| 学生諸君の解答 |
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結構考えやすい問題だったと思う。
相撲の決まり手っぽい響きの中に、
どれだけ笑いのエッセンスを入れられるかが
ポイントとなった。今回の場合、以下の五類型が考えられた。
まず、相撲の決まり手には「寄り切り」「押し出し」のように、 複数の動詞の組み合わせによるものが多く、これを踏まえたものがある。 日頃使っているこのような動詞には、なぜ「丸める」と「込む」で 「(人を)丸め込む」っていう意味になるの? といった疑問を感じるようなものも多く、 (本学の研究対象として)かなり魅惑のワールドである。 読者にそういうワールドを感じさせるような作品を評価した。 次に、音便化による側面もある。 「打つ」と「やる」で「うっちゃり」などである。 この辺を踏まえて、日頃気づかないような音便化フレーズや そうは言わんだろーというような 意外な音便化を狙ってみてもいいだろう。 また、相撲独特の言い回しを用いるという方法もありうる。 「上手」・「下手」・「二丁投げ」の「二丁」 ・「前褌」・「ふところ」・「四つ」・「がっぷり」・「おっつけ」 ・「立ち合い」・「張り手」・「のどわ」・・・・たくさんある。 これらをアレンジ、若しくは自分でそれらしく創作するのもありうる。 さらに、決まり手でない「勇み足」「腰砕け」「猫だまし」 のようなものをアレンジしたり、もしかしたら起こりえそうな事態を 勝手に作って想定してみたりしてもいいだろう。 最後に、前述のような枠にとらわれないシュール系がある。 ただし、これで評価を得るのは至難の業である。 もちろん、全く無関係ではいけない。 どこか響きが決まり手っぽくもあるかなーとか、 そうでなくとも、その言葉の本来の意味において「相撲」や 「決まり手」等とリンクしているとか、それなりの関連性が必要となる (それが微々たる関連性でも構わないが、理解可能性・内容等において一般性は要する)。 以上のような視点から解答全体を概観してから評価に入った。 一見して面白いものでも、十分容易に(類型的に)似たような解答が 作成可能な場合や、発想等が解答例の可・不可の域を脱していないものなどの評価は下がった。 しかし、逆に意外な発想に驚かされる解答も多々あり、 冬学期早々廃校の危機を脱することができたといえよう。 特に今回は、解答の中に、前述のような形式的な分類理論を超越した いわば別次元的要素を散見するにいたり、本学の極めるべき学問の無限さを痛感した。 これからも今回のような良問を学生諸君に投げかけることによって、 ともに探究していく決意をさらに確固たるものにした次第である。 |