第4章 インターネットの将来


4.1 インターネットの将来
 インターネットの将来には問題点が多い。大きな問題点としてあげられる
のが「IPアドレスの枯渇」と「トラフィクの増大による破綻」である。
 IPアドレスの枯渇については、現在1つのアドレスを32bitで表現して
いる為、最大で約40億通りのアドレスしか存在しない。これは現在の世界人
口以下である。また、実際には階層的に管理がなされている為、そのすべてが
有効に利用できるわけではないので事態は深刻である。
 トラフィクの増大による破綻もまた深刻な問題である。最近では、NETNEW
Sの他にも、Mosaicのようにトラフィクを増大させるシステムが増えてきてい
る。現時点では、ほとんどのトラフィクはanonymousFTPによるものだが、将来
は新しいシステムによるトラフィクの増大が予想される。

4.2 デジタルマネー
デジタルマネーとは「価値がデジタルデータの形で保持されており、支払の
際には価値がただちに相手側に移動するもの」と捉えることにする。形のな
いデジタルマネーをどのように保持するかについては「汎用ディスク型」と
「スマートカード型」方式の2種類がある。
汎用ディスク型では、デジタルマネーを通常使用しているパソコンのハード
ディスクなどにPIN(Personal Identification
 Number)などで保持する方法である。この方式のメリットとしては
特別なデバイスを必要としないので、初期投資をほとんどしないで簡単に利
用できるという点である。デメリットとしては、インターネット上のバーチャ
ルな店舗では使用することが出来るが、リアルな店舗では使用することが出来
ないという点にある。またマネーの2重使用を防止するために、使う度に発行
元のコンピューターと照合する必要があり、本格実用の際にはいかに確実に簡
単に照合を行うかがキーになってくる。
 スマートカード型では、クレジットカードやキャッシュカードと同じ大きさの
カード(ICカード)をデジタル財布として利用する。カードの中にはマイクロ
コンピューターと小型の記憶デバイスがはいっていて、デジタルマネーは暗号化
された上で記憶される。使用するにはPINを入力しなければない。スマートカード
は暗号の世界でいうタンパーフリーの性格を持つ事ができ、分解して中身を解析
したり、記憶デバイスを操作して不正を働くことを防ぐような構造をとれるので
デジタル財布にとってはうってつけのデバイスといえる。また汎用ディスク型の
デジタルディスクマネーでスマートカードでも使用できるように考えられている
ものも多い。汎用ディスク型ではEcash,Cibercoin,スマートカード型ではVISA,
Cash,Mastercard cash,Mondex,JCBなどがあげられる。NTT-日銀方式は両方を混在
して使用できる。デジタルマネーは、他の形式に比べて支払いに必要なコストが
大幅に安いため、この技術の普及は使用者にとって直接的なメリットを与える。
またリアルな店舗での使用の他にインターネットなどのネットワークを通じて価
値の交換を行えるメリットがある。しかしマネーそのものは形を伴わないため管
理方法が難しい。インターネットでオンラインショッピングを手軽に行うために
は必要不可欠な要素であるため、運用面の整備や法律の整備などのソフト面での
早急な整備がかだいである。

4.3 インターネット2
 全米の約150の大学と約50の企業が参加する次世代インターネットの研究プロ
ジェクト。大学間組織のUCAIDが推進している。超高速なネットワークを利用し、
次世代インターネットプロトコルIpv6などのネットワークに関する基礎技術の
研究や、高度なアプリケーションの研究・開発などが行なわれている。1996年2月
に全米科学財団(NSF)の出資によりスタートした。研究・教育用ネットワークであ
るため、商用ネットワークには解放されていない。

 
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