床にたまっていく。
 原因のわからないホコリは日本でもやはりあるもので、これはまったくしかたのないことなのだが、その量も半端ではない。
 しばらく置いておくだけで、すごい勢いでホコリがたまるのだ。毎日使っている事務室の机の上も、しばらく掃除しないだけでホコリがたまっていく。
 日本から持ってきたプレイステーションはホコリのせいですでに虫の息だ。
 私が愛用していた腕時計も止まってしまったので日本に帰ったときに見てもらったら「ホコリですね」といわれた。
 まったく以って恐ろしい国である。
 ここにいるとだんだんと自分の肺や鼻の穴が鍛えられていく感覚がはっきりと感じられる。中国の人で鼻から毛が少々はみ出している人が多いのもそのせいだろう。
 これに関しては日本人と中国人のおしゃれに対する意識の違いではない、おそらくは実用性の問題なのだ。
 日本という国はつくづく環境に恵まれたいい国である。




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