『マグノリア』(’99.米)

             

いやあ、すごい。難しい映画。

期待してみたんだけど、オレにはそれだけの価値があった。

こんなのよく作るよねえ。

 

3時間っていう時間もさることながら、脈絡がありそうでなさそうな5つぐらいの物語が同時平行的に進んでいくので、全部の物語の内容についていこうとするとかなりの体力を要する。

しかも登場人物が多く、どれも同じ重要性。

最後につながるのかと思いきや、そうでもない。

ビデオも2巻組になっていて、PART1が終わったときに「まだ、あるんかい!」って思うほど。

内容が濃い。だから疲れる。

 

ひたすら、暗い雰囲気のままで話しが進んでいき、見てるとだんだん悲観的になっていく。

なんとなく重い気持ちになり、どん底体験を味わえる。

グリーンは、是非観ろ。

 

テーマは“社会のひずみ”みたいな感じで、登場人物は全て不幸な人々。

その不幸はかならずしも自分とも無関係でなく、かなりブルーになる。

「過去の後悔」をする人達が多く、社会に振りまわされる人も多い。

トムクルーズは「過去ほど意味のないものはない」って言ってたけど、それもやがて変わってくる。

子供がかわいそうだね。

 

アメリカっていう国が典型例の気もしたけど、多かれ少なかれ日本にも共通するものがあるだろう。

特にこれから。

 

蛙が降ってくるシーンは圧巻。びっくりする。

子供が、「そんなこともある。あり得る。」って言ってたのがおもしろい。


≪チェックポイント≫

ポール・トーマス・アンダーソン・・・『ブギーナイツ』っていう作品見たことがある。男があそこのでかさで、アダルト業界で大活躍する作品。ある意味のサクセスストリー。ひたすら下ネタ。その時は人生は最高って感じだったのにねえ・・・。

トム・クルーズ・・・『ザ・エージェント』等々。この作品では、宗教団体の教祖みたいな役。濃くておもろい。ここまでやっても、アカデミー助演男優賞はとれなかった。この作品で、ち○このところに詰め物してるとかしてないとかを、フライデーで真面目に取りあげてた。ようやるわ。

ウィリアム・H・メイシー・・・情けない役が多い。『ブギーナイツ』、『ファーゴ』とかでも。この映画では、元クイズ天才少年の役。かなりかなしい。

ジュリアン・ムーア・・・すっかりおばちゃんって感じ。『サイコ(リメイク)』『ブギーナイツ』にも出てた。

途中で出てくる黒人の子供・・・この子のラップの意味わからなかった。誰か教えて。

天野祐吉・・・コラムニスト。一橋の就職セミナー、「仕事観セミナー」というイベントで、「『マグノリア』はすごいよ。」って言ってた。ああ確かに。ちなみになぜか宮本とか2男も聞いてた。意味不明。

 

なんとなく暗い気分になる作品。でもすごい。俺はこういうの好き。観るのは体力に余裕があるときに。

作品群