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原動機付自転車。(後編)


 人民公園にバイクを打ち捨て、仕方なくバスで工場に向かった私は、怒りを押さえに抑え、我慢して我慢してバイク屋めに電話をした。
 あんたんとこで買ったバイク壊れやがったぞどうしてくれるんだ1時間も遅刻じゃないかコノヤロー!!!(怒
 2日前に買ったのだ、怒って当然である。
 バイク屋は別に謝るでもなく、どこにあるのか、引いてこれるか、と。
 私は場所を説明したが、バイク屋も車などという高級なものは持っていない。仕方なく夜、そこで落ち合うことにした。
 仕事が終わって電話してみると、なんともう持ってきて修理も終わったというではないか。やるじゃないか、バイク屋め!
 またしてもいそいそとバイク屋に行き、修理の終わったバイクを見る。
 原因はオイルを入れなかったことによる加熱で、中のなんかのコイルが焼けたらしい。
 つまり、私のせい。
 手際よく直してあったから怒らなかったが、オイルをたさかなったのはスタンドの親父がタンクをガソリンでいっぱいにしてしまったため。オイルの入る余裕がなくなってしまったからしばらく走って減ったら入れようと思っていたのだ。そんなに簡単に熱くなって焼けるものではない。焼けたコイルにしても、外観は焼けていないのだ。中が焼けているのだから、間違いなく古くて焼けたのだ。そっちのせいではないか。
 友人に紹介してもらった店で、しかもそのときたまたまその友人がいたので、かつ意外な手際のよさに気分のよかったこともあり、特に追求せずバイク屋の奥さんのワンタンの歓待を受けて家路に着いた。
 そしたら。
 家まであと200メートルくらい、というところでがきん!!という音とともにスロットが突然軽くなり、一向に前に進まない。見てみると、チェーンがのたりと地に落ちている。まったく…。  これまた仕方ないのでてくてく歩いてうちまでひいて帰ることになった。
 かえってよくよく見てみるとチェーンが切れているのかと思ったが、ただ外れていただけで切れてはいなかったので、簡単に直すことが出来た。
 次の日。
 また出かけようと雨の中、合羽を準備しているときだった。バイクスタンドとのバランスが悪くすぐにバランスを崩す悪い癖があるのは軽いバイクの特徴だが、ちょっと力を入れて荷台の箱に荷物を押し込んだら、がたたたたんん…。「あっ!」と思ってついつかんだのが、「荷物入れ」
 哀れ荷物入れは上と下とが泣きわかれ。
 悪いのは、誰あろう、私。
 そう、私。
 でも、なんか、なぜか、申し訳ないながら、思ったことは。
 バイク屋のヤロー!チクショー!!

 …少なくとも荷台に関してはバイク屋は何も悪くない。

 要するに何が言いたいかというと、中国の人は、おおむね、特に上のような状況のとき、「あんたんとこで買ったバイクが壊れたぞ、どうしてくれるんだ」といっても、使い方が悪い、と開き直られることが多い。まったくすでに予想の範囲内だったのだ。何かこちらのミスを探しに来るだろうということは。少しでも、実質何の問題のないこちらの「ミス」でも。
 だってオイル入れないで走った距離なんて、3キロもないんだよ。そんなんで焼けるエンジン売ってるのも十分問題だし、そんなんで焼けるエンジンなんてないよ!
 はぁ、いけないいけない、ただの愚痴になってしまう。
 でも、開き直るというか、クレームに対して客のせいにすることは、実は多々ある。
 こないだラジオで、電話相談室のようなノリで化粧品かなんかのクレームを実際にそのメーカーの人が聞くという番組があったが、お客さんからの質問に対して、「使い方が悪い」と一蹴、あーやってこうやって、と非常に複雑かつ難解な説明をしていた。どう考えても、それはきっと説明書には書いてなかったんだろう、と思う。そうでなければ、少なくとも、客の質問に対して、ごめんなさいする態度ではなく、それをどうごまかすかという態度だったことは、ものすごく間違いない!!
 以上、ただ言いたかったことは、よく壊れる原付のおかげで、走ってても全開に出来ないフラストレーションがたまるのみ!
 ということだったのです。
 やっぱりよくわからない…かな…。
 





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