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『お薬グラフティ』光琳社出版
「読んで良く効く心のお薬博物館」。魅力的な昔の薬のラベルや壜が満載。見ているだけで和めます。怪しげな薬の説明書などが本当に楽しい。レトロ好きな方にもおすすめです。この本は神保町の古本市で数年前ゾッキ本として購入しました。

            

『アリスの不思議なお店』フレデリック・クレイマン
不思議なお店という言葉がとても好き。何やら怪しげなものが陳列してあると、もうわくわくする。使いみちのないモノたちに、なぜこんなに惹かれるのだろう。この本は古今東西のお伽話から抜け出てきた、世にも稀なる「夢のカタログ」。魅力的なオブジェでとてもかわいらしい本です。私は素敵な嘘を教えてくれる本が大好き。たくさんの嘘を覚えて、そして他の人も同じ夢に誘い込むのです。

            

『宮沢賢治キーワード図鑑』 平凡社コロナ・ブックス
この薄く小さな本に閉じ込められた、宮沢賢治の小宇宙。この本を購入したのは、私がまだ高校生だった頃。ずっとずっと大切に手元に置いてある。私にとって、宮沢賢治の世界に入るきっかけとなったとても懐かしい本です。

            

『奇想天外の巨人 南方熊楠』
上の本と同じくコロナ・ブックス。熊楠のことを知ったのもやはり10代で、19歳の時には白浜の南方熊楠博物館まで出かけました。オブジェ派の私にとって、熊楠の作った標本がとても魅力的に思えました。把握しきれないほどの熊楠ワールド、この本で少し覗いてみませんか?

            

『ヨーロッパのおもしろい博物館』 リブロポート
おもいっきりまんまなタイトルですね。この本のポイントは「妖しげな異空間」でしょうか。解剖博物館やら、トリュフ博物館やら、壁紙博物館やら、犯罪博物館など、大博物館にはない楽しさが満載です。目次を見ていると、なんだか小川洋子の小説を思い出してしまいます。ひっそり小さな妖しい博物館好きにおすすめの一冊です。

            

『ON THE PAPER』黒田武志作品集
松本工房より限定1999部で出版された作品集です。黒田武志さんのオブジェとの出会いは長野まゆみ『夏帽子』という、一冊の本でした。錆びた螺子や電球、箱の中の風化したオブジェ。この錆色が懐かしくて、魅力的で、とても惹き込まれてしまう。螺子の郷愁を閉じ込めた素敵な作品集です。

            

『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』田中純
青土社の本。大袈裟に言えば、「陳列」とはその人の世界観を目に見える形で表すことである。世の中に氾濫している情報を選り分けて、自分好みに陳列すること。これはHPを作っている私にとっても一種楽しい作業である。ヴァールブルクに興味を持ったのは当然ヴァールブルク派経由で、この本何かと印象深い一冊でした。もっとヴァールブルクについて知りたい、今はそんな気持ちです。

            

『シュヴァンクマイエルの世界』国書刊行会
チェコのアニメーション作家シュヴァンクマイエルの本。カラー図版がたくさんあるのがとてもうれしい。グロテスクでユーモラスな世界を垣間見ることができます。我が家には、シュヴァンクマイエル特集の「夜想2マイナス」もあります。こちらもとてもおすすめです。値段は手頃ながら読みごたえがあります。

            

『ムットーニの不思議人形館』工作舎
現在工作舎から出ている作品集より、最初のこの一冊の方がデザイン的には気に入っています。この本は現在品切れらしく、私は古本屋で購入しました。ムットーニの工房にひっそり潜り込み、人形たちの姿を静かに眺めましょう。

            

『ウィルソン氏の驚異の陳列室』みすず書房
ローレンス・ウェシュラーの本。ロス郊外にある奇妙な博物館。この嘘か本当かわからない不思議な世界がとても好きです。私好みの「素敵な嘘」本。「驚異の博物館」というのは私がずっと昔から考えているテーマでもあります。

            

『BOOK MAP PLUS』工作舎
工作舎の夢中になるブックガイド。本の選択がとても面白くて、見ていると本当に楽しいです。二十歳前後の頃は今以上に本のことを知らなかったし、随分参考にさせていただきました。20周年記念として出版された「ブックマップ」も好きです。

            

『工作舎アンソロジー』
その名の通り、工作舎の30年の歴史の中で出版された書物から抜粋されたフラグメント集。この本をきっかけとして、さまざまな本に手を出したくなります。アンソロジーは工作舎本の入口。ここを入口として、もっと深い宇宙に飛び込みましょう。

            

『平行植物』レオ・レオーニ
ちくま学芸文庫で手軽に買えるようになりました。この本もまた「素敵な嘘」が詰まった一冊です。奇妙な植物たちの森の中に迷い込むと、いつまでたっても出てくることができません。この本が大好きな私は、古本屋で探して80年に出版された工作舎版も入手しました。

            

『どこかに○いってしまった○ものたち』
私がはじめて買ったクラフト・エヴィング商會の本。この本との出会いも10代の頃。「私が見たかったものがこの中に溢れている!」、そううれしく思いました。今もクラフト・エヴィング商會の本を買い続けていますが、一番思い入れが深いのがこの一冊です。
            

『葉書でドナルド・エヴァンズに』平出隆
「架空の切手の、架空の国への、ほんとうの旅」。ドナルド・エヴァンズという画家がいた。アメリカで生まれた彼は空想の国の空想の切手を描き続け、31歳の若さでアムステルダムで火事に遭って命を落とした。そのドナルド・エヴァンズへ対するせつないオマージュ、そして平出氏自身の思い出。私がドナルド・エヴァンズに興味を持つきっかけとなった一冊です。架空の切手はなんて魅力的なものなのでしょう。溶けてしまいそうな儚い切手、一枚一枚がどうしようもなく大切な夢の切手。

            

『水玉の幻想』沼田元氣 青山出版社
ヌマゲンの本はどれも好きですが、どれか一冊を選ぶとしたらこれ。写真もコラージュも本当に素敵です。そして本の真ん中には穴が。足穂の『人間人形時代』を思い出しますね。最近は沼田元氣さんの本がたくさん出版されていて、ファンとしてはやはりうれしいです。いろいろおすすめの本はありますが、ガロの沼田元氣特集はよいですよ。本に比べて入手しにくいかと思いますが、興味がありましたらぜひバックナンバーを探してみて下さい。
            

『瀧口修造のミクロコスモス』1993年 「太陽」 平凡社
オブジェ好きの私にとって、全250のオブジェコレクションは見ていて本当にうれしくなるものばかり。他にもデカルコマニーや写真、瀧口修造に関する文章など内容はとても充実しています。実はまだあまり瀧口修造の作品は読んでいなくて、これからの楽しみです。松濤美術館で行われた「瀧口修造の造形的実験』にも行きまして、ここで購入した図録も結構気に入っています。もっとも、本物のデカルコマニーの美しい青はここにはないけれど・・。

            

『カバンの中の月夜』 国書刊行会
今年(2002年)は北園克衛の生誕100年で、いろいろ雑誌で特集が組まれたり本が出版されたりしています。北園克衛好きとしてはうれしいです。北園克衛の造型詩を堪能できる一冊です。それにしてもこの本のデザインがクラフトエヴィングっぽいのが気になるといえば気になりますが・・。好きといいつつ上の瀧口修造と一緒で作品はあんまり読んでいないのです。イメージ先行で入っています。北園克衛の本も追々買い集めたいです。

            

『新宮沢賢治語彙辞典』原子朗 東京書籍
私の読書の原点でもある宮沢賢治。賢治作品を読んでいるといつもその独特の言語遣いに圧倒されてしまいますが、まさに彼の宇宙とも言うべき世界がこの本に閉じ込められています。通読する本ではないのでいつも棚に置いておき、ふとした時に取り出したりしてぱらぱら眺めています。読んでいると自分の中にものすごくイメージが広がる一冊で、原氏の丹念な仕事は本当に尊敬してしまいます。

            

『JOSEPH CORNELL Master of Dreams』
一目惚れして買った洋書です。ジョセフ・コーネルは10代の頃から好き。全部がカラーではないのですが、図版が豊富なのはうれしいです。コーネルの箱は私の憧れというか、やっぱり原点なんですね。何度見てもうっとりしてしまう本です。英語の文章は字が小さくてまだ読んでいません。というか英語の読解は苦手。この本を買った時に『JOSEPH CORNELL's THEATER OF THE MIND』という日記や手紙をまとめた本も買ったのですが、結局これも未読。でも内容は面白いと思うのですよね。早くなんとかして読みたいものです。
                    


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